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年明け最初の交流重賞は、牝馬限定戦のTCK女王盃。このレースは、女王クラスの馬が引退して繁殖入りしたり、休養していることも少なくないため、年によってレベルに差が生じます。女王クラスの馬が出走していればそれらが勝ち、出走していなければ新興勢力や地方勢の活躍が目立ちます。前年のJBCレディスクラシックの1着、2着馬が不出走の2012年には、南関東のハルサンサンが7番人気で勝利し、波乱の結果になったこともありました。
つまり、前年のJBCレディスクラシックの勝ち馬が出走していれば、かなり信頼できるということ。JBCレディスクラシックが創設された2011年度以降の、このレースにおける前年のJBCレディスクラシックの勝ち馬の成績は、【3・0・0・0】。メーデイア、サンビスタ、ホワイトフーガともにこのレースを勝利しています。
一方、前年のJBCレディスクラシックの2着馬の成績は一気に下がり、これまでに連対したことはありません。2014年のアクティビューティ、2015年のトロワボヌールがともにこのレースで4着に敗れています。この2頭の共通項は、前走クイーン賞を勝利しているということ。クイーン賞はハンデ戦のため、それまでに重賞勝ちのない馬が目標にする舞台。つまり、もともと実績不足であることや前走を目標にしたことによる反動で新興勢力に屈する結果となったのです。
前走のクイーン賞が初重賞制覇だった馬を過信してはいけないでしょう。クイーン賞が初重賞制覇だった馬は、JBCレディスクラシックの2着馬に限らず、2013年のレッドクラウディアや2015年のディアマイダーリンなども、このレースで連対出来ていません。過剰に人気になるので、消して妙味です。
また、このレースは、体を絞るのに苦労する冬場に行われることもあり、12月以降のレース不出走馬は苦戦の傾向があります。12月以降不出走でこのレースで連対したのは、過去10年では2008年のラピッドオレンジと昨年のホワイトフーガのみでともに1着。今年もホワイトフーガが休養明けで出走してきますが、休養明けで出走してくるのはけっして有利な材料ではないでしょう。
では、どのような馬を積極的に狙えばいいのかというと、過去の傾向から一番はクイーン賞組です。2013年、2015年ともに人気薄で連対したアクティビューティはクイーン賞で8着、4着からの巻き返し。昨年に連対したパワースポットもクイーン賞で4着からの巻き返しでした。もともとの実績馬がクイーン賞で敗れて巻き返すパターンやクイーン賞の2着馬がこのレースでも2着というパターンが目立ちます。
また、12月にレースを使われていることが有利であることを示すように、地方勢では前走で東京シンデレラマイルを使われていた馬の活躍が目立ちます。2009年に3着のパノラマビューティ、2010年に3着のコスモプリズム、そして2012年に勝利したハルサンサンともに前走で東京シンデレラマイルを使われていた馬でした。基本的に東京シンデレラマイルの連対馬が優勢ですが、コスモプリズムは年明け4歳馬で、それまでの勢いからシンデレラマイルに1番人気に支持されて4着に敗れた馬。勢いある4歳馬ならば、東京シンデレラマイルで連対できていなくても警戒が必要でしょう。
●まとめ
・本命候補
前年のJBCレディスクラシック勝ち馬(12月にレースを使われているのが理想)
・穴馬候補
前走、クイーン賞に出走して2着以下に敗れたもともとの実績馬。
前走、東京シンデレラマイルに出走して連対した馬や勢いある4歳馬。
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