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着 順 |
枠 番 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 馬体重 | B | タイム | 着差 | オッズ | 人気 | 上がり 3F |
通過順 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 3 | 5 | 牝3 | 48.0 | 今村聖奈 | 栗 五十嵐忠 | 486(-2) | R1.05.8 | 5.0 | 2 | 34.0 | ①① | |||
2 | 4 | 8 | 牡5 | 57.0 | 川田将雅 | 栗 西村真幸 | 478(+2) | 1.06.4 | 3 1/2 | 5.7 | 3 | 33.5 | ⑭⑫ | ||
3 | 1 | 2 | 牝3 | 49.0 | 藤懸貴志 | 栗 佐々木晶 | 436(0) | 1.06.5 | 1/2 | 3.9 | 1 | 34.4 | ③③ | ||
4 | 6 | 12 | 牝5 | 53.0 | 秋山真一 | 栗 石橋守 | 476(-2) | 1.06.7 | 1 1/4 | 6.5 | 5 | 33.7 | ⑮⑮ | ||
5 | 5 | 10 | 牡5 | 54.0 | 荻野極 | 栗 本田優 | 470(+4) | 1.06.8 | 3/4 | 97.7 | 13 | 34.4 | ⑧⑧ | ||
6 | 5 | 9 | 牡5 | 54.0 | 和田竜二 | 栗 森田直行 | 478(-10) | 1.06.9 | アタマ | 28.2 | 8 | 34.2 | ⑪⑧ | ||
7 | 8 | 15 | 牝4 | 52.0 | 幸英明 | 栗 武幸四郎 | 496(+2) | 1.06.9 | アタマ | 10.2 | 6 | 35.0 | ②② | ||
8 | 7 | 14 | 牝5 | 50.0 | 国分恭介 | 栗 南井克巳 | 474(+8) | B | 1.06.9 | アタマ | 49.3 | 11 | 34.5 | ⑧④ | |
9 | 6 | 11 | 牡6 | 54.0 | 西村淳也 | 栗 須貝尚介 | 496(0) | B | 1.07.0 | 3/4 | 20.7 | 7 | 34.3 | ⑪⑫ | |
10 | 8 | 16 | 牝7 | 53.0 | 藤岡康太 | 栗 友道康夫 | 446(-2) | 1.07.1 | クビ | 73.3 | 12 | 34.4 | ⑪⑫ | ||
11 | 3 | 6 | 牝6 | 51.0 | 小沢大仁 | 栗 南井克巳 | 438(+4) | 1.07.2 | 3/4 | 191.8 | 15 | 34.0 | ⑯⑮ | ||
12 | 8 | 17 | 牡6 | 56.0 | 松山弘平 | 栗 西村真幸 | 508(-14) | B | 1.07.4 | 1 1/4 | 6.0 | 4 | 35.3 | ③④ | |
13 | 1 | 1 | 牡9 | 53.0 | 国分優作 | 栗 小崎憲 | 456(-4) | 1.07.5 | 1/2 | 230.5 | 16 | 35.2 | ⑤④ | ||
14 | 2 | 4 | 牝5 | 49.0 | 角田大河 | 栗 寺島良 | 498(-8) | 1.07.8 | 2 | 126.8 | 14 | 35.3 | ⑩⑪ | ||
15 | 4 | 7 | セ6 | 52.0 | 富田暁 | 栗 川村禎彦 | 460(-6) | 1.07.9 | 3/4 | 277.9 | 17 | 34.5 | ⑰⑰ | ||
16 | 2 | 3 | 牝5 | 54.0 | 団野大成 | 栗 西村真幸 | 422(+4) | 1.08.4 | 3 | 29.1 | 9 | 36.1 | ⑤④ | ||
17 | 7 | 13 | 牡4 | 55.0 | 北村友一 | 栗 松永幹夫 | 506(+6) | 1.09.1 | 4 | 37.0 | 10 | 36.8 | ⑤⑧ |
ラップタイム | 11.4 - 10.0 - 10.4 - 10.9 - 11.1 - 12.0 |
---|---|
前半 | 11.4 - 21.4 - 31.8 - 42.7 - 53.8 |
後半 | 54.4 - 44.4 - 34.0 - 23.1 - 12.0 |
■払戻金
単勝 | 5 | 500円 | 2番人気 |
---|---|---|---|
複勝 | 5 | 190円 | 3番人気 |
8 | 170円 | 2番人気 | |
2 | 160円 | 1番人気 | |
枠連 | 3-4 | 1,750円 | 10番人気 |
馬連 | 5-8 | 1,770円 | 6番人気 |
ワイド | 5-8 | 680円 | 8番人気 |
---|---|---|---|
2-5 | 480円 | 1番人気 | |
2-8 | 550円 | 2番人気 | |
馬単 | 5-8 | 3,170円 | 9番人気 |
3連複 | 2-5-8 | 2,320円 | 1番人気 |
3連単 | 5-8-2 | 12,160円 | 11番人気 |
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土曜日の小倉芝のレース結果、最近の小倉芝1200m・オープンクラスの結果をもとに、馬場や血統のバイアスを考察していきます。予想の際にお役立てください。
先月の25日を最後に降雨はなく、今週の火曜日から金曜日までは晴天続き。土曜日も好天に恵まれ、芝コースは終日良馬場(JRA発表)での開催。芝ならびに路盤の状態は良好で、馬場の内めを上手に立ち回った馬の活躍が目を引いた。
2回小倉開催終了後、コース全周の内側を中心に約21,000㎡の芝を張り替えたうえ、芝が定着するまでの期間も十分。加えて、ここ最近の小倉競馬場周辺は晴れの日が続いたため、時計が出やすい仕上がりになっている。
実際、10R・彦島特別(2勝クラス・芝2600m)はコースレコードでの決着。芝1200mで行われた9R・秋吉台特別(1勝クラス)の勝ち時計は1分7秒0と、これもなかなかのもの。荒れ馬場で時計を要する決着が続いた、2回小倉の後半開催とは異質のコンディションと考えるべきだろう。
芝競走7鞍における勝ち馬の最終4角通過順位は2、2、2、1、3、2、6番手。4角先頭馬の馬券絡みこそ九州産馬限定・新馬戦の1着馬1頭にとどまっているものの、3着以内馬21頭中19頭が4角2~5番手通過馬となっている。ゆえに先行有利の馬場と捉えたほうがいい。
南から台風4号が接近しつつあり、その湿気が小倉に運ばれるため、日曜日の天気は不安定。雨量が多く馬場の含水率が高くなれば、上がりを要する分だけ待機勢の優位性が増す可能性もある。とはいえ、一気に外差し有利の状況へ様変わりするとも思えない。
従って土曜日に引き続き、馬場の内寄りをうまく立ち回った馬が優位という捉え方がベター。枠順については、真ん中より内(CBC賞の場合は1~4枠あたり)を優先したほうが、好結果につながりやすいのではないか。
血統的には、小倉芝1200mで施行された最近の3歳以上・4歳以上、かつオープンクラスのレース(北九州短距離S、北九州記念、CBC賞)を参考にすると、ストームバードやダンチヒの血を引く馬が攻勢。直近7回連続で3代内にストームバード系またはダンチヒ系の種牡馬を保持していた馬が勝利を収めている。該当する馬には警戒の目を光らせたい。
今回の出走メンバーで、血統面と先述した馬場傾向の要点(1~4枠)をともに満たしているのは、②アネゴハダ、③レジェーロ、⑤テイエムスパーダ。よって当欄では、これら3頭を注目株として推奨する。
日曜日に行われるCBC賞の出走馬の追い切りについて、1頭ずつ考察していきます。予想の際にお役立てください。
※評価は上からA~D、F(判定不能)の5段階
①レインボーフラッグ【B】
栗東坂路併走。首をうまく使えず、手前を幾度も替えるなど、見映えはさほど良くないが、馬自身の前進気勢は旺盛で最後はしっかりと先着。時計も上々だった。苦戦続きの高齢馬とは思えぬ元気の良さ。もっと着順を上げてきても、おかしくない攻め気配ではある。
②アネゴハダ【A】
栗東坂路単走。馬場の真ん中あたりを気合乗り良く、力強い脚どりで登坂。勢いが衰えそうになったところで、鞍上が促すと再び脚を伸ばしていたことも評価できる。この馬らしい負けん気の強さを感じる内容。好調とみてよさそうだ。
③レジェーロ【B】
栗東坂路単走。やや右に流れ気味ではあるが、素軽い脚さばきでキビキビと登坂。ファストフォースに突き放された、1週前追いとは様子が変わってきている。揉まれず前めの位置から運ぶことができれば、面白い存在になるかもしれない。
④シホノレジーナ【C】
栗東CW併走。直線を向いて鞍上に促されると好反応を示し、ラストは速いラップを刻んできた。ただ、四肢のさばきは硬めで、芝の高速決着に対応できるかどうかについては微妙な線。上位好走には、他勢のキレや速力を削がれる馬場の出現が不可欠のように思える。
⑤テイエムスパーダ【B】
栗東坂路単走。軽く仕掛ける程度の調整。ペースを上げてから首の振り方が少々雑になり、若干バランスを崩してラチ沿いにヨレる場面もあったが、それを除けばこの馬らしい力強いフットワークで走れていた。雰囲気は決して悪くなく、警戒を怠れない1頭だ。
⑥メイショウケイメイ【C】
栗東坂路単走。中盤までは軽快に登っていたが、徐々に頭が高くなり、前後のバランスも乱れ気味。鞍上が肩ムチを入れても反応が薄く、最後は伸びを欠いてしまった。前回から相手強化の重賞へ臨むにあたり、心許ない内容なのは事実。積極的には手が出ない。
⑦スナークスター【F】
連闘。速い時計はなく軽めの調整。1度実戦を使った効果をそれなりに見込めるだろうし、連闘での連対実績もある。とはいえ良績のない芝、それも重賞でどこまでやれるか。今回は浮上のきっかけを掴むことができれば、という面がかなり強いチャレンジのように思える。
⑧タイセイビジョン【B】
栗東CW単走。助手騎乗も影響しているのか、時折頭が高くなり推進力を損ねる場面も。とはいえ、全体的に見ればキビキビと動けており、デキ自体は悪くなさそう。あとは前年の当レース(4着)同様、他馬との斤量差がどう出るかだけ。
⑨ロードベイリーフ【B】
栗東坂路併走。控えめの調整ゆえに見た目は地味。それでも体重のありそうな鞍上を背に、中盤あたりからピッチを上げ、最後までしっかりと脚を伸ばしていた。自身のパフォーマンスはきっちり示している印象。展開や馬場がハマれば出番があっていい。
⑩メイショウチタン【C】
栗東坂路単走。序盤を抑え気味に進め、中盤あたりから軽く促すも、鞍上の手ごたえの割に伸びが甘い印象。この馬らしい整ったフォームで走れてはいるものの、まだまだ良化の余地を残しているように思える。今回は期待よりも不安のほうが大きい。
⑪カリボール【B】
栗東坂路単走。低い姿勢を保ち、力強い脚さばきで登坂。最後は少しラップを落としたものの、最初の1ハロンを13秒台半ばで入り、その後は12秒台をキープしていたので、許容範囲の部類だろう。及第点の仕上がりと判断したい。
⑫スマートリアン【A】
栗東坂路単走。頭の位置が高めなのはいつものこと。脚元の動きは力強く、しっかり地面を捉えることができている。顔を右に背ける癖のある馬だが、今回はそれが目立たず、最後まで集中して走れているのもいい。上々の仕上がりだろう。
⑬モントライゼ【C】
栗東CW単走。序盤から速いラップを刻んだとはいえ、直線に入ってからの伸びは今一歩。ゴール後は余力なく評価しづらい内容。負荷をかけるという面ではいいのかもしれないが、最後はもう少し踏ん張って欲しかった。このひと追いでどこまで変われるか。
⑭タマモティータイム【C】
栗東坂路併走。序盤は併走馬と離れた位置から進めて単走に近い形。最後は抑えたまま僚馬と並んでゴールした。モタれ癖を見せなかったのはいいのだが、格上挑戦、それも重賞に臨むことを思えば、もう少しネジを締めて欲しかったような気も。評価は上げづらい。
⑮スティクス【B】
栗東坂路単走。ラストは失速気味も、その前の2ハロンを12秒6→11秒7で通過しており、致し方ない面はある。こうしたタイプが思わぬ粘りを見せることも珍しくない、当該コースの傾向を考えると、一概にマイナス材料とは言い切れない。穴候補として一考の余地はある。
⑯アンコールプリュ【B】
栗東坂路単走。やや外ラチ側を活気良く駆け上がる。舌縛りをしているあたり、気難しい点は変わらないが、最後まで低い重心を保っていたし、四肢の回転も鋭い。展開に左右される面はあるものの、ぞんざいには扱えないだろう。
⑰ファストフォース【A】
栗東坂路単走。1週前にしっかりやっているので、息を整える程度の内容。派手な時計こそ出ていないものの、体幹しっかりの集中した走りを披露。安定感のあるフォームで加速ラップを踏めた点は評価できる。力を出せる態勢とみたい。
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◆アネゴハダ・佐々木師「極端にテンが速くならなければ」
◆アンコールプリュ・友道師「1200~1400メートルでは安定」
◆カリボール・中川助手「先行馬が多いので展開が向けば」
◆シホノレジーナ・寺島師「芝で最後までやめずに走ってくれれば」
◆スティクス・武幸師「開幕週の馬場を生かしてほしい。理想はハナ」
◆スナークスター・川村師「距離短縮は問題ないが、芝がどうか」
◆スマートリアン・石橋師「それなりにいい位置を取れれば」
◆タイセイビジョン・梛木助手「展開ひとつかな」
◆タマモティータイム・久保田助手「包まれずに競馬ができれば」
◆テイエムスパーダ・五十嵐師「番手でも折り合いはつくと思う」
◆ファストフォース・梛木助手「小倉の適性は高い」
◆メイショウケイメイ・溝渕助手「しまいが生きるような展開なら」
◆メイショウチタン・本田師「小回りにうまく対応してくれれば」
◆モントライゼ・松永幹師「今回はチークピーシズをつけます」
◆レインボーフラッグ・小崎師「一瞬の脚はいいものがある」
◆レジェーロ・梛木助手「立ち回りのうまさを生かしてほしい」
◆ロードベイリーフ・森田師「末脚を生かすタイプなので、開幕週はどうかな」
2012年以降(2012~2019年は中京、2020年は阪神で施行)の3着以内馬延べ30頭の馬齢をみると、3歳から7歳までの間。ただし、3~4歳の好走(3着以内)は重賞で2着以内の連対歴があった馬のみ。7歳の馬券絡みは前年のCBC賞勝ち馬に限られる。その点には注意したい。
(減点対象馬)
①レインボーフラッグ ②アネゴハダ ⑤テイエムスパーダ ⑮スティクス ⑯アンコールプリュ
2012年以降の1~3着延べ30頭の斤量を確認すると、50キロから59キロまでの範囲。なお、52キロ未満で馬券に絡んだのは牝馬だけ。50キロ未満の馬、ならびに50~51キロの牡・せん馬は疑ってかかるべきだろう。
(減点対象馬)
②アネゴハダ ④シホノレジーナ ⑤テイエムスパーダ
2012年以降、前走で国内戦に出走し、タイム差2秒0以上の大敗を喫していた馬が巻き返して複勝圏に入ったケースはゼロ。加えて、前走がG1以外のレース、かつ1秒5以上の差で負けていた馬の好走(3着以内)例も見られない。該当馬は避けたほうが無難だ。
(減点対象馬)
①レインボーフラッグ ③レジェーロ ④シホノレジーナ ⑦スナークスター ⑬モントライゼ ⑭タマモティータイム
2012年以降、近3走とも非重賞戦に出走し、いずれも3着以下に敗れていた馬が当レースで2着連対圏に入った例は皆無。また、クラス不問で近3走とも2ケタ着順だった馬の最高成績は3着止まりとなっている。近走の使用クラスおよび前走着順に比較的寛容なレースとはいえ、先述した傾向に当てはまる馬は推奨しづらい。
(減点対象馬)
③レジェーロ ④シホノレジーナ ⑥メイショウケイメイ ⑦スナークスター ⑩メイショウチタン ⑫スマートリアン ⑬モントライゼ ⑭タマモティータイム ⑮スティクス ⑯アンコールプリュ
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2020年1着のラブカンプー(16位、13番人気)のような伏兵中の伏兵に激走されてしまうとお手上げだが、U指数による攻略の糸口がいっさいないわけではない。直近5年は毎年3位以内の馬が1頭以上3着以内に入っており、2018年3着のセカンドテーブル(1位、8番人気)や2021年3着アウィルアウェイ(1位、6番人気)のような、人気の盲点になっている馬を高く評価していた実績もある。波乱含みの難解なハンデ重賞ながらも、基本的に指数上位勢を信頼するスタンスで臨むべきだろう。
今年はまず、3位と4位の間に2.3という大きな指数差が出ている点に注目したい。大激戦の様相を呈しているが、上位3頭は能力が抜けているということ。よって、前年覇者の1位⑰ファストフォース(98.7)、重賞2勝の実績が光る2位⑧タイセイビジョン(98.5)、重賞・リステッド戦線で崩れずに好走を続けている3位⑫スマートリアン(97.1)は、必ず買っておくべきと結論付けられる。とくに、ハンデが53キロにとどまったスマートリアンは配当面でも魅力的だ。
もう1頭は、格上挑戦ながらも斤量有利で勢いのある3歳牝馬の6位タイ⑤テイエムスパーダ(94.4)を取り上げる。
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京都競馬場整備工事に伴う開催日割の変更があり、今年もCBC賞は小倉芝1200mに舞台を移して開催される。当該コースでは古馬混合重賞として8月中旬~下旬に北九州記念が施行されているが、直近では18年アレスバローズ、古くは08年スリープレスナイトがCBC賞→北九州記念と連勝するほか、昨年もCBC賞を勝ったファストフォースが2着、同5着のヨカヨカが1着と北九州記念でも好走していた。
注目は北九州記念で「4-3-3-19」という種牡馬成績を残すサクラバクシンオーの血脈で、代替開催された昨年のCBC賞でもファストフォース(=母の父)、ピクシーナイト(=2代母の父)と同血脈を保持する馬で1・2着となっていたほど。ほか、近年の当該コース成績を踏まえるとStorm Catのスピードが活きやすい傾向にあり、昨年の勝ち馬ファストフォースは父ロードカナロア(=母の父Storm Cat)で条件を満たし、勝ちタイムも芝1200mのJRAレコードを更新するタイムであったことは気に留めておきたい。
ファストフォースは、父ロードカナロア×母ラッシュライフ(母の父サクラバクシンオー)。半兄にアデイインザライフ、近親にメイショウナルトがいる血統。本馬は昨年の勝ち馬となるが、その走破時計は従来のJRAレコードを0秒5も更新する1分06秒0。名スプリンターとして名を馳せた父と母の父の配合からも頷けるところだが、本馬は近親の成績を鑑みても夏場を得意とする節があるので、リピーターとしてのケアを怠らないようにしたい。
カリボールは、父ジャスタウェイ×母レイズアンドコール(母の父サクラバクシンオー)。モンドキャンノの半弟にあたる血統で、母は06年アイビスSDで3着。本馬は初めての1200mとなった前走で約2年半ぶりの勝利をつかんでみせたが、母や半兄の実績からもスプリンターとしての資質があったのだろう。昨年は同産駒のアウィルアウェイが上がり3F最速となる末脚を駆使して3着。母の父の血脈含めて、注目しておきたい存在だ。
メイショウチタンは、父ロードカナロア×母ラルティスタ(母の父マイネルラヴ)。昨年のCBC賞では12着と大敗しているものの、内優位、JRAレコードの出た馬場では、終始4頭分外を立ち回っていた展開が応えたことも否めないだろう。また、当時は5番人気に支持され、先行できるスピードも示せていたので、今年は枠順次第で再評価の余地が十分にあるはず。父は昨年の勝ち馬と、母の父は2年前の勝ち馬と共通する配合も興味深いところ。
編集部(以下、編) 先週の平地重賞は宝塚記念のみでしたが、今週は福島でラジオNIKKEI賞、小倉でCBC賞が行われます。
新良(以下、新) いずれも難解なハンデ戦ですね。頭が痛い(苦笑)。
編 でも、人気割れは必至ですので、的中すれば即高配当ゲットにつながります。見方を変えれば、ある意味チャンスですよ!
新 なるほど(笑)。そうやって前向きに考えたほうがいいかもしれませんね。頑張ります。
編 3歳限定戦と古馬混合の短距離戦。どちらをチョイスしますか?
新 ここは迷わずCBC賞を選びました。即決です。
編 おお、そうなんですね。その理由やいかに?
新 CBC賞は出走17頭中、14頭が乗り替わりなんですよ。候補が少なすぎて選びようがない、ということがありませんので、予想のしがいがあります。
編 確かに、継続騎乗の多いG1とかですと、1~3着に当たりがない(すべてが継続騎乗)ということはよくありますが、14頭もいればその可能性はゼロに等しくなりますからね。
新 ただし、そのぶん外しても言い訳ができません。乗り替わりの狙い目を予想する側の能力が、ダイレクトに反映されるレースと言ってもいいでしょう。
編 自らにプレッシャーをかけていますね(笑)。では、気になる結論をお聞かせください。
新 私が狙い目に取り上げるのは、斎藤新騎手から幸英明騎手に乗り替わる⑮スティクスです。
編 攻めますねぇ。このところ大きな着順が続いていますが、巻き返す可能性はあると?
新 はい。そうみています。この馬はとにかく単騎で逃げないとダメなタイプで、3走前と2走前は逃げられずに大敗してしまいました。前走の新潟千直では逃げながらも10着に敗れましたが、シンシティと並走する格好でしたので、気分良く逃げられなかったんでしょう。前走はダッシュ力を磨くために千直を使った可能性もありますので、ノーカウントでいいと思います。
編 つまり、今回は当然逃げればチャンス十分で、しかも逃げられると新良さんはみているわけですね。
新 はい。陣営もこの馬の性格はわかっていますので、鞍上には「なにがなんでもハナ」と指示を出しているのではないでしょうか。
編 幸騎手ならそのオーダーに応えてくれそうですね。
新 テン乗りで馬に対する先入観がないので、指示通りに乗ることに徹するはずです。ゲートを出てからがむしゃらに行ってくれると思います。
編 開幕週の絶好馬場ですので、逃げてしまえば……。
新 簡単には止まらないでしょうね。あとは、そのまま逃げ切ってくれることに期待するだけです。
編 8枠15番という枠順はどう判断していますか?
新 外枠なら多少出負けしても巻き返せますので、包まれる心配のある内枠よりもむしろ歓迎と、プラスに考えています。
編 あとは幸騎手に託すだけという感じでしょうか。
新 そうですね。昨年は同じコースで行われた重賞の北九州記念を勝っていますし、自信を持って乗ってくれると思います。
編 ハンデ52キロは有利ですし、人気もないのでとても楽しみです。
新 人馬ともに、大波乱の立役者になってくれることに期待しましょう。
施行時期や条件の変更が重ねられてきたレースで、現在は7月の中京開催に組まれる芝1200mのハンデ重賞として定着しつつある。G2時代は、第32回(1996年)のエイシンワシントン、第34回(1998年)のマサラッキ、第35回(1999年)のアグネスワールド、第36回(2000年)のトロットスター、第38回(2002年)のサニングデールなど、歴代のスプリント王の名前が勝ち馬欄にズラリ。G3格下げ後は文字通りレベル低下したが、第44回(2008年)のスリープレスナイトや第52回(2016年)のレッドファルクスなど、ここでの勝利をステップにG1戦線で活躍する馬は何頭か出現している。
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