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エリザベス女王杯 G1

日程:2020年11月15日()15:40 阪神/芝2200m

エリザベス女王杯データ分析

コース図阪神芝2200m

3歳馬と古馬が集う唯一の牝馬限定G1。舞台となる京都競馬場の芝外回り2200mは、スタンド前からスタートして最初のコーナーまでの距離が約400mと十分にあり、最後の直線も約400mと長く、紛れの少ないコースである。しかし、3コーナーを回ると上り、4コーナーにかけては下りがある特殊な形態のためかリピーターの好走が多く、2007年以降だけでも、フサイチパンドラ、スノーフェアリー、アパパネ、ラキシス、ヌーヴォレコルト、ミッキークイーン、モズカッチャンが2年連続して馬券絡みを記録。2017~2019年はクロコスミアが3年連続2着したことが話題となった。また、コース実績と中距離実績も重要で、上位好走馬のほとんどが京都芝もしくは2000m以上の勝利実績を持っていた。(各種データ、原稿は本年のレース発走前のものとなります)

【人気】
別表を見る限り、平均配当は高めだが、これは11番人気→12番人気の決着だった2009年の大波乱で大きく引き上げられたもの。この年も1番人気が3着を確保しているように、基本的には上位人気を信頼できるレースだ。2007年以降、1番人気と2番人気がともに複勝圏を外しのは2017年の一度しかない。確定単勝オッズ3.0倍超の「押し出された1番人気」は過信禁物だが、3.0倍以下の1番人気は安定しており、2017年のヴィブロス(2.8倍→5着)以外はしっかり3着以内に食い込んできている。「荒れるG1」の先入観を持ちすぎて、高い支持を集めた1番人気を軽んじるのは禁物だ。

◆人気別成績(過去20年)

人気着別度数勝率連対率複勝率単勝回収率複勝回収率
1番人気 3-6-4-7 15.0% 45.0% 65.0% 29.0% 82.0%
2番人気 4-5-3-8 20.0% 45.0% 60.0% 68.0% 96.5%
3番人気 5-1-1-13 25.0% 30.0% 35.0% 147.0% 74.0%
4番人気 3-0-6-11 15.0% 15.0% 45.0% 138.0% 109.0%
5番人気 1-2-3-14 5.0% 15.0% 30.0% 38.5% 110.5%
6~9番人気 3-4-1-72 3.8% 8.8% 10.0% 80.5% 44.9%
10番人気以下 1-2-2-148 0.7% 2.0% 3.3% 50.4% 41.2%

◆単勝オッズ別成績(過去20年)

単勝オッズ着別度数勝率連対率複勝率単勝回収率複勝回収率
1.9倍以下 2-2-1-0 40.0% 80.0% 100.0% 62.0% 110.0%
2.0~2.9倍 2-2-2-3 22.2% 44.4% 66.7% 61.1% 92.2%
3.0~4.9倍 4-5-2-8 21.1% 47.4% 57.9% 81.6% 86.8%
5.0~7.9倍 6-1-4-19 20.0% 23.3% 36.7% 127.7% 79.3%
8.0~14.9倍 2-2-8-24 5.6% 11.1% 33.3% 60.3% 84.4%
15.0~19.9倍 1-3-1-14 5.3% 21.1% 26.3% 80.0% 113.7%
20.0~49.9倍 2-3-2-74 2.5% 6.2% 8.6% 60.7% 49.0%
50.0倍以上 1-2-0-131 0.7% 2.2% 2.2% 57.5% 35.5%

◆配当(過去10年)

馬券種最高配当最低配当平均配当
単勝 2,300円 270円 840円
複勝 1,200円 120円 288円
枠連 7,480円 320円 2,026円
馬連 13,710円 700円 4,445円
ワイド 4,640円 210円 1,346円
馬単 22,570円 1,160円 7,908円
3連複 20,760円 1,320円 8,535円
3連単 158,930円 9,430円 54,373円

【脚質】
逃げ馬の単勝回収率と複勝回収率がズバ抜けているが、これは2009年に11番人気で逃げ切り勝ちしたクィーンスプマンテの一発が大きく影響したもの。2007年以降、逃げ馬で馬券に絡んだ馬は同馬を除くと、2007年1着のダイワスカーレットと2018~2019年2着のクロコスミアの2頭のみ。ハマるときはハマるものの、このレースは有利と言えるほどの活躍は見せていない。先行組と差し組の馬券に絡んだ回数はほぼ互角。一方、後方待機組には厳しいレースで、4角10番手以下から勝ち切った馬は2011年のスノーフェアリーだけとなっている。ただ、凱旋門賞3着→英チャンピオンS3着をステップに臨んだ同馬は、もはや別格の存在とみるべきで、基本的に追い込み馬はヒモまでと考えていい。アタマに関してはほぼノーチャンスと言ってもいいだろう。

◆脚質別成績(過去20年)

脚質着別度数勝率連対率複勝率単勝回収率複勝回収率
逃げ 2-3-0-16 9.5% 23.8% 23.8% 376.2% 133.3%
先行 5-11-3-60 6.3% 20.3% 24.1% 69.2% 98.2%
差し 13-4-13-103 9.8% 12.8% 22.6% 69.1% 47.2%
追込 0-2-4-94 0.0% 2.0% 6.0% 0.0% 25.0%

【枠順】
1~3枠の勝率、連対率、複勝率が上々の一方で、単勝回収率と複勝回収率は低迷。逆に、馬場が荒れ始める開催時期も影響しているのか、8枠の数値はいずれも高い。2007年以降、内枠同士のワンツー決着は2014年、2017年、2019年の3回。6~8枠が馬券に絡まなかったのは、2010年、2016年、2017年の3回と、内枠と外枠の差はほぼない状況になっている。ただし、外枠で馬券に絡んだ馬のほとんどは上がり3F4位以内の末脚を繰り出した馬で占められている。本来、展開的な紛れが少なく内枠有利の色が濃い京都2200m。それを覆すには、メンバー上位の末脚を持つ馬でないと難しいということだ。

◆枠順別成績(過去20年)

枠順着別度数勝率連対率複勝率単勝回収率複勝回収率
1枠 3-3-2-27 8.6% 17.1% 22.9% 53.1% 45.4%
2枠 2-3-2-31 5.3% 13.2% 18.4% 26.3% 61.8%
3枠 2-3-3-30 5.3% 13.2% 21.1% 42.6% 46.8%
4枠 3-2-4-31 7.5% 12.5% 22.5% 208.8% 77.5%
5枠 1-3-1-35 2.5% 10.0% 12.5% 4.8% 56.0%
6枠 3-2-2-32 7.7% 12.8% 17.9% 59.5% 84.1%
7枠 1-2-3-44 2.0% 6.0% 12.0% 11.8% 33.8%
8枠 5-2-3-43 9.4% 13.2% 18.9% 125.1% 62.5%

【血統】
種牡馬別では、単勝回収率100%超のディープインパクト産駒が断然の存在。勝率、連対率、複勝率、複勝回収率も出走頭数の多さを踏まえると、極めて優秀。2012年以降、毎年のごとく上位争いに加わっているように、当該コースの適性は相当高い。であれば、「ディープインパクト産駒を買うだけで儲かる」と言いたいところだが、その取扱いには注意が必要だ。これまで当レースを制したディープ産駒は、すべて「初G1制覇」。対して、既にG1タイトルを持っていた馬は未勝利と明暗がクッキリ分かれている。とりわけ、後者のパフォーマンスは悪く、2016年2番人気、2017年3番人気のミッキークイーン、2019年1番人気のラヴズオンリーユーの3着が最高着順で、人気を上回って馬券に絡んだ馬はゼロ。2200mという特殊な距離ゆえに、クラシックディスタンスを制する適性は足かせになるのかもしれない。理由はともあれ、期待値を勘案すると、馬券を組み立てるうえで効率が悪いと言わざるを得ない。ほかでは、父か母父にキングマンボの血を持つ馬の活躍が顕著。2010~2015年、2017~2018年と頻繁に馬券に絡んでいる。

◆同コース種牡馬別成績(阪神競馬場/芝/2200m/過去5年)集計期間:2015/07/19~2020/07/19

種牡馬着別度数勝率連対率複勝率単勝
回収率
複勝
回収率
1 ディープインパクト 11-6-4-56 14.3% 22.1% 27.3% 109.6% 66.9%
2 キングカメハメハ 5-5-4-31 11.1% 22.2% 31.1% 128.9% 71.8%
3 ハーツクライ 4-1-6-36 8.5% 10.6% 23.4% 38.1% 43.6%
4 マンハッタンカフェ 3-5-2-14 12.5% 33.3% 41.7% 25.0% 322.1%
5 ルーラーシップ 2-5-5-17 6.9% 24.1% 41.4% 34.5% 107.2%
6 ステイゴールド 2-2-2-25 6.5% 12.9% 19.4% 16.5% 36.1%
7 ジャングルポケット 2-0-2-8 16.7% 16.7% 33.3% 40.8% 112.5%
8 ヴィクトワールピサ 2-0-0-9 18.2% 18.2% 18.2% 151.8% 40.0%
9 シンボリクリスエス 1-2-0-11 7.1% 21.4% 21.4% 56.4% 54.3%
10 タニノギムレット 1-1-0-6 12.5% 25.0% 25.0% 56.3% 33.8%

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