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【鈴木和幸】有馬記念出走馬・調教解説~水曜~

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有馬記念出走馬の追い切り診断

第54回有馬記念の出走馬が12月23日、美浦、栗東のトレーニングセンターで一斉
に追い切られた。坂路、ウッド、ポリトラックコースなど、各馬思い思いの追い切りだったが、さて、最後の大一番に向けて目を引く動きを見せたのはどの馬か、逆に動きひと息だった馬は。なお、シャドウゲイトネヴァブションの2頭だけは一日遅い24日の追い切りである。


アンライバルド     

栗東のCウッドコースで6F81秒3-38秒7-12秒4、デムーロとの呼吸もぴったりと強めに追われるとしっかりと伸びた。しかし、どこといって前走時と変わったところはなく、皐月賞当時の切れは見られなかった。口を割るような気の悪さもちらり。

イコピコ
      
栗東の坂路でテンの1Fを15秒2で行き、このあと13秒9、12秒5とスピードアップ、ラスト1F地点からいっぱいに追い出され、12秒フラットのフィニッシュ。まさしく真一文字の伸びで前走の鳴尾記念の疲れは皆無、いや、絶好調だった菊花賞当時と比べても遜色がない。      

エアシェイディ
      
いつも通り美浦北馬場、ダートのCコースで外との併せ馬。相手いっぱいに対し、馬なり併入だから、見た目は悪くなかったし、軽快な動きだったが、全体時計の5F66秒4-38秒8はともかく、ラスト1F13秒5に物足りなさが。前走以上はない。

コスモバルク
      
門別競馬場でいっぱいに追い切り6F80秒7-39秒2-12秒9、時計も平凡なら、内容も右ステッキ、持ち替えての左にもまったく反応がなかった。道中の動きにもスピード感がなく、衰えたとの印象が強い。

シャドウゲイト
      
明日24日に追い切る予定。

・スリーローリス
      
先々週、先週と結構な併せ馬をやっているので、23日の栗東Cウッドでの併せゲイコは終始馬なり、6F88秒3-41秒1と平凡。意識して遅くしたのだし、ラスト1Fは12秒6が出たのでこれでいいといえばいえるが、この古馬との大一番の最終追い切りが牝馬のように軽くていいのかとの疑問は残る。

セイウンワンダー
      
23日、栗東Cウッド6F79秒3-38秒1-13秒1の動きはお世辞にも鋭いとはいえなかったが、これはいつものこと、力強さがあったのでこれでいい。テン乗り藤田との息もぴったりだった。

テイエムプリキュア
      
栗東の坂路で4F52秒6-38秒4-12秒8を馬なり。例によって頭の高い走法、見た目はよくないが、毎度のことなので気にしなくていい。牝馬でこれだけ追えたのだし、体調は上々。

ドリームジャーニー
      
23日、栗東Cウッドで5Fから上がり中心、終い気合をつけて68秒1-39秒4-12秒1、どこといって悪いところはなかったが、絶好調時に比べると、あの放たれた矢のような鋭さにはひと息、5Fの短めしか行っていないのだし、もう少し切れてもよかったのではないか。

ネヴァブション
      
24日に追い切る予定。

ブエナビスタ
      
栗東のCウッドコースで6Fから単走、15秒6、13秒8、14秒3のゆったりとしたペース、時計は予定通りの84秒0-39秒3-12秒4なら合格点をやってもいいだろう。しかし、追い出されての反応がいつもに比べて遅い気がしたし、動きにも多少硬さがあったように思う。32秒9の鬼脚を使った前走の反動でなければいいのだが。
      
フォゲッタブル
      
23日、栗東のポリトラックで併せ馬、いっぱいに追う相手を馬なりで瞬時に千切ってしまった。全体時計は6F80秒2だからとくに驚くこともないが、3F36秒6、1F11秒7はまさに切れに切れた印象。前走時は6Fで78秒台、1Fも11秒台が出てはいるのだが、今回の方により楽があったように思う。正直、この超良血馬の本格化は来年と見ていたのだが、私の想像より3ヶ月も早くそのときが来てしまった。それでいてさらなる伸びしろさえ感じる。

マイネルキッツ
      
ジャパンカップのときに春の天皇賞のデキを取り戻すのは次、つまりこの有馬記念と指摘したが、それを証明して見せたのが23日の美浦ポリトラックでの併せ馬。結局追ったところなしだったので併入にとどまったが、少しでも追えば大きく先着したと思わせる圧倒的な脚勢、時計も前走時をしのぐ5F64秒7-36秒7-12秒5の速さだった。そして、何よりも気合が乗って闘志が違う。完全復調なったと見る。
     
・マツリダゴッjホ
      
23日に美浦の南のダートコースで6F82秒5-39秒1-12秒9を馬なり。動きは悪いとはいえないが、この馬、いいときはうなって走っていた、それが感じられないのだ。前走からのガラリ一変は望めないのではないか。

ミヤビランベリ
      
栗東のCウッドで6F82秒4-39秒9-12秒7を強め。いつも通りの追い切りを消化したというだけでこれといった変わり身なし。

リーチザクラウン
      
いつものように武豊がまたがり、単走でポリトラック6F77秒8-37秒5-11秒7、道中の折り合い、G前の伸びも申し分なく、こと追い切り、仕上げには120点がやれる。この馬に関しては中山への長距離輸送をどうクリアし、平常心でレースに臨めるかどうかがすべて。


以上です。

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