伊吹雅也
くりーく
第25回フラワーC(26日、阪神12R、GIII、3歳牝馬オープン国際、別定、芝・外1800メートル、1着賞金3700万円=出走18頭)岩田康誠騎乗の5番人気トレンドハンターが、初芝を克服。後方から直線で豪快に伸びて3連勝で重賞初勝利を飾った。タイム1分47秒0(良)。次走は桜花賞(4月10日、阪神、GI、芝1600メートル)。栗東・松田博厩舎からレーヴディソール、マルセリーナに次ぐ有力馬が現れた。 桜の季節を前に、芝で素質が開花した。デビューからダート戦を使われていたトレンドハンターが、鮮やかな差し切りVを飾った。 「初芝がどうかと思ったけど、芝の方がいいですね。乗りやすいし、追ってからの脚も速い」。岩田康誠騎手が、芝で真価を発揮したパートナーを称える。 前半5ハロン59秒0とやや速い流れの中、後方4、5番手を追走。道中でスムーズに折り合うと、メンバー最速の上がり3ハロン35秒0の末脚を披露。1頭だけがケタ違いの伸びを見せた。「レースが上手だからね。1ハロン距離が短くなっても大丈夫だと思う」。岩田康が、桜花賞でも上位を狙える感触を得た価値ある勝利だ。 松田博厩舎からは、2歳女王レーヴディソール、エルフィンSを制したマルセリーナに次ぐ桜の女王候補の誕生。有力馬3頭出しで上位独占を狙う。(鈴木康之)