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『競馬』という名の推理小説 ~第227話スプリングS(謎解き編)~

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第227話 「スプリングS


08年 36.3-37.0-35.6 =1.48.9 ▼5▼4△4 瞬発戦
09年 36.6-39.0-35.2 =1.50.8 ▼7▼9△1 瞬発戦
10年 35.8-36.8-35.6 =1.48.2 ▼3▼6△5 瞬発戦
12年 37.5-36.8-36.4 =1.50.7 ±0▼4△6 平坦戦 重

スプリングSは中盤が速くなりがちで底力問われるケースが多いため皐月賞への直結度が高い。
一方、弥生賞は中盤が緩んで瞬発力勝負になるケースが多いため皐月賞よりはダービー向き。
というのが一昔前のスタンダードな考え方だと思われます。
しかし、過去にも昨年も指摘しましたが弥生賞とスプリングSの立ち位置が微妙に変わりつつあります。
昨年こそ重馬場で中盤が速い平坦戦になりましたが08~10年は中盤が緩んでの瞬発戦が続いていました(11年は震災の影響で中山では開催されませんでした)
近年では「中盤が速くなりがちのスプリングS」とは言い切れないのです。
皐月賞への直結度も数字に表れていてスプリングS3着以内だった馬の皐月賞での成績は以下の通り

【03~07年】
3-2-0-8 勝率23.1% 連対率38.5% 複勝率38.5%
【08~12年】
1-0-1-9 勝率 9.1% 連対率 9.1% 複勝率18.2%

この傾向をどう考えるか?というのが予想のポイントの一つ。
近年傾向が変わってきたなら今年も同様にと思って中盤緩んでの瞬発戦になると考えるか、たまたま3年続いただけでやっぱり中盤速くなりやすいレースなはずだと考えるのか。
(ギャンブル的な考えでは少数派=人気のない方に目を張るべきと言えるかも)
では過去5年の連対馬のラップギアを見てみましょう。

1着馬
スマイルジャック  【瞬3平1消0】± 0▼ 3△ 2 ▼18±0△8 ▼11△2▼2
アンライバルド   【瞬2平0消0】▼ 2▼ 9△ 2 ▼17△6▼9
アリゼオ      【瞬2平0消0】▼ 8▼ 8△ 4 ▼ 7▼3△5
グランデッツァ   【瞬2平1消0】△ 1▼11△ 7 ▼ 3▼3△8 ▼ 9▼5▼1
2着馬
フローテーション  【瞬2平0消0】▼ 5▼ 3△10 ▼12▼9△3
レッドスパーダ   【瞬2平0消0】▼ 6▼ 4△ 4 ▼ 9▼8△3
ゲシュタルト    【瞬1平1消0】▼ 8△ 3± 0 ▼ 1▼1▼3
ディープブリランテ 【瞬3平0消0】▼12△ 1△ 7 ▼10▼7△7

近年は瞬発戦が多いせいか平坦戦実績はあまり重要ではないという傾向です。
瞬発戦実績は必須で▼10以上の大きな加速実績がある馬が多く連対しています。
(最低でもアリゼオゲシュタルトの▼8)

その他で気になるファクターは以下の通り。

【前走クラス別成績】
OP以上  4-2-1-28 勝率11.4% 連対率17.1% 複勝率20.0%
500万  0-2-1-13 勝率 0.0% 連対率12.5% 複勝率18.8%
未勝利以下 0-0-0- 5 勝率 0.0% 連対率 0.0% 複勝率 0.0%

【前走距離別成績】
今回延長 0-2-2-21 勝率 0.0% 連対率 8.0% 複勝率16.0%
同距離  2-1-2-16 勝率 9.5% 連対率14.3% 複勝率23.8%
今回短縮 2-1-0-12 勝率13.3% 連対率20.0% 複勝率20.0%

【前走着順】
1~3着  4-2-4-29 勝率10.3% 連対率15.4% 複勝率25.6%
4着以下 0-2-0-20 勝率 0.0% 連対率 9.1% 複勝率 9.1%

基本的には前走OP以上、距離1800m以上、3着以内という馬が勝ちやすいレースです。
これは過去10年で見てもあまり変わらないデータです。

今年の登録馬で上記の条件にあてはまる馬はアクションスターのみとなっています。
(次点)
タマモベストプレイ(最大加速は▼8)
フェイムゲーム(最大加速は▼8)
マイネルストラーノ(最大加速は▼7)
マズルファイヤー(最大加速は▼9)
次点の4頭は▼10以上の加速実績がなかったというだけです。
勝ち馬はこの中からピックアップしたいところ。
2着3着馬は多少上記の条件から外れてもOKだと思います。

イチオシはやはりアクションスター
京成杯の上位馬はスプリングSにはあまり相性が良くありませんが今年の京成杯は中盤緩む瞬発戦で▼8▼3△4と大きめの加速+連続加速というレース展開でこれを後方から差した1&2着馬は強かったと思えますし中山向きだとも思えます。

「本命ドリパスの3連単1点予想(水曜時点)」
アクションスターフェイムゲームテイエムダイパワー

(補足)
「▼4▼2△6」や「平坦戦」などの表記はラップギアを使用しています。
数値などは岡村信将プロより提供して頂いています。
表記の意味などの詳細は岡村信将プロのマイページをご覧下さい。

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