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先週のフィリーズレビューでは、軸として推奨したアットザシーサイドが2着となりました。しかし、Fair Trialという血の話をしておきながらFair Trial的な血を強く持つソルヴェイグについて一切触れていませんでした。これは痛恨のミスです・・・。(先週のコラムはこちらhttp://umanity.jp/racedata/columndet_view.php?cid=6987)
スプリングステークスはご存知のように、内回り1800mを使用します。コーナー部分が非常に多く立ち回りの巧さが求められます。過去3年の勝ち馬、ロゴタイプ、ロサギガンティア、キタサンブラックなどは現役でも屈指の器用さ、機動力を持っている馬でしょう。
ポイントとなる血は先週と同じように、スタミナ至上主義だったイギリスで、短距離で活躍する産駒が多いにも関わらず1950年にリーディングサイアーとなったFair Trialとその母Lady Jurorという血。非常に遺伝力がある血で、Nothern Dancer系で良く名前が挙がる、Danzig、Nureyev、Sadler’s Wells、Lyphardなども母系にこの血を引いており、影響は大です。
たとえば、
ロゴタイプは、母母スターバレリーナがBold Ruler3×4で、自身がHalo4×3、Sadler’s Wells≒Nureyevの3/4同血クロス4×4、Bold RulerやHaloは優秀なスピードや器用さを伝えますし、Sadler’s Wells≒NureyevのFair Trial血脈でパワー面を補強。同期の大物エピファネイアやキズナらを相手に、ダービーや菊花賞ではなく内回り2000mの皐月賞を制したのは極めて順当といえます。
ロサギガンティアは母父Big Shuffleの母母がLady Juror3×4をはじめとする近親交配馬で、このスピードの影響が大きいと思われます。重賞2勝目となった阪神カップも、内回り1400mでしたし、器用さが求められるコース向き。東京などの直線の長いコースではスローペースで驚異的な上がりを出しますが、ハイペースで差し馬向きに流れになったときは案外すぐ脚が上がるタイプといえます。
キタサンブラックはLyphard4×4、そしてあのコーナーでのフワッとしたスピードの乗りはBold Ruler系、母母父ジャッジアンジェルーチの影響と思われます。
このように、器用さが求められるコースのためLady Juror→Fair Trial血脈の優越がみられます。
●コース適性が高そうな2頭
そんな中、注目したいのはハレルヤボーイとプランスシャルマン。
ハレルヤボーイは、ルーラーシップ≒ドゥラメンテなど望田潤先生のいう「野太い斬れ」を生み出すキングカメハメハとトニービンによるHornbeam5×7を持ちますが、母のNureyev、LyphardというFair Trial血脈や、ノーザンテースト4×5の影響か小刻みなピッチ走法で走るので、中山の未勝利戦で見せたような加速力が魅力的な馬です。ですから直線の長いコースだと脚の使いどころが難しいですが、中山内回りであればコーナリングで一気に加速できるのでこのコース替わりは大幅なプラスでしょう。シュンドルボンで同コースの中山牝馬ステークスを制したばかりの吉田豊騎手とも手が合いそうです。
プランスシャルマンはジャングルポケットに、母カラフルトークがノーザンテーストを持つので、コパノリッキーのようにトニービン、Nureyev、ノーザンテーストを併せ持ちHyperionが濃い血統構成。ある程度の位置からしぶとさを活かしたいタイプで、前走はスタート後の不利で位置取りが後ろになりながらもラストは目立つ脚で追い込んできましたし、前々走のホープフルステークスでは内枠がアダとなり4角で動くに動けない不完全燃焼の競馬。今回は強気な騎乗が目立つ内田騎手が騎乗ですし、この馬のしぶとさを活かす乗り方をしてくれるはずです。
●ベストコースではないが力上位で
注目のロードクエストは、Bold BidderとSecretariatの3/4同血クロス4×5の影響か、あまり器用さは無く競馬の形が限られるタイプ。内回り1800mというコース形態は不向きですが、さすがにここでは力上位で馬券圏内は堅いのではないかと思います。
●押さえておきたい1頭
京都2歳ステークス以来となるドレッドノータスは、レースで行きたがってた(=重賞で掛かるほどの脚力の持ち主)というのが良いですね。ただ典型的なハービンジャー産駒の域は抜けていないでしょうから内回りの方がベター、となるとここは抑えが必要でしょう。
●魅力的な血統背景
ロードクエストと同じマツリダゴッホ産駒で、東京のフリージア賞を逃げ切ったマイネルハニーは面白い血統構成をしています。まず何といっても産駒頭数が少ない母父ナリタブライアンですし、Nothern Dancerを持たないマツリダゴッホにNothern Dancer3×3の母、そして自身はHail to Reason4×5、Bold Ruler5×5、Graustark5×5と相似配合系になっているのです。更に母母クインリマンドはリマンド×イコマエイカンという配合ですから、アグネスタキオンの母母アグネスレディーの全姉で、Lady Juror5×5を持つのです。パワーと粘りが持ち味の馬で、変にスローペースに巻き込まれるならば自分でよどみない流れを作ってしまった方が良いタイプで、コース替わりも歓迎でしょう。
●素質上位だが疑ってみたい2頭
マウントロブソンはあすなろ賞こそ、素質の違いでねじ伏せましたが重賞レベルで中山1800mはまだ疑ってみたく、ここ凡走→青葉賞からのダービー出走に期待したいです。ミッキーロケットはNureyev4×4、更にトライマイベスト、Caerleon、Never BendとLa Troiennneの血を引く馬を多く持つためやや肩が立っています。内回りでも極端にパフォーマンスを落とすタイプではないでしょうが、まだ緩さがある馬で坂は微妙かなと思います。この2頭は素質で馬券圏内の可能性がありますが、血統背景、鞍上から過剰人気するでしょうから今回は嫌ってみたいですね。
●大穴なら
大穴ではプレイヤーサムソン。High Top=Camden Town4×4という全きょうだいクロスを持ち、この2頭はCourt Martial(父Fair Trial)を持ちます。走法的にも気性的にも内回り替わりはプラスです。
【まとめ】
勝ち切る可能性は高いとは言えないが、軸はロードクエストで良さそう。相手には妙味も考慮するとハレルヤボーイ、プランスシャルマンが面白く、ドレッドノータス、マイネルハニーも切れない。メウントロブソンとミッキーロケットは割り引いてみたく、大穴ではプレイヤーサムソン。
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【参考】
『日本サラブレッド配合史―日本百名馬と世界の名血の探究』(笠雄二郎著)
望田潤さんのブログ http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo
栗山求さんの連載「血統SQUARE」http://www.miesque.com/motomu/works.html
『覚えておきたい 日本の牝系100』(平出貴昭著)
「うまカレ」とは、競馬の魅力を同世代を中心に発信していこう、競馬界を若い力で持ち上げようと、関東の競馬を愛する大学生が集まり6年前に結成された学生団体です。テレビ出演や、フリーペーパー制作など様々な活動をしています。詳しくは以下のブログやSNSをご覧ください。
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執筆者:うまカレ(MYコロシアム>最新予想にリンク)
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