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【山崎エリカのダートグレード攻略】~名古屋大賞典2022~

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【山崎エリカのダートグレード攻略】~名古屋大賞典2022~ | コラム | ウマニティ

 今年の名古屋大賞典は、移転により、「土古競馬」で親しまれ73年間続いた現在の名古屋競馬場で実施される最後の重賞となる。名古屋大賞典は後にJRAで行われるマーチSがハンデ戦のため、実績馬がハンデを背負わされることを嫌って、ここへ出走してくることも少なくない。2011年には前年のGⅠ、JpnⅠで5勝を挙げたエスポワールシチーがここから始動したことがあった。

 主な対戦図式は、実績馬vs佐賀記念の上位馬。佐賀記念の上位馬のこのレースでの成績も悪くはないが、相手がGⅠ、GⅡ(JpnⅠ、JpnⅡ)の上位馬となるとさすがに分が悪い。2017年の川崎記念の優勝馬オールブラッシュこそ、このレースで人気を背負って馬群に沈んだが、この年はドバイワールドカップを目指す馬が多く、川崎記念のレベルがかなり低かった。そもそも川崎記念は直後にフェブラリーS、その先にドバイワールドC、近年はさらにサウジCが控えていることもあり、他の牡馬混合の古馬GⅠ(JPNⅠ)と比べるとメンバーが手薄になることが多い。

 このことから川崎記念の3着以内馬に関しては過信禁物だが、その他の牡馬混合の古馬GⅠ、GⅡ(JpnⅠ、JpnⅡ)で3着以内の実績があれば、ここで通用している。実際に過去1年以内に川崎記念以外の牡馬混合の古馬GⅠで3着以内の実績がある馬のこのレースでの成績は、過去10年で【0・2・0・0】。該当馬は、2014年のソリタリーキング、2018年のミツバ。2頭とも2着なのはたまたまだろう。遡れば、2009年のスマートファルコンや2011年のエスポワールシチーが優勝している。2010年のアドマイヤズバルは2着、2009年のメイショウトウコンは3着だった。

 その他、前年の9月以降の距離2000m以上の牡馬混合の古馬GⅡ、JpnⅡで3着以内だった馬も有力で、過去10年のこのレースでの成績は【4・3・2・2】。1着の該当馬は、2012年のニホンピロアワーズ、2017年のケイティブレイブ、2019年のグリム、2020年のロードゴラッソ。2着の該当馬は、2013年のエーシンモアオバー、2014年のソリタリーキング、2020年のアングライフェン。3着の該当馬は、2014年のエーシンモアオバー、2021年のロードブレス。4着以下だったのは、2015年のエーシンモアオバーと2018年のメイショウスミトモであるが、同馬は発馬後の落馬で競走中止したもの。基本的には信頼できる。

 さらに前年のジャパンダートダービーレパードSの連対馬の成績も優秀。前年のジャパンダートダービー連対馬のこのレースでの過去10年の成績は、【2・0・0・1】。1着の該当馬は、2017年のケイティブレイブ、2018年のサンライズソアレパードS連対馬のこのレースでの過去10年の成績は、【3・1・0・1】。1着の該当馬は、2013年のホッコータルマエ、2017年のケイティブレイブ、2019年のグリム。2着の該当馬は、2015年のアジアエクスプレス

 前年のジャパンダートダービーレパードSでともに連対しながらもこのレースで4着以下だったのは、2012年のボレアス(4着)だが、同馬は前走の名古屋グランプリで3.7秒差の6着と大敗していた。このレースで連対したジャパンダートダービーレパードSの連対馬は、前走でダートグレード3着以内か、フェブラリーSで善戦(0.5秒差・6着)の条件を満たしていた。4歳時は成長期だが、勢いを失っている馬は狙いにくい。

 また、前走の佐賀記念で連対していた馬は今回で取りこぼすこともあるが、4角先頭だった馬は活躍している。このレースでの過去10年の成績は【2・1・2・0】。1着の該当馬は、2013年のホッコータルマエ、2021年のクリンチャー。2着の該当馬は、2019年のヒラボクラターシュ。3着の該当馬は、2014年のエーシンモアオバー、2020年のナムラカメタローである。前記のエーシンモアオバー佐賀記念4着からの上位入線。佐賀は馬場がタフなので、前から上位入線している上位入線している時点で、その成績よりも高い評価ができる。

 最後に穴パターン。このレースは過去10年で1番人気が6勝8連対と、あまり荒れない傾向だが、近走成績の悪い休養明けの馬が何度か穴を開けている。ダイシンオレンジが2012年、2013年と4番人気以下で2度馬券に絡んでいるが、同馬は佐賀記念が休養明けで、前走では1.0秒以上大敗していた。このように休養させたことで復活することもあるもの。ただし、このパターンは調教施設が充実しているJRA所属馬に限っての傾向なのでご注意を!!


 まとめるとこうなる!

 ●本命候補
 ・過去1年以内に、川崎記念を除く牡馬混合の古馬GⅠ(JPNⅠ)で3着以内の実績がある馬。
 ・昨年9月以降の居地2000m以上の牡馬混合の古馬GⅡ、jpnⅡで3着以内の馬。
 ・前年のジャパンダートダービーか、レパードSで連対していた馬(前走でダートグレード3着以内か、フェブラリーSで0.5秒差以内の善戦が条件)
 ・前走の佐賀記念で4角先頭だった馬。

 ●穴馬候補
 ・前走で1.0秒以上大敗の休養明けのJRA所属馬。

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