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12.1-10.4-10.9-11.4-11.5-11.5-11.6-12.0=1.31.4
(33.4-22.9-35.1) ±0△1△4 消耗戦
32秒台を予想していましたが、まさかまさかの「1.31.4」の大レコード。
「謎解き編」では瞬発力かスピードのどちらかが問われるレースと書きました。
しかし、ここまで速いとスピードだけではどうにもなりません。
答えはどちらでもなく「底力」だったかと思われます。
テンの3Fは33.4秒とスプリント戦並みの速さ。
確かにエーシンダックマンはダッシュ力のある馬でこれぐらいは出来る芸当でしたが流石に府中マイルでこれほどハイペースで逃げるのは想定外でした。
外枠発走に加えて内からサンライズプリンスとコスモセンサー、そしてキングレオポルドの3頭も同様にダッシュし、あたかもハナ争いとしてるかの様な展開になってしまったことが主な要因だと思われます。
そしてこの日の馬場コンディションが前有利の高速馬場で、騎手も知らず知らずのうちにペースUPしてたのでしょう。
エーシンダックマンがハナを取り切ったところで一呼吸を置けば良かったと思うのですがスピードに乗ったダックマンは行くだけ行ってしまう戦法を選択。
(馬が選択したのか騎手が選択したのかは分かりませんけど)
これによって中盤の2Fも22.9秒とかなり速く、それでいて上がりは35.1秒とまとまった数字でそれほど脚は止まっていない。
レコードとなって当然ですね。
こんな流れになると、まず後方有利となるでしょう。
古馬になればハイペース経験も豊富でしょうから後方有利とは言い切れないですが3歳の春時点ではかなり厳しい。
体感スピードはおそらく1200~1400mと同等なものでしょうがそこから後200~400m走れと言われれば地獄の苦しみでしょう。
とてもスプリンターが顔を出せる流れではありません。
次はやはり内枠有利。
展開が厳しくなれば厳しくなるほど走行距離の差は着順に直結しやすくなります。
車に例えるとこのレースはアクセルベタ踏み状態なのでガソリンはあっという間に無くなります。
ガソリンが空っぽになったら車は止まってしまうのでたった数メートルの距離差でも大きいということです。
「後方有利」「内枠有利」ではありましたが最重要ファクターはやはり「底力」。
これが足りなかった馬では後方だろうと内枠だろうと上位には来れなかったでしょう。
1~4着馬と5着以下の馬はその差があったと思われます。
さて、問題は「ダービーに向けて」だと思います。
ダノンシャンティは単なる瞬発力だけの馬ではなかったということが証明されたのはプラス。
緩い流れでも速い流れでも33秒台の末脚が使えるというのはダービーでは強みになります。
しかし、ここまでタフなレースをしてしまった反動は懸念されるところ。
今回はメイチの仕上げではないとは思うのでその点がどうか。
そして今回とダービーであまりのペースの違いに馬が引っ掛かったりしてスムーズなレースが出来ない可能性も十分考えられます。
NHKマイルC→ダービー制覇の先輩にはキングカメハメハとディープスカイがいます。
・キングカメハメハの年はNHKマイルとダービーは共にハイペースレース。
・ディープスカイの年はどちらとも降雨の後の馬場状態で中盤が緩んだレース。
とレース内容が酷似していました。
ダノンシャンティやサンライズプリンスがダービーでも好走出来る条件はもしかして「速い流れの高速ダービー」なのかもしれません。
しかし、その影響で現役生活が短くなってしまうようでは歓迎出来ないですけど・・・。
4着のサンライズプリンスにもダノンシャンティと同様のマイナス面があると思われます。
結果4着でしたがあの激流の中、先行馬で唯一掲示板に残ったのは流石の底力を感じます。
しかし、±0△1△4という流れの消耗戦でそれほど脚が止まったレースではありません。
つまり、「基本前有利の馬場だった」ということは言えるので「先行馬だから」と過剰に評価する必要はないでしょう。
3着のリルダヴァルも流石でしたが賞金的にはダービー出走はほぼ不可能でしょう、残念。
上昇度からすればこの馬のダービーは見たかった気がします。
2着のダイワバーバリアンですが枠というメリットもありましたがこの馬の母父はキングカメハメハの父であるキングマンボ。
この手のタフなレースではよく見かける名前で、かなり影響力があるのではないかと感じてます。
これでダービーの出走メンバーがほぼ決まりました。
近年稀にみるワクワク感いっぱいのダービーになりそうです。
全馬無事に出走して欲しいと思います。
(補足)
「▼4▼2△6」や「平坦戦」などの表記はラップギアを使用しています。
数値などは岡村信将プロより提供して頂いています。
表記の意味などの詳細は岡村信将プロのマイページをご覧下さい。
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