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【山崎エリカのダートグレード攻略】~東京大賞典2015~

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【山崎エリカのダートグレード攻略】~東京大賞典2015~ | コラム | ウマニティ

 2015年のダート路線を締めくくる東京大賞典。ダートの王道路線は、秋は10月のJBCクラシックから始まり、続いて11月のチャンピオンズC、そして最終戦がこのレースとなります。例年、JBCクラシックやチャンピオンズCの上位馬が集うため、年によってはチャンピオンズC以上のハイレベルな戦いになることも少なくありません。

 本来は、秋のG1戦ではもっとも賞金が高い中央のチャンピオンズCを大目標とし、東京大賞典は消化試合でもいいはずなのに、東京大賞典のほうが決着指数が高いハイレベル戦になることがある理由は大きく2つ。有終の美を飾りたがる日本人の国民性と、東京大賞典がもっとも実力どおりに決まると言われているチャンピオンディスタンス(コースの癖が少ない大井外回り2000m)で行われることです。

 実際に東京大賞典よりも少しだけ賞金が高いチャンピオンズCをピークに仕上げて、展開が合わなかった…、外枠で外々を回った…などの理由で取りこぼすよりも、紛れが生じることが少ないこの舞台で、順当に勝ち上がりたい、賞金を加算して来年度に繋げたいと考えている陣営も多いようです。それゆえにJBCクラシックから始動して、ここに照準を合わせようとしてくるホッコータルマエのような馬がいるのでしょう。

 このレースを目標とする実績馬が意外と多く、実力どおりに決まりやすい舞台設定となれば、自然と中央馬優勢のイメージが出来上がります。確かに近年は中央勢が圧倒的ですが、2004年、2005年とアジュティミツオーが2連覇したこともあれば、2007年、2010年とフリオーソが2着したこともありました。ただ、アジュティミツオーもフリオーソも同年の中距離G1で連対実績のあった馬。両馬とも「中央勢=強い」のイメージからそこまで人気にならなかっただけで、もともとの実績を考えれば、順当な成績でした。

 個人的に意外だったのは、昨年8番人気で3着に大健闘したサミットストーン。勝ったホッコータルマエには完敗でしたが、2着のコパノリッキーとは0.3秒差で、3連単万馬券の立役者となりました。サミットストーンは、同年の浦和記念勝ちの馬。前走の浦和記念を勝って、勢いもそれなりの能力もあるような馬は、トップクラスが低調の近年ならば穴メーカーになりうる可能性があることを、改めて思い知らされました。今年もそのタイプは、3着くらいまでなら考慮したいところです。

 さて、逆に1着馬タイプはどのような馬なのかというと、同年のG1勝ち馬が圧倒的に活躍しています。過去10年の勝ち馬10頭中9頭が、同年のG1勝ちの実績馬で、唯一の例外は、2012年のローマンレジェンドのみです。ローマンレジェンドは、同年のダートの1000万下からジャパンカップダートの前哨戦のみやこステークスまで6連勝し、ジャパンカップダートでは1番人気に推されたほどの強烈な上がり馬でしたが、過去のこのレースの勝ち馬とローマンレジェンドがこのレースでマークした指数を比較すると、やや見劣りするものがありました。

 ローマンレジェンドが勝った年は、スマートファルコンが同年のドバイワールドCの参戦を機に引退し、帝王賞の勝ち馬ゴルトブリッツが腸捻転で急死。フェブラリーSの勝ち馬テスタマッタやジャパンカップダートの勝ち馬ニホンピロアワーズは不出走という、東京大賞典にしては珍しい空き家の状態でした。列記した同年のG1馬が出走していたならば、勝てなかった可能性も十分あるだけに、ローマンレジェンドの勝利は例外と考えても良さそうです。今年はなかなかのメンバーが揃っているので、素直に王道路線のG1勝ちの実績馬を本命馬とするのが得策でしょう。

 次に、2着馬タイプを分析すると、当然ながら1着馬タイプよりも実績の許容範囲が広がり、過去10年の2着馬10頭とも同年のG1で連対実績のある馬でした。1着馬候補は同年のG1勝ち馬から選びたいところですが、2着馬候補は同年のG1で連対していればオーケーということになります。

 さらに3着馬タイプまで掘り下げると、同年のG1の連対馬はもちろんのこと、2007年度のメイショウトウコンや2010年のバーティバーティなど、前走のチャンピオンズCで4着以内の馬が目につきました。このレースは慢性的に堅いところがありますが、3着馬をうまくチョイスして、なるべく高配当に繋げたいところです。


 まとめるとこうなります!
 1着馬候補→同年のG1の勝ち馬
 2着馬候補→同年のG1の連対馬
 3着馬候補→同年のG1連対馬か、前走のチャンピオンズCで4着以内の馬、前走のG2の勝ち馬


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