23日に名古屋競馬場で行われた第10回名古屋GP(10R、指定交流GII・ダ2500メートル、サラ3歳以上、選定馬、別定、1着賞金3100万円)は、小牧太騎手騎乗の2番人気ワンダースピード(牡8歳、栗東・羽月友彦厩舎)が快勝。勝ちタイムは2分46秒6(重)。
ハナ差の2着には3番人気マカニビスティー、2馬身差の3着にはシビルウォーが入り、JRA勢が上位を独占した。1番人気に支持されたマイネルアワグラスは4着に終わった。
マルカハンニバルが逃げ、ゆったりとした展開。ワンダースピード、クラキンコらがそれに続き、マカニビスティーは後方から競馬を進めた。4コーナーでマルカハンニバルの手応えが悪くなり、ワンダースピードが先頭に。そのまま、楽に押し切るかと思われたが、最後にマカニビスティーが外から鋭い脚で追い込み、並んでゴールイン。写真判定の結果、ワンダースピードがハナ差で勝利をおさめた。
騎乗した小牧太騎手は「(最後はマカニビスティー騎乗の)デムーロが見えたのでいつもより必死になりました。名古屋に来たら、返し馬から気持ちよく走ってくれるので大好きなんじゃないですか」とレースの感想を語った。
勝ったワンダースピードは父キンググローリアス、母ワンダーヘリテージ、母の父Pleasant Tapという血統。通算成績46戦12勝(うち地方9戦3勝)。重賞は08年アンタレスS(GIII)、08年名古屋GP(GII)、09年平安S(GIII)、09年東海S(GII)に続き5勝目。騎乗した小牧太騎手は08年以来2年ぶり2度目の名古屋GP制覇となった。