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兵庫ゴールドトロフィーは、ダートグレードでは数少ないハンデ戦で行われるレース。中央馬と地方馬のハンデ差が大きく、中央のトップハンデ馬は、2011年のスーニや2016年のドリームバレンチノのように、ハンデ59.5㎏を背負わされることもある。対して地方勢のハンデは軽く、同年のダートグレードで連対実績がなければ、51~54kgの軽ハンデで出走することが大半だ。
このためこのレースは、地方勢が穴を開けることが多く、地方馬のこのレースでの成績は、過去10年で1着こそないが、2着4回、3着7回という良績だ。確かに過去1年以内にダートグレードで3着以内の実績があった2010年のラブミーチャン(3着)、2012年のオオエライジン(3着)、2015年のポアゾンブラック(3着)、2015年のポアゾンブラック(3着)、2017年のラブバレット(2着)の活躍は当然かもしれない。デビューから無敗のオオエライジンの一度目の挑戦も3着だったが、この辺りも。まあ順当。
しかし、2013年は6番人気のエプソムアーロンが2着と好走し、馬連1万1380円、3連単15万7590円の高配当になったこともあった。それ以外でも2014年に4番人気のジョーメテオが2着、7番人気のサクラシャイニーが3着、昨年も8番人気のイルティモーネが2着、サクラレグナムが3着と好走している。これらが人気薄で好走した地方馬の共通項は、【1】ハンデが51~53㎏だったこと、【2】近2走のどちらかで圧勝か、近2走とも連対していることだ。
エプソムアーロンは前走で1.5秒差、サクラシャイニーは前々走で2.8秒差の圧勝。ジョーメテオ、イルティモーネ、サクラレグナムは近2走とも連対していた。つまり、ハンデ53kg以下、近2走のどちらかで1.5秒差以上の圧勝か、近2走とも連対している馬が穴メーカーとなる。
逆に中央馬は、前々走のダートグレードで連対した、前走JBCスプリントの出走馬が最有力。その成績は過去10年で【2・3・0・0】。1着の該当馬は、2011年のスーニ、2015年のレーザーバレット。2着の該当馬は2012年のダイショウジェット、2015年、2016年のドリームバレンチノ。2011年のスーニーのように、前々走の東京盃2着、前走のJBCスプリント1着なら、シンプルに強いと言えるし、疲れもなくハンデが見込まれないのがここに繋がる理由だろう。
さらに同年12月のカペラSに出走していた馬も有力。過去10年のこのレースでの成績は【4・2・1・3】。1着の該当馬は、2012年のティアップワイルド、2016年のニシケンモノノフ、2017年のグレイスフルリープ、2018年のウインムート。2着の該当馬は 2010年のスーニ、2011年のセイクリムズン。3着の該当馬は、2017年のサイタスリーレッドだ。
4着以下だった馬は、2012年のセイクリムズン(5着)、2013年ティアップワイルド(4着)、2016年のグレープブランデー(6着)。しかし、これらにはハンデ58Kg以上という共通項があった。カペラSは、中央では翌年の根岸Sまで短距離重賞がないために、GⅢとしては好メンバーが集う。だから、通用しているのだろう。ハンデ57.5Kgの馬は、積極的に狙っても良さそうだ。
他では、同年のダートグレードで連対実績のある3歳馬も有力。それらの成績は、過去10年で【1・0・1・0】。該当馬は、2019年のデュープロセス(1着)と2010年のラブミーチャン(3着)だが、遡れば2009年にラヴェリータが3着、2008年にはスマートファルコンが1着と好走。ダートグレードで連対実績のある3歳馬がこのレースに出走してくることが稀だが、格の高いレースを連対している馬ほど、信頼できるだろう。
まとめるとこうなる!
●本命候補
・前々走のダートグレードで連対した、前走JBCスプリント出走馬。
・同年のカペラS出走のハンデ57.5kg以下馬。
・同年のダートグレードで連対実績のある3歳馬。
●穴馬候補
・ハンデ53kg以下、近2走のどちらかで1.5秒差以上の圧勝か、近2走ともに連対の地方馬。
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