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着 順 |
枠 番 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 馬体重 | B | タイム | 着差 | オッズ | 人気 | 上がり 3F |
通過順 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 7 | 13 | 牡5 | 58.0 | 川田将雅 | 栗 中内田充 | 476(+2) | 2.01.5 | 5.1 | 2 | 36.0 | ⑬⑪⑤② | |||
2 | 6 | 10 | 牡3 | 55.0 | 横山和生 | 栗 昆貢 | 482(-2) | 2.02.2 | 4 | 49.6 | 9 | 36.9 | ⑥⑤③① | ||
3 | 1 | 1 | 牡5 | 58.0 | C.ルメー | 美 大竹正博 | 508(0) | 2.02.7 | 3 | 7.9 | 4 | 36.7 | ⑩⑧⑩③ | ||
4 | 4 | 6 | 牡4 | 58.0 | J.モレイ | 美 堀宣行 | 508(--) | 2.02.8 | 3/4 | 6.3 | 3 | 37.1 | ⑫⑫⑦③ | ||
5 | 7 | 12 | 牡7 | 58.0 | 浜中俊 | 美 堀宣行 | 502(+16) | 2.02.8 | クビ | 16.9 | 7 | 36.2 | ⑬⑭⑭⑦ | ||
6 | 3 | 5 | 牡5 | 58.0 | 武豊 | 栗 藤岡健一 | 516(+8) | 2.03.2 | 2 1/2 | 2.3 | 1 | 37.7 | ④④⑤③ | ||
7 | 8 | 14 | 牝6 | 56.0 | 岩田康誠 | 栗 中村直也 | 474(0) | 2.03.3 | クビ | 50.5 | 10 | 36.6 | ⑮⑮⑮⑩ | ||
8 | 6 | 11 | 牡4 | 58.0 | 戸崎圭太 | 美 宗像義忠 | 498(+4) | 2.03.7 | 2 1/2 | 75.1 | 11 | 37.6 | ⑩⑫⑪⑦ | ||
9 | 2 | 2 | 牝6 | 56.0 | 松岡正海 | 美 手塚貴久 | 494(--) | 2.04.0 | 2 | 11.9 | 6 | 38.7 | ③③③③ | ||
10 | 4 | 7 | 牡4 | 58.0 | 吉田隼人 | 栗 中村直也 | 498(-4) | 2.04.0 | ハナ | 426.6 | 15 | 38.2 | ⑥⑦⑦⑦ | ||
11 | 3 | 4 | 牡5 | 58.0 | 横山武史 | 栗 藤原英昭 | 460(--) | 2.04.8 | 5 | 9.1 | 5 | 39.0 | ⑤⑤⑦⑬ | ||
12 | 5 | 9 | セ8 | 58.0 | 国分恭介 | 栗 西園正都 | 472(+4) | 2.05.1 | 1 1/2 | 204.9 | 13 | 40.0 | ②②②⑩ | ||
13 | 2 | 3 | 牝6 | 56.0 | 和田竜二 | 栗 西園正都 | 490(0) | B | 2.05.3 | 1 | 81.7 | 12 | 39.2 | ⑧⑧⑪⑭ | |
14 | 5 | 8 | 牡4 | 58.0 | 横山典弘 | 栗 昆貢 | 482(+8) | 2.06.5 | 7 | 46.8 | 8 | 40.2 | ⑧⑧⑬⑮ | ||
15 | 8 | 15 | 牡7 | 58.0 | 国分優作 | 栗 矢作芳人 | 526(+4) | B | 2.07.0 | 3 | 246.0 | 14 | 41.9 | ①①①⑫ |
ラップタイム | 12.3 - 10.9 - 12.3 - 12.6 - 12.3 - 12.2 - 12.5 - 12.0 - 12.0 - 12.4 |
---|---|
前半 | 12.3 - 23.2 - 35.5 - 48.1 - 60.4 |
後半 | 61.1 - 48.9 - 36.4 - 24.4 - 12.4 |
■払戻金
単勝 | 13 | 510円 | 2番人気 |
---|---|---|---|
複勝 | 13 | 200円 | 2番人気 |
10 | 800円 | 10番人気 | |
1 | 300円 | 4番人気 | |
枠連 | 6-7 | 4,580円 | 16番人気 |
馬連 | 10-13 | 13,680円 | 30番人気 |
ワイド | 10-13 | 3,730円 | 33番人気 |
---|---|---|---|
1-13 | 940円 | 8番人気 | |
1-10 | 4,300円 | 37番人気 | |
馬単 | 13-10 | 18,640円 | 51番人気 |
3連複 | 1-10-13 | 28,200円 | 75番人気 |
3連単 | 13-10-1 | 168,930円 | 410番人気 |
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土曜日の札幌芝のレース結果、近年の札幌記念の結果をもとに、馬場のバイアスなどを考察していきます。予想の際にお役立てください。
この中間、水曜日から木曜日にかけて9ミリの降水を観測するも、金曜日の天気に恵まれたこともあり、土曜日の芝コースは良馬場(JRA発表)でスタート。雨が降る時間帯もあったが、馬場状態の変更はなく、良発表のまま土曜日の開催を終えた。
札幌記念と同じ舞台の芝2000mで行われた、富良野特別(3歳以上1勝クラス)の勝ち時計は2分1秒8。今回と同様に良発表のCコースで施行された、2020年は2分0秒9の決着だった。そのことからも、時計が出づらい馬場状態だったことが窺い知れる。
そうした状況もあってか、逃げ・先行勢の勢いが増しつつあり、土曜日施行の芝競走7鞍における1~2着馬の最終4角通過順位は、みな4番手以内。速い上がりを武器とする待機勢にとっては、厳しいコンディションだったようだ。
日曜日開催中の天気は不安定(20日7時の時点)。予報通りであれば、軽い馬場状態になることは見込みづらく、力を要するコンディションが想定される。道中外から追走、直線も外という後方勢は、よほどの馬場適性差か展開利がないと、体力的に不利と考えるべきだろう。
となれば、勝負どころから最後の直線にかけての進路はどうあれ、道中は内~中を回り、なるべく距離ロスを抑えつつ馬場の良いところを運べそうな馬を優先すべき。内寄りの枠(1~3枠あたり)から、そういう競馬ができれば言うことはない。
脚質は土曜日こそ前優勢だったが、その点を踏まえて騎手や陣営の意識が強く働くことも十分に考えられる。それゆえ、逃げ・先行タイプに固執せず、少し構えを広げたほうが好結果につながりやすいのではないか。
なお、過去5年の札幌記念の1~3着馬延べ15頭は、JRAのG1かG2において勝利経験があった点で共通する。”スーパーG2”とも称されることがある定量重賞ゆえか、ハイグレード戦の実績馬が存在感を示す傾向が非常に強い。今年も条件を満たす馬には相応の評価が必要だろう。
今回の出走メンバーで要点(1~3枠+過去実績)をクリアしているのは、②ウインマリリン、④シャフリヤール、⑤ジャックドール。よって当欄では、この3頭を注目株として推奨する。
プロ予想MAXが誇る予想神「スガダイ」×競馬プロファイラー「キムラヨウヘイ」が札幌記念を大展望!トッププロ予想家のハイレベルトークをお届けいたします!
出演:スガダイ(予想神) キムラヨウヘイ(競馬プロファイラー) MC:岡田大(ウマニティ編集長)
毎週プロ予想MAXの予想家に週末重賞への見解、注目馬について取材、紹介する連載「プロ予想家最速予想」。第29回は札幌記念についてイレコンデルパサープロ・シムーンプロの2名にお話を伺いました。早速、レースへの見解と注目馬を紹介していきます。
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国立図書館に貯蔵された膨大なスポーツ新聞の分析からはじまった予想家人生。導入した競馬ソフトを独自にカスタマイズし、飛躍的に回収率を向上させた今も、泥臭く仮説検証を繰り返す競馬研究の鬼。イレコンデルパサープロに札幌記念の予想をお聞きしました。
―今年も好メンバーが集結しました。どのようにみていますか。
実績馬が例年以上に多い印象ですね。先を見据える実績馬と、実績は落ちるけどここを取りに来た馬の構図なのかなと。現時点では状態面を判断しにくいですが、ここから買うと想定できる馬を3頭ピックアップしています。
―ありがとうございます。では、1頭目からお願いします。
一番手は、かなり穴ですけどイズジョーノキセキ。
―おお。評価されているのはどのあたりでしょうか。
府中牝馬Sの勝ち方が強く、その時から注目していました。距離が長いだろうという有馬記念でも4着。岩田J得意のイン突きというわけでもなく、多少外に出していましたから、正直驚きましたね。
―私も驚いたのですが、今年は「あれ?」という感じもします。
ただ、前走のクイーンSですね。岩田騎手はずっとインを狙っていたんですけど、前が開かず、今度は外へ出そうとしても詰まってと。ほとんど追えない状態だったのに、上位馬と差はなかったですから。もし今回、インを突いて前が開けば、能力的に十分馬券内を考えられると思います。
―となると、理想は内枠ですかね。
外を回す必要がないというか、インを突ける馬ですからね。反対に外枠ならちょっと考えるかもしれません。
―枠順も重要ですね。それでは、2頭目をお願いします。
ソーヴァリアントです。
―おお、また人気薄ですね。この馬も、今年は……。
気持ちというか、メンタルなんですよね。中山記念の凡走は心房細動の記憶がフラッシュバックしたんじゃないかとか、憶測も含めいろいろ考えられるんでしょうけど、前走はどうしちゃったんだという感じですよね。外から被されると嫌気がさすのかもしれませんが。
―それでも狙うのは、力を出し切れば足りるからでしょうか。
成績を紐解いていくと、洋芝適性は証明済で、札幌ではとんでもない勝ち方をしてるんですよ。上がり3ハロン33秒0かつ、後半2ハロンは10秒台を並べていて、あの走りを見たとき「この馬はG1を取れる馬だな」と思いましたから。その後、2度のチャレンジCでは強い競馬をしながら、一方で脆さもあると。ただ、洋芝で能力を発揮しきれば勝ち切ってもおかしくないとみていますよ。
―スローとはいえ、すごい上がりですね。この人気なら単勝も買っておきたいです。それでは、3頭目をお願いします。
ジャックドールになりますね。
―唯一人気サイドですね。同型もいますが、問題ないでしょうか。
ユニコーンライオンより内なら逃げられる可能性もありますよ。控える形になり、例えばユニコーンライオンが作る1000m58秒台のペースを、離れた番手などでも大丈夫だと思います。ただ、外から被せられるような形は嫌ですね。
―手堅くいくならこの馬ですか。今年は大阪杯を勝ちましたよね。阪神内回りの2000mとコーナーの緩い札幌の2000mならどちらに適性を感じますか。あるいはそれ以外にベストと思うコースがあればお願いします。
府中が一番合うと思うんですよ。白富士Sの勝ち方は強かったですよね。その印象ですかね。しっかり分析したわけじゃないのですが、左回りの2000mがすごく合うイメージです。
―それで札幌記念や大阪杯を勝つのは能力の裏付けですかね。ほかの人気馬がなぜジャックドールに劣るのかという部分もお聞きしたいです。まず、プログノーシスはどうでしょう。
脚質的に後ろから行くのが確定していますからね。このメンバーだと、後ろから勝ち切るのはちょっと想像できないんですよ。想定オッズを見て「こんなに売れるんだ」という感じ。20倍~30倍つくなら重い印を打っていいんですけど。
―今回の相手関係だと、単純に足りない可能性もありますか。
全然あると思います。
―なるほど。仮にこの馬を切れるなら、馬券はぐっと組みやすくなります。次に、ダノンベルーガはどうでしょうか。
堀先生が泣きなんですよねぇ。
―泣きですね。なんか、いつもですけどね(笑)。
ヒシイグアスの中山記念の時も、「生死をさまよったから今回は無事に」と。それで勝ち切られちゃったんでね。まあ、でもここは叩きで天皇賞秋だと思いますけどね。
―仕上げ切れば勝ち負けでも、7、8割の仕上げならそれほど甘くないといった感じでしょうか。
そうですね。それに右回りですし。ベストは府中コースだと思ってますから。
―トモが云々はずっと言われてますよね。狙いもここじゃないと。
モレイラJで過剰に売れそうでもありますし。
―鞍上人気はしそうですね。さて、人気サイドから最後にシャフリヤールの評価をお願いします。
これはねぇ、弱い馬じゃダービーを勝てないですけど、ダービーがピークだったと思うんですよね。
―それは早熟ですか。
おそらくノーザンファームが。
―ああ、なるほどなるほど。そこに合わせたと。
そうです、そうです。ベストは良馬場、左回りの2400mでしょうけど、去年のジャパンCはレースレベルが低く、勝ち馬ヴェラアズールのその後もちょっとね。あと、道悪での負け方があまりにもひどかった。
―不良馬場の神戸新聞杯は1番人気4着でしたね。狙い馬に続き、人気馬の評価をお聞きしましたが、ほかの馬はどうでしょうかね。
ちょっと厳しいと思いますね。ウインマリリンも去年やっと3着で、秋に向けての叩きだと思いますし、ウインマイティーは掲示板も厳しいでしょうしね。
取材後記:穴馬の推奨と人気馬の的確な分析。非常に参考になります。最近は返し馬をもとに新馬戦で高配当を獲得されているとのこと。新馬戦は早生まれも狙い目という話が、4月1日生まれなのに高一で全国制覇した桑田真澄は最強という話に落ち着きました(笑)。
【シムーン】―元馬乗りの感性が創る芸術予想
育成牧場業務に3年ほど身を投じた異色の経験を活かし、馬の性格や適性、騎手の騎乗技術を的確に分析。鋭い感性とレース映像の徹底検証により、劇的な変わり身を見込める馬を狙い当てるシムーンプロに札幌記念についてお聞きしました。
―前回の中京記念は推奨馬セルバーグが1着。お見事でしたね。勝因はどのあたりでしょうか。
好スタートから主張してハナを切れたのが良かったですね。内目の枠を引いたのも大きく、スンナリ行けました。ペースはけっこう速めでしたが、変にスローに落とすよりも、長く脚を使える馬の特性を生かした好騎乗だったと思います。それと人気の2頭、2着のディヴィーナは外々を回されましたし、3着のルージュスティリアはコーナーで躓く不利もありました。人気馬がロスのある競馬になったことにも助けられた感じです。
―関屋記念はもう少し緩めのペースで凡走でしたし、あのくらいペースでいいんですね。さて、今週は夏の大一番札幌記念ですが、予想のポイントからお願いします。
いいメンバーが揃いましたね。今週からCコース変わりで、良馬場で行われれば、純粋な力勝負が見れそうで楽しみです。展開面も含めて予想しがいのあるレースだと思います。
―昨年の勝ち馬ジャックドールは展開面でも鍵を握る一頭かと思います。昨年は控える競馬で勝ちましたが、ベストは逃げとお考えでしょうか。
一部逃げたらダメなタイプもいますが、外差し馬場でもない限り、最短距離を走れるという点や揉まれないという意味で、逃げ馬が有利なのは競馬の常だと思いますよ。ただ、逃げ馬は絡まれると厳しくなるので、一介の逃げ馬にはしたくないことも多いんですよね。
―ごもっともですね。直線で詰まる心配がなかったりと、不利を受けにくい利点もあると思います。
ジャックドールに関しては、このクラスに入ると決め手の面で後ろからの馬に劣るので、後続に脚を使わせる逃げがベストな印象です。ただ、今回はアフリカンゴールドもユニコーンライオンも主張して逃げたいタイプですからねぇ。昨年のこのレースのように好位からになるんじゃないでしょうか。後ろが脚を使わされるペースなら、押し切って連覇も十分にありそうです。
―連覇も十分ですか。反対に控えるタイプの有力馬からプログノーシスですが、今年は金鯱賞を勝ち、QE2世Cでも2着と重賞でも結果を出しています。今回の相手に入ってどうでしょうか。
決め手のある馬ですよね。前走のQE2世Cは進路取りが上手く行かず、脚を余した感もあります。後ろからの馬なので、常にそういうリスクはありますが……。まだ底を見せてない感じですし、川田騎手では5戦5勝。今回展開自体は流れると思うので、末脚比べになれば、出番は回ってくるはずです。川田騎手の捌きに注目ですね。
―ジャックドールも、プログノーシスも、悪くない感じですね。現状、軸はどの馬で考えていますか。
ハイレベルで甲乙つけがたいので軸って考え方はしてないですね。
―拮抗いていると。そのなかで、強いて人気サイドで危険だと感じる馬がいれば挙げていただけますか。
パッと浮かんだのは右回り不安説のあるダノンベルーガなんですが、皐月賞は馬場の悪い最内を通りながら差のない競馬をしたとも言える訳で……安易に危険と言うのも安直な気がしますねぇ。うーん、でも走りづらそうにはしているし、ダノンベルーガにしておきます。
―なるほど。プロから見ると、走りづらそうではあるんですね。穴っぽいところで期待できそうな馬がいればお願いします。
んー、ラーグルフかなぁ。中山記念は緩めのペースのなか、後方から4角大外を回ってよく追い込んで2着まで来たと思いますよ。力をつけていると感じましたね。大阪杯は鞍上が進路がスムーズに空かなかったと言っていましたから。後は初の洋芝がフィットすれば、想像以上の走りをしてくれる可能性もあるんじゃないでしょうか。
―中山記念の走りはよく覚えています。好枠を引いてほしいですね。最後に触れていない馬のなかで注目している馬がいればお願いします。
ソーヴァリアントは一昨年の札幌の2戦が、条件戦で相手が軽かったとはいえ大楽勝。洋芝巧者の可能性はありそうなので、人気を大きく裏切ったここ2戦から、復活する姿を見たいですね。
取材後記:「ハイレベルで甲乙つけがたい」という言葉が印象的ですね。ほんとにこう、わくわくするようなメンバーですよね。ジャックドールとプログノーシス、前と後ろの対決にも注目です。
以上、プロ予想家2名の札幌記念への見解と注目馬を紹介しました。お二方とも有力馬ではジャックドールを高評価、穴馬ソーヴァリアントも一致しましたね。一方、プログノーシスの評価は分かれました。さて、どうなるでしょうか。
(文・垣本大樹)
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日曜日に行われる札幌記念の出走馬の追い切りについて、1頭ずつ考察していきます。予想の際にお役立てください。
※評価は上からA~D、F(判定不能)の5段階
①ソーヴァリアント【B】
函館芝併走(16日)。悪い馬場状態を問題とせず、深く鋭い踏み込みで進む姿は実にパワフル。この馬とすれば手前の切り替えもスムーズだった。稽古の良さが実戦につながらないケースが続いているだけに、過度の評価はしづらいものの、もっとやれても不思議ない攻め気配ではある。
②ウインマリリン【B】
札幌ダ単走(16日)。最終追い切りが本馬場だった昨年3着時と比べて、後肢の入りが浅く、そのぶん走りが小さく映る。とはいえ、慣れないダート調教でも、前向きさを失ってはいないし、促しに対する反応も悪くなかった。それなりに整えてきた印象を受ける。
③ウインマイティー【C】
札幌ダ単走(16日)。ダートが影響したのか、トビが低く完歩も小さく映る。ただ、転厩前の気分良く走らせることを重視した調整に対し、今は負荷をかける追い切りが主体。それを思うと、一概に悪い内容とも言い切れない。見映えが良くないため、評価は控えめにしておくが、当日の気配を再確認したい1頭ではある。
④シャフリヤール【B】
函館芝併走(16日)。カーブがきつめのうえに、モロい芝も影響してか、コーナーでスピードを緩める場面も。ただ、直線を向いてからの手前替えは至ってスムーズ。少し促されつつの進出ではあるものの、ステッキを入れられた際の鋭い反応、素早いギアチェンジは目を引くものがあった。及第点のデキと判断したい。
⑤ジャックドール【B】
函館芝単走(16日)。前肢が若干突っ張ったような感じの完歩も見られたが、緩い馬場を考慮すれば致し方ない面はある。それでも、気負うことなく折り合いをきちんとつけて走れていたし、鞍上の軽い促しに対する反応も良かった。順調と捉えてもいいのではないか。
⑥ダノンベルーガ【B】
函館芝併走(16日)。3頭併せの真ん中でも、気を散らすことなく走れていたのは良い傾向。軽い促しにも、きちんと対応していた。最後は外の僚馬に詰め寄られたが、これは抑えて無理をしなかったため。相手の動きも良かったので、深刻に捉えなくてもいいだろう。実戦に向けての下地は整ったように思える。
⑦ヤマニンサルバム【C】
札幌芝単走(17日)。サラッと流す程度の調整。四肢のさばきはスムーズ。体の使い方も悪くはない。ただ、鞍上の追い出しに力強く反応していた、前回の最終追い切りに比べると物足りなさを覚えてしまう。中間の攻め履歴も薄く、前回よりも相手関係が強化される定量G2では厳しいか。
⑧マテンロウレオ【B】
札幌芝併走(16日)。モタつく面が目についた1週前追い切りと比べて、体にキレが出てきたし、完歩も大きくなった。直線半ばを過ぎたあたりで手前を戻していたが、動き自体は好調時のものに近づいてきている。ゴール後も手を緩めず、しっかりと負荷をかけていた。この1本で仕上げは間に合いそうだ。
⑨アフリカンゴールド【C】
札幌ダ単走(16日)。頭高めの姿勢はいつものこと。それは気にしなくてもいい。ただ、ダート調教ということを加味しても、動きがズブく映るのは気がかり。バテているわけではないので、力を要する馬場自体は合いそうだが……。現状の走りを活かすには、他馬の決め手が削がれる馬場、加えて展開の恩恵も欲しい。
⑩トップナイフ【C】
札幌芝併走(16日)。軸ブレの少ないフォームは健在。しかしながら、パートナーであるマテンロウレオと比較して、後肢が甘く映るし、肩の可動域も狭め。そのぶん、全体的な動きの伸びやかさが見劣る印象は否めない。3歳馬ゆえに致し方ない面もあろうが、高評価するには躊躇してしまう。
⑪ラーグルフ【C】
函館W併走(16日)。脚さばきは力強いのだが、かなりテンションが高く、鞍上は抑えるのにひと苦労。そのため、首と四肢の連動性はひと息。この馬らしい推進力あふれる走りは、最後まで窺えなかった。手慣れたジョッキーが跨れば変わる可能性もあるが、この動きを見る限りでは評価を上げづらい。
⑫ヒシイグアス【B】
函館芝併走(16日)。発汗が多く、手前替えもひと息。ただ、この馬には珍しくないことだし、こんな様子でも重賞を勝ったことがある。過度な心配は要らないのかもしれない。促しに対する反応は悪くなく、ゴールを迎えても鞍上の手応えには余裕があった。まずまずの仕上がりではないか。
⑬プログノーシス【A】
函館芝併走(16日)。蹄底が浅い馬ゆえ、本質的に道悪は得意ではないはずだが、直線を向いてからの脚さばきは力強く、柔軟性も高い。しっかり追えば弾けそうな余韻を残しているのも好印象。もともと調教映えする馬ということを考慮しても、気配の良さは目を引くものがある。優に合格点の仕上がりだろう。
⑭イズジョーノキセキ【B】
札幌芝単走(16日)。鞍上が引っ張っていたこともあってか、少しバランスを崩すシーンも。だが、軽く促されるとフォームが変わって、体全体を使ったキレのある動きに。ゴールを過ぎたあとも、鞍上がなだめるのに苦労するほどの気合乗りだった。クイーンSを使って、着実に状態は上向いている。
⑮ユニコーンライオン【B】
函館W併走(16日)。体を持て余し気味の走りではあるが、それはいつも同じ。緩い内容ながらも、前後左右のバランスは良く、脚元の動きにも力感がある。大きな上積みまでは見込めないかもしれないが、稽古の雰囲気は決して悪くない。この馬なりに順調だろう。
◆アフリカンゴールド・山本助手「心房細動の影響はない。ここも自分の形を貫くだけ」
◆イズジョーノキセキ・岩田康騎手「前回は進路取りの失敗。馬は充実している」
◆ウインマイティー・山本助手「いい感じ。有馬記念で6着に来た経験も生きると思う」
◆ウインマリリン・松岡騎手「休み明けとしてはいいと思うけど、まだ体の張りなどがもうひとつ」
◆ジャックドール・仲田助手「変わりなく順調。函館の空気が合うのか落ち着きがある」
◆シャフリヤール・藤原助手「現状の力は出せる態勢。あとは良馬場でやりたい」
◆ソーヴァリアント・大竹師「ハミを替えたことでいいフォームで走れている。冷静に走れれば」
◆ダノンベルーガ・堀師「直前のひと追いでグンと良化。小回りの右回りを経験させて、今後の選択肢を広げたい」
◆トップナイフ・昆師「この先GⅠを勝つ馬とやっていくなら、ここでひと皮むけてほしい」
◆ヒシイグアス・堀師「立て直すのに時間がかかったが、少しずつ整ってきた。暑い中でも活気がある」
◆マテンロウレオ・昆師「精神的な難しさがなくなり、取りたい位置が取れるようになった」
◆ヤマニンサルバム・土屋助手「太いかなと思ったけど、時計も出ていたし、いい動きだった」
◆ユニコーンライオン・福岡助手「強い同型はいますが、こちらも行くしかないので。ゲートセンスを生かせれば」
◆ラーグルフ・玉舎助手「能力が高い馬なので強い相手にどこまでやれるか楽しみ」
札幌施行の過去9回(2014~2022年)における、1~3着馬延べ27頭の馬齢をみると、3歳から8歳まで幅広い。一方、3歳の複勝圏入りは、同年のG1において3着以内の好走歴があった馬のみ。6~8歳の馬券絡み(3着以内)は、前走から3カ月未満の間隔で臨んだ馬に限られる。その点には注意を払いたい。
(減点対象馬)
②ウインマリリン ⑨アフリカンゴールド ⑩トップナイフ ⑫ヒシイグアス
札幌で行われた過去9回の性別成績は、牡・せん馬【6.8.5.87】、牝馬【3.1.4.15】。後者がなかなかの存在感を発揮している。ただし、複勝圏入りを果たした牝馬はいずれも、G1での連対(2着以内)経験があった。G1連対実績を欠く牝馬は疑ってかかるべきだろう。
(減点対象馬)
③ウインマイティー ⑭イズジョーノキセキ
札幌施行の過去9回、前走2桁着順から巻き返して複勝圏入りを果たした馬は2頭。ともにG1からの参戦馬だった。前走が非G1戦、かつ10着以下に敗れていた馬の深追いは避けたほうがよさそうだ。
(減点対象馬)
①ソーヴァリアント ⑦ヤマニンサルバム ⑮ユニコーンライオン
前走の馬体重(前走が海外戦で未計量だった馬は、直近の計量されていたレースが対象)については、牡・せん馬は470キロ以上、牝馬は460キロ以上がひとつの目安。札幌施行の過去9回、この条件を満たしていなかった馬は、みな3着以下に敗れている。
(減点対象馬)
④シャフリヤール ⑨アフリカンゴールド
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U指数は、ウマニティが独自に開発した競走馬の能力値「スピード指数」で、その精度の高さから多くのユーザーに支持されています。ウマニティに会員登録(無料)すると重賞レースの出走予定馬全頭のU指数をご覧いただけますので、是非お試しください。
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スーパーG2とも言われる夏競馬一のビッグレースで、毎年のようにハイレベルなメンバーが集まる一戦。そんな背景もあって、低指数馬の激走はほとんど見られない。直近5年は毎年3位以内の馬が1頭以上馬券に絡んでおり、2018年、2019年は3位以内の2頭がワンツーを、2020年は3位以内の3頭が上位3着を独占した。今年も、U指数上位勢を外した馬券の組み立ては考慮しないほうがいいだろう。2020年2着のペルシアンナイト(3位、6番人気)のような、人気妙味のある馬をうまく引っ掛けたいところだ。
真っ先に取り上げるべきなのは、1位にランクされている⑤ジャックドール(101.0)。昨年のこのレースの勝ち馬であり、今年は大阪杯を制してG1ホースの仲間入りを果たした。初めてのマイル戦だった前走の安田記念も見せ場十分。得意の2000m戦なら確実に巻き返してくるだろう。
そして、重賞戦線でレベルの高い相手に好走を続けている3位⑬プログノーシス(99.6)も外すわけにはいかない。川田騎手騎乗時は5戦5勝。ここも当然、上位争いに加わってくるとみる。
以下、伸びしろの大きい4歳馬で鞍上のモレイラ騎手も不気味な4位タイ⑥ダノンベルーガ(98.9)、G1以外では現在5連勝中の2位⑫ヒシイグアス(100.1)を押さえておきたい。
昨年はモーリス産駒の3番人気ジャックドールが勝ち、3着にはスクリーンヒーロー産駒の5番人気ウインマリリンが入線。どちらもグラスワンダーの直系となるが、同系統に属する馬は出走した7頭すべてが5着以内と底を見せておらず、過去には10年アーネストリーも直仔として勝利している。また、07年5着シルクネクサスは10番人気、21年4着マイネルウィルトスは11番人気と2桁人気馬が健闘していることも覚えておきたい。
ほか、近年はハービンジャー産駒の躍進ぶりが目に留まり、出走機会のなかった2022年を除けば、18年3着モズカッチャン、19年1着ブラストワンピース、20年1着ノームコア、20年2着&21年3着ペルシアンナイトと産駒初出走時から少なからず1頭以上が毎年3着以内に好走してきた。デインヒルの直系という観点でみれば、かつては01年エアエミネム、04年ファイモーションと直仔2頭も勝ち馬として名を連ねており、この系統自体を評価しやすい傾向も見受けられる。
ジャックドールは、父モーリス×母ラヴァリーノ(母の父Unbridled’s Song)。4歳時はマイラーとして名を馳せた父だが、5歳時には16年札幌記念で2着に好走したのち、天皇賞(秋)を制覇。同じ年齢となる本馬も今年は大阪杯でG1初制覇を果たすなど躍進ぶりが目覚ましい。一方、この母の父らしく高速決着を得意とするタイプでもあるので、雨予報には一抹の不安を覚える。史上4頭目となる2連覇がかかった一戦としても動向を注視したい。
ラーグルフは、父モーリス×母アバンドーネ(母の父ファルブラヴ)。同産駒は初出走となった昨年に上記ジャックドールが早々に結果を残した。一方、母の父も14年の勝ち馬ハープスターを出すなど、興味深い血統同士を掛け合わされた配合には惹かれるものがある。サンデーサイレンス、Roberto、Sadler’s Wells(=全弟Fairy King)と父モーリスの血脈をまんべんなく抑えた血統構成も申し分なく、穴馬として一考する価値は大いにありそうだ。
ウインマリリンは、父スクリーンヒーロー×母コスモチェーロ(母の父Fusaichi Pegasus)。本馬は昨年の3着馬で、同産駒は16年2着モーリス、21年4着マイネルウィルトスと勝ち馬こそ出せないながらも上位争いが続く。一時は肘腫の影響で不本意な結果が続いていたが、香港ヴァーズを制した2走前のレースぶりからも完全復調とみて差し支えないだろう。好相性を示すグラスワンダーの直系、リピート好走が目立つ傾向からも軽視はできない。
編集部(以下、編) 真夏の頂上決戦、札幌記念デーがやってまいりました。
新良(以下、新) 今年も豪華なメンバーが集まりましたね。
編 G1であってもなんら不思議ではない顔ぶれですよね。目移りして、どの馬から入ればいいか迷ってしまう(笑)。
新 それは仕方がないでしょう。しかも、有力馬の乗り替わりが多いので、選択肢が(苦笑)。
編 確かに(笑)。でも、メインターゲットをひとつに絞っていただく必要があります。今週もズバッと決めてください。
新 わかりました。というか、もう腹は決まっています。
編 そうなんですね。では、気になる最終結論をお聞かせください。
新 パートン騎手から川田将雅騎手に乗り替わる⑬プログノーシスを狙います。
編 そこにいきましたか! 川田騎手とのコンビでは5戦5勝。この乗り替わりは見逃せないですよね。
新 ご指摘の通り、このコンビは無敗で、プログノーシスのすべての勝利を挙げています。もちろん、それ自体がすごいことなんですが、ほかにもうひとつ注目したいポイントがあるんです。
編 気になります。それはなんでしょう?
新 前走でパートン騎手が騎乗していたことです。その意味を考えると、今回のプログノーシスの期待度の高さがより明確になります。
編 パートン騎手は現在の香港のトップジョッキーです。コンビ成績無敗の川田騎手に手戻りすることはプラスでしょうが、大幅戦力アップということにはならない気が……。
新 あ、そうではありません。騎手の戦力的な話ではなく、パートン騎手がこの馬の手綱を取っていた、という点に注目すべきなんです。
編 どういうことでしょうか?
新 パートン騎手は言わずと知れた香港のナンバーワン。かつてモレイラ騎手と熾烈なリーディング争いをくり広げていましたが、今は独走状態になりました。プログノーシスは、地元香港の国際G1でそのパートン騎手に騎乗してもらった、という事実が重要なんです。
編 つまり、それほどの騎手が「乗る価値がある」と判断した特別な馬、と考えられるということですね?
新 その通りです。単なる鞍上強化ではなく、そこに海をまたいだ超豪華リレーという要素も加わるんですよ。関係者の評価は非常に高いということがうかがい知れます。
編 プログノーシスはキャリアが浅いですし、まったく底を見せておらず、先がまだまだありそうですもんね。
新 ここをしっかり勝って、中距離戦線のニューヒーロー誕生という展開に、陣営も期待しているでしょう。もちろん、それは川田騎手も同じだと思います。
編 ポテンシャルは無限大。ただ、相手はかなり強力ですが……。
新 中内田厩舎といえば2~3歳戦で強いイメージがありますが、決して早熟厩舎ではありません。現にこの馬は5歳でピークを迎えようとしています。というのも、遅生まれでデビューが遅く、もともとクラシックを目指す予定はなかった馬なんです。馬の成長に合わせて育成した結果、5歳で結果が出つつある状況なのでしょう。
編 つまり、今ならG1馬相手にもまったく引けはとらないと?
新 私はそう評価しています。もちろん、陣営も必勝態勢で臨んでくるはず。ファンの間にある早熟厩舎のイメージが思いのほか大きければ、美味しい狙い目になってくれるのではないでしょうか。
編 勝つときはあっさり、という可能性もありそうですね。
新 はい。川田騎手は19年1着のブラストワンピース、21年2着のラヴズオンリーユーと、このレースにおける乗り替わりで連続連対中です。期待に応えてくれると信じましょう!
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毎年のようにG1並みの豪華メンバーが揃う真夏の頂上決戦。G2昇格初年度の第33回(1997年)を名牝エアグルーヴが制し、翌年の第34回には連覇を達成。第35回(1999年)のセイウンスカイ、第38回(2002年)のテイエムオーシャン、第40回(2004年)のファインモーション、第43回(2007年)のフサイチパンドラ、第50回(2014年)のハープスターなど、G1馬による勝利は枚挙にいとまがなく、とくに牝馬が圧倒的な存在感を放っている。第52回(2016年)の勝ち馬ネオリアリズムは、ここをステップに大きく飛躍し、翌年には香港のクイーンエリザベス2世カップにて海外G1制覇を飾ることになった。