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東京盃は11月の大一番、JBCスプリントの前哨戦。このレースは下半期に行われるスプリント戦では、唯一の「G2」だけあって、ダートグレードの上位馬やプロキオンSの上位馬、前哨戦アフター5スター賞の上位馬、さらには芝の短距離からの路線変更馬など、様々な路線から、強豪が集結します。特に近年は、ここからJBCスプリントの連対馬が誕生することがとても多いので、注目の一戦です。
また、東京盃は2011年に8番人気のラブミーチャンが2着に粘って馬複1万2760円、3連単19万2730円の高配当が飛び出すなど、荒れるイメージが強いかと思います。しかし、高配当の立役者は全て地方馬であって、地方馬が不当に人気がないことがもたらしたもの。前記のラブミーチャンにしても前走のクラスターC・3着を始め、ダートグレードで上位常連の馬でした。中央のオープンとダートグレードを連勝していた1番人気のセイクリムズンが、休養明け緒戦で取りこぼしただけのことです。
その他、地方馬では、2009年にヤサカファイン(4番人気)が2着、2016年にプラチナグロース(7番人気)が3着、2017年にキタサンミカズキ(4番人気)が1着、昨年もキタサンミカズキ(2番人気)が1着と好走していますが、実はこれらにもひとつの共通項があります。それはアフター5スター賞の連対馬であるということ。遡れば2008年に7番人で2着に好走したディープサマーも、アフター5スター賞の勝ち馬でした。
今回は先に穴馬候補から紹介しますが、東京盃はわかりやすくアフター5スター賞の連対馬が穴を開けているのです。ただし、東京盃で連対圏内突入まで狙うのであれば、アフター5スター賞の優勝馬が好ましいでしょう。短距離路線は中距離路線と比べると、中央馬と地方馬の大きな能力差はありません。
それではどのような馬を本命馬にするのが好ましいのかというと、前走ダートグレードで連対している馬です。東京盃の過去10年の優勝馬10頭中6頭、2着馬10頭中の4頭は、前走ダートグレードで連対している馬ですから、基本的にそれらを信頼してもいいでしょう。しかし、もっとも信頼できるのは、同年のプロキオンSで4着以内だった馬です。その成績は、過去10年で【3・0・1・1】。
唯一の着外が昨年のマテラスカイで4着ですが、同馬はプロキオンSが初重賞制覇だった馬。前々走では中央の準オープンに出走していました。逆に1着だった2009年のバンブーエール、2010年のサマーウインド、2014年のノーザンリバーは、近2走ともダートグレードに出走し、1度は勝利していました。2015年の3着馬コーリンベリーもそう。近2走のダートグレードで1度は優勝かつ、プロキオンSで4着以内の条件で狙うといいでしょう。
さらに同年のフェブラリーSで5着以内だった馬も有力。その成績は過去10年で【1・0・1・0】。1着の該当馬は2014年のノーザンリバー、3着の該当馬は2017年ニシケンモノノフですが、両馬ともにダ1400m以下で2勝以上の実績がありました。ノーザンリバーは前年のカペラS、同年の東京スプリント、さきたま杯の優勝馬。ニシケンモノノフは前年の兵庫ゴールドTと同年の北海道スプリントカップの優勝馬です。
前記のタイプは本来スプリンターでありながら、フェブラリーSに挑戦し、地力で善戦したパターンがほとんど。また、マイル路線よりもよスプリント路線のほうがレベルが低いので、マイルG1で善戦した馬は、東京盃に限らずスプリント路線で通用しています。
他に有力なのは、さきたま杯がG2に格上げされた2011年度以降の同レースの優勝馬です。2011年度以降のこのレースでの成績は、【1・1・1・1】ですが、前走でオーバルSに出走して1.1秒以上も大敗したナイキマドリードを除いては、全て連対しています。2013年の東京盃の2着馬テスタマッタのように、前走がG1、それも不適距離の帝王賞ならばともかく、格下のレースで大敗している場合は軽視したほうがいいでしょう。
まとめるとこうなります!
●本命候補
・近2走のダートグレードで1度は優勝かつ、プロキオンSで4着以内の馬。
・ダ1400m以下のダートグレードで2勝以上の同年のフェブラリーSの4着以内馬。
・同年のさきたま杯の優勝馬。
(前走で格下のレースを使われている馬の場合、1.1秒以上負けていないことが条件)
●穴馬候補
・前走のアフター5スター賞で連対していた馬。
(2着以内を狙うのであれば、同レース優勝が条件)
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・近2走のダートグレードで1度は優勝かつ、プロキオンSで4着以内の馬。
→該当馬無し
・ダ1400m以下のダートグレードで2勝以上の同年のフェブラリーSの4着以内馬。
→該当馬無し
・前走のアフター5スター賞で連対していた馬。
(2着以内を狙うのであれば、同レース優勝が条件)
→該当馬無し
・同年のさきたま杯の優勝馬。
→該当馬無し