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着 順 |
枠 番 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 馬体重 | B | タイム | 着差 | オッズ | 人気 | 上がり 3F |
通過順 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 1 | 牝3 | 54.0 | 川田将雅 | 栗 中内田充 | 488(+14) | 1.59.9 | 5.1 | 3 | 34.4 | ②②②② | |||
2 | 7 | 13 | 牝3 | 54.0 | 秋山真一 | 栗 鈴木孝志 | 440(-4) | 2.00.2 | 2 | 103.9 | 14 | 34.0 | ⑪⑪⑩⑪ | ||
3 | 4 | 8 | 牝3 | 54.0 | 和田竜二 | 栗 河内洋 | 466(+6) | 2.00.4 | 1 1/4 | 59.4 | 11 | 34.5 | ⑯⑬⑩⑦ | ||
4 | 7 | 15 | 牝3 | 54.0 | 武豊 | 栗 友道康夫 | 470(+10) | 2.00.4 | クビ | 5.7 | 4 | 33.8 | ⑬⑭⑯⑰ | ||
5 | 5 | 9 | 牝3 | 54.0 | M.デムー | 栗 中内田充 | 458(+18) | 2.00.5 | クビ | 4.8 | 2 | 34.6 | ⑧⑦⑦⑦ | ||
6 | 3 | 5 | 牝3 | 54.0 | 福永祐一 | 栗 藤原英昭 | 448(+18) | 2.00.5 | アタマ | 6.2 | 5 | 34.3 | ⑩⑩⑩⑪ | ||
7 | 6 | 11 | 牝3 | 54.0 | 藤岡佑介 | 栗 中竹和也 | 496(-4) | 2.00.6 | 1/2 | 64.6 | 12 | 34.1 | ⑱⑱⑯⑯ | ||
8 | 1 | 2 | 牝3 | 54.0 | 北村友一 | 栗 清水久詞 | 440(-4) | 2.00.6 | アタマ | 20.3 | 7 | 34.6 | ⑧⑨⑨⑩ | ||
9 | 8 | 18 | 牝3 | 54.0 | 坂井瑠星 | 栗 矢作芳人 | 482(-10) | 2.00.6 | クビ | 70.8 | 13 | 34.2 | ⑬⑭⑭⑬ | ||
10 | 7 | 14 | 牝3 | 54.0 | 戸崎圭太 | 栗 藤原英昭 | 494(-6) | 2.00.8 | 1 1/4 | 30.9 | 9 | 34.4 | ⑪⑪⑭⑬ | ||
11 | 2 | 3 | 牝3 | 54.0 | C.ルメー | 栗 角居勝彦 | 440(-4) | 2.01.0 | 1 1/2 | 4.2 | 1 | 34.6 | ⑮⑯⑬⑬ | ||
12 | 5 | 10 | 牝3 | 54.0 | 藤井勘一 | 栗 池江泰寿 | 496(+18) | 2.01.1 | 1/2 | 17.6 | 6 | 35.4 | ②②②③ | ||
13 | 2 | 4 | 牝3 | 54.0 | 竹之下智 | 栗 千田輝彦 | 426(-20) | 2.01.3 | 1 1/4 | 401.5 | 18 | 35.6 | ⑤⑤⑤③ | ||
14 | 8 | 16 | 牝3 | 54.0 | 団野大成 | 栗 佐々木晶 | 478(-10) | 2.02.3 | 6 | 124.3 | 15 | 36.6 | ④④②③ | ||
15 | 3 | 6 | 牝3 | 54.0 | 池添謙一 | 栗 西園正都 | 458(+8) | 2.02.3 | クビ | 44.0 | 10 | 36.4 | ⑦⑦⑦⑦ | ||
16 | 6 | 12 | 牝3 | 54.0 | 松山弘平 | 栗 今野貞一 | 472(+8) | 2.02.3 | ハナ | 192.5 | 16 | 35.6 | ⑰⑰⑱⑱ | ||
17 | 8 | 17 | 牝3 | 54.0 | 幸英明 | 美 宗像義忠 | 454(+16) | 2.02.5 | 1 1/2 | 305.0 | 17 | 37.1 | ①①①① | ||
18 | 4 | 7 | 牝3 | 54.0 | 藤岡康太 | 栗 西浦勝一 | 464(+8) | 2.04.0 | 9 | 23.3 | 8 | 38.2 | ⑤⑤⑤⑥ |
ラップタイム | 12.6 - 10.8 - 12.3 - 12.7 - 12.5 - 12.4 - 12.1 - 11.6 - 11.3 - 11.6 |
---|---|
前半 | 12.6 - 23.4 - 35.7 - 48.4 - 60.9 |
後半 | 59.0 - 46.6 - 34.5 - 22.9 - 11.6 |
■払戻金
単勝 | 1 | 510円 | 3番人気 |
---|---|---|---|
複勝 | 1 | 250円 | 4番人気 |
13 | 2,030円 | 14番人気 | |
8 | 1,160円 | 11番人気 | |
枠連 | 1-7 | 950円 | 1番人気 |
馬連 | 1-13 | 29,960円 | 58番人気 |
ワイド | 1-13 | 8,060円 | 60番人気 |
---|---|---|---|
1-8 | 3,580円 | 37番人気 | |
8-13 | 19,380円 | 96番人気 | |
馬単 | 1-13 | 39,230円 | 94番人気 |
3連複 | 1-8-13 | 211,480円 | 321番人気 |
3連単 | 1-13-8 | 1,139,000円 | 1,640番人気 |
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2回中京開催ならびに土曜日の中京芝のレース結果をもとに、馬場や血統のバイアスを考察していきます。予想の際にお役立てください。
週半ば以降の天気が不透明な状況にもかかわらず、火曜日から水曜日にかけて散水作業を施しているように、路盤はドライな状態。そのうえ、温暖な気候も手伝って、傷みかけた内ラチ沿いの見た目とは裏腹に、野芝の張りは良好。土曜日の芝コースは終日内~中を通る馬に有利な状況と化した。
土曜日に行われた芝競走5クラにおける、勝ち馬の4コーナー通過順位をみると、①②②①⑩。タイトな流れになったメインレースを除けば、待機勢は連下に食い込むのが精一杯で、想像以上に前が強い印象。少なくとも外差しがバンバン決まるコンディションではない。
日曜日の予報を確認すると、昼頃までは曇りがちの微妙な空模様。しかし、雨が降ったとしても、馬場に深刻な影響を与えるほどの量ではない様子。となれば、土曜日の傾向を踏襲する可能性は高い。
ただでさえ、高速決着が頻出している中京芝コース。勝負どころから直線にかけての進路についてはともかく、道中に関しては内めを先んじて通る、もしくは距離ロスが少ない枠を引いた馬が有利とみるべき。枠順でいえば、内めの1~3枠に対する意識を強めたほうがいいかもしれない。
血統面については、2回中京開催における3歳以上の芝2000m戦(4クラ)を検証すると、ステイゴールドとディープインパクトの系統産駒が好調。2着以内8頭のうち5頭を占めている。なかでも、母の父にロベルト系やノーザンダンサー系の種牡馬を配する馬の台頭が特徴的。該当馬は積極的に狙っていく価値がある。
今年の出走メンバーで、血統面と先述した馬場傾向(1~3枠)の要点をともに満たしているのは、⑤リリーピュアハート、⑥セウラサーリ。よって当欄では、この2頭を注目株として推奨する。
日曜日に行われるローズステークスの出走馬の追い切りについて、1頭ずつ考察していきます。予想の際にお役立てください。
※評価は上からA~D、F(判定不能)の5段階
①リアアメリア【B】
栗東芝単走。物見がちで遊びの多い走りだが、それはいつものこと。フットワークは力強く、鞍上の合図に対する反応も悪くない。あとは、実戦でタメを作れるか否か。そのあたりが焦点となる。
②フィオリキアリ【A】
栗東坂路併走。僚馬と馬体を離していたため、単走に近い内容。頭の位置こそ高めだが、前膝をしっかり上げて、力強く馬場を蹴り込む姿は迫力十分。春先より楽に時計を出せるようになっていることも評価できる。好調と判断したい。
③フアナ【A】
栗東坂路併走。加速しようとしたところで、他の関係ない馬に前をカットされたが、その後は再び脚を伸ばし、ほぼ同入の形でゴールした。アクシデントにひるむことなく、加速ラップを踏んでいるのだからたいしたもの。状態は高値で安定している。
④ヤマニンプティパ【D】
栗東CW併走。札幌帰りの中1週とあって、調整色の濃い内容。3勝クラスを相手に併せ馬をこなした点は評価できるが、上り目に乏しく状態維持が精一杯の感を受ける。重賞では足りないだろう。
⑤リリーピュアハート【B】
栗東CW単走。長めからリズム重視の内容。ひと完歩ごとに頭が上がる見映えの悪い走りだが、ストライドはしっかり伸びているし、この馬とすれば反応もスムーズ。少なくとも前回より雰囲気はいい。
⑥セウラサーリ【B】
栗東坂路単走。混雑した時間帯で、他厩舎の馬と併走の形になる場面もあったが、リズムを乱すことなく駆け上がった。脚取りもしっかりしており、雰囲気は決して悪くない。一応の態勢は整った印象を持つ。
⑦ウーマンズハート【B】
栗東坂路単走。少しヨレるシーンもあったが、この馬とすればテンポ良く運べているし、制御も利いているほう。仕上がり自体は悪くなく、テンションを維持できれば、面白い存在になるかもしれない。
⑧オーマイダーリン【F】
連闘。前回の中間は栗東坂路主体にしっかりと乗り込み、余裕残しといった様子はなかった。その点を踏まえると、今回の連闘策がプラスに作用するとは考えづらい。大望まではどうか。
⑨クラヴァシュドール【B】
栗東坂路単走。反応を確かめる程度の調整ながら、適度に力が抜けて安定した走り。やや動きが緩慢に映るが、約4カ月の休養明けを思えば、大きく割り引くほどでもない。及第点のデキにはある。
⑩アブレイズ【B】
栗東坂路単走。着地ポイントが安定しないため、さほどキレは感じなかった反面、集中を切らすことなく脚をしぶとく伸ばしており、自身の長所は出せている印象。いい仕上がり具合ではないか。
⑪アカイイト【C】
栗東坂路単走。道中は掛かり気味で、しまいにかけての伸びも今ひとつ。ブレの少ないフォームで、まっすぐ走れている点は評価できるが、さらなる上積みを見込めるかどうかについては疑問符が付く。
⑫チャイカ【C】
栗東坂路単走。しまい重点の内容ながら、それなりに脚を伸ばしてきた。反面、手前の切り替えが上手ではなく、そのぶん単調な走りに映る。良くも悪くも平行線、といったところか。
⑬ムジカ【B】
栗東坂路併走。時計は地味だが、中盤から一定のリズムを保ち、持続的に脚を伸ばしている点は好感が持てる。前後のバランスがとれたフォームも見映えがいい。順調とみていいだろう。
⑭シャレード【C】
栗東CW単走。それなりのタイムを記録したが、攻め巧者の本馬にとっては平常運転の範囲。中間内容を検証する限り、いい意味で変わった面は窺えず、積極的には手が出ない。
⑮デゼル【A】
栗東坂路単走。余力残しの内容ながら、気負うところなく制御の利いた走りを見せた。低重心から繰り出す、弾力性に富んだフットワークは目を引くものがある。好仕上がり。
⑯シャムロックヒル【B】
栗東CW併走。しまい少し甘くなったが、きっちりと先着を果たした。全体時計もこの馬としては上等の部類で、少なくとも体調面の不安はなさそう。力を出せる状態とみたい。
⑰エレナアヴァンティ【C】
美浦南W併走。最先着を果たしたのは評価できるが、前向きというよりは気負い過ぎの印象を持つ。脚元の動き自体は悪くないので、気分を損ねず運ぶことができれば、という条件付きの狙いとなろう。
⑱ラインオブダンス【C】
栗東坂路単走。脚さばきは悪くないのだが、首の動きが硬く、推進力がうまく前に伝わっていないように映る。そのぶん、加速するまでに時間を要している印象。今回は割引が必要かもしれない。
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◆アカイイト・中竹師 「しまい重点でバネが利いて良かった。ひと夏越したぶん、大人の女性になった」
◆アブレイズ・藤井騎手 「ダイナミックな動きで反応も良かった。体がしっかりして、使い方も良くなっています」
◆ウーマンズハート・西浦師 「先週にしっかりやって、今週は調整程度。精神面も肉体面も成長している」
◆エレナアヴァンティ・宗像師 「動きは良かった。あとは距離がどうか」
◆オーマイダーリン・河内師 「連闘がどうかだけど、このメンバーを相手にどれだけやれるか楽しみ」
◆クラヴァシュドール・猿橋助手 「予定通りの調整ができています。太めという感じはなく、体を良く見せています」
◆シャムロックヒル・佐々木師 「抜け出してからもしっかりと伸びていた。左に張る面があるから左回りの方が絶対にいい」
◆シャレード・藤原英師 「順調にきているし、条件もいい。なんとか権利を取りたいね」
◆チャイカ・今野師 「思い通りの稽古ができました。攻め駆けする馬ではなかったですが、動きが良くなってきた。見た目以上に良かった」
◆フアナ・小滝助手 「しっかりやれたし、いい態勢で送り出せる。今回は相手も違いますが、ここでもやれる馬だと思っています」
◆フィオリキアリ・清水久師 「順調にきています。上積みは十分です。前走のレースぶりを見ても、距離は延びても問題ない」
◆ムジカ・井手助手 「いつも通り、馬なりでサッとやりました。春先はカイ食いが悪かったですが、夏を越して良くなっています。直線の長いコースも合います」
◆ヤマニンプティパ・千田師 「北海道から帰って中1週なので、軽くサッと。動きは良かったし、1回使ってすごく良くなっている」
◆ラインオブダンス・坂井騎手 「以前乗ったときより全体的に大きくなりました。距離自体は問題ないけど、相手が強くなってどうか」
◆リアアメリア・中内田師 「日曜の時点でCWでしっかり負荷をかけているので、ジョッキーに感触を確かめてもらう程度で十分。体がしっかり増えて、大きくなって帰ってきました」
◆リリーピュアハート・藤原英師 「いい調教ができた。成長を感じますね。左回りは勝っているし、期待したい」
★ローズSの出馬表はこちら 調教タイムも掲載
2010年以降(すべて阪神芝1800mで施行)の3着以内30頭のキャリアをみると、3戦から10戦の間で収まっている。ただし、キャリア7戦以上かつ中8週以内の間隔で臨んだ馬が、2着連対圏入りを果たしたケースはゼロ。該当馬が首位争いに加わるのはかなり難しい。
2010年以降、オークスからの直行馬は8勝を含む12連対と他の組を圧倒。一方で、前走オークス7着以下からの巻き返しは、重賞ウイナーまたはG1 3着内歴のある馬に限られる。その点には注意したい。
前走が2勝クラス(旧1000万下)ならば2着、前走が1勝クラス(旧500万下)より下の場合は1着がボーダーライン。2010年以降、前走条件戦組で2着連対圏に入った馬は、例外なく該当する。ただし、前走が1勝クラスより下のレース、かつタイム差なしの辛勝だった馬の連対例は皆無。頭に入れておきたい傾向だ。
2010年以降、前走の単勝人気順が10番手以下だった馬の複勝圏入りは、2010年1着のアニメイトバイオ1頭のみ。同馬はオークスで4着に健闘していた。クラシックで善戦歴がない、前走2ケタ人気の馬は割引が必要だろう。
2010年以降の1~2着馬の前走馬体重を確認すると、400~476キロの範囲。476キロ超だった馬は、3着入りが精一杯の状況が続いている。
しかし、過去5年間は3位以内かつ3番人気以内の馬が例外なく馬券になっているという、もうひとつの特徴もある。つまり、信頼度の高い軸馬を見付けるのは可能ということだ。上位人気の一角を占めそうで、2位に2.7の指数差を付けて“凄馬”の評価を受けている1位のフアナ(94.0)は必ず押さえておくべきだろう。また、毎年好走が見られるオークスからの直行組で高い指数を示している2位のリリーピュアハート(91.3)と4位のデゼル(90.7)も軽く扱うわけにはいかない。
もう1頭注目したいのは、前走で古馬相手に2勝クラスの特別レースを快勝した5位のフィオリキアリ(90.7)。同じような臨戦過程を踏んできた馬の好走実績は十分なので、オークス直行組に対抗できる可能性ありと判断したい。
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今年は京都競馬場整備工事に伴う開催日割の変更があり、ローズステークス-G2は中京芝2000mを舞台に行われる。直近3年以内の同コースにおける種牡馬成績(牝駒限定)は、8勝を挙げるハーツクライがトップとなり、次点で5勝のディープインパクト、3勝のルーラーシップとオルフェーヴルが続く。
なお、同コースで施行される重賞といえば、金鯱賞‐G2、愛知杯-G3、中日新聞杯-G3となるが、牝馬限定戦として行われる愛知杯はディープインパクト系が「0-3-0-5(うち1~3人気4頭)」と苦戦。先週、同コースで行われた4レースの結果を見ても、エピファネイア(2勝)、タートルボウル(1勝)、ジャングルポケット(1勝)、と非サンデーサイレンス系が台頭していた傾向は気になるところだ。
フアナは、父ルーラーシップ×母イサベル(母の父ディープインパクト)。17年に青葉賞-G2を制し、日本ダービー-G1でも3着に好走したアドミラブルの姪で、フサイチコンコルドやヴィクトリー、アンライバルドが出たバレークイーンに遡る牝系。前走は馬体重も28kgと増えており、成長して線の細さがなくなったことに好感を抱ける。牝系含めて瞬発力よりも持続力に秀でたタイプなので、サンデーサイレンス系が苦戦する馬場傾向にも嵌りそう。
アブレイズは、父キズナ×母エディン(母の父ジャングルポケット)。母は11年アルゼンチン共和国杯-G2、12年京都記念-G2を制したトレイルブレイザーの姪にあたる血統で、ヘクタープロテクターやシャンハイ、Bosra Shamが出たKorveyaに遡る牝系。父はディープインパクトの直仔でも瞬発力より持続力に長けており、父自身がフランスの馬場に適性を示していたことからもイメージしやすいだろう。母系含めて欧州色が強く、シンプルに母の父ジャングルポケットも強調しやすい。
デゼルは、父ディープインパクト×母アヴニールセルタン(母の父Le Havre)。母は14年に仏1000ギニー‐仏G1、仏オークス‐仏G1を制し、無敗でフランスの牝馬二冠を達成。全体的な血統構成は同じ友道厩舎のヴィルシーナ、ヴィブロス姉妹を彷彿とさせるものがあり、2代母の父Mark of Esteemの影響で切れ味が増した印象だ。フォトパドックを見比べても幼さの残った春とは別馬で、ひと夏を越した成長力には目を見張るものがある。母系が欧州血統のディープインパクト産駒となると良し悪しの判断に悩むが、ポテンシャルだけでいえば文句なしの最上位評価を与えられる。
リリーピュアハートは、父ディープインパクト×母リリーオブザヴァレー(母の父Galileo)。16年青葉賞-G2を制したヴァンキッシュランの全妹で、母は10年オペラ賞-仏G1など重賞3勝。18年ローズS-G2の勝ち馬カンタービレとは、父と母の父、母系にラストタイクーンを引く点で共通する。今年は舞台が変わり、距離も200m延びるが、本馬においては条件が好転しているように思える。全兄同様スタミナは申し分ないタイプなので、発馬で後手を踏み、スローペースに泣かされた前走だけでは見限れないか。
(文・シンヤカズヒロ)
かつてのエリザベス女王杯トライアルで、現在の秋華賞トライアル。第4回(1986年)のメジロラモーヌ、第5回(1987年)のマックスビューティら、昭和の時代から世代トップクラスの馬による勝利が多く、平成に入ってからも、第12回(1994年)のヒシアマゾン、第21回(2003年)アドマイヤグルーヴ、第25回(2007年)のダイワスカーレット、第30回(2012年)のジェンティルドンナなど、のちに“名牝”と呼ばれる一流馬が優勝馬欄にその名を刻んでいる。平穏決着の多いレースだが、第35回(2017年)は8番人気のラビットラン、6番人気のカワキタエンカという伏兵2頭がワンツーを決め、馬連2万馬券の波乱の結末となった。