最新競馬コラム

【山崎エリカのダートグレード攻略】~浦和記念2019~

 1,805

【山崎エリカのダートグレード攻略】~浦和記念2019~ | コラム | ウマニティ

 暮れの大一番、東京大賞典へ向けての前哨戦となる浦和記念。この時期は、中央ではチャンピオンズカップが行われ、トップクラスはそちらに出走するために、G2としては中央勢が手薄。このため南関東のトップクラスが、ここを狙って出走してきます。

 過去10年の優勝馬を見ても、2009年ブルーラッド、2011年ボランタス、2014年サミットストーン、2015年ハッピースプリントと地方勢が4勝を挙げ、2着も2017年のヒガシウィルウインを始め、地方勢が6度も入線しています。近年のダートグレードは中央勢が圧倒的。特に古馬の中距離路線は中央勢が席巻する中で、地方馬のこの活躍は驚異的なレベルです。

 実は、南関東を始めとする地方勢がここを大目標にするのには、もうひとつの理由があります。地方馬のG1馬が不在の年は、G2のここを勝てば、『NRAグランプリ』(地方馬の年度代表馬)に選出される可能性が高まるからです。

 それでは中央馬も含めて、どのような馬がこのレースで勝ち負けしているのかというと、過去1年以内のG1で3着以内の実績があった馬が活躍しています。その成績は過去10年で【5・1・4・1】。1着の該当馬は2010年のスマートファルコン、2011年のボランタス、2015年のハッピースプリント、2016年のケイティブレイブ、2018年のオールブラッシュ。

 2着の該当馬は、2017年のヒガシウィルウィン。3着の該当馬は、2009年のテスタマッタ、2011年のボレアス、2012年のランフォルセ、2017年のオールブラッシュです。唯一の4着以下馬は昨年のアポロケンタッキー(4着)ですが、同馬は前走のJBCクラシックで1.8秒差の大敗を喫していました。前走であまりに大敗しているようなことがなければ、本命馬として信頼できるでしょう。

 他に過去1年以内(前年の浦和記念以降)のG2の連対馬も活躍。それらの成績は過去10年で【2・4・1・3】と、すごくではないものの過去1年以内のG1で3着以内の実績馬が不在の年ほど、このタイプが活躍しています。同年のダイオライト記念の2着馬ピイラニハイウェイと前年の名古屋グランプリの2着馬エイシンモアオバーがワン、ツーを決めた2012年も、同年のブリーダーズゴールドCの2着馬シビルウォーが2着、前年の名古屋グランプリの優勝馬エイシンモアオバーが3着だった2013年も、過去1年以内のG1で3着以内の実績馬が不在でした。

 最後にこのレースで穴を開ける地方馬を紹介しましょう。地方馬は調教施設が整った中央馬とはやや異なり、基本的にレースを使いながら仕上げていくもの。つまり、地方馬は中央馬以上に勢いが大事。近走で大敗しているような馬は、浦和記念よりも格上のレースに出走していたならばともかく、格下のレースとなると容易に通用しません。2009年の優勝馬ブルーラッド(4番人気)や遡れば2006年の優勝馬ケイアイミリオン(6番人気)も、南関東の重賞を目下2連勝していた馬でした。

 さらに穴馬を狙うのであれば、同年の大井記念や東京記念の上位馬を狙うのがお薦め。大井記念は、帝王賞の前哨戦で地方の中距離路線のトップクラスが集結するレース。ここで上位入位することは、地方の一線級を意味します。また、東京記念は南関東では唯一、最長距離2400mの重賞だけあって、例年好メンバーが集います。

 実際に2014年に優勝したサミットストーンは、同年の大井記念で3着以内だった馬。遡れば2007年の2着馬ルースリンド、2008年の3着馬クレイアートビュンもそうです。また、2009年の2着馬ルーズリンド、2011年の優勝ボランタス、2014年の優勝馬サミットストーンは、同年の東京記念で3着以内だった馬。前記のボランタスは前年にもこのレースで連対していますが、その時は休養明けの東京記念で5着から上積みを見せての2着でした。


 まとめるとこうなります!

 ●本命候補
 ・過去1年以内のG1で3着以内の実績がある馬。
 ・過去1年以内のG1で3着以内の実績馬が不在の場合、過去1年以内のG2で連対した馬。

 ●穴馬候補
 ・目下2連勝以上の勢いある地方馬。
 ・同年の大井記念、東京記念の上位馬。

山崎エリカさんのダートグレード競走最新予想はこちらからご覧いただけます!!

このコラムへのコメント

TERAMAGAZINE|2019年11月28日 22:47 ナイス! (1)

優勝馬ケイティブレイブは無印。

https://nar.umanity.jp/professional/coliseum_view.php?user_id=3100000007&race_id=2019112818100410

関連競馬コラム

新着競馬コラム

人気競馬コラム

会員登録(無料)でできること

レース情報

今週の注目レース

2月9日()
東京新聞杯 G3
きさらぎ賞 G3

⇒今週の番組表へ

先週のレース結果

2月2日()
シルクロード G3
根岸S G3

⇒先週の番組表へ

総賞金ランキング
JRA競走馬総賞金ランキング
4歳以上
1 ジャスティンパレス 牡6
78,688万円
2 リバティアイランド 牝5
74,444万円
3 タスティエーラ 牡5
65,898万円
4 レガレイラ 牝4
63,438万円
5 ソウルラッシュ 牡7
60,586万円
6 ナムラクレア 牝6
59,291万円
7 ダノンデサイル 牡4
57,577万円
8 ソールオリエンス 牡5
57,546万円
9 ベラジオオペラ 牡5
52,047万円
10 テーオーロイヤル 牡7
51,827万円
» もっと見る

3歳
1 クロワデュノール 牡3
11,679万円
2 アルマヴェローチェ 牝3
8,560万円
3 アドマイヤズーム 牡3
7,776万円
4 アルテヴェローチェ 牡3
6,362万円
5 エリキング 牡3
5,662万円
6 ジョバンニ 牡3
5,508万円
7 ニシノエージェント 牡3
5,213万円
8 リラエンブレム 牡3
4,880万円
9 ミュージアムマイル 牡3
4,654万円
10 エリカエクスプレス 牝3
4,577万円
» もっと見る