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学生団体うまカレ副代表の金沢ユウダイです。
今年もいよいよ凱旋門賞の季節となりました。普段は、週末の重賞を中心にレース考察を書いていますが、馬券も発売されるということで、特別編という形で凱旋門賞を考察したいと思います。
●瞬発力・多頭数
今年はロンシャンの改修工事のためシャンティイでの開催となりますが、大きな違いはフォルスストレートの有無くらいで、求められる適性はロンシャン開催時と変わらないと考えています。速い時計、そして本番は仮柵を外してのレース。友道師は「東京や新潟に似ている」とまで仰られていました。
欧州の代表的な競馬大国であり、凱旋門賞にも有力馬を送り込んでいるイギリスとフランス。両国のレース質の違いを簡潔に表すと、イギリスが「スタミナ」、フランスが「瞬発力」です。フランスは極めて日本に近いレースの質になるといえます。このことは、フランス血統が、近年の活躍馬でいうとミッキークイーンやジュエラーを輩出したという事実からも明らかです。
凱旋門賞のポイントは先述した①瞬発力勝負に加えて、②多頭数競馬ということが挙げられます。「多頭数のスローペース」だから、ある程度の位置で流れに乗り、馬群で我慢する「精神力」、馬群を割れる「器用さ」などが求められるレースといえます。
●回避馬続出
今年の凱旋門賞は、「5歳牡馬ポストポンド(Postponed)vs日欧3歳馬」という構図になっていましたが、回避馬が続出。日本時間の9月27日18時30分に第1回登録取消期限となり、登録馬は19頭となりました。
この時点で、上位人気に支持されていた仏2冠牝馬ラクレッソニエール(La Cressonniere)、ニエル賞でマカヒキの2着となった良血ミッドターム(Midterm)らの名前が消えました。そして重要な前哨戦、愛チャンピオンSを制した仏ダービー馬アルマンゾール(Almanzor )も英チャンピオンSに向かう可能性が高いといわれています。
さて、ここからは大手ブックメーカーウィリアムヒルの単勝オッズ(日本時間9月28日午前1時現在)順に出走馬をみていきたいと思います。
●右回り<左回り?抜けた人気は怖い
単勝2.25倍、抜けた1番人気に支持されているのが、昨年のキングジョージから6連勝中、GIは5連勝中のポストポンド(Postponed)。昨年はキングジョージの後、フォワ賞を制しましたが、転厩騒動などがあり凱旋門賞を回避。今年の初戦は日本の競馬ファンが涙をのんだドバイシーマクラシック。ご存知の通り、ドゥラメンテを破りました(フランスの地で再戦がかなわなかったのは本当に悲しい)。その後、コロネーションカップ、英インターナショナルSとGIの連勝を続け、初めての凱旋門賞出走となります。他の有力馬にと比べ、間隔が空いていること(英インターナショナルSは8月16日)に加え、個人的には右回りよりも左回りのパフォーマンスが高くみえるのが気になります(シャンティイは右回り)。有力馬の回避が目立ったとはいえ、ここまで抜けた人気になるとは驚きです。
●凱旋門賞向き
そして6倍の2番人気が日本のマカヒキ(Makahiki)。戦績は改めて振り返るまでもありませんが、個人的には三点注目していることがあります。一点目は、ニエル賞で大きな着差を付けて勝たなかったこと(着差が付きにくい流れでしたが)で、少なくともオルフェーヴルのフォワ賞のように目に見える圧勝でなかったために、思ったほどマークが厳しくならなさそうということ。そして、ニエル賞の返し馬やレース振りを見ても分かるように、この馬の持ち味は、「動じない・掛からない」という精神力。これが二点目。三点目は、飛びは大きいながらも、後方一気のレース振りから、中団インから抜け出した、皐月賞→ダービーのレース振りの変容からも見てとれるように、ヘイロー(Halo)のクロスに起因する、「大飛びだけれども器用」であるということ。凱旋門賞は近年、多頭数のスローペースになり易く、当日も仮柵を外すとのこと。「馬群で我慢→瞬発力」というレースが求められます。このところで、二点目と三点目は活きてくるでしょう。極端な後方の位置取りにならず、馬場も悪化しなければチャンスは大とみています。
●シルバーコレクター
8倍の3番人気は4歳牝馬のファウンド(Found)。2歳秋にフランスのマルセルブサック賞を制し、GI初制覇。その後3歳時は愛1000ギニー2着、愛チャンピオンSでは凱旋門賞を制したゴールデンホーン(Golden Horn)の2着、英チャンピオンS2着とGIで2着が3回。英チャンピオンSの後、中13日で挑んだ米ブリーダーズカップターフで、ようやくゴールデンホーンを破り、GI2勝目を挙げました。しかし、特筆すべきは今年の戦績。なんと、タタソールズゴールドカップから前走の愛チャンピオンSまで5戦連続2着(全てGI)。この戦績には個人的にブエナビスタを想起させられました。昨年の凱旋門賞は9着に敗れていますが、これは出遅れて後方からのレース。昨年もかなりのスローペースでしたからこれでは勝負になりません。配合的にはHopespringseternal≒Past Exampleが印象的で、パワーも斬れも兼備といったところ。ただ、フランスの瞬発力勝負よりは、タフなイギリスの方が合っているだろうという気はします。
●シャンティイで斬れそう
9倍の4番人気が今年の英愛ダービー馬ハーザンド(Harzand)。2008年の凱旋門賞を制したSea the Starsの産駒で、父子制覇がかかります。英愛ダービー制覇の後、前走の愛チャンピオンSでは8着に敗れましたが、落鉄もあり、勝負所で被されるなどスムーズさを欠きました。この馬は非常に柔らかく美しく斬れるタイプなので、個人的にシャンティイでの競馬は合っていると思います。2年連続英ダービー馬が凱旋門賞馬となるのか。
ここからは10倍以下。昨年の仏ダービー馬で、凱旋門賞は3着だったニューベイ(New Bay)と、20ハロン(約4000m)のアスコットゴールドカップを制したオーダーオブセントジョージ(Order Of St George)が15倍で並んでいます。
●フランス向きの斬れ
ニューベイは今年、エイシンヒカリが制したイスパーン賞6着→ゴントードビロン賞(GIII)1着→愛チャンピオンS4着の3戦のみ。イスパーン賞は道悪が響きました。配合的にも戦績が示す通りMill Reef5×4やSir Ivor≒Drone≒Secrettame6・6×4といったフランス向きの斬れ味を引き出す仕掛けがあるので、愛チャンピオンSであれだけ走れれば、今回も好走する可能性はなかなか高いのではないでしょうか。
●ステイヤー
オーダーオブセントジョージは昨年の愛セントレジャーと今年のアスコットゴールドカップの長距離GIを2勝。連覇を狙った前走愛セントレジャーはまさかの2着に敗れました。Hopespringseternal≒Secrettame≒Weekend Surprise4×3・4、Mr.Prospector4×3・5と、非常に軟質な血をクロスしているため、それがやや怠慢さとして伝わり長い距離を得意としています。戦績の示す通りのステイヤーで、シャンティイで斬れる姿はイメージできません。
21倍で並ぶのが、3歳牝馬レフトハンド(Left Hand)と4歳牡馬シルバーウェーブ(Silverwave)の2頭。この2頭は、マカヒキが制したニエル賞と同日に行われた、ヴェルメイユ賞(GI)とフォワ賞(GII)を制した馬です。
●ラクレッソニエールの半馬身差2着の実績
レフトハンドは今年の仏オークスで、有力馬の1頭だったラクレッソニエールの半馬身差2着。その力を示すようにその後はプシュケ賞(GIII)→ヴェルメイユ賞と連勝。鞍上も日本でお馴染みのM.ギュイヨン騎手。Sir Ivor≒Drone≒Halo≒Red God6・6×4・5という瞬発力を引き出す仕掛けがあるので、シャンティイは合っていそうです。ヴェルメイユ賞の映像を見ていると、日本でも走れそうな気がしているほど。3歳牝馬という点、そして2012年にオルフェーヴルを負かしたソレミア(Solemia)や2013年にキズナに先着し4着だったアンテロ(Intello)の馬主で凱旋門賞で結果を残しているシャネルのオーナー、ヴェルテメール兄弟の所有馬という点でも注目です(最近だとソロウ(Solow)が活躍)。
●名手騎乗で
シルバーウェーブは、昨年はニエル賞2着→凱旋門賞10着。しかし今年は、イスパーン賞がエイシンヒカリの3着で、その後サンクルー大賞を制覇。前哨戦のフォワ賞を制し勢いに乗り、何といっても今回は鞍上がC.スミヨン騎手。日本でも穴人気するでしょうし、やはり狙う価値はあります。配合的にもRiverman5・6×3なので、母が同じAnabaa経由のRivermanクロスであるクィーンズリング的な斬れ方をします。
●先行力は魅力
26倍のハイランドリール(Highland Reel)は、ファウンド、オーダーオブセントジョージと同じエイダン・オブライエン厩舎の4歳牡馬。この秋はジャパンカップへ来日の可能性も示唆しています。これまで、昨年の米セクレタリアトSと、香港ヴァーズ、今年のキングジョージのGI3勝。前走の愛チャンピオンSは、外差しが決まる流れが不向きでした。肩が立った小刻みなピッチ走法による器用さに加え先行力もありますし、凱旋門賞は向いているのではないかと思います。実は3歳時、仏2000ギニー→仏ダービーを使われており、今回と同じシャンティイ競馬場で行われた仏ダービーはニューベイの2着でしたが、シャンティイ適性の高さもみせました。オブライエン厩舎ならこの馬を1番に推したいです。
●ドイツ調教馬
サヴォワヴィーヴルはドイツの3歳牡馬。独ダービー2着の後、8月のドーヴィル大賞典(GII)を制しました。レース映像を観る限り、シャンティイで俊敏に動ける感じはしませんが、唯一のドイツ馬として気にしてみたい1頭。
51倍の2頭、ワンフットインヘヴン(One Foot In Heaven)の母は2006年、マカヒキの父ディープインパクトに先着したプライド(Pride)。芦毛のザグレイギャッツビー(The Grey Gatsby)は一昨年の仏ダービー馬で実績十分ですが、一線級相手だと物足りないレースが続いています。
【まとめ】
・贔屓目無しにみても、最も好走がイメージできるのはマカヒキ。
・ポストポンドとファウンドは人気ほどの信頼は置けない。
・人気がない馬で期待できるのはレフトハンド。
・ハーザンドとハイランドリールの巻き返しに警戒。
・ニューベイは今年も可能性が高い。
本命は、マカヒキとレフトハンドの2頭で、内枠に入った方にしようと考えています。
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