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阪神ジュベナイルF G1

日程:2021年12月12日()15:40 阪神/芝1600m

阪神ジュベナイルFデータ分析

コース図阪神芝1600m

以前は「荒れるG1」として定評のあるレースだったが、阪神コース改装後の2006年から様相は一変。3連複490,320円、3連単3,047,070円の大波乱となった2012年を除き、比較的落ち着いた決着で収まることが多くなった。好走馬の当レースに臨むまでの実績に目を向けると、大きく分けて「牡馬混合1800mの好走経験」「牡馬混合マイル重賞の好走経験」「1勝クラス(旧500万下)以上の1400mで速い上がりの好走経験」の3パターン。勝ち馬に絞ると、無敗馬を除き「5番人気以内」「1600m以上の勝利経験」が必須条件となっている。レースが行われる阪神芝1600mは、スタートしたのち、外回りコースに入ってから3コーナー手前まで上りが続く。レース前半に負荷がかかりやすいうえ、最後の直線は長く、急坂もある。ゆえに、瞬発力の要求度は極めて高い。(各種データ、原稿は本年のレース発走前のものとなります)

【人気】
人気別成績を見ると、1番人気の成績は優秀。外回りコース開催以降に限定した数値もほぼ同様であり、相応の結果を残しているものと考えていいだろう。2006年以降の勝ち馬が5番人気以内で占められていることからも、人気サイドの信頼度はそれなりに高い。一方で、伏兵陣の好走率も高く、なかでも4、5番人気や6~9番人気の中穴ゾーンの数値が高い。この傾向は、2006年以降とりわけ顕著であり、4~9番人気馬のなかから多数の好走馬(6勝、2着5回、3着7回)が出現している。覚えておいて損はない特徴だ。

◆人気別成績(過去20年)

人気着別度数勝率連対率複勝率単勝回収率複勝回収率
1番人気 7-2-2-9 35.0% 45.0% 55.0% 82.0% 71.0%
2番人気 2-4-4-10 10.0% 30.0% 50.0% 43.5% 89.0%
3番人気 1-3-3-13 5.0% 20.0% 35.0% 33.0% 77.0%
4番人気 3-1-4-12 15.0% 20.0% 40.0% 145.5% 103.5%
5番人気 3-1-0-16 15.0% 20.0% 20.0% 162.5% 58.0%
6~9番人気 4-5-5-66 5.0% 11.3% 17.5% 97.1% 92.9%
10番人気以下 0-4-2-172 0.0% 2.2% 3.4% 0.0% 43.0%

◆単勝オッズ別成績(過去20年)

単勝オッズ着別度数勝率連対率複勝率単勝回収率複勝回収率
1.9倍以下 2-2-1-1 33.3% 66.7% 83.3% 51.7% 96.7%
2.0~2.9倍 4-0-0-4 50.0% 50.0% 50.0% 126.3% 60.0%
3.0~4.9倍 3-3-4-8 16.7% 33.3% 55.6% 66.1% 95.6%
5.0~7.9倍 2-2-4-14 9.1% 18.2% 36.4% 60.9% 79.1%
8.0~14.9倍 6-4-5-34 12.2% 20.4% 30.6% 142.0% 86.9%
15.0~19.9倍 1-2-1-19 4.3% 13.0% 17.4% 78.3% 74.8%
20.0~49.9倍 2-6-4-62 2.7% 10.8% 16.2% 60.7% 116.8%
50.0倍以上 0-1-1-156 0.0% 0.6% 1.3% 0.0% 24.7%

◆配当(過去10年)

馬券種最高配当最低配当平均配当
単勝 1,460円 250円 657円
複勝 2,430円 120円 357円
枠連 2,250円 300円 860円
馬連 35,990円 510円 6,056円
ワイド 32,480円 240円 2,454円
馬単 62,100円 900円 11,029円
3連複 490,320円 1,210円 53,534円
3連単 3,047,070円 4,250円 333,612円

【脚質】
別表を見ると、逃げ馬の複勝回収率が抜けているが、2006年以降の連対馬は2019年の勝ち馬レシステンシアのみ。逃げ脚質は大きなマイナス評価となる。最も信頼できるのは「差し脚質」。2006年以降の好走率は一段と上昇しており、数値以上の評価が必要だ。とくに重視したいのは、前走の上がり3F順位。馬券に絡んだ馬の約8割は、前走でメンバー中2位以内の末脚を繰り出していた。前述したレシステンシアは2歳牝馬とは思えない強い内容で押し切ったが、これはレアケースと考えたほうが賢明。ハイレベルの瞬発力を求められるレースであることは間違いない。

◆脚質別成績(過去20年)

脚質着別度数勝率連対率複勝率単勝回収率複勝回収率
逃げ 1-2-1-17 4.8% 14.3% 19.0% 53.3% 122.4%
先行 3-5-5-67 3.8% 10.0% 16.3% 10.6% 95.9%
差し 14-9-11-115 9.4% 15.4% 22.8% 98.3% 63.6%
追込 2-4-3-99 1.9% 5.6% 8.3% 4.4% 30.8%

【枠順】
スタートから最初のコーナーまでの距離は長め。3~4コーナー間の距離も長く、外目の馬でもスムーズにポジションを取りやすい。ゆえに、枠順の有利不利が出づらいコース形態である。別表を確認すると1枠がアタマひとつ抜けた存在で、一見1枠断然有利に思えるが、なんでも買えばいいというわけではない。2006年以降、1枠で馬券に絡んだ馬はすべて「5番人気以内」。6番人気以下は連対どころか3着入りすら果たしていない。つまり、人気サイドが1枠に入れば信頼度はアップ、人気薄が1枠の場合は大きな減点材料、と考えればいいということである。

◆枠順別成績(過去20年)

枠順着別度数勝率連対率複勝率単勝回収率複勝回収率
1枠 4-2-0-34 10.0% 15.0% 15.0% 61.3% 47.8%
2枠 1-1-6-32 2.5% 5.0% 20.0% 28.0% 45.8%
3枠 3-3-1-33 7.5% 15.0% 17.5% 67.5% 59.0%
4枠 2-3-0-35 5.0% 12.5% 12.5% 81.5% 91.0%
5枠 0-5-5-30 0.0% 12.5% 25.0% 0.0% 101.5%
6枠 3-2-3-32 7.5% 12.5% 20.0% 70.8% 54.3%
7枠 4-2-2-51 6.8% 10.2% 13.6% 30.8% 63.2%
8枠 3-2-3-51 5.1% 8.5% 13.6% 49.5% 56.8%

【血統】
近年は、ディープインパクトやステイゴールドの血を引く馬の活躍が顕著で、2013年から2015年の間は、3年連続で両産駒ともに馬券に絡んでいる。2016年は、いずれも産駒が不出走。2017年はステイゴールドの血を引くオルフェーヴル産駒のラッキーライラックが1着、ディープインパクト産駒のマウレアが3着。2018年はディープインパクト産駒のダノンファンタジーが見事に勝利を収め、2019年はディープインパクトの血を受け継ぐキズナ産駒のマルターズディオサが2着に食い込んだ。そして、2020年はディープインパクト産駒のサトノレイナスがハナ差の2着に入り、ステイゴールド系であるゴールドシップ産駒のユーバーレーベンが3着を確保している。ほかでは、ダイワメジャーやキングカメハメハ、ハーツクライなど、別表のリーディング上位に位置している種牡馬の産駒の好走が多い。大系統に視点を向けると、父もしくは母の父にノーザンダンサー系種牡馬を持つ馬の好走が目立つ。該当馬は毎年のように上位争いに加わっており、ディープインパクト産駒やステイゴールド産駒、キングカメハメハ産駒の出走がなかった2016年はノーザンダンサー系のフランケルを父に持つソウルスターリングが制している。血統面に関しては、素直に阪神1600mの種牡馬成績上位の産駒と、ノーザンダンサーを持つ良血馬を優先するという、シンプルなとらえ方で問題なさそうだ。

◆同コース種牡馬別成績(阪神競馬場/芝/1600m/過去5年)集計期間:2016/12/05~2021/12/05

種牡馬着別度数勝率連対率複勝率単勝
回収率
複勝
回収率
1 ディープインパクト 53-46-49-280 12.4% 23.1% 34.6% 45.0% 77.9%
2 ロードカナロア 21-14-16-138 11.1% 18.5% 27.0% 193.4% 72.8%
3 ハーツクライ 19-10-16-133 10.7% 16.3% 25.3% 54.9% 57.8%
4 ダイワメジャー 15-23-18-141 7.6% 19.3% 28.4% 56.1% 69.0%
5 キングカメハメハ 13-13-8-86 10.8% 21.7% 28.3% 51.3% 49.8%
6 ルーラーシップ 9-15-11-110 6.2% 16.6% 24.1% 28.5% 75.0%
7 エピファネイア 9-10-7-48 12.2% 25.7% 35.1% 388.6% 156.9%
8 キズナ 9-8-7-65 10.1% 19.1% 27.0% 109.3% 93.9%
9 ステイゴールド 8-4-4-65 9.9% 14.8% 19.8% 80.2% 74.2%
10 ハービンジャー 7-9-7-91 6.1% 14.0% 20.2% 30.4% 53.9%

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