クリスザブレイヴ（競走馬）

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抹消　牡　栗毛　1994年2月18日生
調教師秋山雅一(美浦)
馬主有限会社 社台レースホース
生産者ノーザンファーム
生産地早来町
戦績19戦[9-3-2-5]
総賞金22,917万円
収得賞金5,135万円
英字表記Kris the Brave
血統 父ノーザンテースト
[ 血統 ][ 産駒 ]		 父Northern Dancer
母Lady Victoria
母クリスザレディー
[ 血統 ][ 産駒 ]		 父Kris
母Azzurrina
兄弟 フサイチカツラ 、パシャシー
市場価格
前走 2001/11/18 マイルチャンピオンＳ G1
次走予定

クリスザブレイヴの競走成績

[ 競走データ ] [ 繁殖データ ]
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成績 条件別 競馬場別 距離別 重量別 騎手別 タイム別
開催日 競
馬
場		 R 競走名 コース 馬
場		 頭
数		 枠
番		 馬
番		 オ
ッ
ズ		 人
気		 着
順
Ｕ
指数		 性
齢		 負担
重量
(kg)		 騎手調教師ブ
リ
ン
カ
｜		 馬体重
(kg)		 タ
イ
ム		 着
差
(秒)		 上
3F		 通過順 1(2)着馬
01/11/18 京都 11 マイルＣＳ G1 芝1600 良 1861212.968** 牡7 57.0 吉田豊秋山雅一 444
(-6)		1.33.7 0.534.9①①ゼンノエルシド
01/10/20 東京 11 富士Ｓ G3 芝1600 良 148147.731** 牡7 56.0 吉田豊秋山雅一 450
(+8)		1.33.2 -0.335.6④③ダイタクリーヴァ
01/09/09 中山 11 京成杯ＡＨ G3 芝1600 良 11673.022** 牡7 57.0 吉田豊秋山雅一 442
(0)		1.32.2 0.735.4②②②ゼンノエルシド
01/08/05 新潟 11 関屋記念 G3 芝1600 良 94423.982** 牡7 56.0 吉田豊秋山雅一 442
(-6)		1.32.2 0.434.2①①マグナーテン
00/02/27 中山 11 中山記念 G2 芝1800 良 15222.216** 牡6 57.0 吉田豊秋山雅一 448
(+4)		1.47.3 0.537.2①①①①ダイワテキサス
00/02/05 東京 11 白富士Ｓ OP 芝2000 良 11671.511** 牡6 57.0 吉田豊秋山雅一 444
(0)		2.00.3 -0.335.1①①①ビッグバイキング
00/01/05 中山 11 日刊中山金杯 G3 芝2000 良 13572.113** 牡6 57.0 吉田豊秋山雅一 444
(-2)		2.01.6 0.236.2①①①①ジョービッグバン
99/12/12 中山 10 ディセンバー OP 芝2000 良 11661.611** 牡5 56.0 吉田豊秋山雅一 446
(+6)		2.01.0 -0.336.4①①①①プロモーション
99/10/31 東京 11 天皇賞（秋） G1 芝2000 良 1771311.7716** 牡5 58.0 的場均秋山雅一 440
(+8)		1.59.8 1.837.0④④⑤スペシャルウィーク
99/10/03 福島 11 福島民報杯 OP 芝2000 良 16231.211** 牡5 56.0 吉田豊秋山雅一 432
(-2)		1.59.5 -0.236.5①①①①テイエムトッキュー
99/09/11 中山 11 ニューマーケ 1600万下 芝2000 良 137111.511** 牡5 56.0 吉田豊秋山雅一 434
(-6)		1.58.5 -0.435.1①①①①サイレントキラー
99/08/08 新潟 10 佐渡Ｓ 900万下 芝2000 良 11671.511** 牡5 57.0 吉田豊秋山雅一 440
(0)		1.58.9 -1.035.3④④④③オースミジャイアン
99/07/17 新潟 9 石打特別 500万下 芝1600 良 18472.311** 牡5 57.0 吉田豊秋山雅一 440
(-2)		1.32.4 -0.234.4②②シルクジュピター
99/06/06 東京 10 4歳以上500万下 芝1400 良 187142.013** 牡5 57.0 吉田豊秋山雅一 442
(+2)		1.22.5 0.136.0②②アパッチトレイル
98/06/14 東京 12 4歳以上900万下 芝1600 不 188161.7118** 牡4 56.0 吉田豊秋山雅一 440
(-2)		1.44.3 4.143.1②②ミリオンショー
98/05/23 東京 9 ビッグベン賞 900万下 芝1400 良 10221.612** 牡4 56.0 吉田豊秋山雅一 442
(+10)		1.21.2 0.234.2①①コウチエラミー
96/12/08 中山 11 朝日杯３歳Ｓ G1 芝1600 良 165103.6115** 牡2 54.0 吉田豊秋山雅一 432
(+2)		1.38.8 2.540.8⑥⑤⑭マイネルマックス
96/11/02 東京 9 百日草特別 500万下 芝1800 重 12672.211** 牡2 54.0 吉田豊秋山雅一 430
(-2)		1.49.4 -0.437.3②②②ストレラー
96/10/06 東京 2 2歳新馬 芝1600 良 10552.811** 牡2 53.0 大塚栄三秋山雅一 432
(--)		1.35.3 -0.635.9①①ヒシナイル

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【中央重賞懐古的回顧】2001年富士Ｓ　「ノーザンテースト最後の大物」クリスザブレイヴの波乱の生涯

2022年10月17日(月) 15:00


週末に行われる中央重賞の過去の優勝馬をピックアップして回顧し、競馬の長い歴史の狭間できらめいた馬を紹介する「中央重賞懐古的回顧」。第24回は2001年の富士Ｓ優勝馬クリスザブレイヴを取り上げる。


時は1990年代。社台グループの礎を築いた大種牡馬ノーザンテーストも20歳を越えて、初期の傑作アンバーシャダイやダイナガリバーを超えるレベルの、文字通りの代表産駒が待望された。近年『ウマ娘』で知名度を高めたマチカネタンホイザ、あるいは2000年の京成杯1番人気馬シティースケイプ、または正真正銘最後の産駒ラストリゾートなどがその候補であった。だが、もしノーザンテーストが死んだ2004年に競馬場でアンケートを取ったとして、10人中4人ぐらいは「最後の大物」として名を挙げるのではないかと筆者が思っているのが、1994年生まれのクリスザブレイヴである。

1996年10月の新馬戦ではほぼ馬なりの競馬で後の重賞馬ヒシナイルを一蹴し、続く百日草特別で2連勝。2勝目は逃げたサニーブライアンを早めに潰して押し切るという強い内容で、この頃から「ノーザンテースト最後の大物」と評判を集めた。ところが本命視された朝日杯３歳Ｓ（現在の朝日杯ＦＳに当たる）では15着大敗。道中揉まれた末に4角で躓いてジ・エンド。430キロ台の小柄な馬体や母方に起因すると思われる揉まれ弱さが彼の課題であった。

ここからクリスザブレイヴの苦難の歴史が始まる。新表記3歳を迎えた矢先、共同通信杯への調教中に骨折。格下だったはずのサニーブライアンが春二冠を逃げ切るのを牧場で指を咥えて眺めるほかなかった。翌春一旦復帰を果たしたが、2戦するも勝ち星を挙げられず、脚部不安で再び休養に入ってしまう。

1999年6月、約1年に渡る休養からの復帰緒戦こそ3着に敗れたが、次走から福島民報杯まで4連勝。ここまでの10戦全てで彼は1番人気に支持されており、これはかのハイセイコーに次ぐJRA史上2位の記録（当時）であった。しかし続く秋の天皇賞では7番人気に甘んじて、結果は16着。G1において2度目のブービー負けを喫してしまった。以後オープン特別を2勝したが、2000年の中山記念6着を最後に今度は屈腱炎のため3度目の長期休養に入る。

翌2001年夏。7歳を迎えたクリスザブレイヴはやっと競馬場へと帰ってきた。関屋記念、京成杯ＡＨといずれも好時計で2着に入り、至極順調。重賞制覇は目前と思われた。そして迎えたG3（当時）・富士Ｓ。長年の相棒である吉田豊騎手を背に、揉まれにくい大外枠から4番手を確保。そこから直線半ばで先頭に立ち、当時のマイル路線の強豪ダイタクリーヴァや“岩手の星”ネイティヴハートらの追撃を退けた。2歳時に世代屈指と目された素質馬が、5年もの歳月を経て初めて重賞タイトルを手にした姿に、心あるファンは涙した。

引退後は社台SSにて種牡馬として供用された。父親に似たのは背の低さだけでは無かったようで種付けは上手だったらしいが、受胎率は低かった。結果、2年で北海牧場へと転出。その後同牧場が競走馬生産を試みていた中国へ渡ると一部で報じられたが、牧場の身売りもあって実際に輸出されたかどうかは不明である。こうして「ノーザンテースト最後の大物」は、父の死から程なくして時代の狭間に姿を消した。

クリスザブレイヴ
牡　栗毛　1994年生
父ノーザンテースト　母クリスザレディー　母父Kris
競走成績：中央19戦9勝
主な勝ち鞍：富士Ｓ

（文・古橋うなぎ）
秋山師ラストラン５着「悔いはありません」2011年6月20日(月) 05:00

　２０日で勇退する秋山雅一調教師（５５）＝美浦＝が、１９日の中山１Ｒ（トーセンティアラ５着）を最後に調教師生活の幕を下ろした。

　通算勝利は２７６勝で、重賞は０１年七夕賞（ゲイリートマホーク）、０１年富士Ｓ（クリスザブレイヴ）の２勝。「最後のレースは勝ちたかったが、５着で残念です。開業して２０年、これまで精一杯やってきたので悔いはありません。印象に残っている管理馬はゲイリートマホークとクリスザブレイヴ。特にクリスザブレイヴは屈腱炎を克服して重賞を勝ってくれ、競走馬の何たるかを教えてくれた馬でした」と秋山師は話した。

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