8日の京都5R2歳新馬(芝2000メートル)は、クリストフ・ルメール騎手騎乗の1番人気サトノダイヤモンド(牡、栗東・池江泰寿厩舎)が出入りの激しい展開にも動じず、好位から抜け出して完勝した。タイムは2分3秒8(重)。
注目を集めた2億円ホース同士の対決は、予想通り両者のワンツーとなった。しかし、内容はサトノダイヤモンドの完勝。道悪をものともせず、手応えも余裕しゃくしゃくで着差以上の強さを見せつけた。
レースはロードヴァンドールの逃げで幕を開け、人気のサトノダイヤモンドが2番手につける形。ジョウショウバトルが3番手につけ、もう1頭の2億円馬ロイカバードも好位のインに続いた。しかし、レース中盤で外からサウンドスタジオが進出すると、これに応じてサトノダイヤモンドもいったんは先頭に並びかける。さらに4コーナー手前でダノンアローダがその外からまくってくると、一気に先頭へ。ここでサトノダイヤモンドはいったん3番手に退いてひと呼吸おいた。出入りの激しい展開となったが、サトノダイヤモンドは大人びたレースぶり。直線に入って仕掛けられるとあっという間に前の2頭をとらえ、追いすがるロイカバードをゆうゆうと振り切った。当歳時のセレクトセールで税込み2億4150万円の値が付いた素質馬が文句なしの強さで初陣を飾っている。ロイカバードは2馬身1/2差の2着。さらに2馬身1/2差の3着が4番人気のダノンアローダだった。
サトノダイヤモンドは、父ディープインパクト、母マルペンサ、母の父Orpenという血統。母はクレアドレス大賞典などアルゼンチンでGI3勝。
ルメール騎手は「直線はムチなし。プッシュだけ。大きなストライドでパワーとスピードがある。乗りやすいし、今年乗った新馬で一番強い」と良血馬の走りを絶賛していた。
★8日京都5R「2歳新馬」の着順&払戻金はこちら