口笛奏者になるのが夢だ。そして何を隠そう、私は「何か自慢できるものを」と言われれば一番自信があるのは口笛だ(笑)
50過ぎたオッサンが「何が自慢か?」と訊かれ「口笛」しかないのは甚だ遺憾だ。さらに言えばバカボンのEDテーマ(こおろぎ’73コロムビアゆりかご会・元祖天才バカボンの春)を上回る寂しさだが事実だから仕方ない。
そんな私の口笛の技量を仕事にできぬかと画策し、とあるオーディションに応募してみた。応募要領には歌、楽器、その他口笛奏者も募集しているようなことが書いてあり、サビを含めた1コーラスの音源を送れとあったので、とりあえずお気に入りの曲を口笛で音源に収めた。要項には2曲とあり「歌を含む」みたいな表記だったので、こっちはどうでもいいと思いつつ車を運転しながら適当にアカペラで歌を歌い、でこぼこ道を走る時など“勝手にビブラート”状態で(笑)いい加減な音源を作り一緒に送った。
それから数日……。応募したことも忘れていたが仕事中にスマホが鳴った。通常怪しい番号の電話には出ないがしつこく何回もかかってくるので何回目かに電話を取ってみた。するとこれが意外な内容だった。
「送って頂いた音源が審査を通ったので、二次審査に来てくれ」というのだ。しかも、よくよく聞いてみれば通ったのは「勝手にビブラート(曲名ではない)」のアカペラの歌のほう。思わず吹き出してしまい、聞き返した。
「あの……ちゃんと聞いてもらいました?(笑)」
「はい、素敵な声でぜひ今度は別の曲で聞いてみたいという話になりまして……」
トクリュウ、の5文字が頭をよぎる。匿名・流動方犯罪グループ。アカペラで、しかもでこぼこ道をウェ~ウェ~、ヤギみたいに声を震わせながら録音した音源が一次審査通過……? 一体審査員はどんな耳をしているんだ(^^;)と思ったら可笑しくてたまらなくなり、真面目に話す相手には悪いが大声で笑ってしまった。
「ありえないですよ?」
さて、本命が結果を出せず逆が当たってしまったのは私の応募音源だが、「本命が結果を出せない」といえば競馬だ。今週日曜函館のメインは函館2歳ステークスだがこのレース、「本命が結果を出せぬ」金言で勝ち馬予想をしてみよう。今週の金言を紹介する。
曰く「函館2歳ステークスは1,2番人気を切れ」。
函館2歳ステークス近5年の結果を見ると、3着以内馬15頭で馬券に絡んだ1,2番人気馬は3頭でわずか20%。8割が3番人気以下のレースであえて1,2番人気を軸にする意味はない。
トウカイマシェリは推定5~6番人気。鞍上想定の鮫島克駿騎手は近5年で2度馬券に絡むなどこの舞台を得意としていて、同馬が同舞台の函館芝1200mを2度経験しているのも心強い。
二次審査は渋谷だと言われたが丁重にお断りした。「どうしてですか……?」と電話では聞かれたが、どうしてもこうしてもないでしょう^^; 勝手にビブラートは通しちゃダメだって……勝手にビブラートは(笑)