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アーモンドアイの芝G1・8勝目なるかに注目が集まった天皇賞(秋)。レースでは道中難なく好位を確保すると、ごちゃつく後続勢をしり目に直線サッと抜け出し、最後はフィエールマン、クロノジェネシスらの追撃を振り切った。派手な勝ちっぷりではなかったが、改めて立ち回りの上手さと操縦性の高さを証明した一戦だった。
近年のチャンピオンホースの大半は派手な差し追い込み一辺倒タイプではなく、好位からソツのないレースをできること。直近でいえば牡馬3冠のコントレイル、少し前だとキタサンブラック、海外に目を転じてもエネイブルやハイランドリールなど、いずれもスタートが上手で気づいたら好位につけているようなレースセンスの高さが武器だった。アーモンドアイはそういう意味でも現代競馬らしいチャンピオンホースだ。できればもう一度国内でその走りを観たい。
~みやこS&アルゼンチン共和国杯の展望
さて、今週末はG1ひと休みでG2~G3が4レース行われ、忙しい週末になりそうだ。ココでは日曜日に行われるみやこS&アルゼンチン共和国杯の注目穴馬を挙げておきたい。
みやこステークスは上がり馬ベストタッチダウンがどこまでやれるかに注目。展開的には前に行く組が揃ったので、上手く巻き込まれずに運びたいところか。
注目はヒストリーメイカー。近走はなかなか勝ち切れないあと一歩の競馬が続いているが、中央に出戻り後は騎手によって明確な傾向が出ている。主戦の畑端騎手が騎乗時は(2-0-2-6)、藤岡佑騎手が騎乗時は(2-0-0-0)。畑端騎手の騎乗が騎手の能力発揮を妨げていた可能性が高く、今回北村友騎手に乗り替わるのはプラスになりそう(と言いつつ同騎手が本馬と手が合うかといえばそれも微妙な気はする)。タフな阪神も合うので、強気に仕掛けて行ける形なら巻き返しがありそうだ。
アルゼンチン共和国杯はサンレイポケットに注目したい。近走は重賞でも安定して走れているが、レースぶりを見ているとと距離が延びた方が良さそうなタイプ。2500mなら追走に苦労することもなく、出たなりで脚を溜めつつ良い位置を取れるのではないか。実際2200m以上では2戦して1勝2着1回と崩れておらず、初の東京芝2500mは合いそうだ。
※週末の重賞の結論は、『TAROの競馬』にて一部無料公開予定。また、馬券の買い方や券種の選び方なども含めた結論は、競馬ノートにて限定配信の予定です。
○TARO プロフィール
大川慶次郎さんの予想に魅了され、中学2年の時にネット掲示板で予想スタート。2004年にブログ『TAROの競馬』スタート。2009年9月『競馬最強の法則』で連載開始。2012年より開始した有料メルマガ『回収率向上のための競馬ノート』はまぐまぐ競馬部門で読者数第1位。著書に『ラッキーゲート』
(KKベストセラーズ)、『回収率を上げる競馬脳の作り方』『回収率が飛躍的に上がる3つの馬券メソッド』(いずれも扶桑社新書)、『万馬券の教科書 -新時代のサバイバル穴予想術』(ガイドワークス)。
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