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有馬記念に大挙7頭が出走予定の3歳馬。
史上最強世代と言われている今年の3歳馬だが、果たして本当にそうなのだろうか?
拙作「カツラギ指数」をもとに、その実態をあぶり出してみたい。
以下は、過去10年の有馬記念における3歳最先着馬と、有馬記念以前に記録した最高指数の一覧である。
■2008年
9着 フローテーション
55.3 ステイヤーズステークス・2着
■2007年
2着 ダイワスカーレット
59.5 エリザベス女王杯・1着
■2006年
4着 ドリームパスポート
58.0 ジャパンカップ・2着
■2005年
2着 ディープインパクト
60.6 菊花賞・1着
■2004年
4着 デルタブルース
58.1 ジャパンカップ・3着
■2003年
2着 リンカーン
55.1 菊花賞・2着
■2002年
1着 シンボリクリスエス
57.6 ジャパンカップ・3着
■2001年
1着 マンハッタンカフェ
55.7 菊花賞・1着
■2000年
5着 アドマイヤボス
53.6 知床特別・2着
■1999年
3着 テイエムオペラオー
60.0 ステイヤーズステークス・2着
2000年のアドマイヤボスを除くと下記の二つのパターンに分かれる。
【パターン1】前走の菊花賞で最高指数を記録したうえで3着以内に入線したのち有馬記念に参戦。
【パターン2】前走の古馬混合戦で最高指数を記録したうえで3着以内に入線したのち有馬記念に参戦。
いずれにしても、前走で最高指数を記録し3着以内に入線している、言い換えれば伸び盛りで勢いがある馬が最先着していることが分かる。
次に、今年の出走予定馬の最高指数を見てみよう。
57.7 アンライバルド(皐月賞・1着)
56.6 セイウンワンダー(皐月賞・3着)
56.4 ブエナビスタ(札幌記念・2着)
56.3 スリーロールス(野分特別・1着)
55.8 フォゲッタブル(ステイヤーズステークス・1着)
54.8 リーチザクラウン(ジャパンカップ・9着)
54.8 イコピコ(鳴尾記念・4着)
アンライバルド・セイウンワンダー・ブエナビスタ・スリーロールスの4頭は、前走で最高指数を記録していない。
リーチザクラウン・イコピコの2頭は、前走で3着以内に入線していない。
残る1頭のフォゲッタブルは、前走の古馬混合戦で最高指数を記録し3着以内に入線しているので、【パターン2】に該当する。しかし、昨年のフローテーションが、同じくステイヤーズステークスで最高指数55.3を記録して2着に入線したのち有馬記念に参戦するも、9着と惨敗していることからも分かるように、指数的に有馬記念で通用するレベルには達していない。
以上の分析により、「今年の3歳馬は有馬記念では通用しない」と結論づけたい。
なお、ここで述べた見解はあくまでも、カツラギ指数をベースにした前走に関する一考察であり、カツラギの最終結論では無いことをお断りしておきたい。
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