デスク 15日京都のもみじSを楽勝したダノンスマッシュは、将来性も高そうな素材だな。
正木 次走の朝日杯FS(12月17日、阪神、GI、芝1600メートル)へ向けて、陣営もすごく前向きですよ。担当の岩本助手はこの馬の父ロードカナロアも担当していました。
デスク それなら仕上げも心強いな。
正木 「レースを使うごとに悪いところも改善できている。落ち着きがある点は父のカナロアに似ていますよ」と、同助手も楽しみな様子でした。
デスク 先週に京都で新馬勝ちした4頭も好素材に感じた。
正木 なかでも22日の芝2000メートルを勝ったグレイルは、まだまだ奥がある素材でしょう。台風による不良馬場で出負けしても、中団から抜群の推進力で差し切ったレースぶりは大物感があります。
デスク 今年のダービー卿CTを勝ったロジチャリス(父ダイワメジャー)の半弟。
正木 野中調教師も「あの厳しい形からでも勝ってくれた。まだ緩いので心臓だけで勝った感じ」と安堵(あんど)の表情。次走については「回復が早ければ京都2歳S(11月25日、京都、GIII、芝2000メートル)あたりだけど、年内は使わずひと息入れることも」と。将来性を見込んでいる証拠ですね。
デスク 野中厩舎には楽しみな新馬もいるだろ。ミッドサマーコモンはデビュー間近か?
正木 次開催の京都芝1600メートル戦あたりだそうです。半姉には2012年サンスポ賞フローラS勝ちのミッドサマーフェア(父タニノギムレット)がおり、「動きがよく、能力も高い」と師は楽しみにしています。
デスク 最後は美浦から頼む。
片岡 21日東京のアイビーSを勝ったコスモイグナーツは人気薄だったけど、タニノフランケルやフラットレーなどの血統馬を負かしたので評価できます。「他馬は(不良)馬場を気にしていたけど、この馬は苦にしなかったね。レース後も問題ない」と高橋祥調教師。次走は未定だが、ホープフルS(12月28日、中山、GI、芝2000メートル)あたりに使ってくれば、おもしろい存在です。