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着 順 |
枠 番 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 馬体重 | B | タイム | 着差 | オッズ | 人気 | 上がり 3F |
通過順 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 4 | 8 | 牡5 | 57.0 | 吉田隼人 | 栗 友道康夫 | 468(+2) | 1.58.4 | 58.7 | 8 | 35.3 | ⑤⑤⑤④ | |||
2 | 7 | 14 | 牝5 | 55.0 | 川田将雅 | 栗 高野友和 | 434(+4) | 1.58.5 | クビ | 9.2 | 3 | 35.6 | ③③③③ | ||
3 | 5 | 9 | 牡4 | 57.0 | 武豊 | 栗 杉山晴紀 | 500(-2) | 1.58.5 | ハナ | 47.5 | 7 | 35.0 | ⑫⑩⑨⑥ | ||
4 | 5 | 10 | 牡6 | 57.0 | 池添謙一 | 美 堀宣行 | 494(+9) | 1.58.7 | 1 | 27.4 | 5 | 35.3 | ⑦⑦⑦⑥ | ||
5 | 2 | 4 | 牡4 | 57.0 | 藤岡佑介 | 栗 藤岡健一 | 508(+2) | 1.58.9 | 1 1/4 | 3.7 | 2 | 36.3 | ①①①① | ||
6 | 1 | 1 | 牡6 | 57.0 | 岩田康誠 | 栗 橋田満 | 466(+4) | 1.58.9 | クビ | 190.8 | 15 | 35.0 | ⑭⑭⑬⑩ | ||
7 | 8 | 15 | セ7 | 57.0 | 国分恭介 | 栗 西園正都 | 468(0) | 1.59.0 | 1/2 | 92.9 | 11 | 36.2 | ②②②② | ||
8 | 6 | 11 | 牝4 | 55.0 | 福永祐一 | 栗 斉藤崇史 | 498(0) | 1.59.0 | クビ | 74.5 | 10 | 35.2 | ⑨⑩⑪⑩ | ||
9 | 3 | 6 | 牡4 | 57.0 | 横山武史 | 美 鹿戸雄一 | 522(+6) | 1.59.1 | 1/2 | 1.5 | 1 | 35.5 | ⑨⑧⑧⑩ | ||
10 | 3 | 5 | 牝5 | 55.0 | 幸英明 | 栗 中竹和也 | 514(+2) | 1.59.2 | 3/4 | 20.4 | 4 | 35.5 | ⑬⑬⑪⑩ | ||
11 | 7 | 13 | 牡6 | 57.0 | 横山典弘 | 栗 安田翔伍 | 506(+10) | 1.59.3 | クビ | 45.5 | 6 | 35.3 | ⑮⑭⑮⑭ | ||
12 | 6 | 12 | 牡6 | 57.0 | 坂井瑠星 | 栗 松下武士 | 452(-2) | 1.59.3 | ハナ | 298.8 | 16 | 36.0 | ⑤⑤⑤⑥ | ||
13 | 1 | 2 | 牡4 | 57.0 | 藤岡康太 | 栗 友道康夫 | 498(-4) | 初B | 1.59.4 | 1 | 111.6 | 12 | 35.3 | ⑮⑯⑮⑯ | |
14 | 8 | 16 | 牡9 | 57.0 | 岩田望来 | 栗 友道康夫 | 510(-2) | 2.00.0 | 3 1/2 | 145.9 | 13 | 36.0 | ⑪⑫⑬⑭ | ||
15 | 2 | 3 | セ6 | 57.0 | M.デムー | 美 小手川準 | 466(-6) | 2.00.3 | 1 1/2 | 182.3 | 14 | 36.8 | ⑦⑧⑨⑨ | ||
16 | 4 | 7 | 牝5 | 55.0 | 松岡正海 | 美 手塚貴久 | 462(-10) | 2.00.7 | 2 1/2 | 60.2 | 9 | 37.8 | ③③③④ |
ラップタイム | 12.3 - 10.3 - 12.0 - 12.2 - 12.0 - 12.1 - 11.7 - 11.5 - 11.8 - 12.5 |
---|---|
前半 | 12.3 - 22.6 - 34.6 - 46.8 - 58.8 |
後半 | 59.6 - 47.5 - 35.8 - 24.3 - 12.5 |
■払戻金
単勝 | 8 | 5,870円 | 8番人気 |
---|---|---|---|
複勝 | 8 | 1,140円 | 6番人気 |
14 | 420円 | 3番人気 | |
9 | 1,240円 | 8番人気 | |
枠連 | 4-7 | 4,790円 | 12番人気 |
馬連 | 8-14 | 10,980円 | 20番人気 |
ワイド | 8-14 | 1,990円 | 17番人気 |
---|---|---|---|
8-9 | 7,110円 | 42番人気 | |
9-14 | 3,160円 | 25番人気 | |
馬単 | 8-14 | 39,630円 | 53番人気 |
3連複 | 8-9-14 | 50,990円 | 88番人気 |
3連単 | 8-14-9 | 537,590円 | 592番人気 |
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土曜日の阪神芝のレース結果、近年の大阪杯の結果をもとに、馬場や血統のバイアスを考察していきます。予想の際にお役立てください。
この中間は雲の多い日が続き、木曜日と金曜日にそれぞれ1ミリの雨量を記録。しかし、馬場に影響を与えるほどではなく、土曜日の芝コースは終日良馬場(JRA発表)での開催となった。
中間の散水は火、水、金曜日の3回。週初めから週末にかけての大阪杯当日の予報が下り坂だった割に作業頻度は高め。内ラチ沿いの洋芝部分の見た目とは裏腹に、土台となる野芝と路盤が張り詰めた状態であることは間違いない。
土曜日の結果を振り返ると、全体的に内寄りを通った先行勢や、最後の直線で内めに進路をとった差し馬の健闘が目を引いた。Aコース開催の8週目とすれば、決着時計もそれなりに速い。
その一方で、前週あたりから馬場の3分どころを通る馬の伸びが増しつつある。内側主導のコンディションが続いているが、もう少し使われると変化が生じるかもしれない。その点には注意が必要だろう。
日曜日の予報は晴れベース(3日8時の時点)。ただし、昨日から今日の朝にかけて、雨から晴れまで予報が都度変わり、降水確率の上下変動幅も広い。風向きも北寄りの見通しで、うつろいやすい春の天気らしく予報士も読みづらい状況のようだ。雨がなければ土曜日と似たコンディションとなろうが、逆の場合は話が違ってくる。
短時間ながら強い雨が降って一気に時計を要する馬場と化した2020年の宝塚記念や、昼から雨が降り出して雨中の開催となった昨年の大阪杯のように、トラックバイアスが急変する可能性も十分にあり得るだろう。
それゆえ、土曜日の傾向をそのまま当てはめるのは早計のように思える。判断に悩ましいが、脚質や枠順に捉われることなく、その時の状況に合わせて、柔軟に対応するのが正解ではないか。
視点を血統面に移し、大阪杯がG1に昇格した2017年以降の配合を確認すると、父サンデーサイレンス系が全勝。勝ち馬5頭はみな母の父もしくは祖母の父がナスルーラ系の種牡馬という、いささか極端な偏りが出ている。
舞台は阪神の内回り2000m。外回りコースのような瞬発力勝負にはなりにくく、3コーナーあたりからペースアップする傾向が強い。ゆえに、スピードの持続力を強調した血統馬が活躍しやすいのだろう。今年も先述した配合馬は積極的に狙っていきたい。
また、前走がG1・G2で5着以内またはG3を勝っていた馬が存在感を発揮しているのも、近年における大阪杯の特徴。過去5年の勝ち馬は、例外なくこの条件をクリアしている。血統面と合わせて押さえておきたいポイントだ。
今回の出走メンバーで要点を満たしているのは、⑧ポタジェ、⑩ヒシイグアス、⑭レイパパレ。よって当欄では、これら3頭を注目株として推奨する。
プロ予想MAXが誇る予想神「スガダイ」×競馬予想TVでお馴染み三冠王「小林弘明」が大阪杯を大展望!トッププロ予想家のハイレベルG1トークをお届けいたします!
出演:スガダイ(予想神) 小林弘明(プロ馬券師) MC:岡田大(ウマニティ編集長)
日曜日に行われる大阪杯の出走馬の追い切りについて、1頭ずつ考察していきます。予想の際にお役立てください。
※評価は上からA~D、F(判定不能)の5段階
①スカーフェイス【B】
栗東坂路単走。鞍上が促すも手前が替わらなかった点は割引。その一方、最後までブレの少ない安定したフォームを保ち、ゴールを迎えても余力を残していたことは評価できる。少なくとも、前回のデキを下回るということはない。
②レッドジェネシス【C】
栗東坂路単走。後肢が甘いせいか前躯の重心は高め。それでも前進気勢は旺盛で、チップを高々と蹴り上げながら登坂していたが、追われてからの反応が鈍く、しまいの伸びは今一歩。持ち直しつつあるのは確かだが、上位進出には、馬場や展開など何らかの助けが欲しい。
③ヒュミドール【C】
美浦南W単走。コーナリングこそスムーズだったが、手前の変換が不器用なところは相変わらず。その後も首と四肢の連動を欠き、この馬らしい躍動感のある走りは最後まで見られなかった。輸送を考慮した控えめの内容とはいえ、本調子にはひと息のように思える。
④ジャックドール【B】
栗東CW併走。仕掛けに対する反応が鋭く、鞍上の手ごたえに見合った走りは十分にできている。右回りのG1へ臨むにあたり、これまでと同様に右手前を多用している点は気になるが、動きの質は高く、杞憂に終わる可能性もある。警戒を怠れない1頭だ。
⑤アカイイト【B】
栗東坂路単走。重心を低く保ちフォームは安定。ハツラツとまっすぐに走れていた。ただ、最後まで手前は右のまま。手前の変換に融通が利かない面をしばしば見せる馬だけに、適度なところできっちり決めて欲しかったような気も。それを除けば、A判定に足る内容だった。
⑥エフフォーリア【B】
美浦南W併走。コーナーで両サイドから僚馬に挟まれている時の動きがやや硬く映るものの、大幅に割り引くほどではない。直線を向いて手前をすんなり替えていたし、その後の完歩も大きく伸びがある。絶好調には届かないまでも、雰囲気は決して悪くない。
⑦ウインマリリン【C】
美浦南W単走。しまい重点の内容ながら、バランスのいいフットワークで集中力も十分。首も上手に使えている。ただ、自らハミをとって躍動感にあふれていた、昨秋のオールカマー当時の動きに比べると物足りなさを感じてしまう。善戦はできても勝ち負けまではどうか。
⑧ポタジェ【B】
栗東坂路単走。息を整える程度の内容ながら、リラックスしているし、鞍上の指示に対しても比較的従順。手前を替えるまでに少し完歩を要した点はマイナス材料だが、最後までバランスを崩す場面はなく、四肢のさばきも安定していた。この馬なりに順調だろう。
⑨アリーヴォ【B】
栗東坂路単走。後肢が若干甘いせいか、前躯の重心が高めに映るも、四肢の動きは滑らか。それなりに完歩も大きい。馬が気を緩めたため、しまいこそ少し甘くなったものの、追えば伸びそうな余力を十分に残していたので、深刻に捉える必要はない。順調とみていいのではないか。
⑩ヒシイグアス【B】
美浦南W単走。手前の切り替えに少し手間取るも、変換後の力強い脚どりで進む姿は見どころがあった。発汗が目につくが、昨年の天皇賞(秋)当時も似たような感じだったので、過度に不安視する必要はない。万全には至らないまでも、それなりに態勢を整えてきた印象を持つ。
⑪ステラリア【B】
栗東CW併走。折り合い重視の内容で行きたがる面を見せるも、鞍上が上手くなだめて抑えは利いていた。抜群とは言えないまでも、前回の中間時より走りの姿勢や反応は良くなっている。まずまずの仕上がり具合ではないか。
⑫ショウナンバルディ【C】
栗東坂路単走。やや後肢の甘さが目につくものの、身のこなしは素軽く、鞍上の指示に対する反応もいい。体調は悪くなさそうだが、右手前の強い走りから、右回りかつコーナー4回、それもG1でパフォーマンスアップを望めるかどうか。積極的には手が出ない。
⑬キングオブコージ【B】
栗東CW単走。頭の位置が高く、四肢の可動域もさほど広くはないが、後肢による蹴りの強さでカバー。推進力は前方へ伝わっている。手前を切り替える際にリズムを若干崩した点は気になるも、おおむね自身のパフォーマンスは示している印象。及第点の仕上がりと判断したい。
⑭レイパパレ【A】
栗東坂路単走。折り合い重点のメニューながら、テンポの良い走りを披露した。回転鋭い脚さばきで、力強く登坂する姿は見映えがする。ここ数走の中間時に見られた口元の硬さが薄れてきて、制御がしやすくなっていることも好印象。いい雰囲気でレースに臨めそうだ。
⑮アフリカンゴールド【B】
栗東CW単走。首が短く硬めのフォームに映るが、この馬とすれば四肢のさばきが柔らかく、力感もある。鞍上の合図に対する反応も悪くなく、全体的に見ればキビキビと集中して走れている印象。それなりに動ける態勢とみたい。
⑯マカヒキ【C】
栗東坂路併走。道中はスムーズな行きっぷりを見せ、活気も十分。その一方、手前を替える時に後肢が流れ気味になった点はマイナス。併せた際の競る気配も、いい頃に比べると乏しく映る。よくて現状維持の範囲内という印象が強く、大望まではどうか。
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アカイイト・中竹調教師「金鯱賞がここを見据えた仕上げ。前走を叩いて着実に良化している。この舞台は申し分ない」
アフリカンゴールド・山本助手「7歳でも若いころと変わらない。ここも前へ行くほうがいい」
アリーヴォ・杉山晴調教師「体がしっかりして成績も良くなってきた。うまく立ち回れれば」
ウインマリリン・松岡騎手「体調は徐々に上がってきている。単走でもいい動きだったと思う」
エフフォーリア・横山武騎手「理想的な追い切り。器用なので阪神も心配ない。能力を出し切って勝てるようにしたい」
キングオブコージ・安田翔調教師「阪神なので輸送減りを計算しなくていい。精神状態は今までで一番いいと思う」
ショウナンバルディ・松下調教師「しまいだけしっかり。いつもどおりで状態面は変わりない」
スカーフェイス・橋田調教師「体調は良く、いい感じに仕上がった。相手は強いが、阪神2000メートルでも勝っている」
ステラリア・福永騎手「タフだし、去年と全然違う馬になってきた。持ち時計もあり、このコースは一番合っている」
ヒシイグアス・堀調教師「4連勝時より一段階落ちる感じだが、気持ちが前向きになっている。全体としてはいい印象」
ヒュミドール・小手川調教師「体のバランスを整える程度。弾むような走りですごく良かった」
ポタジェ・友道調教師「前走は後ろから脚を伸ばして力を見せてくれた。真面目に走るし、崩れるイメージはない」
マカヒキ・友道調教師「スローのヨーイドンより消耗戦がいい。馬場が荒れてきたのも歓迎」
レイパパレ・高野調教師「日曜の動きがすごく軽かった。海外でハードな環境を経験し、精神面でも強くなっている」
レッドジェネシス・友道調教師「前走は気の悪さが出た。前進気勢をつけるために今回はブリンカーを着けてみる」(夕刊フジ)
大阪杯がG1に昇格した、2017年以降の所属別成績は、栗東【5.5.4.37】、美浦【0.0.1.17】。後者の連対はなく、3着も2020年のダノンキングリー(1番人気)1頭にとどまっている。
(減点対象馬)
③ヒュミドール ⑥エフフォーリア ⑦ウインマリリン ⑩ヒシイグアス
2017年以降の1~3着馬延べ15頭の馬齢を確認すると、4歳から6歳の範囲で収まっている。ただし、6歳の馬券絡みは当該距離のG1で連対歴を持つ馬のみ。6歳馬を狙う場合は、過去の戦績をしっかりチェックしておきたい。
(減点対象馬)
①スカーフェイス ③ヒュミドール ⑫ショウナンバルディ ⑬キングオブコージ ⑮アフリカンゴールド ⑯マカヒキ
2017年以降の3着以内馬延べ15頭の前走着順を検証すると、いずれも8着以内。前走で9着以下に敗れていた馬の巻き返しは困難と捉えるべきだろう。
(減点対象馬)
②レッドジェネシス ⑦ウインマリリン ⑪ステラリア ⑯マカヒキ
2017年以降の3着以内全馬が、前走で単勝5番人気以内の支持を集めていた。前走で低評価を受けていた馬の上位好走は見込みづらい傾向にあるようだ。
(減点対象馬)
⑪ステラリア ⑫ショウナンバルディ ⑮アフリカンゴールド ⑯マカヒキ
2017年以降の1~3着馬延べ15頭の重賞戦績を掘り下げると、すべての馬に重賞での勝利経験があった。重賞未勝利の馬は疑ってかかりたい。
(減点対象馬)
①スカーフェイス ③ヒュミドール ⑧ポタジェ ⑪ステラリア
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高いU指数を持っていないと、確実に上位着に来ることはできない。それがハッキリと結果に表れているレースである。直近5年の結果を見ていくと、1着馬はすべてU指数4位以内、2~3着馬は10頭中8頭が一桁順位、というように好走のハードルはかなり高くなっている。2019年1着のアルアイン(3位、9番人気)のような妙味のある馬を探しつつ、指数上位馬を中心に馬券を組み立てるのが最善策になることは論をまたない。
直近5年で二桁人気の馬券絡みが一度もないように、基本的に堅い傾向にあるなか、今年はU指数上位馬がもれなく人気サイドというメンバー構成。よって、例年に輪をかけて波乱の余地はほとんどないと予想できる。生粋の穴党の方は、馬券購入を控えたほうがいいかもしれない。
過去の傾向からも外すわけにはいかないのが、昨年の年度代表馬で堂々トップに立っている⑥エフフォーリア(103.0)、前年覇者で国内の2000m以下では崩れたことのない2位の⑭レイパパレ(102.0)、圧倒的な強さで5連勝を達成している3位タイの④ジャックドール(100.2)の3頭。そして、指数上位のなかから配当妙味の見込める5位の⑩ヒシイグアス(98.8)をピックアップする。
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馬場状態は重、雨が降るなか行われた昨年はディープインパクト産駒の4番人気レイパパレが無傷の6連勝でG1初制覇を達成。G1昇格後の2017年以降、同種牡馬の産駒は毎年少なからず1頭以上が3着以内に好走しており、昨年は3着にも該当馬であるコントレイルが入線していた。
ほか、勝ち馬は総じてスピードの持続力に長けている馬が多く、2018~2020年はSeattle Slewの血を引く馬で3連覇を果たしており、9番人気の低評価に甘んじていた19年アルアインにおいては父がディープインパクトでもあった。昨年のレイパパレも逃げ切り勝ちであったように、スパッと切れる脚はないけれども淡々と同じペースを刻み続けられる、いかにもアメリカンなタイプが狙い目といえるだろう。
レイパパレは、父ディープインパクト×母シェルズレイ(母の父クロフネ)。毎年好走馬を送り出している種牡馬の産駒となるが、母の父クロフネもG1昇格後の大阪杯では「1-2-0-0」と底を見せていない。前走金鯱賞では56kgの斤量を背負いながらも2着と力を示しており、やはり全6勝を挙げる川田騎手とも手が合う印象だった。昨年は道悪の恩恵もあったかもしれないが、好位で立ち回れる競馬センスは内回りでこそ活きてくるものだろう。
ジャックドールは、父モーリス×母ラヴァリーノ(母の父Unbridled’s Song)。同じ母の父には18年1着スワーヴリチャード、21年3着コントレイルがおり、金鯱賞を勝って大阪杯に臨む過程は前者と共通。また、本馬においては同牝系に12年産経大阪杯を勝ったショウナンマイティがいる血統背景も興味深いところ。持ち前のしぶとさを発揮しやすいレース傾向も誂え向きといえそうで、父の産駒らしい連戦連勝の勢いもぞんざいには扱えない。
アカイイトは、父キズナ×母ウアジェト(母の父シンボリクリスエス)。父の産駒は初出走となるが、好相性を示すディープインパクト直系であることのほか、父自身が14年産経大阪杯を勝っている実績も見逃せない。本馬は母の父を介してSeattle Slewの血脈を持つことも強調しやすく、阪神競馬場では「7-1-1-0」と上がり3F順位で底を見せていない末脚も魅力的。エリザベス女王杯勝ちの内容からもタフなG1でこそ真価を発揮するタイプだろう。
編集部(以下、編) 春のG1シリーズ第二弾。今週は大阪杯です。
新良(以下、新) 楽しみな顔ぶれになりましたね。
編 近年は有力馬の多くがドバイに遠征する流れができていますので、手薄なメンバー構成になるのではと心配していましたが、蓋を開けてみれば役者が揃いました。
新 年度代表馬に、ディフェンディングチャンピオンに、底知れぬ魅力を秘めた5連勝中の上がり馬。伏兵陣も多士済々で、予想にも力が入ります。
編 では、気になる結論をお聞かせください。
新 私が注目しているのは、モレイラ騎手から池添謙一騎手に乗り替わる⑩ヒシイグアスです。
編 上位人気が予想される3頭はいずれも継続騎乗ですので、どの馬を狙うのかに注目していましたが、これを選びましたか。
新 ご指摘の通り今年は乗り替わりの選択肢が限られていましたが、ヒシイグアス&池添のコンビはかなり面白いと思いますよ。
編 前走はモレイラ騎手が騎乗した香港カップで短頭差の2着。強いメンバー相手に連続好走というシーンは見られそうでしょうか?
新 その可能性は十分にあるとみています。馬は乗り手を選ばないタイプですからね。
編 もともとは主戦の松山弘平騎手に手綱が戻る予定だったんですよね?
新 確定情報ではありませんが、おそらく陣営はそのつもりだったでしょう。でも、落馬負傷による戦線離脱で、それが叶わなくなりました。
編 そして登場となったのが、G1で代打といえばこの人!
新 そうなんです。大舞台で勝負強い池添騎手が配されることになりました。インディチャンプのマイルCSやグランアレグリアの安田記念は、記憶に新しいところでしょう。
編 まさにこの人しかいない、という感じですね。
新 はい。阪神芝2000mにおいては2019年以降、勝率7.3%と水準レベルにとどまっていますが、複勝率31.7%は上位騎手に迫る成績です。複勝回収値93は出走メンバー中2位の高さで、人気薄騎乗時の期待値が高いことがわかります。
編 昨年は6番人気のモズベッロを2着に導いていますね。
新 それ以外にも、2013年のオルフェーヴルの勝利をはじめ、2016年はショウナンパンドラで3着、2017年はヤマカツエースで3着と、大阪杯では十分すぎるほどの実績を残しています。
編 任せて安心、といったところですね。あとはヒシイグアスが強敵相手にどこまでやれるかですが……。
新 この馬、じつは相当強いですよ。印象的だったのは昨年の天皇賞(秋)で、8カ月の休み明けながら5着に入ったあの走りはインパクト十分でした。香港カップで戦った相手も強力ですしね。エフフォーリアやジャックドールを負かすのは簡単ではありませんが、それをやってのけても驚けないと思っています。
編 確かに、4連勝を決めたときは安定感抜群でしたし、まだ底を見せていない魅力もありますよね。
新 ハーツクライ産駒ということもあり、いよいよ本格化してきた気配も漂います。
編 阪神は初参戦となりますが……。
新 ある程度前目につけて脚をしっかり使えるタイプですので、コーナー4つの小回りのこのコースはジャストフィットするでしょう。枠順も不満はありません。
編 どんな競馬を見せてくれるか、本当に楽しみですね。
新 代打・池添がきっとやってくれるはずです。アタマを意識した馬券を買って応援しましょう。
関西圏で親しまれていた歴史ある中距離重賞の「産経大阪杯」が2017年にリニューアル。G1昇格を果たし、春の中距離王決定戦の役割を担う「大阪杯」に生まれ変わった。その2017年は前年の年度代表馬にして、この年も連続して同タイトルを獲得することになるキタサンブラックが1番人気に応えて快勝。大阪杯のG1としてのレース史は、歴史的名馬によって新たな1ページが刻まれることになった。G2時代から大物の参戦が多いレースとしても知られており、歴代勝ち馬の欄には、第30回(1986年)のサクラユタカオー、第36回(1992年)のトウカイテイオー、第37回(1993年)のメジロマックイーン、第42回(1998年)のエアグルーヴ、第51回(2007年)のメイショウサムソン、第52回(2008年)のダイワスカーレット、第57回(2013年)のオルフェーヴルなど、そうそうたる顔ぶれが並ぶ。その一方、第45回(2001年)は当時の絶対王者テイエムオペラオーが馬券圏外の4着に敗れるほか、第54回(2010年)は単勝1.2倍のドリームジャーニー、第65回(2021年)は単勝1.8倍のコントレイルが3着に取りこぼすなど、時に大番狂わせが発生することもある。
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