第262話 「阪神JF」
08年 35.2-24.4-35.6 =1.35.2 ▼ 4▼6△11 瞬発戦
09年 35.1-24.5-35.3 =1.34.9 ▼ 5▼7△13 瞬発戦
10年 35.8-25.4-34.5 =1.35.7 ▼10▼5△ 4 瞬発戦
11年 35.8-24.4-34.7 =1.34.9 ▼ 5▼7△10 瞬発戦
12年 34.1-23.7-36.4 =1.34.2 △ 3▼7△ 8 瞬発戦
過去5年は全て瞬発戦となっていますが昨年は他の4年とはちょっと異なる内容。
テンが34秒台上がりが36秒台で分かる通り前傾度合いが高いレースで瞬発力よりはスタミナとかパワーが問われたレース。
勝ち馬の上がりが35.9秒で他の4年よりも1秒以上も遅かったというのもそれを物語っています。
では、過去の連対馬のラップギアを見てみましょう。
過去5年の勝ち馬全てにラスト1Fで加速が生じたレースでの実績がありました。
そのほとんどは新馬戦か未勝利戦になるのですが下のクラスで勝利してもまだ余力がある馬伸びしろがある馬がこのレースでの勝ち馬に相応しいということ。
また、11年2着の
アイムユアーズを除く全馬に連続加速実績がありました。
阪神マイルの外回りコースで行われる舞台なので加速し続けるレース実績というのは必要不可欠になるのでしょう。
その実績がなかった
アイムユアーズには函館2歳S2着→
ファンタジーS1着という重賞実績があり連続加速実績がない場合はこれぐらいの格が必要でしょう。
また、出走馬のほとんどが前走京都コースか東京コースとなっています。
直線の長いコースを経験してるのも重要ですが阪神に替わることでポイントになるのが最後の急坂。
ここで前の馬の脚が止まるケースが多いので圧倒的に差し馬有利となっています。
前走4角5番手以内の馬の成績が0-1-5-38(勝率0.0%、連対率2.3%)と不振傾向にあります。
但し、10年は上がり34.5秒でラスト1Fが11.6秒という後傾ラップでした。
これぐらいの上がりになってしまうと脚質の有利不利というよりは▼10▼5という加速が生じたことから分かるように爆発的な瞬発力が勝負の鍵となります。
ラストの直線勝負になりやすいので前走の上がりも重要です。
前走上がり2位以内だった馬の成績が5-4-4-37となっています。
前走の上がりが3位以下で馬券になったのは前傾ラップの12年で前で粘った
クロフネサプライズ。
そして上記に書いたスローの上がり勝負になった10年3着だった
クロフネサプライズの2頭だけです。
基本的には
・連続加速実績
・前走上がり2位以内
・差し馬有利
・勝ち馬にはラスト1Fでの加速実績
の4つがポイントになると思われます。
なんですが今年のメンバーで全て条件と
クリアした馬はいませんでした。
3つ
クリアした馬は
インヴォーク、
ハープスター、
フォーエバーモア、
マーブルカテドラル、
マジックタイム、
レーヴデトワール、
レッドリヴェール
の7頭。
今年の新潟2歳S組はその後のレースで好成績を収めている馬ばかりでいわゆる出世レースとなっています。
その出世レースを3馬身差で圧勝したのが
ハープスター。
断然有力候補なのは間違いありませんがマイナス材料もあります。
・前走10週以上の休養明けの馬は0-0-1-11
・前走4角10番手以下の追い込み馬は0-3-0-19
というもので「こんなデータ物の違いを見せつけますよ」となるかどうか。
勝つには若干足りない気がしますが信頼出来る軸には
マーブルカテドラル。
新潟2歳Sでは前半行きたがって2番手先行してしまったのが敗因。
次走以降はしっかり溜めての瞬発戦で連勝となっています。
関西遠征が
クリア出来れば問題ないでしょう。
その関東馬ですが最近は栗東留学の馬も増えたおかげで一昔前のように「
阪神JFでは関東馬は消し」とはならなくなっています。
関東馬の成績は1-4-3-16(勝率4.2%、連対率20.8%)で勝ち馬は3冠馬
アパパネのみですが2~3着はむしろ関東馬の方が多くなっています。
「本命ドリパスの3連単1点予想(水曜時点)」
ハープスター→マーブルカテドラル→マジックタイム
マーブルカテドラルより上の馬は
ハープスターぐらいしかいない気がします。
但し、馬券的な本命は
マーブルカテドラルとします。
(補足)
「▼4▼2△6」や「平坦戦」などの表記はラップギアを使用しています。
数値などは岡村信将プロより提供して頂いています。
表記の意味などの詳細は
岡村信将プロのマイページをご覧下さい。
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12)
ナイス!(
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