ビター ティーさんの競馬日記

お久しぶり(半年ぶり)の日記です。日経新春杯を予想してみます。

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 昨年上半期までは、日記で毎週重賞1レースの予想を書いていましたが、データの分析を基に予想を文章化することに、思いの外時間と労力がかかり、他のレースの予想が疎かになるので、日記を長らく休止しておりました。

 昨年の夏競馬から、日記を書くことにとらわれず、1日24~36レースの予想に時間をかけることができたので、年末から正月競馬の的中率と回収率が少しは上向いてきたので、今週から時々は書いてみようかと思います。

 さて、今週の重賞は今年最初のG2「日経新春杯」。このレースの予想をする前提となるレースの性格を最初に考察してみます。

 京都競馬場の回数工事に伴い、中京競馬場で2年目の開催であることは、このレース予想の大きなファクターであることは間違いないと思います。

 それは、昨年の予想の拠り所となった過去10年間のデータによる有力馬の選択と、昨年のレース結果の間にはあまりにも大きな乖離があったからです。

 これを踏まえて、今年の「日経新春杯」の予想は、開催競馬場が中京になったこととレース距離の短縮という2つの大きな変化の影響を考慮したものにしなければならないと思っています。

 前置きが長くなりましたが、「日経新春杯」というレースの性格の考察に入ります。

1. 2020年までの「日経新春杯」の捉え方
  ①明け4歳の馬と5歳以上の馬たちが『G2』として最初に対決するレース
  ②天皇賞(春)などのG1タイトルを狙う馬たちが、実力を推し量るために出走してくるレース
    →過去10年間、このレースで複勝圏に入った30頭の内16頭が3カ月後の天皇賞(春)に出走
    →この他、大阪杯に2頭。宝塚記念に2頭。ヴィクトリアマイルに1頭。ドバイシーマクラシックに1頭

 同じ年の前期(6月まで)のG1に出走しなかったのは8頭 内訳 2着馬が4頭 3着馬が4頭。
 1着馬で前期(6月まで)のG1に出走しなかったのは1頭もいません。
  ※全体の73.3%が前期のG1に出走。(1着馬は100%出走)
  ※全体の53.3%が天皇賞(春)に出走。

  ③4歳馬にとっては、古馬になりG1に挑戦するだけの成長力が備わったかを確かめるための最初のG2レース
  ④5歳以上の馬にとっては、4歳馬たちと力関係を推し量りG1に出走するための賞金加算レース
    →G3ウイナーを始めとして重賞(G3)善戦マンや3勝(1600万下)昇格馬に分類して予想

  ⑤新年早々の初G2における4歳馬VS5歳以上の成績は4歳馬に軍配が上がります。
    →1着馬 4歳馬8勝、5歳馬1勝(トゥザグローリー)、6歳馬1勝(パフォーマプロミス)
  ※圧倒的に4歳馬が1着馬になっています。

  ⑥連覇を狙うようなG2ではない。
    →リピーターがいないわけではないが、翌年以降このレースで成績が上がる馬は珍しい。

  サトノノブレス   1着→11着→3着
  アドマイヤフライト 2着→3着→8着→14着
  ダコール      10着→不出走→5着→4着→13着
  フーラブライト   3着→2着

  ※フーラブライトのように着順が上がるのはきわめて珍しいようです。


 以上、2020年までの過去10年間のデータを基に①~⑥を考慮して予想をしたのでしたが、①と⑥以外の4点については、ほぼ当てはまらない結果になり大波乱の「日経新春杯」になりました。

【2021年日経新春杯のレース結果】

1着 14ショウリュウイクゾ 7番人気 マイ予想の印 注
2着 5ミスマンマミーア  13番人気 マイ予想の印 注
3着 11クラージュゲリエ  4番人気 マイ予想の印 ▲

  馬連 58,060円  馬単 108,870円
 3連複 112,200円 3連単 961,790円

9着 9ヴェロックス    2番人気 マイ予想の印 ◎
10着 10アドマイヤビルゴ   1番人気 マイ予想の印 ○


【昨年の出走馬の次走以降のデータ】
1着 ショウリュウイクゾ →次走 阪神大賞典  G2 10着→登録抹消5歳
2着 ミスマンマミーア  →次走 ダイヤモンドS G3 10着→宝塚記念6着(4戦目)→登録抹消6歳
3着 クラージュゲリエ  →次走 中山記念   G2 9着→登録抹消 5歳

  ※上位3頭で上半期G1に出走したのは、2着ミスマンマミーアの宝塚記念6着のみ。
  ※上位入賞馬の前期のG1出走率73.3%→33.3%(大幅ダウン)。
  ※1着馬の前期のG1出走率100%→不出走(異例中の異例)。
  ※上位3頭以外で上半期G1に出走したのは2頭
    10着 アドマイヤビルゴ 大阪杯   9着
    12着 ダイワギャグニー 安田記念 11着

 中京競馬場に変わり距離短縮(2400m→2200m)なったことで、天皇賞(春)出走との関連ほとんどなくなったのが、昨年の「日経新春杯」でした。

 もう一つ激変したとみられるのが、このレースの出走馬の上半期までの登録抹消馬が増加したことです。上位3頭が全て上半期中に引退したことを始め、16頭中9頭(56.3%)が登録抹消になりました。

   ※2020年14頭中4頭(28.6%)が引退→2021年16頭中9頭(56.3%)が引退

     登録抹消した9頭の内訳(日経新春杯終了後)
       0戦で登録抹消 1頭 6歳牝
       1戦で登録抹消 4頭 5歳牡、8歳牝、4歳牡、7歳騸
       2戦で登録抹消 1頭 6歳牡
       3戦で登録抹消 2頭 5歳牡、7歳騸
       4戦で登録抹消 1頭 6歳牝

   ※2020年2着レッドレオンだけ(日経賞G2後1戦して) 引退→上位入賞馬3頭共登録抹消

 昨年、登録抹消馬が倍増し、G1出走率の低下が顕著であったことは、単に出走馬のレベルの低下がその原因と捉えるべきなのか、中京競馬場で距離を短縮して開催された影響が大きいのかを考慮しつつ「日経新春杯」の予想をすることが肝要ではないかと考えています。



2. 2021年の「日経新春杯」レース結果を踏まえた、このレースの捉え方の変化

 ①と⑥に関しては変わらないが、②については天皇賞(春)を上半期最大の目標として出走させてくる本気度が低くなったと考えて予想することが妥当です。

 それは、天皇賞(春)の開催と異なる競馬場で施行されることで、出走馬の馬場適性をはかり難くなったことと、距離短縮によって最長距離G1に通じる能力をはかり難くなったことが容易に想像されるからです。

 それ故、「日経新春杯」に出走させる陣営の狙いが明らかに異なってきたと考えれば、昨年の出走馬の質の変化がレース結果に顕著に表れたものと判断して、今年の予想を立てるべきと思います。

 ②の考え方の前提が変われば、当然③と④についての意味合いも信頼性も低下することになります。

 ⑤については、②③④の相互関係により、出走馬の質や能力が2020年までと異なり、昨年は4歳馬の上位入賞馬がなくなり5歳以上馬の上位独占という、2020年までの世代間対決のデータとは異なった結果になったのだと思います。そう考えれば、2021年のレース結果も納得できるのではないでしょうか。

  ①明け4歳の馬たちと5歳以上の馬たちの『G2』として最初に対決するレース
  ②天皇賞(春)などのG1タイトルを狙う馬たちが、実力を推し量るために出走してくるレース
  ③4歳馬にとっては、古馬になりG1に挑戦するだけの成長力が備わったかを確かめるための最初のG2レース
  ④5歳以上の馬にとっては、4歳馬たちと力関係を推し量りG1に出走するための賞金加算レース
    →G3ウイナーを始めとして重賞(G3)善戦マンや3勝(1600万下)昇格馬に分類して予想
  ⑤新年早々の初G2における4歳馬VS5歳以上の成績は4歳馬に軍配が上がります。
  ⑥連覇を狙うようなG2ではない。
    →リピーターがいないわけではないが、翌年以降このレースで成績が上がる馬は珍しい。


 ①~⑥の捉え方に軽重をつけて総合的に予想を組み立てたいとおもいます。

【具体的に予想をするための考え方】
 (1)5歳以上(2021年まで)
  ・G3ウイナーか重賞で連対経験のある馬のなかで、ステップアップを図り初めてG2に出走する馬が本命候補
 (2)5歳以上(2022年)
  ・G3ウイナーか重賞で連対経験のある馬のなかで、G2タイトルを狙う引退間近と思われる馬が本命候補
  ・G1に出走する可能性は低くてもいいが、メイチに仕上げれば、相手関係が高くないG2で勝ちを狙えそうな馬

 (3)4歳馬(2021年まで)
  ・3歳クラシックで首位争いに加わったことのある馬か、まだ底を見せていない上がり馬
  ・古馬G1馬への可能性を求めて挑戦してきたと認められそうな馬を候補として絞る
 (4)4歳馬(2022年)
  ・3歳クラシックで首位争いに加わったことのある馬か、まだ底を見せていない上がり馬
  ・古馬G2馬のタイトル獲得の可能性を求めて挑戦してきたと認められそうな馬に絞る
  ・中京2200mでの開催に変更されることにより、菊花賞からの出走馬は割り引く

 (1)~(4)について、このように考えた根拠は、今年最初のG2ではありますが、天皇賞(春)との結びつきが薄れ、それに伴う出走馬の質や能力が変わり、上半期のGⅠに通用するか実力や成長度合いを確かめる意味合いも薄れてしまいます。

 ですから、昨年度までは、G1出走の可能性と関連付けて次走のレースも含めて予想していたのですが、「日経新春杯G2」というレースを単独で予想することにします。


 さて、今年の出走馬でG1に出走できそうなのは次の2頭。

2.クラヴェル     G3連対馬(マーメイドS) 、G13着(エリ女)5歳牝
4.ステラヴェローチェ 皐月賞3着、ダービー3着、菊花賞4着、有馬記念4着 4歳牡

「日経新春杯」は、天皇賞(春)とは結びつかないレースと見立てていますので、

4.ステラヴェローチェ にとっては、調整のために一叩きする程度の本気度が高くない出走と見て、一枚割引にします。しかし、能力では出走馬の中ではトップクラスであることは認めざるを得ません。

2.クラヴェル は、G1タイトルを欲しいのでしょうが、上半期は大阪杯かヴィクトリアMのどちらかになるので、距離適性から狙いは大阪杯が有力ではなかと思います。年齢的には繁殖のため今年で引退でしょうから、手薄になった「日経新春杯」でG2タイトルを獲得し、弾みを付けてG1に向かいたいでしょう。勝つために出走させる本気度は高いと予想します。


 上記2頭を巡って、相手となる馬は、すでにG1に出走した馬やG2を経験している馬。これらの馬は、このレースの先に本当の目標があるので仕上がり途上で出走すると思われます。これらの馬たちは、連下以下のヒモ候補には残します。

 そして、大切なのは「日経新春杯」を目標にメイチに仕上げ、あわよくばG2タイトルまたは、G2上位入賞を目論んでいると予想される伏兵馬を拾い上げて印を打つことです。

引退間近と思われる高齢馬でも、このレースに全精力を傾ければ往年の能力、上積みがありそうな馬に印を回したいと思います。


△1.モズナガレボシ   G3ウイナー(小倉記念) 5歳牡
◎2.クラヴェル     G3連対馬(マーメイドS) 、G13着(エリ女)5歳牝
△3.マイネルウィルトス G2連対馬(アルゼンチン共和国杯)6歳牡
▲4.ステラヴェローチェ 皐月賞3着、ダービー3着、菊花賞4着、有馬記念4着 4歳牡
 5.ロードマイウェイ  G3ウイナー(チャレンジC)、G2挑戦3戦目 6歳牡
 6.ヤシャマル     G38着、G2初挑戦 5歳牡
△7.アフリカンゴールド G3連対馬(中日新聞杯)、G23着馬(アルゼンチン共和国杯) 7歳騸
○8.フライライクバード G23着馬(アルゼンチン共和国杯) 5歳牡
 9.マイネルフラップ  G3連対馬(シンザン記念) 6歳牡
△10.ヨーホーレイク   ホープフルS3着、皐月賞5着、ダービー7着 4歳牡
△11.ショウナンバルディ G3ウイナー(中日新聞杯) 6歳牡
 12.エフェクトオン   G38着、5着 6歳牡
 13.トップウイナー   G3連対馬(プロキオンS ダート) 6歳牡
 14. プレシャスブルー  G33着(新潟大賞典) 8歳牡
 15.ダノンマジェスティ G36着(新潟大賞典) 7歳牡
 16.トラストケンシン  G36着(中日新聞杯) 7歳牡

 3着候補については、意外な穴馬もありそうなので手広くいきたいと思います。

これでなんとか的中しますよう<(_ _)> 幸運を祈ります。

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