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牝馬限定戦として生まれ変わって今年で4年目のブリーダーズゴールドC。このレースは2013年まで牡馬混合のG2で行われていましたが、南関東を始めとする本州地区からの参戦がほとんどなく、通年、中央勢4~5頭と道営勢数頭の戦い。小頭数はあたりまえで、晩年は6頭、8頭…。メンバーが集まらないという問題を抱えていました。
そこで牝馬路線が7月のスパーキングレディーCから10月のレディスプレリュードまで番組がないことに目をつけて、牝馬限定のG3に生まれ変わりました。スパーキングレディーCから始まるGRANDAME-JAPAN(グランダムジャパン)の古馬シーズン・第5戦に組み込むことで、出走馬を集めると同時に盛り上がりを図ったのですが、それによる変化があったのかは…?
高い輸送費や時間をかけてまで、負け戦をしに来ないのは牡馬でも牝馬でも同じ。牝馬限定戦になったばかりの頃は、岩手や笠松、高知からの参戦がありましたが、基本的に中央馬vs道営馬の対戦図式は、今も変わらずです。これは地方勢が底上げしなければ、変わらないでしょう。結局、過去3年とも中央勢の独壇場。地方馬が馬券に絡んだことは、一度もありません。
しかし、門別は牝馬の番組が充実していることもあり、時々、強い牝馬が出現することがあります。また、夏場のこの時期は、実績馬は秋のJBCレディスクラシックに向けて放牧中。前年のJBCレディスクラシックで活躍した実績馬が出走してくることが、滅多にありません。過去にJBCレディスクラシックの3着以内馬が出走したのは、引退に向けてカウントダウンが入っていた2015年のサンビスタくらい。このような状況を考えると、地方馬がこのレースで馬券圏内に突入するのは、タイミングの問題でしょう。
さて、このレースの過去3年の傾向はというと、同年のエンプレス杯で3着以内だった馬が優勢。その成績は、【3・1・0・0】。1着の該当馬は、2014年のサンビスタ、2015年-2016年のアムールブリエ。2着の該当馬は、2014年のワイルドフラッパーです。エンプレス杯の上位馬は、しっかりと人気に応えることが出来ています。
その次に有力なのは、関東オークスの勝ち馬。2015年にホワイトフーガ、2016年にタイニーダンサーが参戦しましたが、ホワイトフーガは3着、タイニーダンサーは2着でした。この2頭の成績を見ると、「狙ってもいいかな~」という心理になりますが、関東オークスで史上最大級の着差(2着馬に2.3秒差)をつけたホワイトフーガがこのレースでは、人気を裏切る形での3着凡退。これは関東オークスを大目標にして、余力がなかったからでしょう。
また、タイニーダンサーも次走のスパーキングレディーCでは、余力なく3着に敗れていますが、スパーキングレディーCで凡退したことにより体調面がアップ。このレースでは連勝中のエンプレス杯の勝ち馬アムールブリエに突き放されたものの、2着に巻き返すことができました。つまり、関東オークスから一走していれば積極的に狙えますが、関東オークスからの直行馬は意外と危険であるということ。3連複の軸馬ならばともかく、1着馬にはお薦めできません。凡退待ちしてこそ馬券妙味では?
最後に過去3年とも本命サイドで決着しているこのレース(3着以内が全て4番人気以内)から、穴パターンを推奨すると、前走ダ1400m戦などの不適性距離で凡退している2014年のマーチャンテイマーのパターンとなります。マーチャンテイマーは、中距離で実績を積んだ馬でしたが、前走でダ1400mのプロキオンSを使われて15着に凡退。このレースでは巻き返して3着。それも同年のエンプレス杯の勝ち馬ワイルドフラッパーにクビ差の3着でした。このパターンは警戒したほうがいいでしょう。
他ではいつか地方馬が、穴を開けるはずなので要注意。その対象馬は、おそらくGRANDAME-JAPANの古馬シーズンの上位馬でしょう。ちなみにブリーダーズゴールドCよりも前に行われるGRANDAME-JAPANの古馬シーズンの対象レースは、川崎のスパーキングレディーC、門別のノースクイーンC、園田の兵庫サマークイーン賞、金沢の読売レディス杯。昨年のノースクイーンCの勝ち馬タイムビヨンドは、昨年のクイーン賞で8番人気で3着と激穴を開けました。昨年、タイムビヨンドはここをスキップしましたが、出走していたら何着だったか?
まとめるとこうなります!
●本命候補
・同年のエンプレス杯で3着以内だった馬。
・同年の関東オークスの勝ち馬。
(関東オークスからの直行馬ではないことが条件)
●穴馬候補
・前走で不適性距離を使われていた馬。
・同年のGRANDAME-JAPAN・古馬シーズンの上位馬。
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