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着 順 |
枠 番 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 馬体重 | B | タイム | 着差 | オッズ | 人気 | 上がり 3F |
通過順 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 2 | 牝5 | 55.0 | 戸崎圭太 | 美 木村哲也 | 442(-12) | 1.32.1 | 6.8 | 4 | 32.8 | ⑧⑧ | |||
2 | 1 | 1 | 牝5 | 55.0 | M.デムー | 栗 友道康夫 | 426(+4) | 1.32.2 | 3/4 | 5.7 | 2 | 33.2 | ④④ | ||
3 | 8 | 16 | セ6 | 57.0 | 石橋脩 | 栗 友道康夫 | 480(-6) | 1.32.2 | ハナ | 12.7 | 6 | 33.2 | ④④ | ||
4 | 4 | 7 | 牝5 | 55.0 | 北村宏司 | 美 国枝栄 | 486(+6) | 1.32.4 | 1 1/4 | 38.4 | 12 | 33.0 | ⑩⑨ | ||
5 | 6 | 11 | 牡5 | 57.0 | 浜中俊 | 栗 千田輝彦 | 466(-4) | 1.32.4 | クビ | 28.5 | 10 | 32.8 | ⑫⑫ | ||
6 | 7 | 13 | 牡6 | 57.0 | 田辺裕信 | 美 堀宣行 | 504(-10) | 1.32.6 | 1 | 23.7 | 9 | 32.8 | ⑯⑮ | ||
7 | 5 | 9 | 牡7 | 57.0 | 丸田恭介 | 栗 矢作芳人 | 468(0) | 1.32.6 | クビ | 144.0 | 16 | 33.0 | ⑫⑫ | ||
8 | 3 | 5 | 牡4 | 58.0 | 吉田豊 | 栗 鈴木孝志 | 432(0) | 1.32.7 | 1/2 | 13.7 | 7 | 34.4 | ①① | ||
9 | 4 | 8 | 牝5 | 55.0 | 菅原明良 | 栗 斉藤崇史 | 456(+6) | 1.32.8 | 1/2 | 4.4 | 1 | 33.6 | ⑥⑥ | ||
10 | 3 | 6 | 牝5 | 55.0 | 木幡巧也 | 栗 松永昌博 | 496(0) | 1.32.8 | アタマ | 48.6 | 13 | 33.1 | ⑭⑭ | ||
11 | 8 | 17 | 牝5 | 55.0 | 三浦皇成 | 美 国枝栄 | 456(+4) | 1.32.8 | クビ | 21.2 | 8 | 33.0 | ⑮⑮ | ||
12 | 7 | 14 | 牝6 | 55.0 | 内田博幸 | 栗 辻野泰之 | 472(-10) | 1.32.9 | クビ | 5.8 | 3 | 34.0 | ③③ | ||
13 | 2 | 3 | セ7 | 57.0 | 大野拓弥 | 美 堀宣行 | 506(-12) | 1.33.0 | 1/2 | 182.4 | 17 | 33.5 | ⑩⑨ | ||
14 | 8 | 15 | 牝5 | 55.0 | 津村明秀 | 美 林徹 | 494(-4) | 1.33.3 | 1 3/4 | 6.8 | 5 | 33.3 | ⑰⑰ | ||
15 | 6 | 12 | 牡6 | 57.0 | 小林脩斗 | 栗 藤岡健一 | 506(+4) | 1.33.4 | 3/4 | 101.7 | 15 | 34.3 | ⑥⑥ | ||
16 | 5 | 10 | 牡4 | 57.0 | 菱田裕二 | 栗 杉山佳明 | 442(+12) | 1.33.5 | クビ | 28.8 | 11 | 34.1 | ⑨⑨ | ||
17 | 2 | 4 | 牡4 | 57.0 | 丸山元気 | 美 稲垣幸雄 | 554(+2) | 1.33.7 | 1 1/4 | 81.7 | 14 | 35.0 | ②② |
ラップタイム | 12.4 - 10.8 - 11.3 - 12.0 - 11.8 - 11.1 - 11.1 - 11.6 |
---|---|
前半 | 12.4 - 23.2 - 34.5 - 46.5 - 58.3 |
後半 | 57.6 - 45.6 - 33.8 - 22.7 - 11.6 |
■払戻金
単勝 | 2 | 680円 | 4番人気 |
---|---|---|---|
複勝 | 2 | 240円 | 4番人気 |
1 | 220円 | 2番人気 | |
16 | 320円 | 6番人気 | |
枠連 | 1-1 | 1,790円 | 8番人気 |
馬連 | 1-2 | 1,800円 | 5番人気 |
ワイド | 1-2 | 700円 | 4番人気 |
---|---|---|---|
2-16 | 1,480円 | 15番人気 | |
1-16 | 1,570円 | 18番人気 | |
馬単 | 2-1 | 3,440円 | 10番人気 |
3連複 | 1-2-16 | 7,990円 | 20番人気 |
3連単 | 2-1-16 | 36,190円 | 89番人気 |
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土曜日の新潟芝のレース結果、近年の関屋記念の結果をもとに、馬場のバイアスなどを考察していきます。予想の際にお役立てください。
この中間、新潟競馬場で観測された降水はゼロ。3週間以上もまともに雨が降っていないが、間断なく散水作業を施していることもあってか、土曜日早朝のJRA測定クッション値は9.2。硬すぎず、軟らかすぎずの標準ベースをキープしている。
土曜日施行の芝競走6鞍(千直を除く)を振り返ると、枠順に関しては外めの枠がやや優勢。内~中も頑張ってはいるが、3着以内馬18頭のうち、約半数の8頭が6枠より外。外めの枠が恵まれやすいコンディションに変わりつつあるようだ。
芝競走6鞍(千直を除く)における勝ち馬の最終4角通過順位は2、3、2、5、4、6番手。これだけを捉えると先行優勢のように思えるが、2~3着には中団より後ろに位置した馬の食い込みも見られる。最後の直線で中央寄りに進路を取る馬の好走も増えつつあり、先行勢に対して全幅の信頼を寄せるまでには至らないだろう。
実際、芝競走6鞍(千直を除く)の1~2着馬はいずれも、上がり3F4位以内でフィニッシュ。上がり3F1~2位馬は【4.3.2.3】という、上々のパフォーマンスを示している。そのあたりを鑑みれば、前有利と決め付けるのは早計。脚質的な有利不利の少ない馬場と考えるべきなのかもしれない。
日曜日開催中の予報は晴れ(13日7時の時点)。通り雨やゲリラ的な雨さえなければ、土曜日の傾向を踏襲する可能性は高い。先行勢を狙うのであれば、ある程度の上がりでまとめることができそうなタイプや、速い時計での好走経験を持つ馬を優先したほうがベター。差し、追い込み型を中心に据えるのであれば、軽めの馬場で好走歴を持つ馬が頼りになりそうだ。
枠順については判断するに悩ましい。ただ、レースが重なるにつれ、多かれ少なかれ内側の傷みは進行する。最後の直線で中央寄りに進路を取る馬の好走が増えつつあることを加味すると、外めの枠の好走頻度がさらにアップすることもあり得るだろう。それゆえ、軸足は外め(6~8枠あたり)に寄せたほうが好結果につながりやすいのではないか。
なお、過去5年の関屋記念の勝ち馬は、OPクラスの芝1600m戦において1着となった経験がある点で共通する。サマーマイルシリーズの対象レースということもあってか、芝マイルの実績馬が存在感を発揮するケースが目立つ。見逃せない傾向といえよう。
また、新潟で行われる重賞ゆえに左回りの実績も重要なファクター。過去5年の勝ち馬5頭はいずれも、左回りの芝競走において2着以内の連対経験があった。先述したOP実績とセットで押さえておきたいポイントだ。
今回の出走メンバーで、要点(6~8枠+芝マイル実績+左回り実績)を満たしているのは、⑭ロータスランド、⑮アナザーリリック、⑯ラインベック。よって当欄では、この3頭を連軸候補として推奨したい。
プロ予想MAXが誇る予想神「スガダイ」×単勝マイスター「夢月」が関屋記念を大展望!トッププロ予想家のハイレベルトークをお届けいたします!
出演:スガダイ(予想神) 夢月(単勝マイスター) MC:岡田大(ウマニティ編集長)
毎週プロ予想MAXの予想家に週末重賞への見解、注目馬について取材、紹介する連載「プロ予想家最速予想」。第28回は関屋記念についてスガダイプロ・パンチ定食プロの2名にお話を伺いました。早速、レースへの見解と注目馬を紹介していきます。
パンチ定食ー極限まで絞った買い目が生み出す強烈な一撃!
レース映像の徹底回顧と、外れ馬券を買わない手法で、回収率を爆上げ! パンチ定食プロに関屋記念についてお聞きしました。
―関屋記念についてお聞きする前に、先月22日の中京8Rで払い戻し150万円、翌日23日の福島12Rで払い戻し62万円と、2日続けての大的中お見事でした。勝因はどのあたりでしょうか。
週末は忙しいので、オッズが出る前に予想してるんですよ。なので、オッズに影響されず、純粋に上位へ来そうと思った4頭を選んでるだけなんですよね。
―中京8Rは3連複4頭ボックスでの的中なんですよね。そのレースは10番人気のオーパンバル、福島12Rは12番人気のタイガーリリーを買い目に入れていますが、どちらも買い要素が見当たらないんですよ。
タイガーリリーは簡単にいえばキズナですね。血統で選びました。全体を見通して、可能性が高いかなと。オーパンバルは2000mに勝ち鞍があって、直近2走は距離が長かった。距離短縮がいいですし、未勝利勝ちで見せた末脚も良かったので。
―血統と戦歴ですか。しかし、4点で150万…、点数が少ないと、予想を購入した方のお財布にもやさしく、アレンジも利きそうですね。
3連複って点数を抑えられるんですよ。福島は5頭ボックスでしたけど、それでも10点ですみますから。
―5頭ボックスで10点か。そう考えると、魅力的ですね。さて、的中の話に終始しそうなので、関屋記念に移ります。今年の登録馬から受ける印象をお聞きできますか。
メンバーをざっと見て、配当的に楽しみがあるというか、反対にいえば難しいなって思いますね。
―想定オッズもだいぶ割れていますよね。先ほど血統や戦歴から狙い馬を選定したとお話いただきましたが、注目しているファクターなどありますか。
まあ、直線が長いですからねえ。直線をしっかり走れるタイプを見ちゃいがちですね。そのなかで、セルバーグの取り扱いが鍵になるような気がしてます。
―前走の中京記念は逃げて1着でした。
前走は強かったと思うんですよ。でも、展開が向いた感じもあるし、今回はロータスランドとか、ノルカソルカとか、前に行きたい馬が出てくるので辛いのかなって。揉まれ弱そうなタイプでもありますしね。この馬が悩みどころです。
―同型の存在は鍵になりますね。新潟の長い直線に逃げ馬っていうのは嫌な感じはありますか。
そこまで嫌な感じもないんですよね。差し馬たちが脚を溜めすぎて届かないってケースもありますから。あとは、小回りが上手くない馬っていうんですか。逆にいうと、小回りで結果を残してきた馬は今回はどうだろうと。
―大箱が合う、末脚がしっかりした馬が狙い目という感じですかね。現状、気になっているのはどの馬ですか。
一応、現状狙っているのはラインベックで、馬券に絡めようかなとは思ってるんですよ。
―おお、人気薄ですね。評価されたのはどのあたりでしょう。
左回り走りそうなのと、血統的にはディープインパクトでしまいがキレそうなのと、持ち時計もけっこうあるので、時計で比べても強調できるかなと。
―溜める想定ですか、それともこれまでどおり前ですかね
番手とか、そのあたりから、前の馬を交わすイメージですよね。上手くハマりそうな感じがします。
―前走もハイペースのなか粘っていたので期待したいです。ちなみに今回も、3連複4頭ボックスですか。
一応、それで考えるんですけど、増えることもあるので。ラインベックは、紐というか、入れるかどうか迷っている馬ですね。
―ちなみに、もちろん現状の話ですが、想定している4頭を聞いていいですか。
ディヴィーナにフィアスプライド。あと、ロータスランドとアナザーリリック。アナザーリリックとラインベックが同じような評価で。
―荒れそう(笑)。ただ、人気サイドもいますよね。ディヴィーナは強いと。
半信半疑な部分もあるんですけど、2走前のヴィクトリアマイル4着は力がないと来れないでしょうし、前走の中京記念もセルバーグに向いたような展開であそこまで差を詰めたのをみると、軽視はできないなと。推してるというより、消せないという。ロータスランドも、ちょっと人気かもしれませんけど、戦ってきた相手が強いし、それほど負けてないですから。
―G1で善戦した経験のある馬たちですからね。フィアスプライドはクイーンS除外でこちらへ回りました。
前走のエプソムCは距離が長かったと思っています。前々走のターコイズSは出遅れなかったら勝っていたかもしれません。前走は距離に加えて、折り合いもちょっと欠いてたんですよね。今回は叩き2戦目の距離短縮で狙いたいですね。
―ターコイズSの末脚は記憶に残っています。フィアスプライドとともに、アナザーリリックも人気がないですよね。
使い方がちょっとよくわからないんですけど。
―ダートを使いましたからね。
そのあたりは謎ですけど、ここは血統で、今流行のサンデーの4×3ですしね。あと、最近サクラバクシンオーの血統を見直していて、キタサンブラックとか長距離を走る馬もいますけど、あれは距離云々でなく、純粋なスピード能力をもっている血統なんだと思うんですよ。そこもハマりそうですし、近走着順は悪いけど、着差は少しですから。
―この馬が走ってくれると馬券的にはいいですね。ちなみに4頭から変わる可能性もありますよね。
いやあ、まあそんなに変える気も。あんまり変えると怒られそうですしね。
―(笑)。
取材後記: 直近3連複4頭ボックスで特大的中がありましたし、関屋記念の4頭もとても楽しみです。いいなあ、150万(笑)。
【スガダイ】ー全開催プラス収支を可能にする“予想神”
群雄割拠のウマニティプロ予想MAXで13年連続ランキングトップに君臨。他の追随を許さない、競馬予想界のキング・オブ・キングス、スガダイプロに関屋記念についてお聞きしました。
―ローカルG3にしては、粒ぞろいなメンバーに移りますが、注目馬はどの馬になるでしょう。
アヴェラーレですね。
―2走前に3勝クラスを勝ち上がり、前走は京王杯SCで4着でした。どのあたりに注目されていますか。
前走の京王杯SCは、「この馬、思ったより強いな」と感じたレースでしたね。非常にゆったりとした流れになり、複数の馬が上がり32秒台を記録しました。勝ち馬も32秒6と高速の上がりでしたが、それを上回る上がりを使っていたのがアヴェラーレです。
―「ちょっと苦しいかな」という位置からよく詰めてきましたよね。
しかも、直線半ばで進路を大きく切り替えるロスがありながら脚を使っていて、特にラスト100mくらいの脚は際立っていましたから。正直、前走に関しては「脚を余してしまったな」と思いましたが、それと同時に、じっくり脚を溜める形だと「相当キレるなあ」と。新潟マイルは末脚を最も活かせるコースなので。あと、昨年秋の納屋橋Sで使った末脚も、とんでもなかったですよ。
―中京マイルで上がり3ハロンは32秒8でしたね。
数字もいいですし、なんというか、最後までしっかり伸びていて、東京ですら直線短いような感じを受けるんですよ。なので、日本で最も直線の長い新潟外回りでコースでこそ、狙いが立つかなと思いますね。
―それほど人気にならなそうなのも魅力です。前走アヴェラーレに騎乗していたルメール騎手は、今回エターナルタイムに乗るようです。3勝クラスを突破しての重賞挑戦ですが、期待できるでしょうか。
前走は上手く立ち回ったとはいえ、大楽勝でしたよね。ルメールさんも「将来は重賞レベルの馬です」と言っていたんですけど、「まあ、そうだろうな」という感じはします。2走前は、横山武史騎手で、多少道悪はあったにせよ、あんまり上手に乗れてなかったですが、ルメール騎手が乗るとこんなに強いという。ちょっと外せないですねえ。
―鞍上も込みでという感じでしょうか。ほかに注目している馬はいますか。
ディヴィーナですね。
―近走はヴィクトリアマイル4着、中京記念2着と、本格化を思わせる走りです。
ヴィクトリアマイルは15番人気だったので、驚いた人も多いでしょうし、僕も驚いたんですけど、よくよく振り返ってみると、負けて当たり前のレースばかりというか、まったく力を出し切れていないレースが続いていたんですよ。だから、向いている条件で、スムーズな競馬をできれば、これくらいやれる馬なんだってことでしょうね。前走は「楽勝するかな」と思っていたら取りこぼしましたけど、馬場や展開を考えるとよく走っていますし、左回りのマイルは好条件ですから、大崩れなく走ってくるんじゃないかなと。
―決め手を活かせる舞台だと軽視はしづらいですね。ちなみに、一昨年の勝ち馬ロータスランドはどう評価されますか。
力はある馬ですから、押えはしますよ。前走のヴィクトリアマイルは掲示板を外しましたけど、それほど負けてないですからね。前走逃げましたけど、3走前の京都牝馬Sの内容から、控える競馬もできますし、そもそもベースの能力が高い馬なので。
―ありがとうございます。G3なら期待感がありますね。最後に触れていない馬で、気になる馬がいればお願いします。
サクラトゥジュールですね。非常に乗り難しい馬で、折り合いに苦しむケースも多く、思わぬ大敗もある馬なんですが、前走はレーン騎手が素晴らしい騎乗をしてくれましたよね。やはり折り合いは苦しんでいましたが、ある程度の位置を取って、しかもロスなく運んでという。持ち時計を考えても、トップタイで、マイルの高速決着にも対応できますしね。今回の田辺騎手は上手く乗れていない部分もありますけど、何回も乗っていますし、前走でお手本を見れたかなと(笑)。
―この馬も非凡な末脚が新潟外回りで活きそうなので楽しみですね
あと、フラーズダルム。どうもツキのない馬で、前走は馬場が合いませんでしたし、阪神牝馬Sは超スーパースローで出番ナシでしたし、それ以前も騎手に敗因を求められるレースが多く、負のスパイラルに陥っていたディヴィーナのような感じがします。最後に勝った元町Sくらい走れば、重賞でもやれる馬なので期待したいです。
取材後記: 多数いる末脚自慢のなかでも、特に狙い目といった感じの馬を挙げていただきました。馬券的な見通しがよくなりますね。
以上、プロ予想家2名の関屋記念への見解と注目馬を紹介しました。お二方とも、ディヴィーナを高評価。穴っぽいところからも複数馬名が挙がり、週末が楽しみです。
(文・垣本大樹)
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日曜日に行われる関屋記念の出走馬の追い切りについて、1頭ずつ考察していきます。予想の際にお役立てください。
※評価は上からA~D、F(判定不能)の5段階
①ディヴィーナ【B】
栗東坂路単走(9日)。間隔が詰まっていることや、新潟への輸送を考慮して緩めの内容。そのため見た目は地味だが、難しい面を出すことなく集中して走れていたし、フォームも崩れていない。脚運びも悪くなかった。デキ落ちという様子はなく、良い意味での平行線だろう。
②アヴェラーレ【B】
美浦南W併走(9日)。逆手前になるなど、不器用なコーナリングは相変わらず。ただ、直線に入ってからの脚さばきは素軽く、身のこなしもスムーズ。仕掛けに対する反応も悪くなかった。鈍い面が目についた、1週前に比べれば様子は良くなっている。このひと追いでさらに上向くようなら、怖い存在になりそうだ。
③フォルコメン【B】
美浦南W併走(9日)。前肢を高く上げるダイナミックなフォームは健在。脚元の動きにも力感がある。その一方、手前替えで難しい面を見せるなど、気性のキツいところは変わっていない。ようは実戦に行って気分良く運べるか否か。ジョッキーのリードに託すほかない。
④コンシリエーレ【C】
美浦南W併走(9日)。脚をスラッと見せる走りから、慣れてくれば芝でも対応できそうな感じはある。ただ、身のこなしにキレはさほどなく、時計の要求度が高いコンディションになると辛いかも。現状の走りを活かすには、他馬のスピードやキレが削がれる馬場の出現、もしくは展開の恩恵が不可欠のように思える。
⑤セルバーグ【B】
栗東坂路単走(9日)。軽めの内容ゆえ際立つ動きではないが、道中における左右のフラつきがそれほど出ていないのは良い傾向。この馬とすればラストの走りも安定しており、好走後の疲れや反動はなさそう。あとはレース当日の馬場状態と、課された58キロの斤量がどうでるか。
⑥フラーズダルム【B】
栗東CW単走(9日)。肩の出が若干窮屈に映るが、もとよりピッチ走法寄りの馬。過度に気にする必要はない。この馬なりに首でリズムをとって、キビキビと走れていたし、脚どりも最後までしっかりしている。概ね自身のパフォーマンスは示している印象。まずまずの仕上がりだろう。
⑦フィアスプライド【B】
美浦南W併走(9日)。直線ではパートナーと重なる場面がほとんどで、細かい動きがわかりづらい。ただ、難しい面を出すことなく走れていたようだし、ゴール板を過ぎてからの後ろ姿を確認する限り、トビに高さもあった。北海道からの移動を挟んだが、それなりに整えてきた印象を受ける。
⑧ララクリスティーヌ【A】
栗東CW単走(9日)。強い前進気勢を見せながらも、タメをきかせてメリハリのある動きができていたのは好感度大。体をしっかり使ってリズム良く走れていたし、鞍上の指示に対しても従順。ラストの反応と伸びも良かった。好調だろう。いい雰囲気で本番に臨めそうだ。
⑨ミッキーブリランテ【C】
栗東坂路単走(9日)。前向きな姿勢をうかがわせながらも、タメを上手につくれていたし、フットワークも安定している。反面、直線半ばあたりから耳をフワフワさせるなど、集中力を欠くような仕草を見せていたのは気になるところ。直線の長い新潟で、能力を全開できる状態にあるかといえば疑問符が付く。
⑩カワキタレブリー【B】
栗東坂路単走(9日)。途中で落鉄したように見えたが、その前後で走りに大きな乱れはなく、影響は少ないものと考えたい。派手さには欠けるものの、やや力を要する馬場を苦にせず、体幹しっかりの安定したフォームをラストまで維持していたことは評価できる。及第点の仕上がりと判断したい。
⑪メイショウシンタケ【C】
栗東CW併走(9日)。パートナーに終始アオられ気味。手応えも体勢も不利の形でゴールを迎えた。相手の動きが良かったにせよ、見映えの悪い内容。この馬なりにキビキビと走れてはいたが、もう少し格好をつけて欲しかったような気も。調教観点的に高評価はしづらい。
⑫ノルカソルカ【C】
栗東CW併走(9日)。四肢の可動域は十分なのだが、上半身との連動性が低く、そのぶんバラッとした走りに。騎手候補生が跨っていたとはいえ、追われてから重心が下がらないのも気になるところ。水曜追いの段階では、可もなく不可もなし、といった感じ。評価は上げづらい。
⑬サクラトゥジュール【F】
美浦南B単走(8日・映像なし)。軽い運動で済ませる予定だったようだが、馬が行く気になってしまって、5F換算で66~67秒程度の時計が出た様子。そのため、当該週の本追い切りは見送るとのこと。1週前追い切りの映像もなく、判定するに難しい。いずれにせよ、当日の気配はしっかり確認しておいたほうがいいだろう。
⑭ロータスランド【A】
栗東坂路単走(9日)。整えることに主眼を置いた内容ながらも、馬が走る気満々で、鞍上が手綱を抑えた状態での登坂。四肢のさばきは力強く、それでいて素軽さもある。活気十分であるにもかかわらず、しっかり制御できていた点も好印象。高く評価したい1頭だ。
⑮アナザーリリック【A】
美浦南芝併走(9日)。この馬らしい前肢をしっかり使ったフットワークで、キビキビと走ることができている。鞍上の軽い促しにも、きちんと対応していた。ジョッキー騎乗の芝コースという点を差し引いても、ラストの鋭い加速は目を引くものがある。好気配。
⑯ラインベック【B】
栗東坂路単走(9日)。余力残しの内容ながら、最後まで低い重心を保ち、力むことなく走れている。去勢の効果が表れてきたこともあってか、ひと頃より操縦性が良くなった印象。調整は順調に進んでいる様子なので、あとは実戦でリズム良く運べるかどうか。そのあたりが好凡走の鍵を握る。
⑰ビューティフルデイ【B】
美浦南W併走(9日)。コーナーでは気負いがちだったが、直線に入ってからの回転鋭いフットワークは目を引いた。ただ、久々のマイル戦に臨むにしては、前進気勢が過ぎるような気も。体調自体は良さそうなので、あとは実戦に行ってのテンション次第。当日の気配を注視したい1頭である。
◆アヴェラーレ・太田助手「新潟マイルの方が競馬はしやすいし、平坦もプラス」
◆アナザーリリック・林師「新潟は得意なコースで状態もいい。力を発揮できればいい競馬ができると思う」
◆カワキタレブリー・杉山佳師「左回りのマイルならそう崩れないと思う。コンディションの良さを生かして」
◆コンシリエーレ・稲垣師「初芝になるが、ワンターンのマイルは条件的にはいい」
◆セルバーグ・鈴木孝師「前走はイレ込みもましでしたし、うまくいきましたね。新潟コースは心配していない」
◆ディヴィーナ・松館助手「いい状態をキープ。リズム良く運んで、いい競馬ができれば」
◆ノルカソルカ・藤岡師「状態に変動がないからね。自分の形に持ち込むだけ」
◆ビューティフルデイ・国枝師「前走は今までで一番の内容。うまく立ち回れればチャンス」
◆フィアスプライド・国枝師「クイーンSを除外された影響はなさそう。タメが利けば」
◆フォルコメン・堀師「仕上がりに不安はない。コースより展開が鍵」
◆フラーズダルム・松永昌師「前回は(重)馬場も向かなかった。前が流れてくれれば」
◆ミッキーブリランテ・貝澤厩務員「前回は前残りで、展開もはまらなかった」
◆メイショウシンタケ・千田師「体調よりも走る気になるかどうか。コース設定なども関係ないと思います」
◆ラインベック・石橋助手「切れるタイプではないので、早めに踏んでいく形がいい」
◆ララクリスティーヌ・斉藤崇師「左回りはいいし、新潟の1600メートルは守備範囲です」
◆ロータスランド・辻野師「前走は直線で一瞬突き放したのですが、GⅠで相手も強かったですね」
2013年以降(過去10年)の1~3着馬延べ30頭の馬齢をみると、3歳から7歳までの間で収まっている。一方、7歳馬の好走(3着以内)は、前走1着、かつ芝マイル重賞での勝利経験があった馬のみ。思いのほかハードルが高い。
(減点対象馬)
③フォルコメン ⑨ミッキーブリランテ
2013年以降の性別成績は、せん馬【0.0.0.9】、牡馬【8.7.6.93】、牝馬【2.3.4.29】。せん馬は劣勢のうえ、牡馬よりも牝馬の好走(3着以内)率が高くなっている。ただし、2着連対圏を確保した牝馬はいずれも、前走が牡牝混合競走だった。牝馬限定競走からの参戦馬は過信禁物とみるべきだろう。
(減点対象馬)
③フォルコメン ⑧ララクリスティーヌ ⑭ロータスランド ⑯ラインベック
2013年以降の3着以内馬延べ30頭中29頭は、前走より斤量減または同斤量だった。例外は牝馬のワントゥワン(2018年2着・前走比2キロの斤量増)1頭のみ。前走比で斤量増となる、牡・せん馬は評価を下げたほうがよさそうだ。
(減点対象馬)
④コンシリエーレ ⑤セルバーグ ⑬サクラトゥジュール
2013年以降、近3走内にG3より下のクラスで10着以下敗退を2回以上喫していた馬が、関屋記念で複勝圏入りした例はゼロ。前走着順に比較的寛容なレースとはいえ、先述した傾向に引っ掛かる馬は推奨しづらい。
(減点対象馬)
③フォルコメン ⑫ノルカソルカ
2013年以降の2着以内馬はいずれも、オープンクラスの芝競走において2着以内の連対経験があった。連対実績が条件クラスやダート競走に偏っていた馬は安定感を欠いている。
(減点対象馬)
②アヴェラーレ ④コンシリエーレ ⑥フラーズダルム ⑦フィアスプライド ⑩カワキタレブリー ⑫ノルカソルカ
2013年以降の1~2着全馬が、芝1600mのレースにおいて勝ち星を挙げていた。芝のマイル戦で未勝利の馬に手を出すのはリスクが高い。
(減点対象馬)
④コンシリエーレ ⑰ビューティフルデイ
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このレースは大波乱こそ少ないものの、U指数上位勢があまり振るわず、中位から下位勢の活躍が顕著(直近5年の3着以内馬15頭中10頭が6位以下で、うち5頭が二桁順位)という点が大きな特徴になっている。おそらく、U指数の差にあまり開きのない実力拮抗のメンバー構成になりやすく、一定以上の指数を持っていればどの馬にもチャンスのある状況ができあがっているのだろう。今年も出走馬のU指数が接近した大混戦となったので、人気と指数のバランスを勘案しつつ、妙味のありそうな馬を狙っていくスタンスを採用したい。
まずはトップ評価に敬意を表して⑭ロータスランド(98.0)を取り上げる。一昨年のこのレースの勝ち馬で、高松宮記念2着など重賞実績はじゅうぶん。前走のヴィクトリアマイルもコンマ6秒差6着に健闘しており、力の衰えは感じられない。前走より1キロ軽い55キロで走れる点も歓迎だ。
馬券妙味がありそうなのは、3位につけている⑮アナザーリリック(97.0)。近走内容やローテーション的に人気を集める気配はないが、新潟芝2戦2勝と福島牝馬S勝ちの実績は侮れない。自慢の末脚が弾ければ上位争いに顔をのぞかせるだろう。
以下、新潟巧者の4位⑧ララクリスティーヌ(96.7)と、近走のレースぶりに本格化を感じさせる5位①ディヴィーナ(96.4)を押さえておく。
直近2年は、21年ロータスランド(父Point of Entry)、22年ウインカーネリアン(父スクリーンヒーロー)とRobertoの直系が好位2番手から押し切り勝ち。どちらも雨の影響が残るタフな馬場であったことはポイントとなりそうで、雨中開催となった09年にも同系統に属するスマイルジャック(父タニノギムレット)が勝利をつかんでいる。
ディープインパクトやDanzig、ダンシングブレーヴ、Storm Cat、ノーザンテーストなど注目に値する血脈は多岐にわたるが、13年1着レッドスパーダ(4番人気)、17年1着マルターズアポジー(7番人気)、21年1着ロータスランド(4番人気)、22年2着シュリ(12番人気)などの好走例を鑑みれば、とくに父または母の父にStorm Cat種牡馬を配されたスピードタイプの前残りには人気不問で気を配りたい。
ロータスランドは、父Point of Entry×母Little Miss Muffet(母の父Scat Daddy)。本馬は一昨年の勝ち馬となるが、母の父がStorm Cat系種牡馬であることを特筆でき、スプリントG1でも好走できるだけのスピードがあることも強みとなる。一方で、稍重~不良の馬場を得意とする道悪巧者でもあり、21年関屋記念で重賞初制覇を飾ったときも良馬場発表ながら前日に降った雨の影響が多分にあった。当日の馬場状態や時計の出方には気を配りたい。
フラーズダルムは、父キズナ×母クーデグレイス(母の父ホワイトマズル)。父系祖父ディープインパクトは4頭の勝ち馬を出しており、12年ドナウブルーは新潟芝1600mの現レコードタイムをも記録。今後は後継種牡馬の動向も注視されるが、すでにキズナ産駒からは21年3着ソングラインが出た。19年1着ミッキーグローリーを想起させる「父×母の父」の配合でもあり、差し脚を活かす戦法にも共通点を見出せる。展開次第で出番がありそうだ。
ミッキーブリランテは、父ディープブリランテ×母エピックラヴ(母の父Dansili)。直近では22年京成杯AHを12番人気で2着になるなどマイルの大舞台で大駆けが目立つが、20年関屋記念でも9番人気ながら4着、3着とはクビ差の接戦を演じた実績を持つ。なお、昨年の関屋記念では半弟ダノンザキッドも上がり3F最速となる末脚を駆使して3着に好走。紐解くと強調材料となり得る血脈が多いので、今年も穴馬として一考の余地がありそうだ。