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着 順 |
枠 番 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 馬体重 | B | タイム | 着差 | オッズ | 人気 | 上がり 3F |
通過順 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 6 | 12 | 牝5 | 55.0 | C.ルメー | 美 藤沢和雄 | 506(+2) | 1.32.6 | 1.7 | 1 | 32.7 | ⑫⑧ | |||
2 | 2 | 3 | 牡3 | 56.0 | 横山武史 | 美 手塚貴久 | 480(-2) | 1.32.7 | 3/4 | 4.6 | 2 | 32.9 | ⑧⑧ | ||
3 | 7 | 13 | 牡3 | 56.0 | 川田将雅 | 栗 安田隆行 | 528(+2) | 1.32.8 | 1/2 | 16.1 | 5 | 33.0 | ⑧⑧ | ||
4 | 4 | 7 | 牡6 | 57.0 | 福永祐一 | 栗 音無秀孝 | 484(0) | 1.32.8 | ハナ | 16.7 | 6 | 33.2 | ⑤⑤ | ||
5 | 1 | 1 | 牡3 | 56.0 | 坂井瑠星 | 栗 矢作芳人 | 510(+2) | 1.33.0 | 1 1/4 | 31.5 | 7 | 33.7 | ①① | ||
6 | 2 | 4 | 牡4 | 57.0 | 松山弘平 | 美 堀宣行 | 546(+10) | 初B | 1.33.1 | クビ | 9.5 | 3 | 33.7 | ③② | |
7 | 4 | 8 | 牡4 | 57.0 | 和田竜二 | 美 木村哲也 | 538(0) | 1.33.2 | 1/2 | 57.7 | 10 | 33.4 | ⑩⑧ | ||
8 | 3 | 5 | 牝6 | 55.0 | 武豊 | 栗 安達昭夫 | 460(-6) | 1.33.2 | クビ | 65.9 | 11 | 33.6 | ⑤⑤ | ||
9 | 6 | 11 | 牡5 | 57.0 | 戸崎圭太 | 栗 池添学 | 492(+10) | 1.33.2 | クビ | 35.2 | 8 | 33.1 | ⑭⑬ | ||
10 | 3 | 6 | 牡5 | 57.0 | 岩田康誠 | 栗 安田隆行 | 474(0) | 1.33.3 | クビ | 83.7 | 12 | 33.2 | ⑬⑬ | ||
11 | 8 | 16 | 牡8 | 57.0 | 小崎綾也 | 栗 小崎憲 | 466(-2) | 1.33.4 | 1/2 | 326.9 | 16 | 33.1 | ⑯⑯ | ||
12 | 5 | 10 | 牝4 | 55.0 | 田辺裕信 | 栗 辻野泰之 | 466(-6) | 1.33.5 | 3/4 | 48.5 | 9 | 33.9 | ⑦⑤ | ||
13 | 5 | 9 | 牡3 | 56.0 | 池添謙一 | 栗 中内田充 | 466(+6) | 1.33.8 | 1 3/4 | 10.1 | 4 | 34.4 | ③② | ||
14 | 1 | 2 | 牡5 | 57.0 | 岩田望来 | 栗 藤沢則雄 | 494(+4) | 1.33.9 | クビ | 175.0 | 14 | 34.4 | ②④ | ||
15 | 7 | 14 | 牡3 | 56.0 | 幸英明 | 栗 大根田裕 | 490(+2) | 1.34.7 | 5 | 159.2 | 13 | 34.9 | ⑩⑧ | ||
16 | 8 | 15 | 牡5 | 57.0 | 藤岡康太 | 栗 村山明 | 482(+6) | B | 1.35.2 | 3 | 308.9 | 15 | 35.1 | ⑭⑬ |
ラップタイム | 12.5 - 11.2 - 11.9 - 12.0 - 11.7 - 11.1 - 10.7 - 11.5 |
---|---|
前半 | 12.5 - 23.7 - 35.6 - 47.6 - 59.3 |
後半 | 57.0 - 45.0 - 33.3 - 22.2 - 11.5 |
■払戻金
単勝 | 12 | 170円 | 1番人気 |
---|---|---|---|
複勝 | 12 | 110円 | 1番人気 |
3 | 140円 | 2番人気 | |
13 | 300円 | 6番人気 | |
枠連 | 2-6 | 270円 | 1番人気 |
馬連 | 3-12 | 370円 | 1番人気 |
ワイド | 3-12 | 190円 | 1番人気 |
---|---|---|---|
12-13 | 630円 | 6番人気 | |
3-13 | 970円 | 10番人気 | |
馬単 | 12-3 | 540円 | 1番人気 |
3連複 | 3-12-13 | 1,960円 | 4番人気 |
3連単 | 12-3-13 | 5,460円 | 10番人気 |
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土曜日の阪神芝のレース結果などをもとに、馬場や血統のバイアスを考察していきます。予想の際にお役立てください。
この中間の雨量はゼロ。土曜日の天気にも恵まれ、芝コースは終日良馬場(JRA発表)で施行された。メインレース・アンドロメダS(3歳以上OP・芝内回り2000m)の決着タイムは1分59秒8。芝部分の見た目の悪さとは裏腹に、Aコース7週目とすれば決して遅くはない水準の決着となっている。
土曜日の結果を改めて見直すと、枠順は真ん中より外、脚質的には差し優勢。馬場の内寄りの傷みが進んでいるところに、ロング開催のダメージも重なって、内めに進路をとる逃げ・先行勢のアドバンテージは確実に薄れてきている。
対照的に隊列の中~外めからスムーズに運んだ馬や、内から中~外めへスイッチした差し・追い込み馬の好走頻度が一段と増している。日曜日開催中の予報は曇時々晴(21日7時時点)。まとまった雨でもない限り、土曜日の傾向を踏襲する可能性は高い。
となれば、優先すべきは末脚のしっかりしたタイプ。殊に無理なく加速可能な位置からスムーズに進出する馬が有利という捉え方がベター。それゆえ前日に引き続き、真ん中より外めの枠が優位に働くことも考えられる。従って、5~8枠に軸足を寄せたほうが、好結果につながりやすいのではないか。
血統的には、4~5回阪神開催で施行された芝外回りの1600・1800m、かつ3歳以上のレース結果を検証すると、ディープインパクトもしくはキングカメハメハの血を引く馬、父ロベルト系が優勢。とはいえ、他の系統が不振というわけではなく、展開や馬場次第の印象。さしてこだわる必要はないように思える。
それよりも重視すべきは、個々における順調度と格(高格式レースの好走経験の有無)だろう。そのなかでも、過去5年のマイルCSの1~2着馬すべてに共通する、前走5着以内かつG1で連対歴のある馬に的を絞りたい。
今年の出走メンバーで、上述した要点(5~8枠+前走5着以内かつG1で連対歴)をクリアしているのは、⑨グレナディアガーズ、⑫グランアレグリア、⑬ダノンザキッド。よって当欄では、この3頭を注目株として推奨する。
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出演:スガダイ(ウマニティ公認予想家) 柿谷陽介(POGマイスター) MC:岡田大(ウマニティ編集長)
日曜日に行われるマイルチャンピオンシップの出走馬の追い切りについて、1頭ずつ考察していきます。予想の際にお役立てください。
※評価は上からA~D、F(判定不能)の5段階
①ホウオウアマゾン【B】
栗東坂路単走。少し僚馬に食ってかかるような仕草を見せたが、稽古ではズブい面を出すことが多い馬。良い意味での前進気勢と捉えることもできる。フットワークに硬さはなく、鞍上の指示に対する反応も悪くない。1度実戦を使って、着実に状態は上向いている。
②クリノガウディー【C】
栗東坂路単走。距離延長を踏まえて、時計を抑えた折り合い重視の調整。気分良く行かせてもらえないせいか、道中は力みがち。それでいて鞍上の仕掛けに対する反応が薄く、最後はステッキが入る始末。消化不良の感が強く、積極的には手が出ない。
③シュネルマイスター【A】
美浦南W併走。少しテンションが高いが、前回から距離短縮のマイル戦に臨むことを思えば、許容範囲の部類だろう。前回の最終追い切り時と比べると、タメをしっかり作れているし、身体の柔軟性も高い。脚どりも力強く、ここ目標にきっちり仕上げてきた印象を受ける。
④サリオス【B】
美浦南W併走。前肢を大きく使った走りは見映えが良く、課題である手前の切り替えもこなしている。結果が出ていない近走から、アテにならない部分があるのは確かだが、少なくとも一頓挫あって中間の調整過程に狂いが生じた、昨年のマイルCS当時より雰囲気はいい。
⑤サウンドキアラ【B】
栗東坂路単走。重賞を3連勝した当時に比べると、やや迫力を欠いているように思える。とはいえ、四肢のさばきに力強さが出てきているし、前後のバランスも整ってきた。前向きさもあり、いい頃の状態に迫っているのは事実。侮れない存在だ。
⑥ケイデンスコール【B】
栗東坂路単走。鞍上に促されると前を向いて鋭く加速。上々の伸び脚を披露した。ただ、最後まで手前は右のまま。右回りのG1に臨むことを思うと、少し不安を覚えるのも確か。今回は加速ラップを評価してのB判定にとどめておきたい。
⑦インディチャンプ【B】
栗東坂路併走。しまいが甘くなるところは変わらないが、序盤から中盤にかけての、かき込みが利いた力強いフットワークには見どころがあった。ひと追いごとに、良い意味での前向きさが出てきている印象。マークを怠れない1頭だ。
⑧ダーリントンホール【C】
美浦南W併走。終始先行する形で、そのまま先着を果たしたものの、気持ちが高ぶっているのか、力んで走っているように映るのは気になるところ。見た目以上に制御の面で苦労しているように思える。上位進出には鞍上の巧みなエスコートが不可欠と言えよう。
⑨グレナディアガーズ【A】
栗東坂路単走。折り合いを欠くことなく、最後まで集中力を保って登坂。前肢を有効に使って馬場を力強く蹴り込む姿は見映えが良く、追えば伸びそうな余力を十分に残しているのも好感が持てる。いい状態で本番に臨めそうだ。
⑩ロータスランド【A】
栗東坂路単走。キビキビとした動きが目を引き、集中力も十分。混雑する時間帯で馬が密集するなか、ブレの少ない好フォームで活気良く登坂する姿は見映えがいい。G1級との力関係はさておき、自身の気配は高水準の域にある。
⑪カテドラル【B】
栗東坂路単走。後肢がやや甘く、前肢のさばきも少し硬く映るが、それはいつものこと。フォームのブレは少なく、馬場に対するアプローチも悪くない。前回の中間時と比べて、特に劣る点は見当たらず、いい仕上がり具合ではないか。
⑫グランアレグリア【B】
美浦南W併走。四肢のさばきが若干硬く映るものの、前回の最終追い切り時のように勢いに任せて突っ走ることなく、余裕を持って運べているのは好印象。欲を言えばもう少し迫力が欲しいが、雰囲気自体は決して悪くない。及第点のデキにある。
⑬ダノンザキッド【B】
栗東CW単走。鞍上の仕掛けに対する反応が薄いが、単走だと掛かり癖を出さないため、いつもこんな感じ。それでも脚元の動きは力強く、四肢の可動域も広い。状態は悪くなさそうなので、あとは本番で常識にかかるかどうか。そのあたりが焦点となる。
⑭リプレーザ【D】
栗東坂路単走。それなりのラップを刻んだものの、左右にブレ気味の走りで、安定感という面では今ひとつ。ハミを嫌がっているように見えるあたり、まだまだ発展途上なのかもしれない。素質の高さは認めても、相手強化のG1で大望まではどうか。
⑮サウンドカナロア【C】
栗東CW併走。しまい重点の調整を施し、最後は手ごたえ優勢の形でゴールした。まとまりのあるフォームで走れており、それなりの上積みはありそうだが、今回の舞台で躍進を見込めるデキに達しているかと言えば微妙な線。ここは次戦以降を見据えたステップアップの場と捉えるのが正解かもしれない。
⑯レインボーフラッグ【C】
栗東CW単走。序盤から飛ばしたので、しまいが甘くなるのは仕方ないだろう。ただ、右手前が勝る走りからパワー馬場の阪神、かつ適距離ではないマイルの舞台で能力を発揮できるかどうかについては疑問。評価は上げづらい。
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◆インディチャンプ・音無師「この2週間しっかりやっていますし、帰厩してから速い時計を4本出しています。勝ち負けを意識してやってきました」
◆クリノガウディー・丸田助手「前走も状態は悪くなかったけど、折り合いを欠いてスムーズな競馬ができなかった。折り合えば、マイルでも持ちます」
◆グレナディアガーズ・福永助手「今週の稽古でレースに向けての態勢は整いました。あとは当日のテンションがどうなるか」
◆ケイデンスコール・安田隆師「夏負けも治って、いい状態。ロードカナロアの子供ですし、頑張ってほしい」
◆サウンドカナロア・村山師「動く馬と併せた。うまく調整ができているし、状態も変わらずいい。今回は控える競馬をしようと思っている」
◆サウンドキアラ・安達師「道悪でも走っているし、極端に悪い馬場にならなければ問題はありません。今回は1ハロン延長がどうかでしょう」
◆サリオス・堀師「馬具着用前より走りのバランスはいい。過去にいい結果が出たコース。自信を持って挑みたい」
◆シュネルマイスター・手塚師「前走は想像以上のパフォーマンス。勝ちを意識した仕上げだし、チャンスはある」
◆ダノンザキッド・上野助手「(前走は)半年ぶりだし悪くなかったかな。一回使って(精神的に)ガス抜きができていれば」
◆ダーリントンホール・太田助手「フレッシュさをキープできるように意識。前走の反動はなさそう」
◆ホウオウアマゾン・池田厩務員「先週にかなり負荷をかけているし、予定通りの時計でいい追い切りだった。仕上がりも問題ない」
◆リプレーザ・吉永厩務員「いつも叩いてからの方がいい馬。前走後、時計も出てきているし、走れる状態にあります」
◆レインボーフラッグ・小崎師「追い切りでも切れのある素晴らしい動きをするし、年齢は感じさせない。メンバーは強いけど、頑張ってほしい」
◆ロータスランド・辻野師「反応が良く、夏のいいときに近づいている。ためる競馬をしたい」
★マイルCSの出馬表はこちら 調教タイムも掲載
2011年以降(2019年以前は京都で施行)の日本調教馬3着以内延べ29頭の馬齢をみると、3歳から6歳の範囲。ただし、6歳の好走は前年のマイルCSで複勝圏を確保していた馬のみ。3歳の2着連対圏入りはG1で連対歴があった馬に限られる。押さえておきたいポイントのひとつだ。
(減点対象馬)
①ホウオウアマゾン ⑤サウンドキアラ ⑯レインボーフラッグ
前走の着順に関しては、G1・G2ならば8着以内、G3の場合は7着以内がマスト。2011年以降、これ以外のステップで臨んだ馬は、例外なく4着以下に敗れている。
(減点対象馬)
②クリノガウディー ⑥ケイデンスコール ⑩ロータスランド ⑭リプレーザ ⑮サウンドカナロア ⑯レインボーフラッグ
前走の人気については、G1であれば10番人気以内、G1以外なら5番人気以内がひとつの目安。2011年以降、この条件を満たしていなかった日本調教馬は、複勝圏に届いていない。
(減点対象馬)
⑧ダーリントンホール ⑪カテドラル ⑭リプレーザ ⑯レインボーフラッグ
2011年以降の2着以内馬延べ20頭中18頭には同年10月以降の出走歴があった。例外は2015年1着モーリスと、2020年2着インディチャンプの2頭。ともに前走が安田記念で3着以内に入っていた。前走がG1以外および前走で4着以下に敗れていた、10月以降未出走の馬は狙いづらい感を受ける。
(減点対象馬)
④サリオス ⑦インディチャンプ ⑨グレナディアガーズ ⑪カテドラル
U指数は、ウマニティが独自に開発した競走馬の能力値「スピード指数」で、その精度の高さから多くのユーザーに支持されています。ウマニティに会員登録(無料)すると重賞レースの出走予定馬全頭のU指数をご覧いただけますので、是非お試しください。
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時にU指数も人気も低いダークホースが3着に激走するケースはあるが、2着連対となるとハードルはグッと上がり、相応の指数と人気が求められる。過去5年間の2着以内馬は、古馬であればU指数5位以内かつ5番人気以内、指数の出にくい3歳馬であれば指数順位にかかわらず5番人気以内、という条件を全馬がクリアしている。古馬は高い指数をマークしている上位人気馬を、3歳馬は古馬と互角に渡り合えるという評価を受けている馬を、それぞれ狙っていけば的中に近付けると考えていい。穴馬券にはあまり固執しないほうがいいだろう。
まったく面白みはないが今年も順当決着濃厚で、上位人気に支持されそうな面々がU指数でも上位にズラリと名を連ねる格好になった。ディフェンディングチャンピオンで1位(かつ“凄馬”)の⑫グランアレグリア(105.3)、一昨年の勝ち馬で2位の⑦インディチャンプ(103.0)、春にNHKマイルCを制した3位の③シュネルマイスター(101.6)、朝日杯FS勝ちの実績を持つ4位の④サリオス(100.1)。出走メンバーのなかでU指数100以上をマークしているこのマイルG1馬4頭の争いとなる公算が大きそうだ。
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今年は京都競馬場整備工事に伴う開催日割の変更があり、昨年に引き続きマイルチャンピオンシップは阪神芝1600m・外に舞台を移して施行される。当該コースではディープインパクト産駒が頭ひとつ抜けた成績を残しており、昨年も同産駒のグランアレグリアが後続に3/4馬身差をつけて快勝していた。
ただし、変則的な開催となっている今年においてはキングカメハメハほか、ロードカナロア、ルーラーシップといったキングカメハメハ系が19勝(ディープインパクト系は6勝)。また、ソダシ(母の父キングカメハメハ)が桜花賞をレコード勝ちするなど、母の父としてもキングカメハメハが存在感を示している。
インディチャンプは、父ステイゴールド×母ウィルパワー(母の父キングカメハメハ)。19年には安田記念とマイルチャンピオンシップを制してJRA賞最優秀短距離馬に選出された実績を持つ。デビューから21戦して海外のレース以外では5着以下に敗れていない堅実さが取り柄でもあり、叔父にリアルインパクトやネオリアリズムがいる血統背景からも息の長い活躍を見込めるタイプだろう。上記のとおり、昨年以上にキングカメハメハの血を引くことも強調しやすい。
ホウオウアマゾンは、父キングカメハメハ×母ヒカルアマランサス(母の父アグネスタキオン)。本馬は当該コースで重賞勝ちの実績があり、前走も古馬を相手に勝ち馬から0秒2差と善戦。阪神は「2-2-1-1」と得意にしており、着外の一戦もトモに跛行があったこと思えば度外視できるだろう。母もヴィクトリアマイルで8番人気2着、女傑ブエナビスタとクビ差の接戦を演じていただけに、大一番での意外性を秘めた一発には注意したい。
ケイデンスコールは、父ロードカナロア×母インダクティ(母の父ハーツクライ)。父がキングカメハメハの直仔であることを強調しやすく、本馬自身も当該コースで代替開催された今年のマイラーズカップを完勝していた。また、2代母ホールオブフェームはステイゴールドの従姉(それらの母ベルベットサッシュとゴールデンサッシュは全姉妹)にあたるため、インディチャンプの父系と母系を入れ替えたような血統構成にも注目できるだろう。
編集部(以下、編) 先週のエリザベス女王杯は大波乱となりました。
新良(以下、新) 勝ったアカイイトは幸英明騎手のテン乗りだったので、推奨するチャンスがありましたからね。ちょっと悔しいです。
編 あれを指名するのはさすがに難しかったのではないかと……。
新 いや、川田将雅騎手と福永祐一騎手の不在と、それをめぐる乗り替わり事情にこだわりすぎました。ああいう大穴をこのコーナーでもビシッとしとめないとダメでしょう。
編 その意気込みがあれば、どこかでやってくれると思います。
新 ただ、穴を取ろうと力を入れすぎるとだいたい空振りに終わるので、改めて自然体を意識して予想に臨みます。
編 よろしくお願いします。さて、今週のG1はマイルCSです。どの乗り替わりを狙っていきましょうか?
新 今回はまったく悩みませんでした。川田将雅騎手から池添謙一騎手に乗り替わる⑨グレナディアガーズを指名します。
編 おお、大舞台で強い池添騎手ですか!
新 G1で乗り替わりといえば、代打池添。多くの説明はいらないでしょう。
編 このレースでは、一昨年のインディチャンプが記憶に新しいですね。
新 グランアレグリアでも2戦限定で手綱をとって、高松宮記念2着、安田記念1着としっかり結果を出しています。
編 しかも安田記念はアーモンドアイを破るという、価値ある勝利でした。
新 本当に大舞台で強いジョッキーですよね。乗り替わりがいっさいマイナス材料になりませんから。
編 今回は2年前の再現を果たすことができるでしょうか?
新 その可能性は十分にあると思います。グレナディアガーズへの騎乗はおそらくピンポイントで、次走以降は再び主戦の川田騎手に手戻りとなるはずです。それだけに、「ワンチャンスをものにしてやる!」と燃えていることでしょう。
編 それが空回りせず、しっかり結果につなげるのが池添騎手のすごいところですよね。
新 陣営もそれを見越して依頼しているはずですので、期待度はかなり高いです。中内田充正厩舎が阪神のマイル重賞で強いという後押しもあります。
編 そんなデータもあるんですね。
新 2018年以降で見ると、全調教師のなかでトップの5勝を挙げています。2位が藤沢和雄厩舎の3勝ですから、頭ひとつ抜けていますよね。
編 阪神マイルに合った調教をさせれば、右に出る者はいないと?(笑)
新 そんなところでしょうね。直近ではセリフォスでデイリー杯2歳Sを制していますし、勢いもあります。
編 馬の能力はどうみていますか? 古馬初対戦となった前走の京成杯AHでは3着でしたが……。
新 メンバー構成と着順だけを見るとイマイチ感がありますが、それまでとは違う後方からの競馬だった点や、小回りコースだったことを考えれば悪くない内容でした。今後を見据えた試験的な意味合いがあったと思えば、むしろ収穫の多いレースだったと言えるでしょう。
編 結果が出ている先行策に戻せば巻き返せると?
新 そう判断するのが妥当だと思います。開催が進んで馬場が傷んできましたが、中枠なら良いところを選んで進めるので心配はいりません。阪神芝は2戦2勝ですし、マイルは2歳時にレコードでG1を勝っている舞台。不安よりも期待のほうが大きいです。
編 あとは池添騎手に託すだけですね。
新 はい。ここも圧倒的な勝負強さを見せてほしいです。
秋のチャンピオンマイラーを決める一戦。逆転はとうてい不可能と思われる位置からバンブーメモリーをとらえ切った第6回(1989年)におけるオグリキャップの追撃は、競馬ファンの心に永遠に刻み込まれている。過去、同年の安田記念と併せて勝利し「春秋マイル統一王座」を獲得した馬は、ニホンピロウイナー、ノースフライト、タイキシャトル、エアジハード、ダイワメジャー、モーリス、インディチャンプ、グランアレグリアの8頭。錚々たる名が並ぶ。ほか、2年連続で道中掛かり気味に先頭に立ちながらそのまま押し切った第8~9回(1991~1992年)のダイタクヘリオスや、鮮烈な追い込みを決めた第20~21回(2003~2004年)のデュランダルなど、歴代の勝ち馬には個性派も多い。
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