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秋華賞 G1

日程:2024年10月13日() 京都/芝2000m

秋華賞データ分析

コース図京都芝2000m

2013年以降(2021~2022年は阪神で施行)、2着連対圏入りを果たした馬の前走はオークス、ローズS、紫苑S、2勝クラス(旧1000万下)1着に限られ、なかでもオークスからの直行組が2018~2021年の間に4連勝、2022年は2・3着とトレンドになっている。ただし、オークスで複勝圏外に敗れた馬が直行した場合は3着以内ゼロと、振るわない点には注意が必要だ。また、近年は紫苑S組が攻勢を強めており、同組は重賞となった2016年以降に3勝、2着4回をマークしている。一方、かつて主流だったローズS組は2016年以降に限ると未勝利、2着1回、3着5回という低調な成績。トライアルからの参戦馬は紫苑S組を上位に評価すべきだろう。舞台となる京都芝2000mはトリッキーなコースとして有名で、時に突拍子もない波乱が起こるケースもある。(各種データ、原稿は本年のレース発走前のものとなります)

【人気】
2013年以降、単勝1番人気は【3.1.1.5】と取りこぼしも見られるが、オークス馬が【3.1.1.0】と堅実に駆けている一方で、それ以外は【0.0.0.5】と傾向がハッキリしている。1番人気が勝てなかった年も2~4番人気のなかから優勝馬が出ており、軸は人気サイドから選択するのが賢明だろう。また、前走における人気も重要ファクターのひとつ。2013年以降の1~2着馬はいずれも、前走で単勝6番人気以内の支持を集めていた。前走の内容を振り返る際は、当時の単勝人気順もしっかりチェックしておきたい。

◆人気別成績(過去20年)

人気着別度数勝率連対率複勝率単勝回収率複勝回収率
1番人気 6-2-4-8 30.0% 40.0% 60.0% 52.0% 70.5%
2番人気 6-5-2-7 30.0% 55.0% 65.0% 101.0% 102.0%
3番人気 5-2-2-11 25.0% 35.0% 45.0% 168.0% 94.0%
4番人気 2-2-2-14 10.0% 20.0% 30.0% 79.0% 84.0%
5番人気 0-4-2-14 0.0% 20.0% 30.0% 0.0% 99.0%
6~9番人気 0-4-4-72 0.0% 5.0% 10.0% 0.0% 49.1%
10番人気以下 1-1-4-167 0.6% 1.2% 3.5% 17.3% 68.0%

◆単勝オッズ別成績(過去20年)

単勝オッズ着別度数勝率連対率複勝率単勝回収率複勝回収率
1.9倍以下 4-2-1-2 44.4% 66.7% 77.8% 56.7% 83.3%
2.0~2.9倍 3-0-2-2 42.9% 42.9% 71.4% 108.6% 85.7%
3.0~4.9倍 4-2-1-8 26.7% 40.0% 46.7% 86.0% 68.7%
5.0~7.9倍 6-4-2-10 27.3% 45.5% 54.5% 160.9% 107.3%
8.0~14.9倍 2-7-4-20 6.1% 27.3% 39.4% 57.6% 110.9%
15.0~19.9倍 0-2-1-20 0.0% 8.7% 13.0% 0.0% 50.4%
20.0~49.9倍 1-2-5-79 1.1% 3.4% 9.2% 34.4% 48.9%
50.0倍以上 0-1-4-152 0.0% 0.6% 3.2% 0.0% 69.3%

◆配当(過去10年)

馬券種最高配当最低配当平均配当
単勝 1,010円 110円 510円
複勝 590円 100円 263円
枠連 2,580円 390円 1,189円
馬連 3,550円 560円 1,801円
ワイド 9,310円 240円 1,357円
馬単 6,170円 700円 3,233円
3連複 22,790円 1,090円 9,079円
3連単 95,520円 3,240円 36,591円

【脚質】
過去20年の脚質別成績を確認すると、勝率、連対率、複勝率のいずれも中団待機勢がトップとなっており、「差し有利」のレースであることは間違いない。一方、後方待機の直線一気型は信用しづらく、4角10番手以降の位置取りから突き抜けたのは2004年のスイープトウショウ、2018年のアーモンドアイだけとなっている。また、逃げ馬も分が悪く、4角先頭から押し切ったのは2007年のダイワスカーレットしかいない。こうした結果からも、ある程度の位置から息の長い末脚を使うことが求められるレースといえよう。

◆脚質別成績(過去20年)

脚質着別度数勝率連対率複勝率単勝回収率複勝回収率
逃げ 1-2-1-20 4.2% 12.5% 16.7% 11.7% 280.8%
先行 4-4-3-56 6.0% 11.9% 16.4% 28.1% 47.0%
差し 14-10-14-119 8.9% 15.3% 24.2% 53.1% 81.8%
追込 1-4-2-98 1.0% 4.8% 6.7% 4.8% 18.6%

【枠順】
内回りコースを使用するため、距離ロスが少ない内寄りの枠に有利な傾向が出てもよさそうなものだが、なにしろ気性的に包まれることを嫌がるタイプが多い牝馬限定戦。過去20年の3着以内馬60頭のうち、約半数の28頭を6~8枠を占めているように、内枠=優勢という図式は成り立っていない。とくに1枠を引いた場合は別表が示すとおり、連対率と複勝率がソコソコの反面、勝ち星はゼロとなっている。このレースに限れば、内枠の利は少ないと認識して構わない。

◆枠順別成績(過去20年)

枠順着別度数勝率連対率複勝率単勝回収率複勝回収率
1枠 0-4-3-32 0.0% 10.3% 17.9% 0.0% 53.3%
2枠 2-2-3-32 5.1% 10.3% 17.9% 84.6% 55.4%
3枠 4-1-3-32 10.0% 12.5% 20.0% 53.3% 73.3%
4枠 2-4-1-33 5.0% 15.0% 17.5% 30.0% 42.8%
5枠 1-2-2-35 2.5% 7.5% 12.5% 6.3% 29.3%
6枠 4-2-3-31 10.0% 15.0% 22.5% 47.0% 54.5%
7枠 5-2-4-46 8.8% 12.3% 19.3% 24.7% 186.8%
8枠 2-3-1-52 3.4% 8.6% 10.3% 14.1% 31.2%

【血統】
種牡馬成績としてはディープインパクトが頭ひとつ抜けた存在となっており、同産駒は秋華賞最多となる5勝を挙げるほか、産駒初出走となった2011年以降の12年間で連対できなかった年は2011、2017、2022年の3回に限られる。今後は“ディープインパクト系”として、どういった系譜を紡いでいくのか注目だろう。また、機動力を問われる内回りコースで施行されることを考慮すると、キングカメハメハクロフネ、Machiavellianなどの血を引くマイラーのスピードが欠かせない。とくにキングカメハメハはNureyevの活力としても申し分なく、阪神芝2000mで施行された2021~2022年を含め、2015年以降はNureyevを保持する馬の連勝が続いている(京都芝2000mのコース全般における種牡馬別成績は下記のとおり)。

◆同コース種牡馬別成績(京都競馬場/芝/2000m/過去5年)集計期間:2019/02/11~2024/02/11

種牡馬着別度数勝率連対率複勝率単勝
回収率
複勝
回収率
1 ディープインパクト 15-16-14-55 15.0% 31.0% 45.0% 63.1% 85.1%
2 キズナ 13-6-5-50 17.6% 25.7% 32.4% 100.9% 128.2%
3 ハーツクライ 12-6-7-62 13.8% 20.7% 28.7% 124.1% 67.0%
4 ハービンジャー 8-13-8-48 10.4% 27.3% 37.7% 195.3% 134.3%
5 ロードカナロア 6-1-3-29 15.4% 17.9% 25.6% 135.9% 65.1%
6 オルフェーヴル 5-5-4-38 9.6% 19.2% 26.9% 113.7% 68.7%
7 ジャスタウェイ 5-4-4-23 13.9% 25.0% 36.1% 198.6% 125.0%
8 キングカメハメハ 5-3-4-19 16.1% 25.8% 38.7% 148.7% 112.9%
9 エピファネイア 4-7-3-44 6.9% 19.0% 24.1% 263.8% 61.4%
10 ルーラーシップ 4-2-5-51 6.5% 9.7% 17.7% 85.3% 55.3%
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