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【山崎エリカのダートグレード攻略】~JBC2歳優駿2020~

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【山崎エリカのダートグレード攻略】~JBC2歳優駿2020~ | コラム | ウマニティ

 2019年まで『北海道2歳優駿』として46回の歴史を重ねてきたが、今年からJBCの2歳カテゴリーの競走『JBC2歳優駿』としてリニューアルされての実施となる。さっくり言えば、北海道2歳優駿が名称変更したようなもの。北海道2歳優駿と同じ傾向のレースになるだろう。

 まず、このレースの特徴は、北海道勢が断然有利の2歳最初のダートグレード、エーデルワイス賞とは違い、中央馬が活躍しているということ。実際に過去10年で中央馬は1着6回、2着6回、3着3回に対して地方馬は1着4回、2着4回、3着7回という成績。中央馬がやや優勢なのは、秋口から中央の2歳1勝クラスが豊富に施行されることが影響している。

 このレースは対戦図式は、地方のオープン上位馬vs中央の1勝クラスだが、中央の短距離の1勝クラス組は、距離の壁で取りこぼすことも少なくない。最有力は王道路線のプラタナス賞(東京ダ1600m)の勝ち馬だ。プラタナス賞の勝ち馬の過去10年の成績は、【2・1・1・0】と複勝率100%。1着の該当馬は、2011年のオーブルチェフと2016年のエピカリス。2着の該当馬は、2010年のビッグロマンス。3着の該当馬は2015年のエネスク。

 特にオーブルチェフやエピカリスのように、プラタナス賞を圧勝した馬は、まず負けていない。プラタナス賞でオーブルチェフが2着につけた着差は0.8秒、エピカリスが2着につけた着差は1.1秒。2着に0.8秒以上の着差で勝利した馬が出走していれば、確勝級と言えるだろう。

 今度は地方の有力馬を紹介すると、北海道の強豪が集結するH2・栄冠賞の連対馬だ。また、この北海道重賞は地方の重賞で一番速い同年6月に施行されるもの。このレースで連対するということは完成度の高さも意味する。ただし、栄冠賞は1200m戦。なかには今回距離1800mが持たない馬もいる。

 そこで栄冠賞で連対かつ、前走で距離1600mの牝馬限定戦、H2・フローラルCか、距離1700mのH2・サンライズCで優勝していた馬という条件をつけると、過去10年の成績は【1・1・0・0】。2015年にタイニーダンサーが優勝、2016年にヒガシウィルウィンが2着と好走していた。

 さらに栄冠賞以上に強豪が集結するH1・ブリーダーズゴールドジュニアCで連対かつ、フローラルCやサンライズCで勝利していた馬も有力。過去10年の成績は【0・1・1・0】で、ヒガシウィルウィンが2着、カイカヨソウが3着と好走していた。遡れば、2009年にビッグバンも優勝している。

 しかし、それらは地方馬ながら、上位人気に支持されることが多い馬たち。馬券妙味がたっぷりあるのは、サンライズCの2着、3着馬だ。中央の500万下(1勝クラス)の勝ち馬が1頭も出走していなかった2018年こそサンライズCの2着馬ウィンターフェルが1番人気で2着だったが、優勝した6番人気のイグナシオドーロは同レースの3着馬だった。

 他にも2015年の2着馬スティールキング(8番人気)を始め、2013年・エイシンホクトセイ(10番人気))、2014年・クラバズーカー(8番人気)2016年・スウィフトハート(5番人気)、2017年のサザンヴィグラス(5番人気)などが、3着以内に好走している。

 サンライズCの2着、3着馬の中でも最有力なのは、2019のイグナシオドーロやスティールキング、エイシンホクトセイのように、サンライズCで逃げて3着以内だった馬だ。門別はダートが深くて前が厳しい流れになりやすい傾向があるので、前走のサンライズCで逃げて3着以内の馬は、注意したほうがよい。該当馬は前記3頭のみだが、どれも人気薄だ。

 また、滅多に出走してこないが、フローラルCの2着馬の一発も警戒したほうがよい。2011年にシーキングブレーヴが9番人気で3着と好走している。

 最後に中央馬が穴を開けるパターンを紹介しよう。一番は2012年に8番人気で2着のコスモコルデスのように、初ダートの前走、未勝利戦で結果を出してここへ駒を進めてきたタイプだ。遡れば2008年のメトロノースも6番人気で優勝している。このようにダート慣れと勢いで勢力図を覆し、穴を開けているのだ。

 それ以外では、前走、中央のダ1700m以上の新馬戦を勝った馬だ。2011年の2着馬ベルモントレーサー(7番人気)や2012年の優勝馬アルムアダプタ(7番人気)は、それに該当。デビュー戦を勝つ馬は素質が高く、2戦目で大きく変われる可能性を秘めているということなのだろう。逆に、純粋にダート戦のみを3戦以上使われ、やっと1勝した馬というのは素質不足のせいか、全く通用していない。


 まとめるとこうなる!

 ●本命候補
 ・前走のプラタナス賞を勝利した馬。
 ・栄冠賞で連対かつ、前走のフローラルCかサンライズCを勝利した馬。
 ・ブリーダーズゴールドジュニアCで連対かつ、前走のフローラルCかサンライズCを勝利した馬。

 ●穴馬候補
 ・同年のサンライズCで3着以内だった馬。
  (特に、逃げて3着以内だった馬は警戒)
 ・同年のフローラルCで連対した馬。
 ・前走、中央の未勝利戦を初ダートで勝利した馬。
 ・前走でダ1700m以上の新馬戦を勝利した中央馬。

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このコラムへのコメント

青影ターフCLUB|2020年11月11日 13:16 ナイス! (0)

山崎様、ご無沙汰してました。!!
今年秋から、やっと、復帰しました。
【森の風】です。
今は、青影ターフCLUBなる、競馬予想チームにて
なんとか、頑張っています。!!

山崎様もたまには、新聞にて、予想してるのか?
サンスポ競馬にて!!??
此の、地方競馬の2歳のレースデザイン
為になり申した。
有難う御座いまする。

此れからもご活躍を、期待してまする。
では、此れにて。
        敬具。

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