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栗山求「大波乱の天皇賞で来る血統とは?」

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 秋の天皇賞といえば、昔は1番人気が勝てないレースとして有名だった。七夕賞(1番人気が26連敗)ほどではないが、それに近いレベルの波乱重賞だった。

 3200m時代の66年から83年まで18連敗。距離が2000mに短縮された84年にミスターシービーが1番人気で勝ち、その3年後にニッポーテイオーが再び1番人気で勝ったものの、翌88年から99年まで12連敗。勢力図のはっきりしない2、3歳の重賞やハンデ戦ならともかく、互いに何度も対戦している古馬たちのG1である。ちょっと理由のわからない荒れ方だった。

 ところが、2000年を境に、突然傾向が変わってしまう。この年から昨年まで1番人気馬が5勝。この期間のG1レースでは、ダービー(7勝)、フェブラリーS(6勝)に次いで3番目に多い数字である。力関係が比較的はっきりした古馬G1なので、これが本来の姿なのだろう。

 秋の天皇賞の歴史のなかで、10番人気以下の人気薄が3回勝ったことある。85年のギャロップダイナ(13番人気)、92年のレッツゴーターキン(11番人気)、05年のヘヴンリーロマンス(14番人気)。ギャロップダイナの父ノーザンテーストと、ヘヴンリーロマンスの父サンデーサイレンスは当時のリーディングサイアー。レッツゴーターキンの母の父ノーザンテーストは当時のリーディングブルードメアサイアー。波乱劇の主役となった3頭は、いずれも無名血統ではなく、バリバリの主流血統だった。

 誰もが堅いと思ったレースだからこそ荒れれば大きい。これは時代を問わない真実。今年、10番人気以下の人気薄が突っ込んでくるとしたら、リーディングサイアーのマンハッタンカフェ産駒か、リーディングブルードメアサイアーのサンデーサイレンスを母の父に持つ馬かもしれない。マンハッタンカフェ産駒は出走しないので、狙いは後者。「10番人気以下で母の父にサンデーを持つ馬」を大穴で狙ってみるのも一興か。

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