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旭川競馬場の廃止により、2009年から門別のダ1200mに舞台を移して行われている北海道スプリントカップ。このレースは放牧地の北海道という土地柄で行われることもあり、秋の大一番を目指して、この後にリフレッシュ放牧予定の春の実績馬が集います。よって、メンバー質が高く、これまでの重賞勝ち馬やJRAのオープン勝ちの実績馬が人気の中心に支持されます。
実際に2009年以降のこのレース過去7年のうち、5回も1~3番人気で決着しているのです。1~3番人気を裏切ったのは、斤量58㎏を背負わされた2014年のセレスハント(2番人気)と一昨年の北海道スプリントを勝利して以来、1度も重賞の連対実績がなかった2015年のアドマイヤサガス(3番人気)のみ。つまり、昨年のこのレース以降の重賞で連対かつ斤量57㎏以下の1~3番人気馬ならば、かなり信頼できることになります。
しかし、その反面で過去5年とも単勝オッズ1倍の1番人気馬が人気を下回る着順なのも事実。2011年のミリオンディスク、2012年のトウショウカズン、そして昨年のダノンレジェンドは、この舞台で断然の1番人気に支持されましたが3着。2013年のマルカバッケン、一昨年のスノードラゴンは2着に敗れています。
特に一昨年のスノードラゴンは春の高松宮記念の勝ち馬、ダノンレジェンドは目下3連勝の勢いある馬でしたが、この舞台で連勝ストップしました。なぜかというと、ここが目標というよりは、「放牧に出す前に、せっかくだから使っておこう」というスタンスで使ってくることが少なくないからです。基本的に人気馬は信頼できるのですが、断然の1番人気馬はあえて馬単や3連単の2着、3着付けというのもありかもしれません。
また、このレースの傾向としては、同距離の同年の東京スプリント組が優勢の傾向を示しています。同年の東京スプリントで1~3着以内だった馬は、【2・1・2・2】と活躍を見せています。特に2009年のガブリン(2着)、2013年のセレスハント(3着)は、前々走の東京スプリント3着以内→前走凡退からの巻き返しでした。ガブリンやセレスハントのパターンは人気よりも着順が上回ることが多いので、覚えておいて損はないでしょう。
そしてこのレースで一番の穴パターンは、前走で中距離を使われて凡退した馬です。このパターンの該当馬は2009年以降、昨年5番人気で2着に好走したポアゾンブラックのみですが、ポアゾンブラックは前年のマイルCS南部杯で逃げて2着の実績馬。その後のレースでは出負けしたり、オーバーペースで逃げたり、斤量58㎏を背負わされたり、さらには不適距離を使われて能力を出し切れずにいましたが、もともとはJRAの短距離戦で3勝を挙げた馬。最適距離ともいえるこの舞台で巻き返しました。
●まとめ
・本命候補
→前年の北海道スプリント以降の重賞で連対実績のある1~3番人気馬。
(斤量57㎏以下が条件)
・穴馬
→前々走の東京スプリントで3着以内の前走凡退馬。
→近走中距離戦などの不適距離を使われている馬。
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