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前回のメルボルンCから間を置かずに海外馬券発売第3弾となるのが、今回のBCフィリー&メアターフ(GⅠ)。レース名にもある通り、その年のアメリカの芝牝馬チャンピオンを決める一戦になる。北米では芝よりもダートの競馬がメインになるため、芝競馬全体のレベルは低調になっているが、ことこのBCフィリー&メアターフ(GⅠ)に関しては、過去10年で地元の米国馬が7勝を挙げており、欧州勢の3勝を上回る好成績を残している。 今年の出走メンバーを見ると、実は例年以上のハイレベル。米国の芝牝馬はここに出走してきた馬たち以外にも、BCマイル(GⅠ)に出走するテピン(英国のクイーンアンSなどGⅠ6勝)やミステンプルシティ(牡馬相手のGⅠで2勝)など粒揃い。これに対し、遠征してきた欧州勢を見ると、マインディングやファウンドといった欧州牝馬のトップクラスに先着、もしくは好勝負してきた馬たちばかり。能力比較の難しい南米からの刺客も加わり、楽しみなメンバー構成になった。 サンタアニタパーク競馬場で過去に行われたBCフィリー&メアターフ(GⅠ)を見ると、先行馬が比較的残る傾向にあり、かつスタート地点がダウンヒルコースのコーナーの途中にあることから、外枠に不利というのが大方の見方となっている。私も当初はその考え方で予想を組み立てるつもりでいたが、今回の出走メンバーを見て、差し・追い込み馬に展開向くのでは?と考えを改めた。 というのも、A.オブライエン厩舎が③セブンスヘブンとともに、⑫プリティパーフェクトを送り込んできたからだ。⑫は③が出走したGⅠで常に先導役を務めてきた馬。③の末脚を生かす展開をつくるためにも、スローペースで逃げることはないだろう。さらに逃げて成績を出してきた②キャッチアグリンプスや④アベンジも自分の形を崩したくはないことが考えられ、ハイペースでやり合うまではなくとも、後方の馬たちに有利な流れになることは想像に難くない。 そのなかで◎に推奨するのが⑤アルズギャル。頭角を現すまでに時間を要したが、今年に入っての充実が目につく1頭だ。重賞初勝利となったE.P.テイラーS(GⅠ)では2番手から早めに抜け出して最後まで粘り、3走前のベヴァリーD.S(GⅠ)では後方から追い込む競馬を見せて2着。脚質に自在性があり、どんな流れにも対応してくれる。オーナーは昨年もこのレースをステファニーズキトゥンで優勝するなどBCを4勝しており、うち3勝が芝のレースで挙げたもの。米国における芝のトップ種牡馬キトゥンズジョイも所有しており、アメリカの芝競馬にも深く精通している。 ○は①シーカリシ。2走前のベヴァリーD.S(GⅠ)を後方からの差し切ったように、こちらも展開がハマりそう。北米移籍後は4戦して3着を外しておらず、追い込み馬ながら成績も安定している。同厩舎の⑧レディイーライを意識して他の馬が早めに動くようなら、まさにこの馬にはおあつらえ向きの展開になる。 ▲は③セブンスヘブンとする。前述の通り⑫プリティパーフェクトがレースを引っ張って、オブライエン勢がレースをコントロールできる優位性を考えれば、評価は3番手以下には落とせないだろう。ベストは2400mだろうが、スタミナ勝負の展開になれば、この馬が最有力として浮上する。 1番人気が予想される⑧レディイーライは、蹄葉炎発症前と同じ状態にあるかどうかは、疑問符のつくところ。休む前のレベルで競馬ができるなら、あっさり勝たれても不思議ではないが、そこまでは戻っていないとみる。大病を克服しての勝利はドラマチックであり、応援をしたい1頭ではあるが、馬券となると話は別。評価は△にとどめる。 大外13番枠からのスタートとなる⑬ヌーヴォレコルトは、スタートでどのポジションにつけるかが鍵になりそうだ。外を回る競馬を嫌えば、スタートである程度強引に出していかざるを得ないだろう。とはいえ、今年戦ってきた牡馬のレベルを考えれば、ここに入っても遜色のない力はあり、やはり無印にはできない。凱旋門賞、メルボルンCと日本馬の大敗が続き、応援馬券が減るようなら、オッズの妙味も出てくる。 以下、△に⑨ライアンズチャームと⑪クイーンズトラストを加える。⑨が前に所属していたペルーは南米でも決してレベルが高いわけではないが、大外を追い込んだ前走の勝ち方は鮮やかだった。未知の期待を込めて狙ってみたい。⑪は近走を見ると、後方待機ではやや足りない印象だが、今回は鞍上にL.デットーリ騎手を配してきた。好位でうまく立ち回るのではないかとみている。 全体的に見て、抜けた軸馬1頭がいるレースではないので、重い印3頭を中心にした好配当狙いの馬券を組み立てたい。人気馬同士の組み合わせを念のため押さえつつ、少し狂えば配当が跳ね上がる買い目をしっかりカバーする。そんな戦略をとりたい。 |
買い目 |
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合計金額 |
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この予想は? |
4ナイス |
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