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【山崎エリカのダートグレード攻略】~マリーンカップ2020~

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【山崎エリカのダートグレード攻略】~マリーンカップ2020~ | コラム | ウマニティ

 船橋で行われるマリーンカップは、数ある牝馬限定ダートグレードの中でもっとも本命党好みのレースです。もともと船橋競馬場は、直線が長い上にスパイラルカーブが使用されており、後続馬でもトップスピードに乗せたまま3~4コーナーを回ることが可能。内ががっぽり開いてイン突きが決まることがほとんどなく、騎手の手腕が問われにくいコース。このため1番人気の勝率、複勝率がもっとも高い競馬場となっています。

 そのうえマリーンカップは、このあとの牝馬限定ダートグレードが7月のスパーキングレディーカップまで行われないため、G3ながら女王クラスの牝馬が出走してきます。1番人気がもっとも活躍する競馬場でトップクラスの牝馬が出走してくるとなれば、1番人気の活躍は必然のこと。過去10年の成績は【5・3・1・1】(2011年は震災影響で開催中止)となっています。

 唯一、1番人気を裏切ったのは、2017年のワンミリオンスですが、この年は本来ならば、前年のJBCクラシックの覇者ホワイトフーガが1番人気に支持されるのが順当だったはず。しかし、ホワイトフーガのノド鳴り悪化の報道によって、ワンミリオンスと人気を分け合う形で、ピン差の2番人気止まり。ワンミリオンスは押し出される形での1番人気でした。

 実際にJBCレディスクラシックが創設された2011年以降、前年のJBCレディスクラシック連対馬のこのレースでの成績は【3・2・0・0】。1着の該当馬は2012年のミラクルレジェンド、2015年のサンビスタ、2017年のホワイトフーガ。2着の該当馬は2014年のアクティビューティ、2015年のトロワボヌール。ミラクルレジェンド、サンビスタは1番人気での優勝でした。

 また、前走のエンプレス杯の連対馬も、過去10年で【3・2・2・2】と有力ですが、それまでにG1連対実績がなかった馬は、全てこのレースでは3着以下に敗れています。2009年のシスターエレキング(4着)、2013年のエミーズパラダイス(8着)、2017年のワンミリオンス(6着)、リンダリンダ(3着)がそれに該当。シスターエレキング、エミーズパラダイスは前走が重賞初連対でした。

 一方、前年のG1、G2で連対実績があった前走エンプレス杯の連対馬は、2010年のラヴェリータ(2着)、2014年のアクティビューティ(2着)、2017年のアンジュデジール(1着)と、結果を出しているので信頼できます。ラヴェリータ、アンジュデジールは、前年の関東オークスの連対馬、アクティビューティは、前年のJBCレディスクラシック、レディスプレリュードの連対馬でした。

 さらに今回と同コースの前年のクイーン賞の優勝馬の活躍も顕著で、このレースでの活躍は過去10年で【0・4・2・0】。優勝馬こそゼロですが、2着、3着なら信頼できます。2着の該当馬は2013年のレッドクラウディア、2014年のアクティビューティ、2015年のトロワボヌール、2019年の昨年のアイアンテーラー。3着の該当馬は2009年のヤマトマリオン、2010年のユキチャンです。

 また、本命党好みのこのレースでも、穴が開くこともあります。穴パターンは、大きく分けて2つ。まずは2009年の優勝馬メイショウバトラー(4番人気)や2010年の優勝馬トーホウドルチェ(4番人気)のように、もともと牡馬相手のダートグレードで連対の実績がありながら、近走では牡馬と戦って、成績が傷ついたパターン。

 メイショウバトラーは、前年のマイルチャンピオンシップ南部杯で2着と好走したために、牡馬の一線級と戦うことになって惨敗を繰り返し、この路線に戻って完勝しました。トーホウドルチェも前年のプロキオンSで2着と好走したために、牡馬相手のオープンで戦って成績がボロボロになりましたが、このレースでは強豪ラヴェリータをハナ差撃破して優勝しました。

 もう1つは、過去1年以内のダートグレードで4着以内の実績がある地方馬です。過去10年でもっとも人気薄の6番人気で連対した2017年の2着馬ララベルと始め、同年の3着馬リンダリンダ(4番人気)、2016年の2着馬馬ブルーチッパー(4番人気)もそれに該当。特にララベルのように前走で大敗していると人気薄になるので、ヒモ穴として一考することをオススメします。


 まとめるとこうなります!

 ●本命候補
 ・前年のJBCレディスクラシックの連対馬。
 ・前年のG1・G2で連対実績のある、前走エンプレス杯連対馬。
 ・前年のクイーン賞の優勝馬。

 ●穴馬候補
 ・近走で牡馬と戦って、成績がボロボロになった馬。
  (もともと牡馬相手のダートグレードで連対実績があることが条件)
 ・過去1年以内のダートグレードで4着以内の実績がある地方馬。

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