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【山崎エリカのダートグレード攻略】~TCK女王盃2023~

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【山崎エリカのダートグレード攻略】~TCK女王盃2023~ | コラム | ウマニティ

 年明け最初のダートグレードはTCK女王盃。このレースは年によってレベル差が大きいのが特徴。この時期は牝馬トップクラスの引退や休養により、不在になることも多いからだ。牝馬トップクラスの馬が出走していれば、それらが勝ち負けすることが多いが、不在の場合は新興勢力や地方馬にもチャンスが広がる。また、それらの多くは4歳馬だ。

 最有力は前年のJBCレディスクラシックの優勝馬で、過去10年のこのレースでの成績は【4・0・1・1】。1着の該当馬は2014年のメーデイア、2015年のサンビスタ、2016年のホワイトフーガ、2020年のテオレーマ。3着の該当馬は、2017年のホワイトフーガである。唯一、4着以下に敗れたのが2018年のララベル(5着)だが、本馬はJBCレディスクラシックが初グレード制覇だった。前走が初重賞制覇だった馬は、このレースに限らず分が悪いものだが、それを除けば【4・0・1・0】と期待が高まる。

 さらに前年のJBCクラシックで5着以内だった、前年の関東オークス連対馬も有力。過去10年のこのレースでの成績は【2・1・0・0】と連対率100%だ。1着の該当馬は、2016年のホワイトフーガ、2020年のマドラスチェック。2着の該当馬は、2021年のレーヌブランシュ。遡れば2012年の2着馬カラフルデイズも、前年の関東オークス馬である。この時期は4歳馬の成長が著しく有力だ。

 その他、前年のレディスプレリュードの優勝馬で、JBCレディスクラシックで3着以内だった馬も有力。過去10年の成績は【2・0・0・0】で、該当馬は2013年のメーデイアと2020年のマルシュロレーヌだ。また前年のブリーダーズゴールドカップの優勝馬で、JBCレディスクラシックで3着以内だった馬も、【1・0・1・0】とまま有力。1着の該当馬は2015年のサンビスタ、3着の該当馬は2019年のラビットラン。合わせて注目したい。

 一方、新興勢力では前々走で2勝クラスを制し、前走で3勝クラスを連対していた馬が有力。過去10年のこのレースでの成績は【2・0・3・0】である。1着の該当馬は、2013年のメーデイア、2017年のワンミリオンス。3着の該当馬は、2015年のソーミラキュラス、2019年のメモリーコウだ。実績馬が不在になることが多いレースだけに、勢いのある馬は侮れない。優勝したメーデイアとワンミリオンスともに4歳馬だったこともポイントだろう。

 また滅多に出走してこないが、近2走ともJRAのオープン及びリステッドで連対していた馬も有力。過去10年で該当馬は昨年の2着馬ショウナンナデシコ1頭のみだが、このレベルの馬ならば無条件で有力だろう。牝馬限定のJpnⅢとJRAのオープンでは同等かそれ以上のレベルだ。昨年4番人気と人気薄で驚いたが、このタイプは積極的に狙いたい。

 今度は穴パターンを紹介しよう。有力な穴馬候補は前走で前年のクイーン賞に出走し、2着~5着以内馬(着差0.7秒以内)だった中央馬だ。過去10年の成績は【0・3・1・1】と勝ち馬こそ不在だが、人気以上の走りを見せている。2着の該当馬は、2015年のアクティビューティ(5番人気)、2016年のパワースポット(4番人気)、2021年のアンデスクイーン(2番人気)。3着の該当馬は、2014年のカラフルデイズ(5番人気)だ。2017年のタイニーダンサーこそ8着に敗れているが、5頭中4頭が巻き返しているのだから素晴らしい。

 一方、前走のクイーン賞が初グレード制覇だった馬は、2014年のアクティビューティ、2015年のトロワボヌール、2016年のディアマイダーリン、2017年のプリンシアコメータは、2019年のアイアンテーラー、2020年のクレイジーアクセル、2022年ダイアナブライトとことごとく敗れているのでご注意を。それもアクティビューティ、トロワボヌールの4着が最高着順であり、近年では2012年のレッドクラウディアの3着が最高だ。クイーン賞のレベルに問題があるというよりも、前走を大目標とし、そこで好走すると余力がないということだ。

 最後に穴パターンをもうひとつ。地方の4歳馬の活躍が目立つということ。過去10年で地方馬で連対したのは、2017年のリンダリンダ(2着)、2019年のマルカンセンサー(2着)の2頭だが、どちらも4歳馬だった。遡って2012年の優勝馬ハルサンサンも4歳馬だった。

 ハルサンサンもリンダリンダも地方の最強3歳牝馬決定戦の前年のロジータ記念の連対馬だが、マルカンセンサーは格下だった。極端に内2頭分が伸びる馬場を利したにせよ、成長力もあったはず。勢いある4歳馬は、ちょっとしたきっかけでクラスの壁を突破することもあることを、忘れずにいたほうがいいだろう。

 その他、前走で東京シンデレラマイルに出走していた馬の一発も目立つ。2017年の2着馬リンダリンダ(7番人気)、2018年の3着馬ラインハート(6番人気)、遡れば2012年の優勝馬ハルサンサン(7番人気)、2010年の3着馬コスモプリズム(6番人気)、2009年の3着馬パノラマビューティ(5番人気)もそうだ。

 コスモプリズムやラインハートは、東京シンデレラマイルでは4着以下に敗れているが、もともとの実績から東京シンデレラマイルでは1番人気に支持された馬。パノラマビューティやハルサンサン、リンダリンダは、東京シンデレラマイルで連対していた。東京シンデレラマイルで1番人気に支持された馬か連対馬はヒモ加えてみると、思わぬ高配当がゲットできるかもしれない。


 ●本命候補
 ・前年のJBCレディスクラシック優勝馬(前走がJBCレディスクラシックで、初グレード制覇だった馬を除く)。
 ・前年のJBCレディスクラシックで5着以内の前年の関東オークス連対馬。
 ・前年のレディスプレリュードの優勝馬でJBCレディスクラシック3着以内の馬。
 ・前年のブリーダーズゴールドカップの優勝馬でJBCレディスクラシック3着以内の馬。
 ・前々走で2勝クラスを制し、前走で3勝クラスを連対していた馬。
 ・近2走ともJRAのオープンかリステッドで連対していた馬。

 ●穴馬候補
 ・前走で前年のクイーン賞に出走し、2着~5着以内(着差0.7秒差以内)だった馬。
 ・南関東の4歳馬(前年のロジータ記念で連対していればより有力)。
 ・前走の東京シンデレラマイルで1番人気に支持された馬か、連対馬。


 ●危険な人気馬
 ・前走のクイーン賞が初グレード制覇だった馬。

このコラムへのコメント

TERAMAGAZINE|2023年1月29日 22:45 ナイス! (0)

【TCK女王盃 Jpn3】

【[山崎エリカ競馬 “プロ” 予想家]のダートグレード攻略】

(予想)
・前年のJBCレディスクラシック(Jpn1)で5着以内の前年の関東オークス(Jpn2)連対馬
・前走クイーン賞(Jpn3)に出走し2着~5着以内(着差0.7秒差以内)だった馬


◎ (7)グランブリッジ
デビューから上昇一途で1勝クラス、関東オークス(Jpn2)、ブリーダーズゴールドカップ(Jpn3)と3連勝
前々走の JBCレディスクラシック(Jpn1)2着

JBCレディスクラシック(Jpn1)では
9番枠から躓いたがそこからすぐに立て直して好位の外まで挽回
終始好位の外目を追走向正面から徐々にペースが上がって
3~4角ではやや置かれて位置を下げたが直線ではしぶとく伸びて
勝ち馬ヴァレーデラルナ(4連勝でJBCレディスクラシック優勝)にクビ差まで迫った

前有利の展開に恵まれJBCレディスクラシックで先着した
ヴァレーデラルナが休養明けの一戦となるだけに
12月のクイーン賞を使われているグランブリッジを本命馬とした


前走のJBCレディスクラシックが初ダートグレード制覇だった
2018年のララベルが【TCK女王盃 Jpn3】で5着に敗れた事
から
人気の(2)ヴァレーデラルナは
小頭数のここでノーチャンスではないが割り引きたい!!


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前有利の展開に恵まれJBCレディスクラシックで先着した
ヴァレーデラルナが休養明けの一戦となるだけに
12月のクイーン賞を使われているグランブリッジを本命馬とした

人気の(2)ヴァレーデラルナは休養明け
小頭数のここでノーチャンスではないが割り引きたい!!

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(レース結果)

1着 グランブリッジ

2着 ヴァレーデラルナ ←【ノーチャンスではないが割り引きたい!!】
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◎グランブリッジは予想通り見事に優勝!!
しかし
2着に来た強敵ヴァレーデラルナは
休養明けという理由で消し!!



グランブリッジを
唯一負かす可能性のある人気の実力馬ヴァレーデラルナを
ズバリ消したのに……

1番人気グランブリッジの単勝を100円すら買わず
複勝を全力2,500円(予算の半額)購入

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[山崎エリカ競馬 “プロ” 予想家]
予想購入額

VIP会員 550G 
一般会員 1100G【G=日本円】

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(馬券)
複勝 7 2,500円
ワイド 6 - 7 2,000円
馬 連 6 - 7 500円

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購入額 払戻額 収支
5,000円 3,500円 -1,500円

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(参照)

https://nar.umanity.jp/professional/coliseum_view.php?user_id=3100000007&race_id=2023012520170311


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