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『競馬』という名の推理小説 ~第54話クイーンS(解決編)~

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12.4-11.5-12.3-12.8-11.6-12.0-11.8-11.2-12.0=1.47.6
(36.2-36.4-35.0) ▼2▼6△8 瞬発戦

先行馬が揃ったメンバーでしたが近走逃げたことのある馬はラヴドシャンクシーだけでした。
そのラヴドシャンクシーが逃げなかったことで予想以上にスローペースのレースとなりました。
ラップ的にはヤマニンメルベイユが逃げ切った08年に近い。

今年のレースの特徴は「瞬発戦になったこと」でしょう。
08年は3コーナーの残り800m付近からのロングスパート戦で平坦戦となりましたが今年は伏兵マルティンスタークが逃げたせいか(もしくは黛Jが逃げたせい?)残り400m付近までギアがトップに入らないレース。
要は脚を溜めての瞬発力勝負というレース内容で4コーナーで▼6という加速が入るという珍しいクイーンSになりました。

このスローペースに助けられたのは外枠発走のアプリコットフィズ
先行力のある馬なのでスタートダッシュは得意なんだけど最初の1コーナーまで180mの距離しかない札幌芝18コースでは外枠発走で先行するのは簡単なことではないはず。
その1コーナーまでに内にいたラヴドシャンクシーブラボーデイジーよりも前に付けることが出来たのが最大の勝因だと思われます。
52kgという軽い斤量もこのスタートダッシュに関しては恵まれていたと思われます。
結局は有利な位置取り+瞬発力での勝利となったということですね。
レース内容的には秋華賞向きの流れで有力候補の一頭になったでしょう。
秋が楽しみです。

瞬発力は足りないプロヴィナージュは早めに仕掛ける作戦に出るはず(だったと思います)が、前にはアプリコットフィズがいて内は逃げたマルティンスタークが後退、そして外からはブラボーデイジーに被せられて身動きが取れなかったのが誤算でした。
ロングスパート戦に持ち込めれば勝つかどうかは別にしてもう少し接戦になったのではないかと思われます。

3着は上がり最速のカウアイレーン
クイーンSはこの手の瞬発タイプの馬が2着や3着に突っ込んでくるケースが多く、今年はこの馬だったということ。
(謎解き編での展開想定はここにヒカルアマランサスが突っ込んでくるという予定でした)
小回りコースの瞬発戦になると流石の横山Jという印象です。

1番人気のヒカルアマランサスは先行するも8着に敗退。
展開うんぬんよりも今回は+12kgという馬体重で調子自体もイマイチだったのではないでしょうか。
ヴィクトリアMのダメージが抜けきっていない印象です。
夏のローカルは格より調子といいます。
前走より10週以上レース間隔を開けた馬が1、2、3、5着と上位を独占。
展開や適性よりも「フレッシュさ」が重要なレースなのかもしれません。


(補足)
「▼4▼2△6」や「平坦戦」などの表記はラップギアを使用しています。
数値などは岡村信将プロより提供して頂いています。
表記の意味などの詳細は岡村信将プロのマイページをご覧下さい。

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