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着 順 |
枠 番 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 馬体重 | B | タイム | 着差 | オッズ | 人気 | 上がり 3F |
通過順 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 3 | 6 | 牝5 | 55.0 | C.ルメー | 美 藤沢和雄 | 498(+2) | 1.31.0 | 1.3 | 1 | 32.6 | ⑨⑩ | |||
2 | 4 | 8 | 牝5 | 55.0 | 吉田隼人 | 栗 友道康夫 | 466(-8) | 1.31.7 | 4 | 75.2 | 10 | 33.2 | ⑪⑩ | ||
3 | 1 | 1 | 牝4 | 55.0 | 戸崎圭太 | 美 国枝栄 | 434(+4) | 1.31.7 | クビ | 14.7 | 5 | 33.5 | ⑨⑦ | ||
4 | 7 | 14 | 牝5 | 55.0 | 団野大成 | 栗 奥村豊 | 496(-6) | 1.31.8 | クビ | 176.9 | 14 | 33.8 | ⑤④ | ||
5 | 1 | 2 | 牝5 | 55.0 | 和田竜二 | 栗 渡辺薫彦 | 476(+4) | 1.31.8 | クビ | 125.3 | 13 | 33.8 | ⑤④ | ||
6 | 8 | 18 | 牝4 | 55.0 | 武豊 | 栗 松下武士 | 504(-2) | 1.31.9 | クビ | 7.1 | 2 | 34.1 | ③② | ||
7 | 6 | 11 | 牝5 | 55.0 | 藤岡佑介 | 栗 中内田充 | 472(+2) | 1.31.9 | クビ | 58.7 | 9 | 33.0 | ⑭⑭ | ||
8 | 3 | 5 | 牝4 | 55.0 | 川田将雅 | 栗 友道康夫 | 478(+2) | 1.31.9 | アタマ | 13.7 | 4 | 33.2 | ⑪⑫ | ||
9 | 4 | 7 | 牝4 | 55.0 | 田辺裕信 | 美 手塚貴久 | 450(-2) | 1.32.2 | 1 3/4 | 40.8 | 7 | 34.0 | ⑦⑦ | ||
10 | 2 | 3 | 牝4 | 55.0 | 斎藤新 | 栗 杉山晴紀 | 488(+2) | 1.32.3 | 1/2 | 181.3 | 15 | 34.7 | ①① | ||
11 | 6 | 12 | 牝6 | 55.0 | 松山弘平 | 栗 安達昭夫 | 458(-4) | 1.32.3 | クビ | 27.5 | 6 | 34.1 | ⑦⑦ | ||
12 | 5 | 10 | 牝5 | 55.0 | 石橋脩 | 美 鹿戸雄一 | 476(+12) | 1.32.4 | クビ | 301.0 | 17 | 33.2 | ⑱⑰ | ||
13 | 8 | 16 | 牝4 | 55.0 | 福永祐一 | 栗 中内田充 | 486(-6) | 1.32.4 | アタマ | 57.0 | 8 | 33.2 | ⑰⑰ | ||
14 | 5 | 9 | 牝4 | 55.0 | M.デムー | 美 和田正一 | 426(+8) | 1.32.4 | クビ | 13.6 | 3 | 33.5 | ⑭⑭ | ||
15 | 8 | 17 | 牝4 | 55.0 | 柴田大知 | 美 高橋祥泰 | 432(+6) | 1.32.6 | 3/4 | 103.9 | 12 | 34.9 | ②② | ||
16 | 7 | 15 | 牝5 | 55.0 | 大野拓弥 | 美 尾関知人 | 506(+8) | 1.32.6 | アタマ | 487.7 | 18 | 33.7 | ⑭⑭ | ||
17 | 7 | 13 | 牝5 | 55.0 | 三浦皇成 | 栗 庄野靖志 | 442(-14) | 1.32.8 | 1 1/4 | 90.3 | 11 | 34.1 | ⑪⑫ | ||
18 | 2 | 4 | 牝5 | 55.0 | 酒井学 | 栗 角田晃一 | 482(0) | 1.36.5 | 大差 | 207.2 | 16 | 38.5 | ③④ |
ラップタイム | 11.9 - 10.8 - 11.6 - 11.7 - 11.6 - 11.2 - 10.9 - 11.3 |
---|---|
前半 | 11.9 - 22.7 - 34.3 - 46.0 - 57.6 |
後半 | 56.7 - 45.0 - 33.4 - 22.2 - 11.3 |
■払戻金
単勝 | 6 | 130円 | 1番人気 |
---|---|---|---|
複勝 | 6 | 110円 | 1番人気 |
8 | 790円 | 11番人気 | |
1 | 210円 | 3番人気 | |
枠連 | 3-4 | 1,330円 | 6番人気 |
馬連 | 6-8 | 3,620円 | 9番人気 |
ワイド | 6-8 | 1,550円 | 17番人気 |
---|---|---|---|
1-6 | 330円 | 2番人気 | |
1-8 | 5,080円 | 40番人気 | |
馬単 | 6-8 | 4,630円 | 13番人気 |
3連複 | 1-6-8 | 8,460円 | 25番人気 |
3連単 | 6-8-1 | 28,750円 | 87番人気 |
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土曜日の東京芝のレース結果、近年のヴィクトリアマイルの結果をもとに、馬場や血統のバイアスを考察していきます。予想の際にお役立てください。
この中間の降雨は木曜日に記録した0.5ミリのみ。土曜日は雲の多い空模様だったが、何とか持ちこたえて、芝コースは終日良馬場(JRA発表)でレースが行われた。
路盤がドライなうえに、A→Bコース変更週とあって芝の状態も良好。メインR・京王杯SC(G2・芝1400m)勝ち時計はコースレコードと0秒4差の1分19秒8。全体、上がりともに速いタイムが出やすい舞台設定となっている。
その一方、土曜日施行の芝競走5クラにおける勝ち馬の4角通過順位は11、9、2、5、2番手。Bコース初週ながらも、内・前有利というわけではない。むしろ、隊列の中~外めからスムーズに進出した馬、または内から中~外めへ上手にスイッチした差し馬の好走が目を引いた。
枠順に関しては、外寄りが恵まれている様子。芝競走5クラすべてで、6~8枠のなかから最低1頭が2着連対圏を確保。3着以内15頭のうち11頭を5~8枠の馬が占めている。つまり、距離ロスなく走れるメリットよりも、インで揉まれるなどのデメリットのほうが大きいということだ。
日曜日の天気は下り坂。ただ、雨量がどの程度なのか、現時点(7時現在)では不透明。降り出しが早まると、馬場コンディションに影響を及ぼす可能性もあるが、予報通りなら何とか持ちそうな感じではある。
判断するに悩ましいが、よほどの雨量でもない限りは、土曜日の傾向を踏襲する公算は高い。となれば、スムーズに加速可能な位置をキープできそうな馬を優先すべき。枠順も同様で、真ん中より外(5~8枠あたり)に対する意識を強めたほうがいいのではないか。
血統面については、過去5年のヴィクトリアアイルを振り返ると、父または母の父にノーザンダンサー系種牡馬を配する馬の活躍が顕著。3着以内15頭のうち9頭が該当する。条件を満たす馬には相応の警戒が必要だろう。
今回の出走メンバーで、血統面と先述した馬場傾向(5~8枠)の要点をともにクリアしているのは、⑨テルツェット、⑱レシステンシア。よって当欄では、この2頭を注目株として推奨する。
プロ予想MAXが誇る予想神「スガダイ」と競馬プロファイラー「キムラヨウヘイ」のヴィクトリアマイル特注馬を大公開!トッププロ予想家のハイレベルG1トークをお届けいたします!
出演:スガダイ(予想神) キムラヨウヘイ(競馬プロファイラー) 岡田大(ウマニティ編集長)
日曜日に行われるヴィクトリアマイルの出走馬の追い切りについて、1頭ずつ考察していきます。予想の際にお役立てください。
※評価は上からA~D、F(判定不能)の5段階
①マジックキャッスル【B】
美浦南W併走。僚馬と歩調を合わせる折り合い重点の内容。首を上手に使って、リズム良く駆け抜けた。一見すると完歩が小さく映るが、それは僚馬のほうが体躯で勝るため。この馬自身のパフォーマンスはきっちりと示している。順調とみていいだろう。
②シゲルピンクダイヤ【C】
栗東坂路単走。加速ラップを刻んだものの、体の重心が安定せず、いいフォームが長続きしない印象。また、後肢が遅れがちで完歩が小さく映るのも気になるところ。右脚主導の走りから左回りは合うにしても、善戦の域を超えるイメージまでは浮かんでこない。
③クリスティ【B】
栗東坂路単走。序盤は気負いがちで、頭の位置もかなり高め。だが、解放されると前後の連動性が高いフォームに変わり、しまいにかけては上々の伸び脚を示した。状態は悪くなさそうなので、あとは実戦で気分を損ねず走れるか否かがポイントになりそうだ。
④イベリス【C】
栗東坂路単走。最後まで集中を切らさず走れている点はいいのだが、四肢の可動域が狭く、前肢の出も窮屈に映る。大箱コースで変わり身を見込めるほどのデキに達しているとは思えず、大望まではどうか。
⑤デゼル【A】
栗東坂路単走。反応を確かめる程度の内容ながら、気負うところなくコントロールの利いた走りを見せた。前後の連動性が高いフォームと、弾力性に富んだフットワークは目を引くものがある。好ムード。
⑥グランアレグリア【B】
美浦南W併走。素軽い脚さばきが目につき、鞍上の合図に対する反応も鋭い。やや前進気勢が強く映るものの、2ハロン短縮のマイル戦に臨むことを思えば、許容範囲の部類だろう。完璧とは言えないまでも、及第点のデキにはある。
⑦マルターズディオサ【C】
美浦南W単走。鞍上がステッキを持つと素早く反応を返し、上々の伸び脚を見せた。ただ、単走なら常にこの程度は動く馬。周りに馬がいる際の折り合いに課題を残す馬ゆえに、1週前、今週と併走を施していないのは気になるところ。評価は上げづらい。
⑧ランブリングアレー【B】
栗東CW単走。右手前でかなり引っ張ったが、それは1週前追いも同じ。元来、手前の切り替えに手を焼く馬ではなく、左回りの長い直線を意識した調整と捉えるべきだろう。道中のかき込み鋭い脚さばきをみるにデキ落ちはなさそう。消耗戦になれば浮上の余地はある。
⑨テルツェット【B】
美浦南W併走。コーナーを深く入ったため、全体時計こそ地味だが、低い姿勢でキビキビと駆けていたし、ひと蹴りの進みもいい。一旦かわした外の僚馬に再び迫られた点は気になるも、走りの雰囲気自体は決して悪くない。現状の力を出せる態勢とみる。
⑩レッドベルディエス【C】
美浦南W併走。集中力があり、体も柔らかく使えている。反面、踏み込みが浅いためか、力強さや迫力という面では今一歩。そのあたりを踏まえると、まだ良化の余地を残しているようにも思える。相手強化のG1では厳しいか。
⑪ダノンファンタジー【A】
栗東CW単走。テンションこそ高めだが、この馬とすればマシなほう。いつもより制御が利いているぶん、ゆったりと走れているし、踏み込みの力強さも目につく。追えば伸びそうな余力を十分に残しているのも好印象。一撃あっても不思議はない。
⑫サウンドキアラ【B】
栗東坂路単走。上がりのラップを少し落としたが、遅い時間帯の荒れ馬場に加え、鞍上の鐙が長く重心がブレ気味だったことを考慮すれば、過度に不安視する必要はない。それでも前向きさは失っておらず、いい頃の状態に近づきつつあるのは確か。警戒を怠れない1頭だ。
⑬プールヴィル【B】
栗東坂路単走。体重のありそうな鞍上が負担なのか、序盤こそ頭を上げる場面が見られたものの、スピードが乗り出してからの走りは至ってスムーズ。この馬としては背中も安定しており、状態は良さそう。テンションを維持できれば、侮れない存在になりそうだ。
⑭ディアンドル【C】
栗東坂路併走。折り合い重点の調整。先着こそ果たしたが、辛抱が利かず前に出てしまったようにも映る。いずれにせよ控えて味が出るタイプではなく、気分良く先行できるかどうかが肝の馬。最終追いの内容、動きを確認する限り、調教観点的には推奨しづらい。
⑮アフランシール【D】
美浦南W単走。テンションが高く、鞍上は制御にひと苦労。抑えることに注力したせいか、頭の位置が上がり、そのぶん伸びそうで伸びきれない印象。G1で対等に戦うには、もう少し時間が必要かもしれない。
⑯リアアメリア【C】
栗東坂路単走。物見がちで遊びが多く、左手前の走りがぎごちないところは相変わらず。それでいて水準以上の4ハロンタイムを刻むのだから、確かな能力の持ち主であることは間違いないのだが……。得意の左回りでどこまでカバーできるかが焦点となろう。
⑰スマイルカナ【C】
美浦坂路単走。周りが気になるのか、コーナーを回る際の頭の位置が安定せず、集中力という点では今ひとつ。直線に入ってからはスムーズな走りを見せたものの、大箱コースのG1で最後まで脚が続くかどうかについては疑問符が付く。積極的には手が出ない。
⑱レシステンシア【A】
栗東坂路単走。全体時計を抑えた内容ながら、滑らかなフットワークで、1ハロンごとに1秒ずつ加速。攻め巧者ということを差し引いても、動きと気配は高水準の域にある。ベストを尽くせる仕上がりと判断したい。
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◆アフランシール・尾関師「しまいはしっかりしているし、上積みもあります」
◆イベリス・角田師「逃げる馬には辛い条件だけど、状態の良さを生かしたい。ハナにこだわることはないし、自分のリズムで運べたら」
◆グランアレグリア・藤沢和師「若い頃はがむしゃらに走っていたが、穏やかになった」
◆クリスティ・杉山晴師「精神的に落ち着きが出た。1600メートルに絞ってから崩れていません」
◆サウンドキアラ・安達師「去年も走っているし、1600メートルはこなしてくれると思います」
◆シゲルピンクダイヤ・渡辺師「前回よりいい状態だと思うし、万全」
◆スマイルカナ・柴田大騎手「息遣いは良化。左回りも問題なくスムーズに運べれば」
◆ダノンファンタジー・中内田師「短期放牧でリフレッシュして、順調。毎回、全力で走ってくれる子です」
◆ディアンドル・奥村豊師「バランスの取れたいい走りができているし、上積みを感じます」
◆デゼル・友道師「100%、いい感じに仕上がった。4歳になって体もパンとして、思った調教ができます」
◆テルツェット・和田郎師「体のボリューム感も増してきて、追い切りを重ねるごとに良化。府中も合っているし可能性はあると思う」
◆プールヴィル・庄野師「1度使って体も締まって状態は上向いています。距離も、展開ひとつでこなせる範囲」
◆マジックキャッスル・国枝師「前走は直線で外から蓋をされる感じだったが、それでも最後はよく伸びた。チャンスはあると思う」
◆マルターズディオサ・手塚師「東京のマイル戦は初めてになるが、合っていると思う。状態はとてもいい」
◆ランブリングアレー・友道師「精神的に安定して成績も安定してきた。東京マイルならある程度、競馬はしやすい」
◆リアアメリア・中内田師「短期放牧で心身ともにリフレッシュさせて、順調。馬の雰囲気は良くなっています」
◆レシステンシア・松下師「体ができてきて、精神面にもゆとりがある。1600メートルも心配していません」
◆レッドベルディエス・鹿戸師「蹄(ひづめ)など脚元の不安がなくなり、体調はすごくいい」
★ヴィクトリアMの特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載
主要ステップレースの阪神牝馬Sが1600m施行となった、2016年以降の2着以内馬の前走使用距離を検証すると、いずれも芝1600m以上。1600m未満経由馬の最高着順は3着にとどまっている。
2016年以降の2着以内馬10頭中9頭がキャリア17戦以内。例外は2016年の1着馬ストレイトガールのみ(キャリア30戦)。同馬はヴィクトリアマイルで2014年3着→2015年1着のリピーター。当レースで好走歴がない、キャリア18戦以上の馬は狙いづらい感を受ける。
2016年以降の1~2着全馬が前走1ケタ着順。以前は2ケタ着順からの巻き返しが目につくレースだったが、近年はその傾向が薄れつつある点には注意を払いたい。
2016年以降、過去のヴィクトリアマイルで3着以内の好走歴があった馬を除くと、近2走とも国内の芝競走で5着以下に敗れていた馬が2着連対圏に入ったケースはゼロ。舞台実績に乏しく、勢いも欠く馬は「あって3着まで」の扱いが妥当だろう。
2016年以降の2着以内全馬に東京芝コースの出走歴があった。ヴィクトリアマイルが東京芝初出走という馬は、劣勢を強いられている。
2016年以降の2着以内10頭中8頭が芝1600m以上の重賞ウイナー。残りの2頭には、芝マイルG1で0秒5差以内の経験があった。芝1600m以上の重賞未勝利、なおかつ芝マイルG1において善戦・好走歴がない馬の過信は禁物だ。
U指数は、ウマニティが独自に開発した競走馬の能力値「スピード指数」で、その精度の高さから多くのユーザーに支持されています。ウマニティに会員登録(無料)すると重賞レースの出走予定馬全頭のU指数をご覧いただけますので、是非お試しください。
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このレースは、出走馬の平均U指数が96を下回る年は波乱傾向にある一方、96以上の年は比較的順当に収まりやすいという特徴があり、メンバーレベルを確認すれば攻め方の方向性がある程度見えてくる。今年の登録馬の平均U指数は96.6。よって、指数上位馬を中心に馬券を組み立てるのがベターと結論付けられる。上位勢が人気サイドであれば、無理に逆らわなほうがいい。
今年の出走馬のなかで別格的な存在といえるのは、2位に3.8という決定的な指数差を付けて“凄馬”に評価されている1位の⑥グランアレグリア(104.1)。その輝かしい実績は皆さんご存知の通りで、5勝を挙げているマイル戦はとりわけ信頼できる。昨年の優勝馬アーモンドアイと同じように、連軸鉄板と考えていいだろう。
2位の⑱レシステンシア(100.3)も、例年であれば確勝級といってもいいほどの高い指数をマークしており、評価を下げる要素は見当たらない。対抗格もこの馬で不動だ。
以下、マイル戦を4連勝中とまったく底を見せていない3位の⑨テルツェット(99.9)、昨年の2着馬で4位の⑫サウンドキアラ(99.4)というように、今年は指数順位通りに注目していきたい。
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一昨年にノームコアが記録した勝ちタイムは1分30秒5。これは当時の芝1600mにおける日本レコードでもあり、ヴィクトリアマイルに限れば従来のレースレコードを1秒0も更新するタイムだった。なお、ノームコアはデインヒルの直系となるが、以前のレースレコードホルダーであるストレイトガールも2代母の父にデインヒルの血を引いている。ノームコア、ストレイトガールの2頭はリピーターとしても活躍しており、高速決着を見込めそうなときはデインヒルの血脈に注目してみる価値はありそうだ。
一方、道悪などで時計の遅い決着になるとSadler's Wellsに所縁のある血統を強調しやすくなり、勝ち馬であれば2018年ジュールポレールは母の父エリシオがFairy King(=全弟)の直仔、2017年アドマイヤリードは母の父がNumerous(=従弟)。また、良馬場時の最遅タイム勝利記録を持つ2008年エイジアンウインズも2代母サクラフブキがSadler's Wellsの従妹にあたる。
レシステンシアは、父ダイワメジャー×母マラコスタムブラダ(母の父Lizard Island)。本馬は父ダイワメジャーの産駒らしいスピードとしぶとさが持ち味で、2019年阪神ジュベナイルフィリーズでは阪神芝1600mの2歳コースレコード(当時)を更新し、2走前の阪急杯でも阪神芝1400mのコースレコードとなるタイムで勝利している。また、母の父Lizard Islandがデインヒルの直系、さらにその母AddがSadler’s Wellsの従妹にあたる血統構成を強調しやすい。ほか、2代母の父PoligloteがSadler’s Wellsの直仔でもあるので、タフな馬場になってもこなせる下地はありそうだ。
マジックキャッスルは、父ディープインパクト×母ソーマジック(母の父シンボリクリスエス)。母ソーマジックは3連単700万馬券の大波乱となった2008年桜花賞の3着馬となるが、本馬も母の父シンボリクリスエスらしく、タフな馬場や厳しい展開になってこそ真価を発揮する傾向が見受けられる。また、2017年7番人気3着、2018年8番人気1着と人気薄ながら2年連続で好走したジュールポレールとは母系にFairy Kingの血を引く点で共通し、2012年2着ドナウブルーも遠縁にあたるディープインパクト産駒であることは評価すべきだろう。
テルツェットは、父ディープインパクト×母ラッドルチェンド(母の父Danehill Dancer)。母の父にDanehill Dancerの血を引くパターンはレシステンシアと同じ。なお、父ディープインパクト×母の父Danzig系という血統構成からは、2012年2着ドナウブルー、2019年2着プリモシーンが出ている。本馬は3代母MonevassiaがKingmamboの全妹にあたる名牝系で、リアルスティールやラヴズオンリーユーの姪にあたる血統背景からも、G1で格負けするようなタイプではないだろう。
編集部(以下、編) NHKマイルCは16番人気を指名するという大胆な予想でしたが、今週のヴィクトリアマイルはどうしましょう?
新良(以下、新) NHKマイルCはコレ!という乗り替わりがなかったので振り回すかたちになりましたが、今週はちょうどいい人気に落ち着きそうな狙い目がありますよ。
編 ズバリ、その答えを教えてください。
新 大野拓弥騎手から戸崎圭太騎手に乗り替わる①マジックキャッスルです。
編 戸崎騎手は以前この馬に跨っていましたので、コンビ復活というかたちになりますね。
新 はい。4回コンビを組んで、2勝2着2回。パーフェクト連対を記録しています。
編 完全に手の内に入れている、というやつでしょうか。
新 その通りだと思います。コースも距離もすべて異なるのに、まったく崩れていないですからね。
編 そう考えると、この乗り替わりは戦略的なものであると?
新 間違いないでしょうね。やむを得ずや仕方なくではなく、満を持して戸崎騎手、というのが陣営の心の内でしょう。
編 となれば、このコーナーで推奨しないわけにはいきませんね(笑)。
新 そういうことです(笑)。戸崎騎手は東京芝1600mで、2017~2019年が15.3%、2020年以降が23.1%と上々の勝率を残しています。コースに関しても不安はありません。
編 このレースでは、ストレイトガールで連覇も達成していますしね。
新 レース相性がバッチリという点も心強いです。
編 馬の能力や適性についてはどう評価されていますか?
新 秋華賞で2着に好走していることからも、G1で互角にやれる力があることは明らか。3歳秋からグングン力を付けてきた印象で、決してプラスとはいえなかった大野騎手で秋華賞、阪神牝馬Sと2着に善戦している点は高く評価できます。
編 戸崎騎手に乗り替わって、パフォーマンスは一気に上がると?
新 その可能性は十分にあるでしょう。
編 グランアレグリアという強敵がいますが……。
新 さすがに「負かせる!」とまではいえませんが、スムーズなら好勝負に持ち込めるはずです。スローペースでもハイペースでも結果を出せる柔軟性があり、東京コースは2回走っていずれも上がり33秒台。同じ舞台のクイーンC2着歴もあります。今回もキッチリ差してきてくれるでしょう。
編 最内枠を引いたのもプラスですか?
新 距離ロスなく運べますし、インコースを捌くのが上手な戸崎騎手が鞍上ですので、有利に働くでしょうね。人気どころの多くが前で競馬をしそうですので、じっと脚を溜めて直線で突き抜けてほしいです。
編 どんな末脚を繰り出してくれるのか、とても楽しみです。大物食いの一撃に期待しましょう。
4歳以上牝馬の春の女王を決める一戦である。かつては古馬牝馬にとっての春の大目標がなかったが、このレースが誕生したことにより状況が一変。ローテーションの核ができあがった。記念すべき第1回(2006年)は、2年前の桜花賞馬ダンスインザムードがそのとき以来の勝利を挙げ復活。第4回(2009年)はウオッカ、第5回(2010年)はブエナビスタと、歴史的名牝に数えられる馬たちが力の違いを示し、第6回(2011年)は前年に“牝馬3冠”を獲得したアパパネが貫禄勝ち。G1の看板に恥じないレースに成長していった。リピーターが多いのも特徴で、第8~9回(2013~2014年)はヴィルシーナが、第10~11回(2015~2016年)はストレイトガールが、それぞれ連覇を達成。また、第2回(2007年)1着のコイウタ(12番人気)、第4回(2009年)2着のブラボーデイジー(11番人気)、第5回(2010年)3着のニシノブルームーン(11番人気)、第8回(2013年)2着のホエールキャプチャ(12番人気)、第9回(2014年)1着のヴィルシーナ(11番人気)、第10回(2015年)2着のケイアイエレガント(12番人気)、3着のミナレット(18番人気)、第12回(2017年)2着のデンコウアンジュ(11番人気)と、毎年のように2桁人気の伏兵が馬券に絡んでおり、「とにかく荒れるレース」と広く認知されている。
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