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日本テレビ盃は2003年~2019年までの16年間も1~4番人気馬が3着以内を独占し、全て馬複3桁配当で決着。1番人気馬が一昨年まで12年連続で3着以内という恐ろしい…、クソ堅いレースだったが、昨年は1番人気馬と2番人気馬ともに馬群に沈み、このレースとしては珍しく荒れた。これは同年の帝王賞の上位馬など、古馬の実績馬の不出走がもたらした影響が大きい。
日本テレビ盃はJBCクラシックのステップレースで、実績馬はJBCクラシック→チャンピオンズカップ→東京大賞典へと続く始動戦になる。つまり、実績馬にとってこのレースの位置付けは叩き台。このため夏場に順調にレースを使われている馬が穴人気に支持されがちだが、なんだかんだGⅠ馬が活躍してしまうのがこのレースである。
実際に前年のJBCクラシックで3着以内だった馬の過去10年の成績は【3・3・3・0】と複勝率100%。1着の該当馬は、2012年のスマートファルコン、2013年のワンダーアキュート、2018年のケイティブレイブ。2着の該当馬は、2013年のソリタリーキング、2015年のクリソライト、2017年のサウンドトゥルー。3着の該当馬は、2015年のコパノリッキー、2016年、2018年のサウンドトゥルーだ。
また、同年の帝王賞で3着以内だった馬の過去10年の成績も【3・1・4・0】。1着の該当馬は、2011年のフリオーソ、2011年のスマートファルコン、2013年のワンダーアキュート、2018年のケイティブレイブ。2着の該当馬は、2015年のクリソライト。3着馬の該当馬は、2016年と2018年のサウンドトゥルー、2017年のケイティブレイブ、2019年のノンコノユメだ。
さらに帝王賞で3角先頭で3着以内だった馬に限れば、連対圏内まで信頼できる。それらの過去10年の成績は【2・1・0・0】で、2011年のスマートファルコン(1着)、2013年のワンダーアキュート(1着)、2015年のクリソライト(2着)が該当。遡れば2008年にこのレースで2着だったフリオーソも、「帝王賞で3角先頭で3着以内」に該当していた。
しかし、夏場に順調にレースを使われている馬も全く通用しないわけではない。2014年に当時GⅡのブリーダーズゴールドカップが牝馬限定戦へと様変わりして以降、このレースに中央の地方経由馬が出走することが少なくなったのは事実だが、そのぶん7月末に行われるマーキュリーカップのレベルが向上し、同レースの連対馬がこのレースで活躍を見せるようになってきている。
同年のマーキュリーカップの連対馬の過去10年の成績は【1・2・0・1】。1着の該当馬は、2014年のクリソライト。2着の該当馬は、2013年のソリタリーキング、2020年のデルマルーヴル。唯一の4着以下は、2016年のタイムズアロー(5着)だが、同馬はマーキュリーカップまでダートグレードで連対したことがなかった。
一方、連対した前記3頭にはダートグレードで優勝した実績がある。よって、ダートグレード勝ちの実績がある、同年のマーキュリーカップの連対馬なら信頼できることになる。しかし、クリソライトとデルマルーヴルは当時4歳だったことから、古馬になってダートグレードで勝ったり、負けたりを繰り返している馬よりも、勢いある4歳馬のほうが狙いが立つのも事実だ。
その他、滅多に出走してこないが、前走で中央のダートグレードを優勝している馬も有力で過去10年の成績は【2・0・1・0】。1着の該当馬は、2012年のソリタリーキング、2016年のアウォーディー。3着の該当馬は2015年のコパノリッキーだ。コパノリッキーは前走から距離延長、ソリタリーキングとアウォーディーは前走で1800m以上を使われていたことから、前走で1800m以上のレースに出走している馬のほうがより信頼できるだろう。
さて、最後にこのレースの穴馬を紹介しよう。4番人気以下で3着以内だった馬たちを見ていくと、「逃げ馬」という共通項があった。2012年のマグニフィカ(3着)、2014年のグラッツィア(3着)、2019年のロンドンタウン(2着)は、このレースで逃げた馬だ。また、前記3頭には過去にダートグレード勝ちの実績があることが共通項。昨年は先行争いが激化して前がぶっ潰れたが、総体的には逃げ馬が好走している。前記の該当馬が出走していれば、ヒモに加えてもいいかもしれない。
まとめるとこうなる!
●本命候補
・前年のJBCクラシックで3着以内だった馬。
・同年の帝王賞で3着以内だった馬。
(特に、3角先頭で3着以内だった馬は有力)
・同年のマーキュリーカップ連対馬。
・前走で中央のダートグレードに出走し、優勝した馬。
●穴馬候補
・今回逃げられる可能性が高い馬。
(ダートグレード勝ちの実績があることが条件)
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