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【山崎エリカのダートグレード攻略】~JBCレディスクラシック2021~

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【山崎エリカのダートグレード攻略】~JBCレディスクラシック2021~ | コラム | ウマニティ

 JBCレディスクラシックは、ダート牝馬路線の頂点を決める一戦。このレースは今年で11年目と歴史が浅く、大井1800mで行われることもあれば、今年のように金沢1500mで行われることもあり、JBCクラシックJBCスプリントを比べても、距離の幅が広い。しかし、距離に関係なく求められるのは、実績と順調さだ。

 このレースの最有力馬は、近2走とも牡馬相手のダートグレードに出走して3着以内だった馬。該当馬は、昨年の優勝馬ヤマニンアンプリメのみだが、同馬は2着馬に2馬身、この後に紹介するファッショニスタに8馬身差をつけて圧勝している。このことからも、牝馬が相手のここなら当然、本命候補となるだろう。ただ、そのような馬が出走してくるのは稀なことだ。

 そこで主力として紹介したいのが、同年の牡馬相手のダートGⅡ以上で、5着以内だった馬だ。それらの成績は、このレース創設以降【4・0・3・1】。1着の該当馬は、2011年のラヴェリータ、2012年のミラクルレジェンド、2016年のホワイトフーガ、2018年のアンジュデジール。3着の該当馬は、2015年のトロワボヌール。唯一の4着以下(11着)は2017年のホワイトフーガだが、この年の同馬は前走で1.6秒差負けていた。同年の牡馬相手のダートGⅡ以上かつ、前走で1.5秒差以内なら狙いが立つだろう。

 さらに夏のスパーキングレディーカップブリーダーズゴールドカップのどちらかで優勝し、前哨戦のレディスプレリュードでも連対した馬も、このレース創設以降の成績は【3・1・2・0】と有力だ。1着の該当馬は、2013年のメーデイア、2014年のサンビスタ、2016年のホワイトフーガ。2着の該当馬は、2011年のラヴェリータ。3着の該当馬は、2015年のトロワボヌール、2019年のファッショニスタである。

 一方、育成技術が発展した近年は、前哨戦のレディスプレリュードに出走していなかった馬も活躍。近2走で同年のダ1800m以下のダートグレード(3歳以上)で連対かつ、レディスプレリュードに出走していなかった馬が3年連続で連対している。該当馬は2018年のラビットラン、2019年の1着馬ヤマニンアンプリメ、2020年の1着馬ファッショニスタ。2012年のハルサンサンや2013年のサマリーズは崩れているのだが、近年はレディスプレリュード連対馬以上の活躍を見せているので、それらは注意したい。

 また、穴馬候補は前走のレディスプレリュードを休養明けで凡退した馬だ。2017年の優勝馬ララベル、2018年の優勝馬アンジュデジール、2012年の2着馬クラーベセクレタ、2011年の3着馬カラフルデイズらが、レディスプレリュードで4着以下から巻き返している。クラーベセクレタこそ2番人気だったが、アンジュデジールは6番人気、ララベルは5番人気、カラフルデイズは7番人気だ。これらの共通項は、同年のダートグレードで連対実績のあること。実績馬がレディスプレリュードをひと叩されて、変わるパターンが最大の穴馬候補だ。

 さらにこのレースが1600m以下で行われた場合には、前走でそれよりも短い距離を使われていた馬が穴を開けている。2016年の2着馬レッツゴードンキ、3着馬トーセンセラヴィ、そして2013年の3着馬キモンレッドもこのパターン。キモンレッドこそ、前走中央のオープンで3着と好走していたため3番人気だったが、レッツゴードンキは5番人気、トーセンセラヴィは6番人気だった。

 逆に距離が1800mだった場合には、1800mよりも長い距離を使われていた馬が穴メーカーになる。1800m戦はスピードで押し切れるような距離ではないために、前走で1600m以下のレースに出走していた馬は、1頭も馬券に絡んでいない。2017年に前走2100m戦を使われていたプリンシアコメータが4番人気で2着と好走したことが、この傾向を象徴している。

 他では、芝のグレードレースで優勝実績のある今回が初ダートの馬だ。本来、初ダートの馬は不利だが、2016年にレッツゴードンキが穴を開けているように、そういうタイプはポテンシャルの高さで突破してくることがある。このパターンで人気がないようであれば、ヒモに加えて損はない。


 まとめるとこうなる!

 ●本命候補
 ・近2走とも牡馬相手のダートグレードに出走して3着以内だった馬。
 ・同年に牡馬相手のダートGⅡ以上で3着以内のある馬。
  (前走で1.6秒差以上、大敗していた馬は除く)
 ・同年のスパーキングレディーカップブリーダーズゴールドカップのどちらかで優勝し、前哨戦のレディスプレリュードでも連対した馬。
 ・近2走で同年のダ1800m以下のダートグレード(3歳以上)で連対かつ、レディスプレリュードに出走していなかった馬。
 

 ●穴馬候補
 ・前走のレディスプレリュードを休養明けで4着以下に凡退した馬。
  (同年のダートグレードで連対実績があることが条件)
 ・JBCレディスクラシックが1600m以下の場合は、前走でそれ以下の距離を使われていた馬。
 ・JBCレディスクラシックが1800mの場合は、前走でそれよりも長い距離を使われていた馬。
 ・芝のグレードレースを優勝した実績がある、今回が初ダートの馬。

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