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12.2-10.6-11.3-12.6-12.4-12.4-11.6-11.0-11.7=1.45.8
(34.1-37.4-34.3) ▼8▼6△7 瞬発戦
スタート後行く構えを見せたのはオウケンサクラとアグネスワルツ。
しかし、前走逃げ切り勝利をしているトゥニーポートがハナを奪う。
どの馬も懸命に押して前に行った感じではなかったので平均ペースかと思いきやテンの3Fはなんと34.1秒。
このレースが外回りになった07以降最速のスタートとなりました。
3コーナーに突入し一気にペースダウン。
中盤の3Fは37.4秒、こちらは逆に最遅の時計。
後方の馬達はこの緩みで前との差を縮め馬群が一塊となって4コーナーから直線を迎える。
上がり3Fとなり各馬一斉によーいドンのラストスパート。
ラスト4F目までたっぷりと脚を溜めたこともあって▼8→▼6という高い加速が生じ、ほぼ全馬の脚色は同じくらい。
しかしラスト1Fの坂に差し掛かったところで先行グループの脚が鈍り始めます。
内からアパパネが伸びてくるが外からワイルドラズベリーとエーシンリターンズが強襲。
この3頭で決まりかと思った瞬間、その間からアニメイトバイオがあっという間に抜き去って先頭でゴール。
2着にはワイルドラズベリー、3着にはエーシンリターンズで3冠を目指すアパパネは初めて馬券外となる4着でした。
上がり3Fは34.3でダイワスカーレットが勝利した07年の33.6秒には及びませんがそれでも十分速い数字です。
中盤の緩みから来る瞬発力勝負となったのですが、それ以上に着順を左右したのはテンの速さ。
4コーナー回った時点で隊列は縦長にはならず前の馬の距離アドバンテージはあまりない。
それに加えてテンの急発進&中盤の急ブレーキという流れになったことで燃費はかなり効率悪く、前の馬達のガソリンは微妙に少なくなっていたはず。
これが如実に表れたのがラスト1Fでの脚の止まり方。
後方待機していたワイルドラズベリーとエーシンリターンズが最後の坂でも脚が鈍らなかったのは前半の過ごし方によるところが大きかったと思われます。
エーシンリターンズは勝ちに行ったため早めに動いた分の3着でしょう。
ファインプレーだったのは勝利したアニメイトバイオの後藤J。
終始アパパネをマークしたからこそ出来た騎乗かもしれませんが直線に入ってワンテンポ仕掛けを遅らせています。
この「ワンテンポ」が最後突き抜けた最大の要因でしょう。
秋華賞に向けてということになりますが上位3頭に関しては位置取りやコース仕掛けのタイミングの差だけであり同等の評価が出来ます。
秋華賞でもハマればあります。
アパパネは負けはしましたが先行した馬の中で唯一勝ち負けの争いが出来たのは流石。
トライアルとすれば上々の内容だと思います。
但し、展開次第では負けるという可能性が生じたのは確か。
どんな流れになろうともねじ伏せるだけの「絶対王女」という存在まではいかないか。
母のソルティビッドが早熟だったのでその辺りも若干は気になる材料かも。
やや不安に感じるのは2番人気3番人気のアグネスワルツとオウケンサクラ。
先行馬には不向きだったとはいえ逃げたトゥニーポートにも遅れを取っての7着と8着での敗退。
秋華賞では両馬共に条件は今回よりも良くなるはずで一叩きしたことでの変わり身に期待したい。
3冠馬への期待から1番人気はアパパネになると思われますがどオッズ的には混戦ムードなるような気がします。
予想する上では面白くなってきたかも。
(補足)
「▼4▼2△6」や「平坦戦」などの表記はラップギアを使用しています。
数値などは岡村信将プロより提供して頂いています。
表記の意味などの詳細は岡村信将プロのマイページをご覧下さい。
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