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【山崎エリカのダートグレード攻略】~兵庫ジュニアグランプリ2017~

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【山崎エリカのダートグレード攻略】~兵庫ジュニアグランプリ2017~ | コラム | ウマニティ

 今週のダートグレードは、全日本2歳優駿の前哨戦、兵庫ジュニアグランプリ。2歳最初のG3・エーデルワイス賞は、過去10年で地方馬が5勝2着10回と優勢。次のG3・北海道2歳優駿も地方馬が4勝2着4回と中央馬とほぼ五分五分。(2008 年~2017年終了現在) しかし、3度目の兵庫ジュニアグランプリとなると、過去10年で地方馬が3勝2着3回と中央馬との逆転現象が起こります。

 なぜ、このタイミングで逆転現象が起こるのかというと、JRAでは秋になるとダートの500万下が行われるようになり、中央勢もある程度のキャリアを積むことが出来るからです。キャリアを何戦も積んで大きな上積みが見込めない地方馬と、キャリアの浅い時点で2勝した中央馬の対戦図式になれば、後者に軍配が上がることがほとんど。競走馬はデビューしてから5戦目くらいまではレースに慣れて大きな上昇を見せるものだからです。

 実際に過去10年の中央の勝ち馬を見ても、2011年こそ初ダートのゴーイングパワーが勝利していますが、それ以外は全て2勝馬です。また、地方勢で勝利した2009年ラブミーチャンも、デビュー3戦目で中央に遠征しての500万下勝ちの実績がありました。2着馬もほぼ2勝馬で、1勝馬で連対した唯一の馬は、新馬戦で9馬身(1.5秒差)の圧勝を飾った2008年のアースリヴィングのみ。

 つまり、過去10年でこれまでに2勝を上げているか、今回が初ダートの馬か、前走の新馬戦で圧勝した馬のみしか連対していないのです。前走の500万下で2着と惜敗した馬はそれなりに人気になりますが、過去10年では3着が精一杯という状況。点数を絞りたければそういうタイプを消してしまうのもアリでしょう。

 また、今回が初ダートとなる馬は走らせてみなければわからないとこともある上に、昨年1番人気に推されたアズールムーン(結果5着)のように過剰人気になることもしばしば。また、新馬戦で圧勝した馬も滅多に出走してくることがありませんから、本命馬は前走る前走500万下勝ちかダートグレードで上位の実績がある馬から選ぶのが基本でしょう。

 特に前走の北海道2歳優駿で3着以内だった馬は、このレースの過去10年で【2・1・0・0】とかなり信頼できます。該当の1着馬は2007年のディアヤマト、2009年のラブミーチャン、2着馬は2010年のカネマサコンコルドです。ただし、前走500万下の勝ち馬は、2014年に断然1番人気に支持されたキャプテンシップのように無敗馬でも平気で馬群に沈んでいることがあります。それまでのレース内容や臨戦過程をしっかりと吟味する必要はあるでしょう。

 キャプテンシップは前走のヤマボウシ賞を勝ったあと、体調面に不安が生じて、当初予定していた北海道2歳優駿をスキップした後の、体調面が不安視された一戦でした。それ以外でも前走500万下勝ちの2009年ナリタスプリング、2012年のアーズゼウス、2013年のスザク、そして昨年のネコワールドがこのレースで4着、3着、6着、6着に凡退しています。

 また、このレースは、比較的本命サイドで決着しているレースですが、前走500万下を勝利した馬がこのレースで敗れることによて、高配当が発生しています。特に2014年は、キャプテンシップの凡走によって、馬複3万2290円(3連単60万3300円)の大波乱となりました。前走500万下の勝ち馬が信頼に足りないようであれば、いっそ波乱に賭けてみるのもひとつの手段かもしれません。

 中央のダート2勝馬が凡走した場合にはいくらでも荒れようがあるのですが、そういう場合には地方馬がよく穴を開けているのがポイント。その場合の地方馬は、2014年にワン、ツーを決めたジャジャウマナラシやオヤコダカ、昨年のロードジュレップのように地元の重賞で連対実績がある馬ばかりです。最低でもその条件を満たしていないと、このレースでは連対できていません。


 まとめるとこうなります!

 ●本命候補
 ・前走の北海道2歳優駿で3着以内だった馬。
 ・前走の500万下の勝ち馬。
 
 ●穴馬候補
 ・地方馬限定重賞で連対実績のある馬。

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