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2011年に創設されて今年で8年目となる「JBCレディスクラシック」は、JRAの京都競馬場が舞台。本来は、地方競馬の祭典でありながら、中央で行われることになったのは、皮肉にもこのレースを作ってしまったからだとか……。中央からの3レース分の遠征馬を、全て受け入れられるだけの馬房がある競馬場は限られており、受け入れられる南関東などの競馬場は、3日は土曜日で開催休み。
JRAで施行され、出走馬も中央馬ばかりでは、もはや地方競馬のレースではない、つまらない……そういう意見もあるでしょう。しかし、それまでに芝のレースにしかなかった、牝馬のダート路線を確立させ、女王決定戦をダート戦にも作ったことは大きいことと感じます。今年は京都1800m戦で行われますが、同年の牝馬重賞路線で主役として活躍していた馬が活躍する傾向は、これまでとは変わらないでしょう。そもそもJBCは持ち回り制であり、どこの競馬場で行われても大きな傾向は変わりません。
このレースの上位馬に求められるのは、実績と順調さ。同年の夏を長期休養させなかった馬が活躍しています。夏のスパーキングレディーCかブリーダーズGCのどちらかで連対し、前哨戦のレディースプレリュードでも2着以内だった馬のこのレースでの成績は、【3・2・2・0】。1着の該当馬は、2011年のメーデイア、2014年のサンビスタ、2016年のホワイトフーガ。2着の該当馬は、2011年のラヴェリータ、2015年のサンビスタ。3着の該当馬は、2014年のワイルドフラッパー、2015年のトロワボヌールです。
また、穴馬候補は、前走のレディースプレリュードを休養明けで凡退した馬です。昨年の優勝馬ララベル、2012年の2着馬クラーベセクレタ、2011年の3着馬カラフルデイズともに、レディースプレリュードで4着以下に敗れた馬です。2012年度は金沢の1500m戦で行われたこともあり、メンバーが手薄。クラーベセクレタこそ2番人気でしたが、ララベルは5番人気、カラフルデイズは7番人気でした。これらの共通項は、同年のダートグレードで連対実績があることです。
さらにこのレースが1600m以下で行われた場合には、前走でそれよりも短い距離を使われていた馬が穴を開けています。2016年の2着馬レッツゴードンキ、3着馬トーセンセラヴィ、そして2013年の3着馬キモンレッドもこのパターン。キモンレッドこそ、前走中央のオープンで3着と好走していたため3番人気でしたが、レッツゴードンキは5番人気、、トーセンセラヴィは6番人気でした。
逆に距離が長い場合には、1800mよりも長い距離を使われていた馬が穴メーカーになるでしょう。1800m戦は、スピードで押し切れるような距離ではありません。前走で1600m以下のレースに出走していた馬は、1頭も馬券に絡んでいません。昨年、前走2100m戦を使われていたプリンシアコメータが4番人気で2着と好走したのも、まさにそういう傾向からでしょう。
他では、芝のグレードレースで優勝実績のある今回が初ダートの馬でしょう。本来、初ダートの馬は不利ですが、2016年にレッツゴードンキが穴を開けているように、そういうタイプはポテンシャルの高さで突破してくることがあります。人気がないならば、警戒したほうがいいでしょう。
まとめるとこうなります!
●本命候補
・同年のスパーキングレディーCかブリーダーズGCのどちらかで連対し、前哨戦のレディースプレリュードでも2着以内だった馬。
●穴馬候補
・前走のレディースプレリュードを休養明けで4着以下に凡退した馬。
(同年のダートグレードで連対実績があることが条件)
・JBCレディスクラシックが1600以下の場合は、前走でそれ以下の距離を使われていた馬。1800mの場合は、前走でそれよりも長い距離を使われていた馬。
・芝のグレードレースを優勝した実績がある、今回が初ダートの馬。
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