31日の札幌5R2歳新馬(ダート1700メートル)は、福永祐一騎手騎乗の2番人気タップザット(牡、栗東・池江泰寿厩舎)が2番手追走から抜け出して快勝した。タイムは1分48秒0(良)。
タピエスが先手を取り、タップザットが2番手。その後ろにカスクストレングスと1番人気のオホーツクが並んで追走する。2歳戦のこの距離にしてはよどみのない流れになり、4コーナー手前ではタップザットとオホーツクが先頭に並びかける展開。直線に入るとこの人気2頭があっという間に抜け出して、後続を離していく。しかし、先に抜け出したタップザットの脚いろが良く、オホーツクは懸命に追撃するものの差は詰まらない。結局、2馬身1/2差でタップザットが押し切り、デビュー勝ちを果たした。2着がオホーツクで、そこから大きく9馬身離れた3着には6番人気のジーアイジョーカーが入っている。
タップザットは、父Tapit、母アートプリンセス、母の父Officerという血統。おばザズーは米GI2勝の活躍馬。昨年のセレクトセール1歳馬セクションでは、8400万円(税込み)で落札されていた。
福永騎手は「調教と返し馬の感じから走る馬だと思っていましたが、感触どおりでしたね。評判馬(オホーツク)がすぐ後ろにいることは分かっていたし、残り2ハロンからスパートして、かわされないような競馬をしました。最後までしっかり伸びて、期待どおりの走り。まだ馬を怖がったりする面はありますが、能力は間違いなく高いですよ」と評判馬同士の対決を制した一戦に満足そうな口ぶりだった。
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