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【鈴木和幸G1コラム】 ヴィクトリアマイル全馬解説

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●第5回ヴィクトリアマイル(GⅠ)出走馬の短評

 
アイアムカミノマゴ

5ヶ月の休養をはさんで2連勝、ただし、距離はいずれも1400メートル、残る2勝も1000、1200メートル、1600では2戦して4、6着どまり。この距離不安に加え、最終追い切りがしまいバッタリ、二走ボケの心配まであっては。

 
アルコセニョーラ

この距離に1分34秒4の持ち時計しかないように、高速馬場の現在の東京は不向き。ローテーション的にも前走以上は望めず、狙いめなし。

 
ウェディングフジコ

ここ2戦は勝ち馬と0秒2差以内の2、3着善戦。しかし、裏を返せば勝ち切れない、決め手不足とも受けとれる。初勝利をあげるのに15戦以上もかかった馬だし、今回は大幅にメンバー強化されてのGⅠ、通用しない。

 
コロンバスサークル

まだ明け4歳、それだけに伸びしろはあろう。そこに注目しても、前2戦のGⅢが4、12着では。定量の55キロ同士というのもこの馬には条件が悪い。初めて背負うのだし、苦戦は免れまい。

 
シセイカグヤ

もっか3連勝と勢いはある。しかし、残る1勝を含めて勝ち星はすべて1200メートル、距離に不安があるうえ、今回が初重賞というのも気にかかる。それもいきなりのGⅠ、見送ってよかろう。

 
ニシノブルームーン

このところずっと1800~2200メートルを使ってきて、マイル戦は2年以上の久々になる。持ち時計が1分34秒9では、とてもじゃないがついていけまい。前走、中山牝馬S勝ちの好調子をもってしても勝ち負けまでは。

 
ヒカルアマランサス

前走、たっぷりレース間隔があったのにさらに体重が減っていたのはどうしたことか。結果も見せ場ひとつつくれずの13着。中間、入念に乗り込み、最終追い切りも動いて復調気配はあるが、3着があれば上々。

 
ブエナビスタ

マイル戦は桜花賞以来となる。でも、4戦4勝しているのでこれが命取りになるとは考えにくい。直線長い東京だけになおさらだ。それより、ドバイ帰りだけに状態の方を問題視していたが、これもクリア。はっきりいってここでは次元が違う馬、楽勝はないだろうが、負けはもっとない。

 
ブラボーデイジー

昨年の2着馬、すんなり先行すると二の脚でかなりしぶとい。それだけに不気味さはある。ただ、昨年は7馬身の大差をつけられているし、ウオッカを除く他の人気馬の凡走に助けられた印象も。昨年の再現は難しいとみるべき。

 
プロヴィナージュ

3走前、男馬に混じっての東京新聞杯(0秒7差8着)がいい経験になったのだろう、前2戦とも見せ場たっぷりの3、2着。この上がり調子と、さらなる上昇を示す今週の猛ゲイコに注目すれば、連下には。

 
ブロードストリート

昨秋のローズS1800メートルを1分44秒7のレコードで走り、レッドディザイアを破っている。このときの1600メートル通過が1分32秒5だから、持ち時計の遅さは気にしなくてよい。とにかく、藤田がぞっこんの馬で、前走2着と大一番に向けて調子も上がってきている。阪神牝馬S組ではラドラーダとともにトップの評価をしたい。


ベストロケーション

骨折による1年2ヶ月の休養さえなかったら、もっともっと早くにオープン入りを果たしていたはずの良血馬だ。昨秋に2連勝してそのオープン入りし、前々走、いきなり京都牝馬Sで2着している。前走の阪神牝馬Sで8着と案外だったのは、前々走後、フレグモーネを発症してローテーションに狂いが生じたため。十分に攻め馬できた今回は、電光掲示板には載ってくるか。

 
ミクロコスモス

3歳春の昨年は、桜花賞オークスのトライアルで注目を集めた馬だ。武豊も高く評価していた。大成できなかったのは、ひとえに体質の弱さにあったと思われる。昨秋あたりからようやく体質強化が始まり、古馬になった今年、15、3、1着と一戦ごとに成績をあげ、軌道に乗りつつある。大一番での大化けも考えておこう。

 
ムードインディゴ

とにかくムラ、いつ走るかわからないといったほうがいいか。しかし、ローズSで2着したり、GⅢの府中牝馬Sを勝っているくらいだから脚力がないわけではない。あのときの上がり33秒7の脚はあまりにも強烈だったから、同じ舞台の東京に戻っての一発も。まったくの人気うすだろうから、3着に飛び込んできても高配当になる。

 
ヤマニンエマイユ

すでに7歳、一昨年の11月以降、勝ち星がない。前2戦の大敗をみてもGⅠで狙える材料は何もない。

 
ラドラーダ

藤沢和厩舎の期待馬で、前走の阪神牝馬Sでは5ヶ月の休み明けにもかかわらず1番人気に推されたほど。結果は出せなかったが、外枠の不利もあったので0秒5差の6着なら悲観することはない。叩き良化型だし、もちろん、当初からの狙いはここ。東京芝は3戦して2勝、2着1回の連対率10割、1分33秒1の持ち時計ならスピード負けもない。”2強”崩しの最大候補。

 
レッドディザイア

ドバイ2戦めのワールドCでは、前半からいたくかかっていた。あれでは直線では伸び切れない。初戦勝ちの反動があったのではないか。今回の問題点は当時がギリギリの馬体づくりに見えたし、帰国してからの攻め馬が軽めばかりという点。470キロ台後半をキープできていないときは割り引いた方がいい。

 
ワンカラット

絶好調を思わせる最終追い切りの動きだったが、それだけでは好走は望めない。1600メートルの距離では3着にすらきたことがないからだ。前半、ためるだけためて直線勝負にかけても3着すら難しい。

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