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皐月賞 G1   日程:2019年4月14日()  中山/芝2000m

皐月賞ニュース

【血統アナリシス】京成杯 ハイパフォーマンスを見せても不思議はないハービンジャー産駒!前走惜敗のキングカメハメハ産駒にもチャンスあり!
月曜日に行われる京成杯の出走馬について、血統的な舞台適性の有無を1頭ずつシンプルに考察していきます。予想の際にお役立てください。 ①カイザースクルーン ルーラーシップ×ステイゴールドという、当該コースにおける活躍血脈同士の組み合わせ。母のアイスフォーリスはオークス3着など、重賞戦線で奮闘。4代母を基点とする一族からは、ワジドやリヴリアなどの活躍馬が出ている。爆発力を秘めた血統構成と言えよう。ただし、瞬発力よりも持続力に優れたタイプであることは間違いなく、ヨーイドンの決め手勝負では分が悪い。血の良さを活かすには、上がりを要する展開、あるいは自身から早めに動いて消耗戦に持ち込むことが不可欠となる。 ②ヒンドゥタイムズ 近い親族を検証すると、ダートの短距離型が多い印象を受けるが、ディープインパクトとハービンジャーを重ねることで、本馬は芝の中距離仕様に出た様子。ハービンジャー×サンデーサイレンス系×ヌレイエフの配合パターンからは、ペルシアンナイトやディアドラ、ブラストワンピースなど、コンスタントに上質の馬が出現している。母および姉の競争成績が低調なため注目度は低いものの、出世するだけの要素を備えているとみていい。軽んじて扱えない1頭と言えよう。 ③クリスタルバローズ 父のヴィクトワールピサは皐月賞と有馬記念を制覇。母父のタイキシャトルはスプリンターズS優勝馬というように、母と父の中山適性については不足なし。ビッグレースに強く、底力の面で定評があるニジンスキーのインブリードを有している点も好感度が高い。半面、ヘイローを重んじた血統構成ゆえに、距離適性が少し短めに出ている可能性もある。加えて、札幌以来の実戦となると……。今回は様子見が妥当ではないか。 ④マードレヴォイス 母父は京成杯で相性が良いキングカメハメハ。父ダイワメジャーの産駒は、さきの朝日杯FSを制するなど、現3歳世代が好調。加えて、4代母ダイナアクトレスを基点とする一族からは多くの活躍馬が出ており、額面上の構成はここに入っても見劣りしない。一方で、近い親族の活躍馬をみると、やや晩成色が濃い印象。また、ホープフルSの内容を踏まえると、中山芝2000mが適しているとは言い難い。今回は見送りが無難だろう。 ⑤ランフォザローゼス 祖母のエアグルーヴは、牝馬ながら年度代表馬に選出された女傑。伯父、伯母にはアドマイヤグルーヴをはじめ、数多くの活躍馬が並ぶ国内屈指の名牝系だ。本馬は伯父のルーラーシップと父が同じで母同士が姉妹の4分の3同血馬。ゆえに、長くいい脚を使える中距離タイプと推察される。父のキングカメハメハは当レースにおける好走血脈のひとつ。先週の中山開催で父キングマンボ系が好調だった点も心強い。前走の敗戦を引きずることがなければ、チャンスはおおいにある。 ⑥カテドラル 半兄のジェベルムーサはエルムS勝ち馬。祖母は仏2400mのG2勝ち馬で、その親族には海外の重賞級が数多く並ぶ。その牝系にハーツクライを重ねることで、持続力とパワーをより強調している。ただし、速い上がりの決め手比べはイマイチで、前回のように後手を踏みやすい。その点を踏まえると、東京芝1800m→中山芝2000mの臨戦過程はプラス材料。持ち味を活かせる体力勝負になれば、上位争いも十分可能だ。 ⑦ラストドラフト 母は桜花賞馬のマルセリーナ、祖母も仏マイルG1を制している。加えて、叔父のグランデッツァは重賞3勝かつ芝1800mのレコードホルダーというように、優れた速力をウリとしているファミリーだ。その牝系に”キングジョージ”で大レコードを叩き出したノヴェリストを重ねているのだから、本馬が秘めているスピードの持続力はかなりのもの。長所を最大限に活かせる展開になれば、ここでも差のない競馬ができそうだ。 ⑧カフジジュピター ディープインパクト×アンブライドルズソングの配合馬。一見好配合のように思えるが、京成杯におけるディープインパクト産駒は過去10頭出走して、1勝、3着1回と前評判の割に成績を残していない。また、過去10年の京成杯における、サンデーサイレンス系×ミスプロ系配合で3着入りを果たした馬の最低人気は5番人気。好走は概ね人気サイドで占められている。そのあたりを踏まえると、500万下5着→重賞の臨戦過程で好パフォーマンスを望めるかどうかについては疑問。今回は割引が必要だろう。 ⑨シークレットラン 国内屈指の繁栄ファミリーと定評が高い、ダイナカール一族の出。そのダイナカールにサンデーサイレンスとキングカメハメハを重ねているのだから、スキのない血統構成と言えよう。父のダンカークについては未知な部分が多いものの、非サンデーサイレンスかつ非ノーザンダンサー系という点を鑑みると、思わぬパフォーマンスを示す可能性もある。母系譲りの身体能力の高さと、父系の機動力がうまくマッチするようであれば、大仕事をしても不思議はない。要注目の1頭だ。 ⑩ナイママ 母に確たる繁殖実績はなく、近い親族にも目立つ活躍馬はなし。その牝系に新種牡馬であるダノンバラードを重ねて生まれた仔が、スルスル出世してしまうのだから、競馬は本当に面白い。前走は大敗を喫したものの、父のダノンバラードが共同通信杯9着→皐月賞3着と巻き返したように、本馬もコース替わりで変わり身を示す可能性はある。最も得意とする持久力勝負になれば、上位争いに絡んできてもおかしくはない。 ⑪リーガルメイン 祖母は桜花賞などG1で3勝を挙げたファレノプシス。その半弟に日本ダービーを制したキズナがいる。少し堀リ起こすと、ビワハヤヒデとナリタブライアンの名もある優秀なファミリーの出自だ。その牝系にハービンジャーを配しているのだから、潜在しているパワーと持久力は半端ではない。持久力勝負となるケースが多い京成杯に適した血統構成と言えよう。ハービンジャー産駒の当レースにおける相性も良く、ハイパフォーマンスを見せても、何ら不思議はない。 ⑫ダノンラスター 母はケンタッキーオークス(ダ9F)などを制した名牝で、母の父は短距離G1馬。ディープインパクト×エーピーインディ系の配合、かつパワーとスピードを兼ね備えた牝系の出というところは、2017年の皐月賞馬アルアインと同じ。そのあたりを踏まえると、東京→中山のコース替わりが好転材料と化す可能性もある。当レースにおけるディープインパクト産駒のパフォーマンスが低い点は気がかりだが、配合的なコース相性の良さを勘案すると見限れない存在だ。 ウマニティ重賞攻略チーム
2019年1月13日() 16:43

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【京成杯】レース展望
 中央競馬新年2週目は12日(土)、13日(日)、14日(月=祝)の3日間開催で、中山では月曜メインに3歳馬によるGIII京成杯(芝2000メートル)が組まれている。皐月賞と同じ舞台設定で、クラシック戦線を占う意味でも重要な一戦。過去10年の勝ち馬を見ると、10年エイシンフラッシュはダービー馬となり、昨年のジェネラーレウーノは皐月賞で3着と好走。昨年は2着のコズミックフォースもダービーで3着と善戦している。今年はフルゲート17頭のところ、登録が13頭と少ないが、見応えのあるレースが期待できそうだ。 シークレットラン(美浦・田村康仁厩舎、牡)は前走の葉牡丹賞(中山、芝2000メートル)を1分59秒6(良)の2歳日本レコードで快勝。勝負どころから馬群の外を回っていい脚を長く使い、さらに直線の坂を上がってからもうひと伸び。2歳馬離れしたスピード&パワーを見せつけた。前走後は同じ舞台のここを目標にしっかりと調整。馬場状態は不問で、1走ごとに体重が増えていても、太め感がなく確実な肉体の成長とみていいだろう。3代母がダイナカールと日本有数の名牝系の出身という点も強調材料。重賞初制覇のチャンスだ。 葉牡丹賞でシークレットランに1馬身差の2着に惜敗したのが、ランフォザローゼス(美浦・藤沢和雄厩舎、牡)。タイトな競馬で結果的に切れ負けの形になったが、馬群の狭いところから伸びてきただけに悲観する結果ではない。祖母が女傑エアグルーヴ(ダイナカールの子)で、シークレットランと同じ母系。東京新馬戦(1着)、前走の葉牡丹賞といずれも2000メートルだったが、周りや形態の違うコースでもしっかり走れているのはセンスと潜在能力の高さだろう。引き続き好勝負が可能だ。 桜花賞馬マルセリーナを母に持つラストドラフト(美浦・戸田博文厩舎、牡)は、昨年11月の東京新馬戦(芝1800メートル)を快勝。ひと息入れて、2戦目で重賞挑戦を選択したのは陣営の期待の表れだろう。1ハロンの距離延長と小回りの中山で立ち回り方が鍵になるが、中間は美浦P&Wコースで好時計を連発して、出走態勢はすでに整っている。キャリアは1戦だが、素質的にはあっさり勝っても不思議ではない。 2走前に野路菊S(阪神、芝1800メートル)を勝ったカテドラル(栗東・池添学厩舎、牡)は実績面では最上位。前走の東京スポーツ杯2歳Sは直線で一瞬、抜け出すように見えたが、最後は力尽きて11着に敗退。道中で少しだけむきになって早めに動いたぶん、後続馬の目標となって厳しい競馬になってしまった。初戦、2戦目のように前々で気分良く走れば、巻き返しがあるかもしれない。 ダノンラスター(美浦・堀宣行厩舎、牡)は前走の東スポ杯2歳Sで5着。スタートしてから行き脚がつかず、後方からのレースになったが、直線は残り400メートルからフラフラしながらも5着に追い上げてきた末脚は見どころがあった。コーナー4つの小回りコースへの適性がポイントになるが、決め手勝負の展開になれば、出番はある。 川崎競馬からナイママ(河津裕昭厩舎、牡)が参戦する。昨夏のコスモス賞(札幌芝1800メートル)は鮮やかな勝ちっぷりで、続く札幌2歳Sもニシノデイジーの2着に頑張った。前走の東スポ杯2歳Sは東京の大観衆の熱気で馬のテンションが上がって、力を出せずじまい。この点は今回も鍵になるが、実績のある右回りで時計のかかる中山なら見直せる。 ヒンドゥタイムズ(栗東・斉藤崇史厩舎、牡)は12月の阪神新馬戦(芝2000メートル)で余力を残してV。有馬記念を勝ったブラストワンピースと同じハービンジャー産駒で、今の中山の芝は合いそうなタイプだ。レース運びも上手なので、立ち回りひとつでチャンスはある。 葉牡丹賞5着のカイザースクルーン(美浦・相沢郁厩舎、牡)、エリカ賞5着のカフジジュピター(栗東・矢作芳人厩舎、牡)、祖母にファレノプシスを持つリーガルメイン(栗東・橋口慎介厩舎、牡)なども上位を狙える。★京成杯の特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載
2019年1月7日(月) 17:42

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【血統アナリシス】ホープフルS 名牝シーザリオの仔にマイナス要素は皆無!ヴィトワールピサ×アグネス牝系配合のアノ馬はいかにも当レース向き!
ホープフルSの出走馬について、血統的な舞台適性の有無を1頭ずつシンプルに考察していきます。 予想の際にお役立てください。 ①ニシノデイジー アグネスタキオンを母父に持ち、祖母のニシノミライはセイウンスカイ×ニシノフラワーの配合馬。母方に中山のG1ウイナーが並んでいる点が大きな特徴だ。父のハービンジャーも産駒として、中山芝2000mの重賞勝ち馬を4頭輩出。23日の有馬記念では、ブラストワンピースが古馬を撃破している。ゆえに、血統構成上の中山適性については文句のつけようがない。近い親族にコレといった実績馬がいない点は気がかりだが、本馬自身すでに重賞を2勝。2歳G1なら底力の不足はないものとみる。ここでも好戦可能と判断したい。 ②ブレイキングドーン さかのぼると、アグネスレディーを5代母、4代母にアグネスフローラを擁する名門牝系の出自。その牝系に、トニービン、エルコンドルパサー、ホワイトマズル、ヴィクトワールピサを重ねているのだから、本馬が秘めているパワーとスタミナは半端ではない。加えて、ヘイローとミスプロのインブリードを有しているので、ある程度のスピード決着にも対応できる。父のヴィクトワールピサと、3代母の半弟アグネスタキオンは、報知杯弥生賞と皐月賞(ともに中山芝2000m)を連勝。2001年以降、2頭以外に両レースを制した馬はディープインパクトしかいない。いかにも当レース向きの血統背景だ。 ③キングリスティア 伯母はエリザベス女王杯の勝ち馬エリモシック、近親にはリディル、クラレント、レッドアリオン、サトノルパンの兄弟をはじめ、エリモハリアー、エリモダンディーなど、重賞ウイナーが数多く並ぶ。種牡馬の持ち味が活きる牝系と言えよう。父は芝・ダートでトップレベルの活躍を見せたベルシャザール。ゆえに、本馬はパワーと持続力を兼ね備えた中距離タイプと思われ、力を要する中山芝コースはマッチする印象だ。ただし、父の現役時の成績ならびにファミリーの顔ぶれをみるに、2歳G1で勝ち負けするイメージは湧いてこない。もう少し長い目で見るべき馬だろう。 ④ヒルノダカール 母系をみると、メジロマックイーンやカツラギエース、ダンシングキャップの名があり、4代母の全姉は阪神3歳Sで牡馬を一蹴したキシュウローレル。オールドファンには、たまらない血統構成と言えよう。クラシカル要素が強いため、速い上がりを求められると苦しいが、母のタイムフェアレディはフラワーカップを制し、半兄のウインガナドルはラジオNIKKEI賞で2着入線を果たしている。ゆえに、力を要する小回りコースであれば、まだまだ活躍を期待できる血脈だ。父のヴィクトワールピサは皐月賞と有馬記念を制した中山巧者。連下ならチャンスはある。 ⑤サートゥルナーリア エピファネイアとリオンディーズを兄に持つ良血馬。父のロードカナロアはアーモンドアイとステルヴィオを輩出。両馬は母方にスペシャル牝系を有するノーザンダンサー系種牡馬を抱えている点で共通する。本馬の母シーザリオはスペシャルウィーク×サドラーズウェルズ(祖母スペシャル)の配合馬。よって、構成面にケチのつけどころはない。母の配合の字面だけをとらえると、やや鈍重な印象も受けるが、その重さをヘイルトゥリーズンやターントゥのクロスで解消。バランス絶妙の総合力を創出している。少なくとも血統面におけるマイナス材料は見当たらない。 ⑥ハクサンタイヨウ 父のブラックタイドはキタサンブラックを輩出。母父のシンボリクリスエスは2002~2003年の有馬記念優勝馬というように、父と母父の中山適性については文句なし。大レースに強く、底力の面で定評が高いアルザオの3×4のクロスを内包している点も好感が持てる。半面、パワーと持続力が強調されている血統構成ゆえに、決め手を求められる競馬はイマイチ。きょうだいと近い親族の顔ぶれもインパクトに欠ける。加えて、近走の成績が冴えない現状では……。今回は見送りが無難だろう。 ⑦ミッキーブラック 母は亜G1勝ち馬。3代母は亜2歳牝馬チャンピオンで、近親には南米の重賞ウイナーが複数並ぶ。各要素をバランスよく兼ね備えた上質の牝系と言えよう。加えて、サンデーサイレンス系×ノーザンダンサー系配合馬の活躍顕著な中山芝2000mの傾向を鑑みると、高い適性を持ち合わせていることは間違いない。半面、サンデーサイレンス系×南米牝系の配合馬は1度崩れると、立て直しが容易ではないのも事実。本馬は2歳かつ前走4着なので、情状酌量の余地はあるにしても、G1で激変するかどうかについては疑問符が付く。資質ならびに芙蓉Sを評価してのヒモ扱いが正解ではないか。 ⑧アドマイヤジャスタ 父はジャスタウェイ、母父はエリシオという組み合わせ。トニービンとリファールの血を引く父に、フェアリーキング系×ボールドルーラー系というスピード型の肌馬を掛け合わせることで、パワーと持続力を強調している。ゆえに、京都→中山のコース替わりがプラスに作用しても不思議はない。一方で、近い親族のG1級をみると、豪コーフィールドC勝ち馬である半兄アドマイヤラクティが目立つ程度。中距離G1では活力の面でパンチが足りない。過去3戦オール連対と底をみせていない点を、そのまま評価しての連下扱いが妥当とみる。 ⑨ジャストアジゴロ 父は”キングジョージ”でスーパーレコードを叩き出すなど、「独国近年屈指の傑作」と言われたノヴェリスト。その父にサンデーサイレンスの肌馬を組み合わせることにより、上質のキレと速力を実現している。一方で、近い親族をみると、皐月賞2着のタイガーカフェや皐月賞3着のフサイチジャンクの名があるものの、近年は勢いを欠いている印象。ここに入ると活力的に物足りなさを感じてしまう。今回は厳しい戦いになるのではないか。 ⑩マードレヴォイス 母父はホープフルSで相性が良いキングカメハメハ。父ダイワメジャーの産駒は、16日の朝日杯FSと19日の全日本2歳優駿を制するなど、現2歳世代が好調。加えて、4代母ダイナアクトレスを基点とする一族からは多くの活躍馬が出ており、額面上の構成はここに入っても見劣りしない。一方で、近い親族の活躍馬をみると、伯父のマルカラスカルをはじめ、やや晩成色が濃い印象。また、相手強化で巻き返すケースが少ない父の産駒の特徴を踏まえると、500万下6着→G1の臨戦過程がプラスになるとは言い難い。劣勢は否めないだろう。 ⑪ヴァンドギャルド 父のディープインパクトは、中山芝2000mの重賞で多数の好走馬を輩出。母父であるサドラーズウェルズ系の相性も悪くない。その点を踏まえると、相応の適性を持ち合わせているものと考えられる。一方、母を含めた近い親族にG1馬がいないのは気がかり。そのぶん、最後のひと押しが利かない可能性もある。勝ち負け争いに加わるには、上がりを適度に要する競馬になるか、自身から早めに動いて持続質勝負に持ち込むなど、欧州血脈由来のしぶとさを活かせる展開がほしい。 ⑫タニノドラマ ロベルト系×キングカメハメハという、当レースの好走血脈同士の組み合わせ。4代母ファンシミンを基点とする一族からは数多くの活躍馬が出ている。一見、魅力度の高い血統背景にも思えるが、3代母までさかのぼらないと重賞級の存在はゼロ。ここに入ると活力の面で物足りない印象を受ける。父であるタニノギムレットについても、中山コースがプラスに作用するとは言い難い。抜きんでたファクターを欠く感は否めず、馬券圏内には届かないのではないか。 ⑬コスモカレンドゥラ 父はキングジョージ6世&クイーンエリザベスSで大レコードを樹立したノヴェリスト。伯父に2歳王者のフジキセキを持ち、一族からも多くの重賞級が出ている。やや勢いに欠ける牝系ではあるものの、半姉のハットラブがオープンに昇格するなど、上級クラスでの活躍が目につくようになってきている点は好材料だ。ノヴェリスト産駒はマイル以下の上がりを要する競馬で好走例が多いが、アイビーSでラスト3F33秒1をマークした本馬には当てはまらないかもしれない。初年度産駒の傾向からは予測しづらいパフォーマンスを示す可能性もある。警戒を怠れない1頭と言えよう。 ウマニティ重賞攻略チーム
2018年12月27日(木) 15:46

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【ホープフルS】レース展望
 12月28日に施行されるGIレースとして定着が図られているホープフルステークス(中山、芝2000メートル)が、今年も年度末のメインに行われる。皐月賞と同じ舞台で争われるレースだけに、注目度は高い。GII時代だった一昨年はレイデオロが制し、翌年のダービー馬に輝いている。登録17頭のうち回避する意向を示している馬もいて、頭数は落ち着きそうだが、来年が楽しみな若駒が顔をそろえた。 その中でも飛び抜けて注目されるのが、新馬-萩Sを連勝したサートゥルナーリア(栗東・中竹和也厩舎、牡)だろう。父はアーモンドアイやステルヴィオを送り出して初年度から文句なしの成績を残しているロードカナロア。母はオークス馬シーザリオで、兄エピファネイア、リオンディーズがGI馬という良血馬だ。2戦の着差はともに2馬身未満だが、どちらも相手を全く寄せ付けない圧巻の内容。今回は中山への輸送や多頭数という課題があるものの、素質ですべてをクリアしそうだ。 実績で最上位なのは、ニシノデイジー(美浦・高木登厩舎、牡)。札幌2歳S、東スポ杯2歳Sともに着差はわずかだが、しぶとい末脚で勝利をつかんだ。札幌、東京という全く異質の競馬場で連勝した価値は高い。重賞3連勝を飾れば、アドマイヤマーズがリードしている印象の最優秀2歳牡馬争いをものにする可能性があるだろう。 アドマイヤジャスタ(栗東・須貝尚介厩舎、牡)は豪GIコーフィールドCを制したアドマイヤラクティの半弟。新馬戦こそ後述するブレイキングドーンに敗れたが、未勝利-紫菊賞を力強く連勝した。武豊騎手が2005年にマークしたJRA年間最多勝記録の212勝まであと1勝と迫っているクリストフ・ルメール騎手が最終日にどんな手綱さばきを見せるか、大いに期待がかかる。 ブレイキングドーン(栗東・中竹和也厩舎、牡)は萩Sで放馬して競走除外になったものの、京都2歳Sではしぶとい伸びを見せて2着。潜在能力の高さを示した。4代母アグネスフローラが桜花賞馬、5代母アグネスレディーがオークス馬という由緒正しい血筋で、父が皐月賞や有馬記念を勝ったヴィクトワールピサで中山内回りの適性も伝わり、魅力ある存在だ。 ミッキーブラック(栗東・音無秀孝厩舎、牡)は新馬-芙蓉Sを連勝したものの、京都2歳Sでは差のある4着に終わった。ただ、テンションの高さが敗因のひとつだったのは間違いない。デビュー2戦と同様、1泊して競馬に臨む今回は変わり身が見込める。メンバーでただ一頭、中山芝2000メートルの勝ち鞍があり、新コンビであるオイシン・マーフィー騎手の手綱も頼もしい。 東スポ杯2歳S3着のヴァンドギャルド(栗東・藤原英昭厩舎、牡)も素質は互角。前走はアタマ差の惜敗で賞金の上積みに失敗したが、キャリア1戦を思えば内容は胸を張れる。中間は精神面のケアに重点を置いて調整されており、前走以上の走りも期待できそうだ。 黄菊賞を快勝したコスモカレンドゥラ(美浦・田中博康厩舎、牡)は、派手さはないものの堅実なレース運びが持ち味。中山でも勝ち星を挙げており、ここも上位争いが見込まれる。★ホープフルSの特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載
2018年12月24日(月) 17:24

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【有馬記念】天才マーフィーうなった!ロケット最高追い
 有馬記念の追い切りが19日、滋賀県・栗東トレセンで行われた。宝塚記念を制したミッキーロケット(栗東・音無厩舎、牡5)は、坂路で4ハロン50秒8をマーク。“英国の若き天才”オイシン・マーフィー騎手(23)==英国拠点、アイルランド出身=も好感触をつかみ、史上10頭目の同一年春秋グランプリ制覇を目指す。枠順はきょう、公開抽選会で決定する。 一糸乱れぬ脚さばきで、急勾配を駆け上がった。今春のグランプリホース・ミッキーロケットが、坂路で4ハロン50秒8の猛時計。見届けた音無調教師は冗舌だった。 「一頓挫あって間があいた分、しっかりやってくれと指示。悔いの残らないようにやりました。宝塚記念と同じくらいのデキでいけそうだね」 僚馬ビックリシタナモー(1600万下)を追走する形。徐々に差をつめ、ラスト100メートル付近で仕掛けられると矢のような伸び。瞬時に2馬身突き放した。4ハロン50秒8-12秒5は、この日に栗東の坂路を駆け上がったのべ915頭のなかで、3番目に速い好タイム。 「かなりフレッシュな感じがしました。いい意味でリラックスしていました。さすがGIを勝っている馬ですね」 笑顔で初コンタクトの感触を伝えたマーフィー騎手は今年、一気に頭角を現した“英国の若き天才”。冷静さとゴール前でひと伸びさせる勝負強さをあわせ持つ。短期免許で初来日となった先週は中山では、いきなり土日で計4勝を挙げるなど、その手腕は折り紙つきだ。 鞍上との相性のよさも示した。12日の坂路での1週前追い切りはもたれる悪癖を見せたが、最終追い切りではまっすぐに登坂。最終リハーサルでの“テスト”にも合格して大一番に臨む。 休み明けの天皇賞・秋は5着。その後はジャパンCを予定していたが、1週前に右後肢の筋肉痛のため、有馬記念に目標を切り替えて調整してきた。「きょうの追い切りの後に獣医師に診てもらいましたが、『筋肉の感じ、体の感じは完璧』と言っていました」と生野助手。調整過程だけは10点満点とはいかないが、仕上がりに不安はない。 中山は、一昨年のスプリングS(5着)、皐月賞(13着)以来3度目。器用さが求められる舞台だが、「皐月賞は出遅れたけど、ゲートをスッと出られるようになった今は違う。スタートが安定してきたし、宝塚記念もゲートは良かった」と指揮官は一発を狙う。 同一年の春秋ドリームレースを勝てば、史上10頭目の快挙。ミッキーロケットには、その可能性が十分ある。 (渡部陽之助)★有馬記念の特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載★「第63回有馬記念」特集!20日枠順公開抽選を速報します!
2018年12月20日(木) 12:03

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【朝日杯FS】マーズ、無傷4連勝で2歳マイル王者!
 第70回朝日杯フューチュリティステークス(16日、阪神11R、GI、2歳オープン国際(指)、セン馬不可、馬齢、芝・外1600メートル、1着本賞金7000万円 =出走15頭)2番人気のアドマイヤマーズが3番手追走から早めに進出して快勝。デビュー4連勝でGIタイトルを手にした。タイム1分33秒9(良)。ミルコ・デムーロ騎手(39)は、柴田政人元騎手に並ぶ朝日杯最多の4勝とした。外国人騎手は10週連続GI優勝。アドマイヤマーズは、来年は皐月賞(4月14日、中山、GI、芝2000メートル)を目指す。断然人気に推された牝馬のグランアレグリアは2番手から伸びず3着に敗れた。 男の意地を見せた。直線入り口で断然人気の牝馬グランアレグリアに並びかけたアドマイヤマーズが、力強く先頭へ。伸びあぐねる相手を突き放し、4戦無敗で2歳マイル王者の座についた。引き揚げてきたM・デムーロ騎手も、両手でガッツポーズだ。 「本当に強い。少し先頭に立つのが早かったけど、直線はすごくいい脚で、負けると思わなかった。僕と一緒で負けたくない気持ちがあります」 好スタートから、周りの出方を見つつ3番手。「前を向いてグランアレグリアがいた。ちょうどいい」と徹底マークで運ぶ。4コーナーで勝負に出た。「3~4コーナーでペースが落ちた。ヨーイドンにしたくなかった」。瞬発力勝負を避け、早めの仕掛けで勝負根性、持ち前のしぶとさを発揮し、クリノガウディーに2馬身差をつけてゴールへ飛び込んだ。 ルヴァンスレーヴのチャンピオンズCに続き、JRAではGI騎乗機会2連勝。香港で騎乗した前週は阪神JFを弟のクリスチャン・デムーロ騎手が勝ち、「僕も香港で同じ日に勝ちたかったんだけどね。これでリベンジできた」と喜びを爆発させた。 「ホッとしました。少し先頭に立つのが早いかなと思ったけど、ミルコが粘らせてくれたし、馬も頑張ってくれた」 人馬をたたえる友道調教師は、節目のJRA・GI10勝目。初めての2歳GI制覇ともなり、自然と今後へ夢はふくらむ。「もうひと回り筋肉がつけば、もっといいパフォーマンスができる。来年もダービーを取りたい」と、2016年マカヒキ、18年ワグネリアンに次ぐ、世代の頂点へ思いをはせる。 この後は放牧に出て、1戦使って3冠初戦の皐月賞を目指す。朝日杯FSは最多タイ4勝目としたM・デムーロ騎手は、皐月賞もマーズの父ダイワメジャー(2004年)などで最多4勝。「お父さんと似てるところ? 全然似てない(笑)。毛色くらい」とおどけつつ「朝日杯も皐月賞も僕の競走にしたい。距離は延びても大丈夫。今も十分強いけど、もっと成長したら最高」と飛躍に期待を寄せる。4戦全勝で、GIを手にしたアドマイヤマーズ。大いなる飛躍が待っていそうだ。 (千葉智春)アドマイヤマーズ 父ダイワメジャー、母ヴィアメディチ、母の父メディシアン。栗毛の牡2歳。栗東・友道康夫厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は近藤利一氏。戦績4戦4勝。獲得賞金1億3254万7000円。重賞は2018年GIIデイリー杯2歳Sに次いで2勝目。朝日杯FSは友道康夫調教師が初勝利、ミルコ・デムーロ騎手は10年グランプリボス、12年ロゴタイプ、15年リオンディーズに次いで4勝目。馬名は「冠名+火星」。★【朝日杯FS】払い戻し確定!! 全着順も掲載
2018年12月17日(月) 05:06

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【マイルCS】ステルヴィオ&ビュイック騎手が初戴冠!
 第35回マイルチャンピオンシップ(18日、京都11R、GI、3歳上オープン国際(指)、定量、芝・外1600メートル、1着本賞金1億1000万円 =出走18頭)5番人気の3歳馬、ステルヴィオが好位追走から直線で内をついて伸び、昨年の覇者ペルシアンナイトをアタマ差退けてGI初制覇。タイム1分33秒3(良)。木村哲也調教師(46)=美浦、ウィリアム・ビュイック騎手(30)=英国拠点=は、ともにJRA・GI初制覇となった。1番人気で春秋マイルGI制覇を狙ったモズアスコットは13着に敗れた。 群雄割拠のマイル界に新星誕生だ。初騎乗のビュイック騎手に導かれたステルヴィオが、淀のインを切り裂くように伸びた。最後は最内から迫るペルシアンナイトとの叩き合いをアタマ差しのいで、GIウイナーの称号を勝ち取った。 「スタートが良かったので、引かずにそのままの位置で進めました。思った通りの競馬ができました。海外でもGIを勝ってきたけど、初めて勝ったような気分です」 4年ぶりの短期免許で17日から騎乗し始めたばかりの鞍上は、9度目の挑戦でのJRA・GI初Vに笑顔。これで、秋華賞のルメール騎手から6週連続で外国人騎手がV。手綱さばきはもちろん、レースに臨む“頭脳”も光った。 2013、14年とマイルCSに騎乗(ともに5着)してコースの特徴は掴んでいた。パートナーの過去のレースを研究し、後方待機策から勝ちきれないのを見てレース前日に木村調教師に「5番手以内で競馬をしていいか」と提案。トレーナーも「それができれば申し分ない」と快諾した。好スタートを決め、Cコースに替わったばかりで状態がいい内めの馬場を4~5番手で進み、温存した末脚を生かし切る有言実行の好騎乗だった。 開業8年目でJRA・GI初勝利をつかんだ木村調教師は、人目をはばからず号泣。涙で顔をくしゃくしゃにしながら、厩舎スタッフや関係者と抱き合った。 「ホッとしました。頭が整理できません。関わりある人すべてのエネルギーが、ステルヴィオを押し上げてくれた」 胸に秘めていた、皐月賞4着の雪辱を果たした。「(皐月賞)当週の調教で組み立てを失敗し、トップコンディションではない状態で出走させてしまった。秋はなんとかして(ステルヴィオの)名誉を回復させたいと思っていた」と同師。「種牡馬にしたい気持ちが強い。それに値するパフォーマンスができるように維持していきたい」と、先を見据えた。 ビュイック騎手は頼もしい相棒へ「もっと成長する。1800、2000メートルでもいけると思う。選択肢として、海外も含めて大きなGIに挑戦してほしい」と期待を込めた。さらなる高みを目指し、新たな王者がマイル界を引っ張っていく。 (渡部陽之助)★入場&売り上げ 18日の京都競馬場の入場人員は3万3129人で前年比96・5%とダウンしたが、マイルCSの売り上げは155億7777万400円で同107・3%とアップした。JBC3レースを除く今年の平地GI18レース中、フェブラリーS、大阪杯、皐月賞、天皇賞・春、宝塚記念、天皇賞・秋、エリザベス女王杯以外の11レースの売り上げが前年を上回っている。★アラカルト ◆ウィリアム・ビュイック騎手 ノルウェー出身で拠点は英国。JRA・GIは9度目の挑戦で初制覇。これまでは2014年有馬記念トゥザワールドの2着が最高成績だった。同重賞は5勝目。 ◆木村哲也調教師 JRA・GIは延べ16頭目の挑戦で初制覇。これまでは15年NHKマイルC(アルビアーノ)と17年朝日杯FS(ステルヴィオ)の2着が最高成績だった。同重賞は8勝目。 ◆ロードカナロア産駒 JRA・GIはアーモンドアイの牝馬3冠に次ぐ4勝目。 ◆関東馬 15年モーリス以来の14勝目。関西馬は21勝。今年のJRA・GI(障害含む、JBC3レースを除く)は関西馬11勝、関東馬8勝。 ◆生産者ノーザンファーム(北海道安平町) JRA・GIは今年11勝目で、自身が昨年マークした年間最多勝記録に並んだ。通算では123勝目。 ◆馬主(有)サンデーレーシング マイルCSは初勝利。JRA・GIは通算45勝目。ステルヴィオ 父ロードカナロア、母ラルケット、母の父ファルブラヴ。鹿毛の牡3歳。美浦・木村哲也厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は(有)サンデーレーシング。戦績9戦4勝。獲得賞金2億7773万円。重賞は2018年GIIフジテレビ賞スプリングSに次いで2勝目。マイルチャンピオンシップは木村哲也調教師、ウィリアム・ビュイック騎手ともに初勝利。馬名は「イタリア北部にある国立公園」。ウィリアム・ビュイック 1988年7月22日生まれ、30歳。ノルウェー出身、デンマーク国籍、騎乗拠点は英国。2007と08年に英国の最優秀見習騎手に輝き、10年からJ・ゴスデン厩舎の主戦となる。この年はダーレミでのドバイシーマクラシックなどGI5勝、翌11年もナサニエルでのキングジョージなどGI5勝をマーク。15年からゴドルフィンの主戦騎手に。今年は英国ダービー、ドバイシーマクラシック、BCジュベナイルターフなどを勝っている。JRAでは230戦22勝(重賞5勝)。★18日京都11R「マイルチャンピオンシップ」の着順&払戻金はこちら
2018年11月19日(月) 05:04

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【マイルCS】レースの注目点
★昨年の再現なるか!ぺルシアンナイト、史上6頭目の連覇に挑戦 前年の優勝馬ぺルシアンナイト(牡4歳、栗東・池江泰寿厩舎)が、2つ目のGIタイトルを狙う。同馬は今年、中山記念5着、大阪杯2着、安田記念6着、富士S5着という成績で、昨年のマイルCS以来1年ぶりの勝利がかかっている。ペルシアンナイトは昨年、富士S5着をステップにマイルCSを制したが、今年も富士S5着からマイルCS制覇を遂げることができるだろうか。 Vなら、マイルCSの連覇は、2007年ダイワメジャー以来11年ぶり6頭目となる。なお、ペルシアンナイトは昨年に続きM・デムーロ騎手とのコンビで出走を予定している。★モズアスコット、史上7頭目の春秋マイルGI制覇なるか!マイル戦は連対率100% 春のマイル王モズアスコット(牡4歳、栗束・矢作芳人厩舎)が、春秋マイルGI制覇を狙っている。同馬は今年、阪急杯→マイラーズC→安土城Sと3戦連続2着と惜敗が続いていたが、安土城Sから連闘で臨んだ安田記念で、GI初制覇を遂げた。モズアスコットは、秋初戦のスワンSでは2着に敗れたが、安田記念に続くGIタイトルを手にすることができるだろうか。Vなら、安田記念&マイルCSの双方制覇は11頭目で、同一年の達成は2015年モーリス以来3年ぶり7頭目となる。 また、モズアスコットに騎乗予定のC・ルメール騎手は、11月12日現在、今年のJRA・GIで7勝を挙げ、年間JRA・GI最多勝記録を更新中。同騎手は10月6日のサウジアラビアロイヤルC~11月4日のJBCスプリントで5週連続JRA重賞制覇も遂げており、今年のJRA重賞勝利数は「19」としている。JRA重賞での年間最多勝記録は武豊騎手が2005年に記録した「23勝」であるが、ルメール騎手はこの記録も更新することができるか注目される。★ムーア騎手との新コンビで臨むアエロリット、牡・牝混合戦では連対率100% アエロリット(牝4歳、美浦・菊沢隆徳厩舎)は、前走の毎日王冠で牡馬を相手に重賞制覇を遂げ、マイルCSに駒を進めてきた。同馬は牡・牝混合戦では5戦3勝、2着2回で連対率100%を誇り、春の安田記念では勝ったモズアスコットからクビ差の2着に入っている。今回、アエロリットにはR・ムーア騎手が騎乗する予定だが、昨年のNHKマイルC以来のGI勝利を挙げることができるだろうか。 Vなら、牝馬によるマイルCS制覇は2008年のブルーメンブラット以来10年ぶり6頭目となる。★皐月賞以来の勝利目指すアルアイン、約1年10力月ぶりにマイル戦に参戦 昨年の皐月賞馬アルアイン(牡4歳、栗東・池江泰寿厩舎)がマイルCSに登録している。同馬は昨年の三冠レースすべてに出走し、皐月賞1着、ダービー5着、菊花賞7着という成績を挙げた。また、今年は芝の2000~2200メートル戦に出走を続けており、京都記念2着、大阪杯3着、香港のクィーンエリザベスII世C5着、オールカマー2着、天皇賞・秋4着と、勝ち星こそないが安定した成績を残している。 アルアインが芝のマイル戦に出走するのは、昨年のシンザン記念(6着)以来、約1年10力月ぶりだが、皐月賞以来の勝利を挙げることができるだろうか。ちなみに、1996年のマイルCSでは、前年の皐月賞優勝以来、勝利から遠ざかっていたジェニュインが優勝している。★昨年は17年ぶりに3歳馬が優勝 今年の3歳勢はケイアイノーテックなど4頭登録 今年の3歳馬の登録は、NHKマイルCの覇者ケイアイノーテック(牡、栗東・平田修厩舎)、毎日王冠2着のステルヴィオ(牡、美浦・木村哲也厩舎)、芝1600メートルの重賞勝ち馬であるカツジ(牡、栗東・池添兼雄厩舎)とジャンダルム(牡、栗東・池江泰寿厩舎)の4頭である。 昨年のマイルCSではぺルシアンナイトが勝ち、2000年のアグネスデジタル以来、17年ぶり4頭目の3歳馬によるマイルCS制覇を果たしたが、今年の3歳勢も古馬の厚い壁を打ち破ることができるだろうか。なお、今回が通算7戦目となるカツジが勝てば、1997年タイキシャトルに並ぶレース史上最少キャリアでのマイルCS制覇となる。★悲願のGI制覇へ!昨年2着の雪辱狙うエアスピネルが7度目の挑戦 GIレースで2着2回、3着1回のエアスピネル(牡5歳、栗東・笹田和秀厩舎)が、悲願のGI制覇を目指す。同馬は2歳から重賞戦線で活躍を続け、三冠レースでは皐月賞4着、ダービー4着、菊花賞3着という成績を残した。4歳以降はマイル戦を中心に戦っており、昨年のマイルCSでは、ペルシアンナイトにゴール寸前で交わされ、ハナ差の2着となった。 エアスピネルは、今回が7度目のGIレース挑戦となるが、昨年の雪辱を果たし、初のGIタイトルを獲得することができるだろうか。Vなら、2005年の秋華賞を制した母エアメサイアに続き、母子2代のJRA・GI制覇となる。 また、エアスピネルの鞍上は、前走に続き福永祐一騎手が予定されている。同騎手は、マイルCSで優勝経験こそないが、過去19回騎乗して2着4回、3着4回という成績を残している。果たして、20度目の騎乗で同レース初勝利を挙げることができるだろうか。★兄ミッキーグローリーVS弟カツジ、全きょうだいの同一GI対決は史上初! 前走の京成杯オータムHで重賞初制覇を果たしたミッキーグローリー(牡5歳、美浦・国枝栄厩舎)と、ニュージーランドT優勝馬カツジ(牡3歳、栗東・池添兼雄厩舎)は、ともに父ディープインパクト、母メリッサという血統で、両親が同じの全兄弟にあたる。 グレード制が導入された1984年以降、全きょうだいが同一GIレースで対決すれば初のケースとなるが、軍配はどちらにあがるだろうか。なお、兄のミッキーグローリーには戸崎圭太騎手、弟のカツジには松山弘平騎手が騎乗する予定となっている。
2018年11月14日(水) 15:21

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【天皇賞・秋】最新ナマ情報
◆「いい一面を」風格堂々〔6〕マカヒキ 一昨年のダービー馬は、午後2時16分に東京競馬場入りし、堂々とした姿で馬運車から登場。「スムーズでした。新しい(武豊)ジョッキーが乗るので、いい一面を引き出してくれたり、どんなコンビネーションをみせてくれるのか楽しみ」と大江助手は笑顔をみせた。◆福永の手綱に期待〔3〕ヴィブロス 僚馬マカヒキとともに午後2時16分に関西馬の中で一番乗り。大江助手は「2週前、1週前と状態も上がってきて、順調にこられました。乗り慣れているジョッキーで安心できます」と福永騎手の手綱に期待をこめた。◆「宝塚より好感触」〔11〕ミッキーロケット 宝塚記念でGI初制覇を飾った充実一途の5歳馬は、久々でも好気配。橋本美助手は「輸送も何も問題ない。追い切りの動きは良かったし、竜二(和田騎手)も宝塚記念よりもいい感触を得ているようだった。たぶん、前走のようにロングスパートをかけていくだろうね」と手応え十分だ。◆1番人気 闘志ギラリ!「予定通りの輸送」〔5〕スワーヴ 午後4時17分に到着。鋭い目つきで闘志を見せた。久保淳助手は「見た目に変化はないけれど、(調教後馬体重の)530キロあるようには見えない。予定通りの輸送ができた」ときっぱり。GI初制覇を果たした大阪杯のとき(516キロ)に近い馬体重で出走できそうだ。◆「間違いなくいい」〔7〕アルアイン 昨年の皐月賞馬は午後4時10分ごろに到着し、落ち着いた表情で引き運動を行った。音瀬助手は「毎度のことですが、1回使ったら馬が変わる。状態が間違いなくいいと思います。皐月賞を勝った2000メートルの距離もいいですね。(経験の少ない)左回りも気にならない」と好ムードだ。◆「精神的に成長」〔9〕サングレーザー 札幌記念の覇者は午後4時10分ごろ、決戦の地へ入った。「最近は精神的に成長して、長距離輸送も気にならない。同じ距離とはいえ、東京と札幌の2000メートルは違うのでやってみないと分からない。モレイラ騎手には木曜に調教でいい感触をつかんでもらえたし、うまく折り合って進められれば」と川上助手。◆スタートが鍵に〔1〕ステファノス 4度目の挑戦となる7歳馬は、長距離輸送に慣れたもの。馬房ではカイバおけに顔をつっこんだ。「いつも通りの雰囲気。前走(4着)のようにスタートを決めて、いい位置につけられると強い。1回使えば体を使えるようになるタイプで、さらに良化している。最内枠なのでスタートが鍵ですね」と藤野助手。◆末脚に自信あり〔2〕ブラックムーン 午後4時半ごろに東京競馬場へ到着した。今回は初めての2000メートルだが、「マイルより短くするよりは長くした方がいい。折り合いはつくし、カーッとなる馬でもないので楽しみ。ここでも通用する末脚を持っているので、後ろの馬の展開になれば」と橋本助手。◆積極策で勝機を〔8〕ダンビュライト 僚馬ミッキーロケットとともに午後4時前に東京入り。濱田助手は「ひと叩きして体調は良化。近走は馬場入りでうるさく、スタートもひと息。だからパドックからゲート裏までパシファイアーを着ける。ハナに行くくらいの気持ちで積極的な競馬をしてほしい」と“秘策”を講じてGI取りに挑む。◆昨年よりも順調〔12〕サクラアンプルール 北馬場のCコースで軽めの調整。金成調教師は「いつも通り、大きく変わった感じはありませんが順調ですね。昨年より扱いやすくなっているけど、今回はさすがに相手が強いので」と、控えめだった。◆厩舎GI初出走〔13〕アクションスター 北馬場のBコースで軽快なキャンター。これが開業初のGI出走となる和田勇調教師は「馬に余計なプレッシャーをかけないようにしています。自分からハミを取るようになったし、前走よりもピリッとしてきました」と、雰囲気を伝えた。★天皇賞・秋の枠順はこちら 調教タイムも掲載
2018年10月28日() 05:07

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【覆面記者の耳よりトーク】天皇賞・秋
 今週の『覆面記者の耳よりトーク』は、天皇賞・秋を徹底取材。トレセンの情報からは高速決着に強く、立ち回りのうまさが光るアルアインがイチ推し。一級品のスピードを秘めるサングレーザーも評価は高かった。一方、レイデオロには久々の2000メートルを不安視する声も聞かれた。 記者A 13頭立てながら、GI馬が7頭と豪華な顔ぶれがそろった。先週の富士Sの勝ちタイムはコースレコードに0秒4差に迫る1分31秒7。土曜の天気は微妙だが日曜は晴れ予報だし、ハイレベルで速い時計の決着となりそうだな。 記者B 先週、東京競馬場で騎乗していたM騎手は「内も外も関係なく、すごくいい馬場状態。今週はAコースからBコース(最内から3メートル外に柵)に替わるし、時計勝負に対応できない馬は厳しい」と話していました。 記者C 同じ2000メートルの皐月賞を1分57秒8のコースレコードタイで制したアルアインには絶好の条件やな。L調教師は「坂路の調教でもスピードの乗りがすごい。1ハロン短縮は間違いなくプラスだろう」と見立てていた。 記者D 展開面のアドバンテージもありますね。R騎手は「メンバーを見ると、速いペースにはならないだろう。直線が長いとはいえ、ある程度の位置にはつけたい」とイメージしていました。立ち回りも上手なので、好位から運べるのもいいですね。 記者B マイラーズCで1分31秒3のレコードを叩き出したサングレーザーのスピードも生きそう。Y騎手は「札幌記念は馬場も展開もタフだったし、あの走りができるなら距離は全然大丈夫。この馬の切れ味は良馬場でこそ」と評価していました。 記者C レイデオロは少し危険な匂いが漂っている。皐月賞以降は2000メートルより長い距離を使われているし、久々のスピード競馬でうまく流れに乗れるかどうか。V調教師は「道中で忙しい可能性も。1週前追い切りで一頓挫あったのも気になる」と不安要素を挙げていた。★天皇賞・秋の枠順はこちら 調教タイムも掲載
2018年10月26日(金) 12:00

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【天皇賞・秋】レースの注目点
★今年もGI馬が多数登録 豪華メンバーが揃った天皇賞・秋 今年の天皇賞・秋には15頭の登録があるが、昨年のダービー馬レイデオロ(牡4歳、美浦・藤沢和雄厩舎)、一昨年のダービー馬マカヒキ(牡5歳、栗東・友道康夫厩舎)を筆頭に、GI馬が9頭登録している(※うちワグネリアン、ディアドラは出走回避予定)。昨年の天皇賞・秋にはGI馬8頭が出走し、1番人気のキタサンブラックが勝ち、サトノクラウンが2着に入ってGI馬がワンツーフィニッシュを決めたが、今年はどんな結果になるだろうか。 過去10年の天皇賞・秋優勝馬の年齢を見ると、5歳が最多の6勝を挙げていて、2014年のスピルバーグから4連勝中。今年の古馬中長距離GIは、4歳馬のスワーヴリチャードが大阪杯を勝利したが、天皇賞・春はレインボーライン、宝塚記念はミッキーロケットが勝ち、5歳馬が連勝中となっている。さて、今年の天皇賞・秋を制すのはどの世代になるのか注目だ。★オールカマーで1年ぶりVのレイデオロ 鞍上は、天皇賞初制覇がかかるC.ルメール騎手 昨年のダービー馬レイデオロ(牡4歳、美浦・藤沢和雄厩舎)は、オールカマー(GII)で、前年の神戸新聞杯(GII)以来、約1年ぶりの勝利を挙げた。天皇賞・秋の距離が芝2000mになった1984年以降、ダービー馬は5勝、2着1回(勝率.294、連対率.353)という成績を挙げているが、レイデオロは2つ目のGIタイトルを手にすることができるだろうか。Vなら、オールカマー優勝馬の同年の天皇賞・秋制覇は史上初となる。 レイデオロを管理する藤沢和雄調教師は歴代2位の天皇賞・秋5勝を挙げており、Vなら、2014年スビルバーグ以来の6勝目となる。また、レイデオロに騎乗予定のC.ルメール騎手は天皇賞で春4回、秋8回の計12回騎乗しているが、2004年天皇賞・秋の2着が最高成績となっている。“藤沢和雄調教師&C.ルメール騎手”のコンビは、今年のJRA重賞で4勝を挙げているが、ルメール騎手は天皇賞初制覇を遂げることができるだろうか。★昨年の三冠レース優勝馬3頭がエントリー アルアイン、レイデオロ、キセキ 今年の天皇賞・秋には、昨年の皐月賞馬アルアイン(牡4歳、栗東・池江泰寿厩舎)、ダービー馬レイデオロ(牡4歳、美浦・藤沢和雄厩舎)、菊花賞馬キセキ(牡4歳、栗東・中竹和也厩舎)が登録している。同一年の三冠レース優勝馬3頭がその後同じレースで対決すれば、グレード制を導入した1984年以降では初のケースとなるが、3頭の対決はどの馬が先着するだろうか。 なお、アルアインとレイデオロは秋初戦のオールカマー(GII)で対戦し、レイデオロが1着、アルアインが2着となった。また、キセキは秋初戦の毎日王冠(GII)で3着に入っている。★約2年1カ月ぶりの復活Vなるか 武豊騎手との新コンビで挑むマカヒキ 2016年のダービー馬マカヒキ(牡5歳、栗東・友道康夫厩舎)が、約2年1カ月ぶりの勝利を目指す。同馬は2016年9月のニエル賞(G2)以来、勝利から遠ざかっているが、前走の札幌記念(GII)では、勝ったサングレーザーとハナ差の2着に入っている。2012年の天皇賞・秋では、約2年5力月の間、勝利から遠ざかっていたダービー馬エイシンフラッシュが復活Vを決めたが、マカヒキも天皇賞・秋で久々の勝利を挙げることができるだろうか。 また、マカヒキは今回、武豊騎手との初コンビで出走する予定となっている。同騎手は、昨年の天皇賞・秋をキタサンブラックで制しており、自身2度目の天皇賞・秋連覇がかかっている。武豊騎手は春8勝・秋6勝の計14勝を挙げる天皇賞最多勝ジョッキーだが、マカヒキを復活Vに導くことができるだろうか。なお、武豊騎手が天皇賞・秋でダービー馬に騎乗するのは今回が6回目で、過去5回の騎乗では3勝、3着1回と好成績を挙げてる。★大阪杯優勝馬の連覇なるか スワーヴリチャードは安田記念以来の出走 大阪杯優勝馬のスワーヴリチャード(牡4歳、栗東・庄野靖志厩舎)は、安田記念(GI)3着以来、中146日での出走となる。同馬は、今年初戦の金鯱賞(GII)で、GI2勝馬サトノダイヤモンドなどを破って重賞3勝目を挙げると、続く大阪杯(GI)では、3コーナーで早々と先頭に立ち、ペルシアンナイト、アルアインといったGI馬を退け、GI初制覇を飾った。スワーヴリチャードは初めての芝1600m戦に出走となった安田記念では3着に敗れたが、芝2000m戦では3勝、2着1回(勝率0.600、連対率0.800)と好成績を挙げている。昨年の天皇賞・秋では、宝塚記念以来、中125日での出走となった同年の大阪杯優勝馬キタサンブラックが勝利を挙げたが、スワーヴリチャードも大阪杯に続いて天皇賞・秋のタイトルを手にすることができるだろうか。Vなら、天皇賞・秋の距離が芝2000mになった1984年以降で、前走からの間隔が最も長い優勝馬となる。 なお、スワーヴリチャードに騎乗予定のM.デムーロ騎手は天皇賞・秋に5回騎乗して1勝、2着2回、3着1回という成績を挙げており、2016、17年と2年連続連対中だ。★宝塚記念で悲願のGI初制覇 昨年12着のリベンジなるか、ミッキーロケット 宝塚記念の覇者ミッキーロケット(牡5歳、栗東・音無秀孝厩舎)が、GI連勝を狙っている。同馬は3歳時、皐月賞13着、菊花賞5着とクラシックにも出走。古馬になってからも重賞戦線で出走を続け、7度目のGI挑戦となった宝塚記念で悲願のGI初制覇を遂げた。ミッキーロケットは、昨年の天皇賞・秋では12着に敗れたが、GI馬として臨む今年はどんな走りを見せてくれるだろうか。 なお、近年の天皇賞・秋では、宝塚記念以来の出走となる馬が好成績を挙げており、昨年は1~3着を“宝塚記念組”が占めている。また、ミッキーロケットに騎乗予定の和田竜二騎手は、テイエムオペラオーとのコンビで天皇賞3勝を挙げており、Vなら、武豊騎手(14勝)に次ぐ現役2位タイの天皇賞4勝目となる。
2018年10月24日(水) 15:04

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【天皇賞・秋】アルアイン復活Vだ!池江師太鼓判「楽しみ」
 今週日曜に、伝統のGI、天皇賞・秋が東京競馬場で行われる。GI馬7頭が顔をそろえる豪華メンバーのなか、復活を期しているのが昨年の皐月賞馬アルアイン(栗東・池江厩舎、牡4歳)だ。休養明けの産経賞オールカマー2着を経て、上昇ムード。得意の2000メートルでライバルを蹴散らし、古馬戦線の主役の座へ躍り出る。 名だたるGI馬を倒して、古馬中距離路線の主役に名乗りを上げる。産経賞オールカマー(2着)を叩いて良化ムードのアルアインが、昨年の皐月賞以来の美酒を狙って府中に乗り込む。 「一回使った上積みは大きい。動き、反応、息遣いが良くなりました」 全休日明けの朝に、池江調教師が笑みを浮かべた。5カ月の休養明けだった前走は、好スタートから2番手を確保。折り合いをつけ、直線で先頭に躍り出た。末脚を伸ばしたレイデオロにクビ差かわされたが、3着のダンビュライトは3馬身突き放し、実力を証明。「久々で距離も長かったけど、いい内容」と回顧すれば、担当の音瀬助手も「正攻法の競馬はできたし、満点」という手応え十分の一戦だった。 昨年の日本ダービー馬レイデオロ、菊花賞馬キセキ、日本ダービー2着で4歳になって大阪杯を制したスワーヴリチャードが集結。1984年のグレード制導入以降、同一年の3冠レース勝ち馬3頭が激突するのは史上初。そんな“世紀の一戦”でのライバル撃破へ、同助手は自信をみせた。 「操縦性があるし、乗りやすい。スタートもいいし、レースセンスがあります。(日本ダービーで5着に敗れた)左回りも気になりません」 2000メートルは過去3戦すべてGIで1勝、3着1回。馬券圏外は初の海外遠征だった香港GI・クイーンエリザベスIIC5着だけだ。このときは調教で馬場入りを嫌がる我の強さを見せ、本番で末脚不発。この敗戦を機に、陣営はCWコースを使わず、坂路とプール併用で乗り込んできた。 指揮官は「坂路では、今のところ大丈夫」とメンタル面に効果を実感。プール調教のおかげで「腰回りに筋肉が付いてきました」と音瀬助手はいう。「首差しが太くなって、トモ(後肢)も大きくなった。全体的に筋肉が付いてきた」と馬体面での充実が著しい。 前走からコンビを組む北村友騎手は先週の土、日で特別レース3勝と絶好調。1週前追いでは、頼れる鞍上を背に坂路自己ベストの4ハロン51秒8-11秒9と、人馬ともにバイオリズムは上向きだ。 「2000メートルはベストだし、状態はいいので楽しみにしています」 池江師が力強く言い切った。キタサンブラックが昨年限りで引退し、主役不在の古馬中距離戦線。クラシック1冠を制した得意の距離で、皐月賞馬が輝きを取り戻す。 (長田良三)★皐月賞馬5頭が天皇賞・秋制覇 天皇賞・秋を制した皐月賞馬は、同レースが芝2000メートルで開催されるようになった1984年以降(83年までは芝3200メートル)、三冠馬ミスターシービーをはじめ、2007年の2冠馬メイショウサムソンまで5頭。うち3頭が皐月賞を制した翌年、4歳で天皇賞・秋を勝っている。★北村友騎手は先週末特別レース全て馬券絡み 前走からコンビを組む北村友騎手は13年目の今年、自己最多の76勝(23日現在)をマーク。先週末は土、日に東京で騎乗し、6つの特別レースで3勝、2着1回、3着2回と人気薄も含めてすべて馬券に絡む離れ業をみせるなど、ただいま絶好調だ。 通算634勝で、今年のGIIフィリーズレビュー(リバティハイツ)など重賞12勝を挙げているが、GIは未勝利。格式ある天皇賞・秋で、32歳にして悲願のGIタイトルを手にするか。★天皇賞・秋の特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載
2018年10月24日(水) 12:26

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【東西現場記者走る】ダンビュの一撃!先行力きらり
 1週間の密着取材で勝ち馬を探るGI連載。天皇賞・秋は大阪サンスポの山口大輝記者(27)が担当する。2日目は、ダンビュライトに注目。先行力があり、立ち回りも上手なタイプで展開の恩恵を受けそうだ。近走は出遅れなどで力を発揮できていないが、皐月賞3着など秘めた素質はGI級だけに、一発の期待が持てる。 天皇賞の取材をして、多くの陣営から聞こえてきたのが「逃げたい馬がいない。どの馬がいくのか」という声。改めて出走メンバーを見ると、GI馬7頭の豪華メンバーだが、前走でハナを切った馬も、4コーナーを先頭で回った馬もいない。 長い直線の東京コースとはいえ、過去6年連続で4コーナー4番手以内の馬が連対。過去3年では、勝ち馬すべてが当てはまる。まして今年は、先行馬が少ない組み合わせ。先行馬のダンビュライトが、がぜん気になってきた。音無厩舎に向かい、洗い場で担当の濱田助手を直撃だ。 「さすがに(実績的に)大きなことは言えないけど、ここ最近は思うような競馬ができていないからね。距離は一番いいと思う」 前走の産経賞オールカマーはゲートで飛び上がり、道中は中団。勝負どころの3~4コーナーでは前が壁になり、追い出しが遅れた。苦手な瞬発力勝負になりながらも、3着まで追い上げた点は評価できる。前々走の宝塚記念も4コーナーで外を回る競馬で5着。かみ合いさえすれば、大仕事が期待できるはずだ。 理想は、今年のAJCCだ。2番手追走から直線で余力を持って抜け出し、重賞初制覇。音無調教師も「あんなレースができれば。東京になるけど、それも大丈夫」と力を込める。 勝ちパターン再現のためには、スタートが鍵となる。濱田助手は、「テンションを上げないように。調教でイレこまないよう、徐々にペースを上げていきました」と対策を講じてきた。「ゲートさえ出れば、操縦性は高いですから、いい位置が取れる」とうなずいた。 昨年の3冠は皆勤。皐月賞3着、日本ダービー6着、菊花賞5着とタイトルこそつかめなかったが、GIの荒波にもまれ続けてきた意地もある。 好位から早めに抜け出し、後方から差してくる有力馬たちは届かない-。そんなイメージがふくらんできた。 (山口大輝)★天皇賞・秋の特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載
2018年10月24日(水) 05:04

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【菊花賞】フィエール、最少キャリア4戦目で菊の大輪
 第79回菊花賞(21日、京都11R、GI、3歳オープン国際(指)、セン馬不可、馬齢、芝・外3000メートル、1着本賞金1億2000万円 =出走18頭)史上最少キャリアで見事に菊の大輪を射貫いた。デビュー4戦目でGI初挑戦となった7番人気フィエールマンが、メンバー最速タイの上がり3ハロン33秒9の末脚で、2着エタリオウをハナ差下してV。関東馬は17年ぶりの優勝となった。タイム3分6秒1(良)。次走は未定も、体調次第で有馬記念(12月23日、中山、GI、芝2500メートル)の可能性もありそうだ。 あまたの不利なデータを、自慢の末脚で打ち砕いた。GI初挑戦のフィエールマンが、最後の直線で馬群を割って驚異の加速力を披露。先に抜け出した2着馬エタリオウをはじめ、春のクラシック組を封じ込め、最少キャリアとなるデビュー4戦目での菊戴冠だ。 「直線で少し狭くなって抜け出すのに時間がかかったけど、抜けたときがすごくいい反応、切れ味だった。よく届いてくれたね。正直、負けたと思って、ゴール後にミルコに『おめでとうございます』と声をかけたんだ。ごめんね、ミルコ」 初コンビで歴史的な勝利へ導いたルメール騎手が頬を紅潮させる。M・デムーロ騎乗のエタリオウをわずか15センチ差で抑え、前週の秋華賞に続くGI制覇。JRA重賞も騎乗機会4連勝と絶好調だ。 思いも寄らぬ好スタートに鞍上はプランを変更した。「普段はスタートが遅いので後ろの位置だろうと考えていたけど、全く違うものに。でもスローな流れでちょうど良かった。完璧」。中団で前を射程に入れながら追走し、直線も狭いスペースから抜け出した。キャリア3戦とは思えぬ横綱相撲に「エムバペも19歳でワールドチャンピオンになった。経験が少なくても能力があれば勝てるんだ」。サッカーで母国フランスの10番を背負い、ロシアW杯制覇に導いた超新星になぞらえて相棒をたたえた。 関東馬にとっては、2001年マンハッタンカフェ以来17年ぶりの菊制覇。手塚調教師も誇らしげな表情だ。 「パドックの気配が桜花賞を勝ったときのアユサンみたいだった。馬の雰囲気は4戦で一番」 キャリアの少なさ、1800メートルのみの距離経験、休養明けなど厳しい条件がそろっていても能力には自信を持っていた。「勝てると思っていた。いつもより帰りの新幹線の時間を1時間遅らせていたんだ」と笑いながら明かす。 一戦ごとの消耗が大きいため、次走は様子を見てから決められるが、オーナーサイドは体調次第で有馬記念参戦も視野に入れている。 長丁場でも父ディープインパクト譲りの異次元の脚を見せつけたフィエールマン。淀のまぶしい西日が、歴史を塗り替えた“気高く、勇ましい”馬名の通りの勝者を照らしていた。 (板津雄志)★21日京都11R「菊花賞」の着順&払戻金はこちら★入場&売り上げアップ 悪天候だった昨年の菊花賞と違い、好天に恵まれた21日の京都競馬場の入場人員は5万5059人で、前年比177・1%と大幅増。菊花賞の売り上げも184億4690万9600円で、同120・1%とアップした。今年の平地GIの売り上げは15レース中、フェブラリーS、大阪杯、皐月賞、天皇賞・春、宝塚記念以外の10レースが前年を上回っている。★アラカルト ◆最少キャリア&久々 フィエールマンは3戦2勝での挑戦で優勝。これは1946年アヅマライ(菊花賞前まで5戦2勝)、87年サクラスターオー(同5戦3勝)を更新する最少キャリアV。また、ラジオNIKKEI賞2着以来3カ月半ぶりの出走だったが、休み明けでの菊花賞制覇は皐月賞優勝以来6カ月半ぶりだったサクラスターオー以来。 ◆クリストフ・ルメール騎手 JRA・GIは19勝目で歴代10位。13日の府中牝馬S(ディアドラ)→14日の秋華賞(アーモンドアイ)→20日の富士S(ロジクライ)→菊花賞と重賞騎乗機会4連勝となった。最多は武豊騎手が98年に達成した6連勝。 ◆手塚貴久調教師 JRA・GIは11年朝日杯FS(アルフレード)、13年桜花賞(アユサン)、同朝日杯FS(アジアエクスプレス)に次ぐ4勝目。 ◆ディープインパクト産駒 菊花賞は16年サトノダイヤモンド以来の2勝目でJRA・GIは44勝目。 ◆ハナ差の決着 09年1着スリーロールス、2着フォゲッタブル以来の5度目。フィエールマン 父ディープインパクト、母リュヌドール、母の父グリーンチューン。鹿毛の牡3歳。美浦・手塚貴久厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は(有)サンデーレーシング。戦績4戦3勝。獲得賞金1億7885万9000円。重賞初勝利。菊花賞は手塚貴久調教師は初勝利、クリストフ・ルメール騎手は2016年サトノダイヤモンドに次いで2勝目。馬名は「気高く、勇ましく(音楽用語)」。
2018年10月22日(月) 05:07

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【菊花賞】皐月賞馬のエポカドーロは8着に敗れる 戸崎「ペースが遅く、きつい感じになってしまった」
 10月21日の京都11Rで行われた第79回菊花賞(3歳オープン、牡・牝馬、GI、芝・外3000メートル、馬齢、18頭立て、1着賞金=1億2000万円)は、クリストフ・ルメール騎手騎乗の7番人気フィエールマン(牡、美浦・手塚貴久厩舎)が好位追走から直線内めを伸びて、先に抜け出したエタリオウとの差をグイグイと詰めてゴールではハナ差先着、菊の大輪を見事に咲かせた。タイムは3分6秒1(良)。 戸崎圭太騎手騎乗の皐月賞馬エポカドーロ(3番人気)は、道中は好位追走から最後の直線で内を突くも伸び切れず。馬場の中ほどから外を伸びた上位馬に次々と交わされ8着に大敗。初めて掲示板を外す結果となった。 戸崎圭太騎手「思ったよりもペースが遅く、きつい感じになってしまいました。馬の調子は良かったです」★【菊花賞】払い戻し確定!! 全着順も掲載
2018年10月21日() 19:36

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【血統アナリシス】菊花賞 皐月賞馬に不安要素なし!血統魅力度の高いマンハッタンカフェ産駒!
日曜日に行われる菊花賞の出走馬について、血統的な舞台適性の有無を1頭ずつシンプルに考察していきます。 予想の際にお役立てください。 ①アイトーン 父のキングズベストは近年の当レースで好走例が増えてきているキングマンボ系。母父のスペシャルウィークは、父として2014年の優勝馬トーホウジャッカルや2008年2着のフローテーションを輩出。母の父としても、2013年の優勝馬エピファネイアを送り出している。父系ならびに母父の相性は決して悪くなく、馬場や展開次第では浮上あっても驚けない。 ②グレイル 父はトニービンの影響が強いハーツクライ。加えて、母父は欧州型ダンチヒ系のロックオブジブラルタル、母母父は欧州型ナスルーラ系のレインボウクエストというように、パワーと持続力が強調された血統構成。ゆえに、極端に速い時計の決着や高速上がりを求められる競馬では分が悪い。前回以上のパフォーマンスを期待するには、持ち味の持久力を活かせる馬場、あるいは展開が望ましい。 ③ブラストワンピース ハービンジャー×キングカメハメハの配合は、昨秋のエリザベス女王杯を制したモズカッチャンと同じ。近親には2007年の菊花賞2着馬アルナスラインの名がみられるので、この舞台がミスマッチということはない。ただし、父と母父から受け継いだ持久力を末脚に凝縮したかのような仕様になっており、これまでと同じスタイルでは3角過ぎの下り坂で置かれる可能性もある。勝ち切るには、水準以上の持久力を求められる競馬、あるいは自身から動いて根比べ勝負に持ち込むことが必須と言えよう。 ④ジェネラーレウーノ スクリーンヒーロー×ダンチヒ系という持続力型同士の配合。そのうえ、ノーザンダンサーの多重クロスを内包しているのだから、備えている持久力はかなりのもの。サンデーサイレンスの血脈に加え、ダンチヒやヘイルトゥリーズンといったスピード型のクロスを内包しているので、少々の高速馬場なら問題はない。産駒が有馬記念を制しているロベルト系種牡馬の菊花賞における相性も良く、持ち味のしぶとさを活かせる展開になれば面白い存在だ。 ⑤エポカドーロ 父は3冠馬オルフェーヴル、母は重賞2勝のパワー&スピード型。父ならびに母の機動力とスピード能力は、高速決着になりがちな近年の菊花賞の傾向にマッチする。また、米国型のミスプロ系種牡馬を父あるいは母父に持つ馬は神戸新聞杯で不振が目立つ一方、当レースにおける相性は決して悪くない。血統構成をみるに、コレといった不安要素はなく、巻き返しがあっても不思議はない。 ⑥メイショウテッコン 父は2001年の菊花賞馬。母父であるレモンドロップキッドはベルモントS(ダート12F)の優勝馬で、当レースと好相性のキングマンボ系。従って、相応の舞台適性を備えているものと判断できる。さかのぼるとG1活躍馬が多数出ているファミリーゆえに、牝系の底力についても文句なし。3歳後半から飛躍的な成長を遂げた父と母父の特徴を鑑みると、これまで以上のパフォーマンスを見せてもまったくおかしくはない。血統魅力度の高い1頭だ。 ⑦ユーキャンスマイル 父は当レースと好相性のキングマンボ系。母父のダンスインザダークは現役時に鬼脚を駆使して菊花賞を制覇。父としても3頭の菊花賞馬を送り出している。ゆえに、潜在適性の高さについては申し分なし。母のムードインディゴは秋華賞2着馬、その半姉にはオークス2着馬のチャペルコンサートがいるように、母系の格の面でもヒケはとらない。血の特長を最も活かせる持続力勝負になれば、上位進出のチャンスは十分にある。 ⑧カフジバンガード 4回京都開催の2200~2400mで好調のダンチヒ系を父に持つところは好感が持てる。半面、父にノーザンダンサー系種牡馬を持つ馬の菊花賞におけるパフォーマンスが低い点は気がかり。近親をみても、相手強化の壁を突き破れないタイプが多く、活力不足の面は否めない。強調できるポイントは少なく、今回は苦しい戦いになるのではないか。 ⑨エタリオウ 父ステイゴールドは2011年の3冠馬オルフェーヴルを輩出。サンデーサイレンス系×米国型ノーザンダンサー系の当レースにおける相性も悪くない。ただし、父から受け継ぐスタミナを末脚に転嫁しているぶん、機動力に欠ける面は否めない。つまり、直線急坂の阪神→京都外回りのコース替わりは必ずしも歓迎材料ではないということ。勝ち負け争いに加わるには、持久力を要求される展開、あるいは馬場の出現が不可欠になる。 ⑩アフリカンゴールド 2014年のドバイワールドC勝ち馬を半兄に持つ世界的良血馬。父は当レースで2頭の勝ち馬を送り出しているステイゴールドと、額面上の血統構成については申し分がない。一方で、ステイゴールド産駒の好走は2000m以下のG1で良績を残していた馬に限定される。本馬は残念ながら対象外ゆえに、時計勝負になった場合の不安は大きい。上位に食い込むには、タフさを求められる競馬になってほしいところ。 ⑪コズミックフォース キングマンボ系×サンデーサイレンス系の組み合わせ。同系統の好走馬が菊花賞で増えてきている点を鑑みると、本馬もそれなりの適性を備えているものと考えられる。半面、クラシックで勝ち切るには、少し母系が物足りない印象。いわゆる、「ハズレを出さない」良質の母ではあるが、突出した要素を欠くため、最後のツメがどうしても甘くなりがち。日本ダービー3着の実績を、そのまま評価しての連下扱いまでが正解ではないか。 ⑫フィエールマン 自身が菊花賞や天皇賞(春)で連対歴を持つサンデーサイレンス系種牡馬の仔の好走が目立つレースだけに、ディープインパクトを父に持つ点は悪くない。一方で、ディープインパクト×欧州型ノーザンダンサー系配合馬の成績が芳しくない点は気がかり。底をみせていない未知の魅力こそあるものの、適性に優る馬が揃った今回は強調材料に欠ける印象を受ける。積極的には手を出せない。 ⑬タイムフライヤー 母父のブライアンズタイムは菊花賞における好走血統のひとつ。父母父のトニービンのしぶとさに、ブライアンズタイムのパワーとスタミナを組み合わせているのだから、秘めている持久力はハンパではない。ただし、血の重厚さによるものなのか、速い上がりを求められる競馬では分が悪い。血の良さを引き出すためには、時計を要する馬場、もしくは上がりを要する展開がベターと言えよう。 ⑭グロンディオーズ 父のルーラーシップは昨年の勝ち馬キセキを輩出。伯父に愛ダービー馬を持つなど、牝系をさかのぼるとステイヤー色の濃い馬が多数出ている。ゆえに、距離延長に対する不安は一切ない。半面、欧州色が強く反映されている血統構成ゆえに、G1の瞬発力勝負では後れをとりやすい。持ち味のパワーと持続力を活かすためには、時計や上がりを適度に要する競馬になるか、あるいはロングスパートを仕掛けることが肝要になる。 ⑮オウケンムーン 父は2008年の菊花賞を制したオウケンブルースリ。その父にエリシオ×ストームバードという、持続力を強調した肌馬をつけているのだから、本馬が備えている持久力はかなりのもの。ただし、サンデーサイレンスの血を内包していないため、速い時計の瞬発力比べはイマイチ。上位進出には、血の良さを最も活かせる体力勝負の展開が必須条件となろう。 ⑯ステイフーリッシュ ステイゴールド×キングカメハメハ×シルヴァーホークの配合をみるに、淀の3000mを耐えうるだけのスタミナを備えていると判断できる。伯父にブラックホーク、伯母にはピンクカメオを擁し、近親にも2016年のBCターフスプリント勝ち馬など、多数の活躍馬が並ぶ。ゆえに、牝系の活力と底力についても文句なし。状態ひとつで、変わり身があってもおかしくない血統背景の持ち主だ。 ⑰シャルドネゴールド 父は4回京都開催で好調のステイゴールド(直仔種牡馬を含む)。菊花賞でも2頭の勝ち馬を送り出しており、額面上のマイナス要素は少ない。一方、母の父はどちらかと言えばスピード型。ヘイルトゥリーズンの4×5のクロスを内包することで、さらに速力を強調している。そのあたりを踏まえると、スタミナを求められる競馬よりも、スピードを最大限に発揮できる高速決着、あるいは速い上がりの瞬発力勝負が好ましい。 ⑱グローリーヴェイズ 母父がスピード型のスウェプトオーヴァーボードゆえに、本質的には中距離以下がベストだろう。ただし、3代母は牝馬3冠を成し遂げたメジロラモーヌ。メジロの血脈により、最低限のスタミナが補完されていることを忘れてはならない。米国型ミスプロ系×ノーザンダンサー系の肌馬に、天皇賞(春)を制したサンデーサイレンス系を交配している点は、2014年の菊花賞馬トーホウジャッカルを想起させる。完全無視は禁物の1頭だ。 ウマニティ重賞攻略チーム
2018年10月20日() 16:30

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【菊花賞】エポカドーロ準3冠制覇へ藤原英師も太鼓判
 準3冠にふさわしい類い希なセンス-。皐月賞馬エポカドーロが勝つ。 春、7番人気の伏兵にすぎなかった皐月賞を2馬身差で快勝。続くダービーも距離不安&けいこの動きの平凡さから4番人気にとどまったが、ワグネリアンに半馬身差の2着と、クラシックホースの地力をまざまざと見せつけた。 下馬評を覆す走りを演じてきた根底にあったのは、古馬一線級も真っ青の高度なレースセンス。皐月賞ではハイペースで飛ばす3頭から離れた4番手でレースを支配し、ダービーでは意表を突く逃げで流れを完全に自分のものにした。 破天荒だった父オルフェーヴルとは、似ても似つかないフレキシブルな対応力。もっともその自慢のストロングポイントも、レースに“参加”できなくては何の意味もなさない。 スタート直後につまずき、あわや落馬のシーンもあった前走・神戸新聞杯はその典型例。度外視どころか、最悪の状況で0秒5差4着なら、むしろ評価できるといっても過言ではないだろう。 反撃へ、前走の1番人気から、有力馬の一角といういつもの立ち位置へと逆戻りしたが、ムードは逆に最高潮。前走時は調教をつけた戸崎騎手が「今は良くなっている途中」と明言していたが、今回は気配が一変。17日にはCWコースでラスト1F11秒4と、強烈な脚力をアピールした。 「いつも乗っている岡田騎手が『上向きです』と言ってくれたし、すごくいい追い切りだった」と満点評価を与えた藤原英調教師は、今年断トツの48勝、連対率も41・8%を誇る驚異の常勝トレーナー。 「人気をすると思うので調整は抜かりなくやってきた。騎手の手腕にかかる部分も多いし、楽しみにします」と人馬一体での王座奪還へ、責任と自信をのぞかせる。 “究極の3連単”はエポカを1着に固定。2、3着に長距離砲エタリオウを据えた12点。(夕刊フジ)★菊花賞の枠順はこちら 調教タイムも掲載
2018年10月20日() 11:58

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【菊花賞】2冠追いエポカ、3馬身半先着
 菊花賞の追い切りが17日、東西トレセンで行われた。栗東では皐月賞馬エポカドーロが、併せ馬で鋭く伸びて楽々と先着。2冠奪取へ陣営も手応えを感じているようだ。セントライト記念3着のグレイルが調教評価『S』となった。エタリオウ、ジェネラーレウーノも好仕上がりを見せている。枠順は18日に確定、19日に金曜発売が実施される。 日の出直前に登場したCWコースで、エポカドーロが2冠に向けて躍動した。余力十分に駆け抜けて3馬身半の先着フィニッシュ。動きを見届けた藤原英調教師は、満足げにうなずいた。 「イメージ通り、しっかり反応して体を使って走れていた。いつも乗っている岡田騎手は『(前走より)上向いている』とのジャッジだった。よかったと思います」 ゆったりとした序盤はトーセンアイトーン(500万下)を見ながら折り合いをつけて運ぶ。徐々に差を詰め、直線は内へ。馬体を併せる形で直線半ばで促されると、反応よくグイッと加速。あっという間に引き離し、6ハロン87秒1、3ハロン38秒1-11秒7でまとめた。 今春は、舞台適性を見込んで臨んだ皐月賞を制覇。ダービーも2着と健闘した。母は短距離系だが、師は「3歳同士なので距離をあまり意識せずにつくっている。能力を信じていつも通りに仕上げてきた」と平常心で挑む。 並外れた強心臓が、自然体での調整を可能にする。調整役を務める荻野助手は「調教の後でも息が上がったことがない。フーフーいった(息を切らした)ことがなくて、心臓がめっちゃ強い。体形は中距離から短いところ向きでも距離がもつのは、心臓の強さがあるから」と、長距離適性を証言。父は2011年の三冠馬オルフェーヴル。高性能のエンジンがあれば、未知の長丁場でも乗り切れるというわけだ。 前走の神戸新聞杯(4着)はスタート後につまずいたのが敗因。前哨戦を勝ったダービー馬ワグネリアンはおらず、実績は抜けている。藤原英調教師は「ある程度前々の競馬で、というのは前走で確認できた。オルフェーヴルとエポカドーロの能力を信じている。あとは、戸崎次第です」と笑顔で締めた。 ラスト1冠へ向けて、不安はない。史上9頭目(三冠馬を除く)の皐月賞&菊花賞の2冠をつかみ取る。 (川端亮平)★菊花賞の特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載
2018年10月18日(木) 05:06

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【富士S】レースの注目点
★唯一のGI馬ぺルシアンナイト、昨年は富士S5着→マイルCS制覇 昨年のマイルCS優勝馬のぺルシアンナイト(牡4歳、栗東.池江泰寿厩舎)が、富士Sに登録している。同馬は昨年の富士Sでは5着という結果だったが、続くマイルCSでは富士Sの勝ち馬エアスピネルなどを破りGI初制覇を果たした。ペルシアンナイトは、今年の富士S登録馬では唯一のGI馬だが、その実力を示して秋初戦を勝利で飾ることができるだろうか。なお、同馬は負担重量59キロでの出走となるが、Vなら、負担重量59キロの馬によるJRA平地重賞制覇は、2015年プロキオンSを制したベストウォーリア以来3年ぶりとなる。 また、前年の優勝馬エアスピネル(牡5歳、栗東・笹田和秀厩舎)は、4月のマイラーズC3着以来、約半年ぶりの出走となる。同馬は昨年、富士Sを2馬身差で制し、初の GI制覇を目指したマイルCSでは2番人気に支持されたが、ペルシアンナイトにハナ差敗れた。今回、エアスピネルの鞍上には福永祐一騎手が予定されているが、富士S連覇を遂げ、悲願のGI制覇へ向け好スタートを切ることができるだろうか。★レッドアヴァンセ、5きょうだいによる重賞制覇なるか! ジャンダルムは芝マイル戦2戦2勝 富士Sに出走予定のレッドアヴァンセ(牝5歳、栗東・音無秀孝厩舎)は、父ディープインパクト、母エリモピクシーという血統で、2012年の富士S優勝馬クラレントの妹にあたる。エリモピクシーの産駒はクラレントを含め4頭が重賞を制しており、今回、レッドアヴァンセが勝てば5きょうだいによる重賞制覇となるが、兄に続いて富士Sを制すことができるだろうか。なお、同馬には北村友一騎手が騎乗予定。 また、昨年エアスピネルに騎乗し、富士Sを制した武豊騎手は、ジャンダルム(牡3歳、栗東・池江泰寿厩舎)に騎乗する予定。同馬は芝1600メートル戦の新馬→デイリー杯2歳Sを連勝したが、その後は芝2000メートル以上の距離に出走を続け、クラシックの皐月賞は9着、ダービーは17着という結果だった。ジャンダルムが芝1600メートル戦に出走するのは約11力月ぶりだが、好成績を挙げる距離で2つ目の重賞タイトルを手にすることができるだろうか。★9月以降のJRA重賞で7勝をマーク ルメール騎手、JRA・GI年間5勝なるか JRA騎手リーディング首位を独走するC.ルメール騎手には、史上9人目のJRA・GI年間5勝の記録がかかる。同騎手はアーモンドアイとのコンビで桜花賞、オークス、秋華賞を制し牝馬三冠を達成。モズアスコットとのコンビで安田記念も制している。ルメール騎手は菊花賞では、フィエールマン(牡、美浦・手塚貴久厩舎)に騎乗予定だが、今年5度目のGI制覇を遂げることができるだろうか。 また、ルメール騎手は9月以降のJRA重賞に11回騎乗して7勝を挙げており、今年のJRA重賞での勝利数を「15」としている。JRA重賞年間最多勝記録は2005年に武豊騎手が記録した「23」だが、ルメール騎手はこの記録にどこまで迫れるか注目が集まる。なお、ルメール騎手は20日に実施される富士Sでは、ロジクライ(牡5歳、栗東・須貝尚介厩舎)に騎乗する予定である。★戸崎騎手、JRA年間100勝まであと「7」 藤原英師はJRA年間50勝まであと2勝 戸崎圭太騎手は10月17日現在、今年のJRA競走で93勝を挙げており、6年連続6度目のJRA年間100勝まであと7勝に迫っている。同騎手が6年連続でJRA年間100勝を達成すれば、史上6人目の快挙となるが、今年も年間100勝の大台に乗せることができるだろうか。また、同騎手は今年のJRA重賞では史上初の3日連続JRA重賞制覇を遂げ、皐月賞では自身初のクラシック制覇を達成している。なお、同騎手は20日の富士Sではハクサンルドルフ(牡5歳、栗東・西園正都厩舎)、21日の菊花賞では皐月賞馬エポカドーロ(牡、栗東・藤原英昭厩舎)に騎乗する予定。 また、調教師リーディング首位の藤原英昭調教師(栗東)は、10月17日現在、今年のJRA競走で48勝を挙げており、2年連続3度目のJRA年間50勝まであと2勝としている。同調教師の年間最多勝利数は昨年の55勝で、残りの開催でどこまで勝利数を伸ばすか注目が集まる。また、藤原調教師は、JRA賞の表彰対象である「勝率」、「獲得賞金」の成績でも上位で、10月17日現在、勝率が2位の.213、獲得賞金は1位の12億8237万2000円となっている。(JRA提供)★富士Sの特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載
2018年10月17日(水) 16:30

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【菊花賞】レースの注目点
★二冠制覇に挑む皐月賞馬エポカドーロ、神戸新聞杯4着から巻き返しなるか 皐月賞馬エポカドーロ(牡、栗東・藤原英昭厩舎)が、2つ目のクラシックタイトルを狙う。同馬は、ダービーではゴール寸前でワグネリアンに交わされたものの2着と好走し、ワグネリアンとの再戦が注目された秋初戦の神戸新聞杯では4着という結果だった。皐月賞&菊花賞制覇となれば、三冠馬を除くと、2012年ゴールドシップ以来6年ぶり9頭目で、ダービー2着馬の勝利は、2016年サトノダイヤモンド以来2年ぶり14頭目となるが、エボカドーロは菊花賞でどのようなパフォーマンスを見せるだろうか。 ちなみに、2000年には皐月賞優勝→ダービー2着のエアシャカールが、秋初戦の神戸新聞杯3着から巻き返して優勝している。なお、エポカドーロには引き続き戸崎圭太騎手が騎乗する予定である。★藤原英師&友道師、史上13人目の三冠トレーナーとなるか 皐月賞馬エポカドーロ(牡)を管理する藤原英昭調教師(栗東)は、すでに皐月賞、ダービーでは優勝経験があり、菊花賞を勝てば史上13人目の三冠レース完全制覇となる。同調教師は今年、ハイペースで勝利を量産しており、10月16日現在で48勝をマーク0 2位に6勝差をつけてJRA調教師リーディング首位となっている。藤原調教師はこれまで菊花賞に11頭の管理馬を出走させ、2011年トーセンラーの3着が最高成績だが、12頭目の挑戦で菊花賞初勝利を挙げることができるだろうか。 なお、エポカドーロには戸崎圭太騎手が騎乗予定だが、藤原英昭調教師&戸崎圭太騎手のコンビは、JRA・GIで通算15戦4勝、2着2回(勝率.267、連対率.400)という成績を挙げている。 また、エタリオウ(牡)、ユーキャンスマイル(牡)の2頭を登録している友道康夫調教師(栗東)も、菊花賞を勝てば、三冠レース完全制覇となる。同調教師はワグネリアンで今年のダービーを制しているが、異なる馬による同一年のダービー、菊花賞双方制覇を達成すれば、1963年の尾形藤吉元調教師(ダービー:メイズイ、菊花賞:グレートヨルカ)以来、55年ぶり2人目となる。なお、友道調教師はこれまで菊花賞に10頭の管理馬を出走させ、2012年にはスカイディグニティが2着に入っている。★キタサンブラックの再現なるか!ダービーふた桁着順からセントライト記念制したジェネラーレウーノ 皐月賞3着、ダービー16着のジェネラーレウーノ(牡、美浦・矢野英一厩舎)が、最後のー冠を狙う。同馬は中山で好成績を挙げており、1月に京成杯、秋初戦となった菊花賞トライアルのセントライト記念を制した。ジェネラーレウーノは、これまで東日本の競馬場で出走を続けており、今回が関西初登場となるが、クラシック最終戦の菊花賞で、待望のGIタイトルを手にすることができるだろうか。Vなら、ダービーふた桁着順馬、セントライト記念優勝馬の菊花賞制覇は、いずれも2015年キタサンブラック以来3年ぶりとなる。 なお、ジェネラーレウーノを管理する矢野英一調教師は、2009年の厩舎開業以来初のJRA・GI制覇がかかる。グレード制を導入した1984年以降、9人の調教師が菊花賞でGI初勝利を挙げているが、矢野調教師は通算14度目の挑戦で初のGIタイトルを手中におさめることができるだろうか。★ブラストワンピース、新潟記念では古馬を一蹴!池添騎手は関東馬でのGI初勝利なるか ブラストワンピース(牡、美浦・大竹正博厩舎)は、デビューから3連勝で毎日杯を制し、無敗で挑んだダービーでは2番人気に支持されたが、5着という結果でデビュー以来初黒星となった。同馬は、ダービー以来3力月ぶりの出走となった前走の新潟記念では、古馬を一蹴して重賞2勝目を挙げたが、歴戦の古馬を破った力を同世代のライバルに示すことができるだろうか。Vなら、ダービー5着馬の菊花賞制覇は2012年ゴールドシップ以来6年ぶり史上2頭目となる。 ブラストワンピースに騎乗予定の池添謙一騎手は、歴代7位のJRA・GI23勝を挙げているが、すべて関西馬に騎乗して挙げたもので、関東馬に騎乗してGIを勝てば自身初めてのこととなる。池添騎手は、2011年にオルフェーヴルとのコンビで菊花賞を勝ち、同馬を三冠馬へと導いたが、7年ぶりの菊花賞制覇を遂げることができるだろうか。★1勝馬初の菊花賞制覇なるか!連覇狙うM.デムーロ騎手騎乗のエタリオウ エタリオウ(牡3、栗東・友道康夫厩舎)は、デビュー以来8戦1勝という成績だが、青葉賞、神戸新聞杯で2着に入り、ダービーでも勝ったワグネリアンから0秒2差の4着に入るなど重賞戦線で好走を続けている。Vなら、史上初の1勝馬による菊花賞制覇となるが、エタリオウは昨年10月以来の勝利をGIの大舞台で挙げることができるだろうか。 また、エタリオウに騎乗予定のM.デムーロ騎手には、菊花賞連覇がかかる。デムーロ騎手は昨年、神戸新聞杯2着馬のキセキとのコンビで菊花賞初勝利を挙げたが、今年も神戸新聞杯2着のエタリオウを勝利に導くことができるだろうか。Vなら、菅原泰夫元騎 手(1981・82年)以来、36年ぶり4人目の菊花賞連覇となる。★菊花賞最少キャリアVを狙う2頭 GI初挑戦のフィエールマン、グロンディオーズ 3戦2勝のフィエールマン(牡3、美浦・手塚貴久厩舎)、4戦3勝のグロンディオーズ(牡3、美浦・田村康仁厩舎)には、菊花賞最少キャリア優勝がかかっている。菊花賞当日がデビュー267日目となるフィエールマンは、1月28日のデビュー以降、レース間隔をとって出走を続けており、今回は7月1日のラジオNIKKEI賞2着以来、約3カ月半ぶりの出走となる。同馬にはC.ルメール騎手が騎乗予定だが、初のGI挑戦で勝利を挙げることができるだろうか。なお、1987年の菊花賞では皐月賞以来、約6力月半ぶりの実戦となったサクラスターオーが優勝している。 また、2月12日にデビューし、菊花賞当日がデビュー252日目となるグロンディオーズは、500万下→信濃川特別(1000万下)を連勝して、菊花賞に駒を進めてきた。昨年の菊花賞では、信濃川特別を勝ち、続く神戸新聞杯では2着に入ったキセキが、春の実績馬を破り優勝したが、グロンディオーズも勝利を手にすることができるだろうか。
2018年10月17日(水) 14:49

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【菊花賞】逆襲の皐月賞馬エポカドーロ
 3冠最終戦の菊花賞に強いのは、皐月賞馬。三冠馬も含めて、過去に15頭の皐月賞馬がこのレースを制している。今年の該当馬はエポカドーロ。休み明けの神戸新聞杯は初めて馬券に絡めない4着と苦杯をなめたが、もともと叩き良化タイプでもあり、陣営は巻き返しに意欲を見せている。 常勝軍団のプライドが許さない。今年“準三冠”の資格を持つ皐月賞馬エポカドーロが、大一番での反撃に燃えている。 秋初戦の神戸新聞杯は1番人気に支持されながら、スタートでつまずいて後手後手のレースとなり4着と敗退。初めて馬券圏外の屈辱を味わった。とはいえ、叩き良化の傾向なのは、1月の未勝利戦から一戦ごとにパフォーマンスを上げた春の足跡からも明らかだ。 「もともと使いながら良くなるタイプ。春のような雰囲気が出てきたし、次は本来の姿が見せられると思う」 ひと叩きした上積みを感じさせる好気配に、荻野助手の表情も明るい。11日の1週前追い切りは栗東CWコース6ハロン86秒0、3ハロン41秒0-11秒9で僚馬に馬なりで併入。稽古で派手な動きは見せないタイプながら、素軽さ十分に駆け抜けた。 今年48勝でJRA全国リーディング首位をひた走る藤原英厩舎。驚異の高率といえる41・8%の連対率を見ても、一戦必勝でビシッと仕上げる印象だが、GIを狙う過程に関しては必ずしも当てはまらない。 毎日王冠9着から巻き返した2012年天皇賞・秋のエイシンフラッシュ、サンスポ杯阪神牝馬S9着から激変した16年ヴィクトリアマイルのストレイトガール。これまでのGI勝利を振り返ると、前哨戦を効果的な叩き台として活用し、本番で結実させてきた。 父オルフェーヴルは三冠馬。距離を克服する血統的な下地は十分で、「力みがない馬だから距離はもつ。自分をしっかり持っているし、展開や周囲の動きに左右されることもない」と、田代助手もその精神力を信頼する。混戦ムードにNO! 2冠1、2着の底力が頂点で目を覚ます。★菊花賞の特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載
2018年10月16日(火) 05:04

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