第161話 「阪神JF」
06年 34.4-23.9-34.8 =1.33.1 ▼ 3▼5△ 7 瞬発戦
07年 34.4-23.7-35.7 =1.33.8 ▼ 4±0△12 平坦戦
08年 35.2-24.4-35.6 =1.35.2 ▼ 4▼6△11 瞬発戦
09年 35.1-24.5-35.3 =1.34.9 ▼ 5▼7△13 瞬発戦
10年 35.8-25.4-34.5 =1.35.7 ▼10▼5△ 4 瞬発戦
年々中盤が緩く流れるようになったため上がりで大きな加速が生じるようになってきました。
これに連続した加速が生じやすい傾向を加えると重要なのは
「瞬発力+長く使える脚」といえるでしょう。
過去の勝ち馬は
オークス(ダービー)でも勝ち馬となっているのでこのファクターが最も重要というのは確かだと思います。
(10年の勝ち馬
レーヴディソールは故障のため
オークス不出走)
オークスを勝ちそうな馬をピックアップすればOKでは?
ということが言えるのかもしれませんが問題もあります。
勝ち馬に限ってはそれでもOKなのですが
阪神JFの2着馬3着馬は
オークスでは不振傾向にあって唯一馬券になったのは
ホエールキャプチャ(
オークス3着)だけなのです。
阪神JFの1着馬と2着馬というのは実は差があります。
では1着馬の出走時のラップギアとそれまでのラップの増減を見てみましょう。
レーヴディソール 【瞬2平0消0】▼ 7▼ 6▼1 ▼5△1▼ 1
アパパネ 【瞬2平0消0】▼14▼ 4▼1 ▼8▼7△12
ブエナビスタ 【瞬1平0消0】▼ 1± 0▼6
トールポピー 【瞬2平1消0】▼11△10▼4 ▼4±0△ 2 ▼7△1△1
ウオッカ 【瞬2平0消0】▼ 1▼ 7△5 ▼9▼7△ 5
次に2着馬。
ホエールキャプチャ 【瞬2平1消0】△7▼6△5 △1▼5△ 2 ▼4▼4△ 5
アニメイトバイオ 【瞬0平2消1】±0△1△2 ▼3▼4△ 5 ▼3▼4△11
ダノンベルベール 【瞬2平0消1】△6△9△3 ▼5△4△ 1 ▼9▼5△ 2
レーヴダムール 【瞬0平1消0】▼4△2▼2
アストンマーチャン 【瞬0平0消4】△4△2△8 △5△2△13 △1△2△ 3
はっきりとそれまでの戦歴に差があるのが分かります。
1着馬は瞬発戦特化の実績馬ばかり、
阪神JFが平坦戦だった07年の
トールポピーだけが平坦戦実績の持ち主でした。
そして
ウオッカ以外の4頭には
「ラスト1Fでも加速が生じた特殊ラップでの実績がありました」
(簡単に言えば伸び代があるレース展開でも勝てているということです)
これは一つポイントになるでしょう。
一方、2着馬を見ると瞬発戦以外の実績が必ずあって
オークス向きという感じはしないのも納得で、唯一
オークスに通用しそうな戦績なのが
ホエールキャプチャというのも更に納得です。
過去の傾向と同様であれば1着馬を見つけるのはあまり困難ではなさそう。
今年の登録馬(35頭は多いなぁ)を見てみるとぴったりあてはまるのは
ジョワドヴィーヴルのみ。
1戦1勝の馬ですが
ブエナビスタの妹という超良血で父は
ディープインパクト。
トーセンレーヴの全妹ということになります。
新馬戦は京都内1600mで中団の位置から直線入って外を回してラスト150m辺りから極上の斬れで差し切りというレース内容。
この兄弟らしい勝ち方という感じで特に課題らしきものは見当たらず。
騎乗した福永J曰く「遊んで走っていた」らしく2戦目でスイッチが入り内回り→外回りに替わるのもプラス材料で前進は当然可能なはず。
過剰人気が予想されますが期待に応えてくれるのではないかと思います。
不安材料とすれば馬体重が420kgしかないということ。
それでも格が違うのであれば外外を回せばいいだけのこと。
それよりも最大の敵は「抽選」、まずは出走ゲートに入らないと勝つ確率は0%な訳で。
この馬に運があるのかどうかも注目。
「本命ドリパスの3連単1点予想(水曜時点)」
ジョワドヴィーヴル→ラシンティランテ→トーセンベニザクラ
いつもの私なら即効で無印にするような馬に◎付けたなぁ。
(補足)
「▼4▼2△6」や「平坦戦」などの表記はラップギアを使用しています。
数値などは岡村信将プロより提供して頂いています。
表記の意味などの詳細は
岡村信将プロのマイページをご覧下さい。
(
15)
ナイス!(
9)
このコラムへのコメント
コメントはありません。
関連競馬コラム
新着競馬コラム
人気競馬コラム