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着 順 |
枠 番 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 馬体重 | B | タイム | 着差 | オッズ | 人気 | 上がり 3F |
通過順 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 7 | 13 | 牡4 | 56.0 | 浜中俊 | 栗 池江泰寿 | 500(0) | B | 1.33.3 | 7.8 | 6 | 34.1 | ⑬⑬ | ||
2 | 4 | 7 | 牡4 | 56.0 | 坂井瑠星 | 栗 矢作芳人 | 508(-2) | 1.33.4 | 1/2 | 5.0 | 1 | 35.3 | ②② | ||
3 | 2 | 3 | 牡5 | 56.0 | 川田将雅 | 栗 高野友和 | 472(+2) | 1.33.4 | クビ | 7.3 | 4 | 35.1 | ④③ | ||
4 | 4 | 6 | 牡10 | 56.0 | 鮫島克駿 | 栗 安達昭夫 | 520(-10) | B | 1.33.7 | 1 3/4 | 209.8 | 14 | 36.2 | ①① | |
5 | 7 | 12 | 牡5 | 56.0 | 幸英明 | 栗 笹田和秀 | 500(0) | 1.34.0 | 1 3/4 | 7.8 | 5 | 35.2 | ⑪⑨ | ||
6 | 3 | 5 | 牡4 | 56.0 | 岩田望来 | 栗 藤原英昭 | 490(-2) | 1.34.0 | アタマ | 8.7 | 7 | 35.2 | ⑩⑨ | ||
7 | 3 | 4 | 牡6 | 56.0 | 菅原明良 | 栗 辻野泰之 | 530(-4) | 1.34.1 | 1/2 | 5.1 | 2 | 35.4 | ⑦⑥ | ||
8 | 6 | 11 | 牡4 | 56.0 | 松田大作 | 栗 藤原英昭 | 440(-6) | 1.34.2 | 1/2 | 36.3 | 11 | 34.7 | ⑮⑮ | ||
9 | 5 | 8 | 牡8 | 56.0 | 和田竜二 | 栗 池江泰寿 | 494(0) | 1.34.3 | クビ | 112.8 | 13 | 35.7 | ⑦⑥ | ||
10 | 1 | 1 | 牡9 | 56.0 | 国分恭介 | 栗 小崎憲 | 462(-8) | 1.34.7 | 2 1/2 | 265.7 | 15 | 36.1 | ⑥⑥ | ||
11 | 5 | 9 | 牡5 | 56.0 | 松山弘平 | 栗 池添学 | 460(-4) | B | 1.34.9 | 1 1/4 | 6.0 | 3 | 35.6 | ⑭⑭ | |
12 | 6 | 10 | 牡6 | 56.0 | 秋山真一 | 栗 池江泰寿 | 520(+2) | 1.34.9 | アタマ | 32.5 | 10 | 35.8 | ⑪⑪ | ||
13 | 8 | 14 | セ8 | 56.0 | 三浦皇成 | 美 菊沢隆徳 | 496(-8) | B | 1.35.2 | 2 | 27.3 | 9 | 36.9 | ④③ | |
14 | 2 | 2 | 牡4 | 56.0 | 池添謙一 | 栗 池添学 | 480(-2) | 1.35.5 | 1 1/2 | 18.7 | 8 | 37.1 | ②③ | ||
15 | 8 | 15 | 牡6 | 57.0 | 岩田康誠 | 栗 安田隆行 | 474(-4) | 1.45.3 | 大差 | 46.9 | 12 | 46.2 | ⑦⑪ |
ラップタイム | 12.5 - 10.7 - 11.4 - 11.5 - 11.4 - 11.7 - 11.6 - 12.5 |
---|---|
前半 | 12.5 - 23.2 - 34.6 - 46.1 - 57.5 |
後半 | 58.7 - 47.2 - 35.8 - 24.1 - 12.5 |
■払戻金
単勝 | 13 | 780円 | 6番人気 |
---|---|---|---|
複勝 | 13 | 280円 | 6番人気 |
7 | 180円 | 1番人気 | |
3 | 220円 | 4番人気 | |
枠連 | 4-7 | 1,190円 | 7番人気 |
馬連 | 7-13 | 2,390円 | 12番人気 |
ワイド | 7-13 | 890円 | 12番人気 |
---|---|---|---|
3-13 | 1,060円 | 18番人気 | |
3-7 | 630円 | 3番人気 | |
馬単 | 13-7 | 5,200円 | 31番人気 |
3連複 | 3-7-13 | 5,560円 | 23番人気 |
3連単 | 13-7-3 | 31,970円 | 146番人気 |
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土曜日の阪神芝のレース結果、近年のマイラーズCの結果をもとに、馬場や血統のバイアスを考察していきます。予想の際にお役立てください。
この中間は木曜日から金曜日にかけて10.5ミリの雨量を記録。土曜日も雲が多い空模様で、芝コースは良馬場(JRA発表)ながらも、若干しっとりとした状態でスタートした。
レース結果を振り返ると、枠順における不利が少ない印象。外めの枠がガンガン来ているようにも映るが、これは出走頭数によるものが大きく、過度の外枠依存は危険かと思われる。脚質についても同様で、展開不向きの後方勢を除けば、おおむね公平なコンディションだった。
日曜日開催中の天気は不安定。雨量が多く馬場の含水率が高くなれば、速い上がりを武器とする待機勢の分が悪くなる可能性もある。雨が少量で馬場に大きな影響を及ぼさないのであれば、土曜日の傾向を踏襲する公算が高い。
枠順に関しては判断に悩ましい。ロング開催の終盤ということもあって、内めよりも馬場の3~5分どころの伸びが良くなっているのは確か。反面、内寄りもそれなりに我慢が利いており、残せないことはない程度の状態を維持している。
いずれにせよ、後方からの直線一気が難しい馬場であることに変わりはなく、道中で内~中をソツなく回りつつ脚をためる馬が有利という捉え方がベター。枠順ベースで選ぶのであれば、真ん中より内の1~4枠あたりが適当ではないか。
なお、近年のマイラーズCは、前走から距離変更の臨戦馬(着順不問)、または前走がマイル戦で5着以内だった8歳以下の馬が優勢。過去5年(2017~2020年は京都開催)の1~2着全馬が、この条件をクリアしている。連対候補を選定する際に役立てたい傾向と言えよう。
今回の出走メンバーで、先述した要点(1~4枠+前走ステップ+8歳以下)を満たしているのは、②ヴィクティファルス、③ファルコニア、④カラテ。従って当欄では、この3頭を連複の軸馬候補として推奨する。
日曜日に行われるマイラーズCの出走馬の追い切りについて、1頭ずつ考察していきます。予想の際にお役立てください。
※評価は上からA~D、F(判定不能)の5段階
①レインボーフラッグ【C】
栗東CW併走。序盤から速いラップを刻んだので、ラストが多少甘くなるのは仕方がない。ただ、右手前が勝る走りは相変わらず。直線が長い阪神外回りコース、かつ適距離とは言い難いマイルの重賞で力を発揮できるかどうか。期待よりも不安のほうが大きい。
②ヴィクティファルス【A】
栗東坂路単走。重心が高めの走法だが、もともとそういう馬。これでも以前と比べれば、随分と身体をうまく使えるようになった。四肢のさばきは力強く、体軸もしっかりしている。中山金杯以来の実戦となるが、かなりの線まで仕上げてきた印象を持つ。
③ファルコニア【B】
栗東坂路単走。頭の位置と振り幅こそ安定していないが、フォームのブレは少なく、脚どりもしっかりしている。ラストで遊ぶ面を見せながらも、失速しないあたり調子は悪くなさそう。あとは実戦で集中力を維持して走り切れるか否か。それが焦点となろう。
④カラテ【B】
栗東CW併走。折り合いを重視した緩めの内容ながら、ゴール板付近で気合をつけられると機敏に反応。その後も鞍上のゲキに応えて、ストライドを伸ばしていた。転厩緒戦で手探り気味の調整過程ではあるが、気配は決して悪くない。及第点の仕上がりとみる。
⑤レッドベルオーブ【B】
栗東CW単走。コーナーでテンションが高く、行きたがる仕草を見せるのはこれまでと同様。ギアを上げてからの弾力性と力強さを兼ね備えたフットワークは間違いなくA級なのだが……。今回は動きの質を評価してのB判定にとどめておきたい。
⑥ベステンダンク【D】
栗東坂路単走。序盤こそキビキビと登っていたが、徐々に頭の位置が高くなり、前後のバランスも乱れ気味。追われてからの反応も薄く、何か芯の入っていないような走りだった。年齢的にも上昇味には乏しく、前回より相手関係が強化される別定G2では厳しいか。
⑦ホウオウアマゾン【B】
栗東CW併走。追走の形から直線で内へと馬体を併せて最後は前に出た。やや単調な動きに見えた、1週前追い切りに比べるとメリハリの利いた走りができているし、反応も良くなっている。まずまずの仕上がりだろう。
⑧サトノアーサー【C】
栗東坂路単走(映像なし)。最終追い切りで刻んだラップは悪くない。一方、1週前追い切り(映像あり)で、難しい面を見せていたのは気になるところ。ようは実戦に行っての折り合い次第。ジョッキーの手腕に託すほかない。
⑨エアファンディタ【B】
栗東坂路単走。54秒0-39秒4-25秒5-12秒5という、規則性のある整ったラップを無理なく刻んでいるあたり、体調は悪くなさそう。もう少し躍動感があれば言うことはないが、もとより稽古映えしないタイプ。それを思えば許容範囲だろう。この馬なりに順調と判断したい。
⑩シュリ【B】
栗東坂路単走(映像なし)。陣営のコメントは一頓挫明けの影響や折り合い難を危惧して辛め。とはいえ、全体時計、ラスト2F(23秒8-11秒8)のラップともに合格点の水準。中間の内容もタイム的には良いほうの部類に入る。判断に難しいが、今回はB判定としておきたい。
⑪ロードマックス【C】
栗東坂路単走。気負いがちで頭を身体の中心に置けない点は割引。四肢の可動域がそれほど広くない走法ゆえに、内回り1400m→外回り1600mの舞台替わりが加点材料になるとも言い難い。上位好走には、ジョッキーの巧みなエスコートが不可欠だろう。
⑫エアロロノア【B】
栗東坂路併走。手ごたえ劣勢の形でゴールを迎えたが、この馬が踏んだ1Fごとの区間ラップは13秒9→13秒3→12秒7→12秒1。緩みなく0秒6ずつ加速しており、自身のパフォーマンスはきっちり示している印象。少なくとも、前回のデキを下回るということはない。
⑬ソウルラッシュ【A】
栗東CW併走。反応を確認する程度の調整ながら、楽々と先着を果たした。集中した様子で鋭さを十分に感じる走り。ガッツリ追えば伸びそうな余韻を残しているのもいい。ここでの力関係はさておき、目下3連勝中の勢いを存分に窺わせる好内容だった。
⑭ダイワキャグニー【B】
美浦南W単走。緩めの内容でこぢんまりとした走りに映るも、四肢のさばきは力強く、首もリズム良く使えている。しまいにかけての滑らかな脚運びには見どころがあった。大きな上積みまではどうかも、この馬なりにいい状態を維持している感を受ける。
⑮ケイデンスコール【C】
栗東坂路単走(映像なし)。しまいをビシッと追われ、まずまずのラップを刻んできた。動きを確認できないため、判断に悩ましいが、前回よりもデキが大きく劣るということなさそう。1週前追い切り(映像あり)の反応に若干物足りなさを覚えたため、当欄の判定はCにとどめておくが、当日の気配次第では見直しの余地があるかもしれない。
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◆ヴィクティファルス・池添学師「馬体に幅が出て力強くなっている」
◆エアファンディタ・池添学師「ブリンカーを着けてから、しっかり集中して走れている」
◆エアロロノア・笹田師「去年より充実。上積みが見込める状態でレースにいける」
◆カラテ・辻野師「フットワークの大きさが長所。ゆったり走らせた方が力を出せそう」
◆ケイデンスコール・安田隆師「前走は59キロも厳しかった。動きは上出来」
◆サトノアーサー・池江師「ワンターンのマイルは悪くない」
◆シュリ・池江師「休んでいたので息はまだまだという感じ」
◆ソウルラッシュ・池江師「前走は完璧な競馬。今回は相手が強くなってどうか」
◆ダイワキャグニー・菊沢師「内か中か、そのあたりの枠がほしい」
◆ファルコニア・高野師「コンディションは良好で、力を出せる状態にある。時計は速くなっても大丈夫」
◆ベステンダンク・安達師「体調は安定している。メンバーが強いし、56キロでどこまで」
◆ホウオウアマゾン・池田厩務員「動きはいい。実績のある舞台で巻き返したい」
◆レインボーフラッグ・小崎師「ブランクはあるけど、動ける態勢」
◆レッドベルオーブ・藤原師「前回より落ち着いているのはいい傾向」
◆ロードマックス・藤原師「前回のようなしまいを生かすレースができれば」
2012年以降(2020年以前は京都で施行)の所属別成績は、栗東【9.10.9.92】、美浦【1.0.1.22】。前者が圧倒している。しかも後者の1勝は皐月賞勝ち馬のイスラボニータ(2017年)が挙げたもの。G1勝利経験のない関東馬は疑ってかかるべきだろう。
(減点対象馬)
⑭ダイワキャグニー
2012年以降の2着以内馬の前走クラス(レース格)を確認すると、海外G1、G2、G3、オープン特別の4通り。国内G1組や条件クラス組は低調な結果に終わっている。
(減点対象馬)
⑪ロードマックス ⑬ソウルラッシュ ⑭ダイワキャグニー
2012年以降の1~2着馬の前走使用距離をみると、芝1400m、芝1600m、芝1800m、芝2000mの4通りに集約される。これ以外のステップで臨んだ馬は2着連対圏に達していない。
(減点対象馬)
①レインボーフラッグ ⑭ダイワキャグニー
2012年以降の2着以内馬20頭中16頭が前走5着以内。前走6着以下から巻き返しての2着連対圏入りは前走海外組、または前走から距離変更で臨んだ馬に限られる。押さえておきたい傾向のひとつだ。
(減点対象馬)
⑤レッドベルオーブ ⑥ベステンダンク ⑦ホウオウアマゾン ⑩シュリ ⑭ダイワキャグニー ⑮ケイデンスコール
2012年以降の2着以内全馬が、前走で単勝7番人気以内の支持を集めていた。前走が8番人気以下の低評価だった馬は強調しづらい感を受ける。
(減点対象馬)
①レインボーフラッグ ⑥ベステンダンク ⑧サトノアーサー ⑪ロードマックス ⑭ダイワキャグニー ⑮ケイデンスコール
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U指数的には堅実なレースで、珍しく低指数馬が上位を占めた昨年のような例外(ただし、上位2頭は2、3番人気で人気的には順当)を除くと、直近5年で1位が馬券圏内に入れなかった年はない。2019年、2020年はいずれも1位で単勝1倍台の抜けた存在(ダノンプレミアムとインディチャンプ)が1着となっており、基本的には指数上位勢を信頼できる。指数が伸びていない馬に関しては、上位人気を押さえておくというスタンスでOKだ。
まずは、U指数で堂々1位の評価を受けている⑭ダイワキャグニー(99.1)に注目したい。左回り巧者の印象が強いが、昨年のこのレースではコンマ2秒差の4着に好走。右回りにも十分に対応できることを示した。8歳を迎えても、ダート以外ではパフォーマンスは落ちておらず、ここも上位争いに加わってきてもなんら驚けない。
マイル路線に転向してから圧倒的な内容で3連勝を決めている2位の⑬ソウルラッシュ(97.8)、阪神の1マイルでとにかく強い4位の⑫エアロロノア(96.9)、U指数は7位ながらも重賞実績十分で上位人気必至の④カラテ(96.3)も圏内とみるべきだろう。
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今年も京都競馬場整備工事に伴う開催日割の変更があり、昨年に引き続きマイラーズカップは阪神芝1600mに舞台を移して施行される。当該コースでは古馬混合重賞として阪神牝馬Sが行われているが、直近2年はG1のマイルチャンピオンシップも代替開催されていた。なお、マイラーズカップも2011年までは阪神競馬場で開催されていた歴史を持つ。
昨年のマイラーズカップはロードカナロア産駒の2番人気ケイデンスコールが勝ち、掲示板にあがった5頭のうち4頭がキングカメハメハの直系でもあった。今開催も阪神牝馬Sではキングカメハメハ産駒のアンドヴァラナウトが2着となるほか、世代限定重賞も含めれば、桜花賞はドゥラメンテ産駒のスターズオンアース、アーリントンカップはロードカナロア産駒のダノンスコーピオン、やはりキングカメハメハの直系が存在感を示している。
カラテは、父トゥザグローリー×母レディーノパンチ(母の父フレンチデピュティ)。キングカメハメハの直系かつダイナサツシユに遡る牝系という血統構成は、昨年の勝ち馬ケイデンスコールを想起させるが、奇しくも中山記念2着からの臨戦も共通する。なお、別場所ながら2年前にはステイゴールド産駒のインディチャンプが勝利しているため、ダイナサツシユの血を引く馬は2連覇中の勢いもある。転厩緒戦となるが、血統面での不安はない。
ケイデンスコールは、父ロードカナロア×母インダクティ(母の父ハーツクライ)。バランスオブゲームやフェイムゲームの甥にあたり、近親にはステイゴールドやショウナンパンドラがいる血統。本馬の3代母ベルベットサッシュと上記カラテの3代母ゴールデンサッシュは全姉妹。近走こそ案外な結果が続いているものの、昨年の勝ち馬であることはもちろん、息の長い活躍が特徴のファミリーでもあるので、まだまだ見限れないところがある。
エアロロノアは、父キングカメハメハ×母エアワンピース(母の父ロックオブジブラルタル)。母系にノーザンテーストの血を引くキングカメハメハ系という点では、上記カラテやケイデンスコールと共通。もとより急坂を苦にしないパワーが持ち味のファミリーとなるが、本馬は母の父がデインヒル直仔の名マイラーとあれば尚のこと。昨年は1番人気に応えられなかったが、その後に当該コースでリステッドを2勝。捲土重来を期す構えだろう。
編集部(以下、編) 日曜日は阪神でマイラーズCが、東京でフローラSが行われます。
新良(以下、新) いずれも、このあとに続くGⅠを見据えた重要な一戦ですね。
編 どちらのレースも、半数以上が乗り替わりと選択肢は豊富ですが、新良さんが色気を持っているのは?
新 マイラーズCのほうです。解釈次第では、非常に期待できる乗り替わりがありますので。
編 それはとても気になります。結論をお聞かせいただけますか?
新 私が狙っているのは、中井裕二騎手から岩田望来騎手に乗り替わる⑤レッドベルオーブです。
編 おお、名前を見れば一目瞭然の鞍上強化ですね。
新 それはそうなんですが、シンプルに鞍上の戦力が上がったことだけでなく、それ以外のさまざまな要素も加味して、私はこの馬を推奨しました。
編 その、さまざまな要素の部分をぜひ知りたいです。
新 もともとレッドベルオーブの主戦は、この馬を管理する藤原英昭厩舎のファーストジョッキーである福永祐一騎手が務めていました。前走の六甲Sは、高松宮記念の裏番組でしたので、福永騎手が乗れなかったのは仕方がありません。
編 なるほど。それは確かにそうですね。
新 であれば、厩舎所属騎手であり、セカンドのポジションにいる岩田望騎手という流れになるのが自然ですが、岩田望騎手も高松宮記念に騎乗するため、団野大成騎手に声が掛かっていました。藤原調教師としては、若手のなかでは勢いのある団野騎手に、3番手の存在に育ってもらいたいという思いもあったのではないでしょうか。
編 そういえば、もともと団野騎手が乗るはずだったのが、落馬負傷で急きょ中井騎手に乗り替わりになったんでしたね。
新 その通りです。中井騎手は藤原厩舎の馬に過去10年で6回しか騎乗しておらず、しかも未勝利。ですので、本当に突然のことで、限られた選択肢のなかでの人選だったのでしょう。
編 では、3番人気7着という結果もやむを得なかったと。
新 中井騎手もまったく準備をしていなかったでしょうから、責めることはできません。ノーカウントにできないまでも、重く受け止めなくていいと思います。
編 そして今回、主戦の福永騎手ではなく、テン乗りで岩田望騎手が跨ることになりました。これをどう判断していますか?
新 今週は同じ東京HRの管理馬、それも有力馬がフローラSとマイラーズCに出走します。福永騎手はフローラSルージュスティリアに騎乗しますので、シンプルに厩舎の主戦2人が担当を分け合ったかたちとみるべきでしょう。
編 つまり、福永騎手はレッドベルオーブを捨てたわけではないと。
新 もちろん、そうだと思います。ジョッキーの立場的に、ルージュスティリアのほうがやや期待されているのかもしれませんが、ほぼ同等と考えるのが妥当です。今の岩田望騎手なら見劣りはしないですし、マイナスにとらえる必要はありません。
編 今年は初重賞制覇も決めて、乗りに乗っていますしね。
新 とくに、その初重賞を達成した阪神競馬場で乗れていて、今年は川田将雅騎手、福永騎手を抑えて勝利数でトップに立っています。勢いづいた岩田望騎手は誰も止められませんよ(笑)。
編 わかりました。あとは馬にしっかり走ってもらうだけですね。
新 前走は久々かつ外枠で、前に壁がつくれずに引っかかってしまいましたが、ガス抜きはできたでしょうし、今回は内目の枠を引けたので、折り合い面の不安は軽減されます。2歳時に実績を残した舞台での復活勝利は十分にあるでしょう。
編 メンバー的に人気は割れそうですし、来たら美味しい配当が見込めますね。
新 できればアタマ、そうでなくても馬券圏内には来てほしいです。スムーズな競馬になることを祈りましょう。
関西圏における安田記念の前哨戦で、現在は京都芝1600mの外回りで施行されている一戦。第1~2回(1970~1971年)を名牝トウメイが連覇するなど、古くから一流馬の参戦が多いレースとして親しまれている。第16回(1985年)は当時の最強マイラーであるニホンピロウイナーが制覇。第22~23回(1991~1992年)は個性派のダイタクヘリオスが2年連続してトップでゴール板を駆け抜けた。ほか、第24回(1993年)のニシノフラワー、第31回(2000年)のマイネルマックス、第44回(2013年)のグランプリボス、第50回(2019年)のダノンプレミアム、第51回(2020年)のインディチャンプ、第54回(2023年)のシュネルマイスターなど、多くのマイルG1馬が勝ち馬欄に名を刻んでいる。
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