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下半期の古馬ダート中距離路線の最初のG1「JBCクラシック」。一応、中距離路線のチャンピオン決定戦というくくりのレースですが、実績馬はこの先のチャンピオンズカップや東京大賞典を見据えて休養明けでぶつけてくること(前哨戦の意味合いで使ってくること)がしばしばあります。ゆえに実績馬が7~8分程度の能力しか出し切れずに、波乱になることも少なくありません。
しかし、近年の中距離路線は短距離路線以上に中央勢と地方勢に大きな能力差があり、中央勢の出走が最大5頭までとなると3連単配当で10万円を越えるような大波乱はあまり期待できません。大きく荒れたとしても中央勢で一番人気がない馬が勝つというような荒れ方になるでしょう。
対戦図式は、みなさんもご存知のように、休養明けの実績馬vs前哨戦(日本テレビ盃、マイルCS南部盃)の上位馬になります。どちらが優勢かというと、当然、今回に向けての本気度が高い前哨戦の上位馬です。遡ればヴァーミリアンが休養明けで2007~2009年のこのレースを3連覇したことがありますが、ヴァーミリアンは国内では敵なしと2度もドバイワールドカップに出走したほどの絶対王者。そのレベルでなければ、休養明けで勝ちきるまではなかなか厳しいものがあります。
前哨戦組優勢という傾向の中で、馬複などの2着以内の軸馬に推したいのは、マイル戦のマイルCS南部杯の上位馬よりも中距離戦の日本テレビ盃の上位馬です。特に日本テレビ盃の勝ち馬は、2010年フリオーソ・2着、2011年スマートファルコン・1着、2013年ワンダーアキュート・2着、2014年クリソライト・2着と、過去5年のJBCクラシックで4連対しています。この4頭の共通項は何かというと、それまでに3歳以上のG1勝ちの実績があるということです。
2012年の日本テレビ盃を圧勝したソリタリーキングは、日本テレビ盃を含めて目下3連勝と勢いこそあったものの、G1勝ちの実績がなく、このレースでは4着に凡退しました。さて、今年はというと、サウンドトゥルーが日本テレビ盃を勝ちましたが、この馬もこれまでにG1勝ちの実績がありません。更に昨年のJRA賞最優秀ダートホースに選出された一昨年の覇者ホッコータルマエも昨年同様に休養明けで挑んでくるとなると、中央勢の番狂わせが十分に考えられるでしょう。昨年のホッコータルマエはこのレースをドバイワールドカップから直行して4着に凡退しました。
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